ACの愉快な仲間たち(一部)と一緒に艦これの世界に来てしまった…   作:とある組織の生体兵器

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ネタがない…。
「バトル編長いわねー。」
あと9話で終わりかね。
「ほぼ一日一話投稿ね。」
ストックがあるからね。
「前々から作ってたものね。」
前書き、後書きは作ってなかったから、書かなくちゃいかんのね。
「大変ね〜。」
あらすじいこうか。
「この人。」
「Nelsonだ。見せてもらおう貴様の采配を。」
何その死神部隊みたいなセリフ…。
「死神…。」
「フッフッフッフ…余は死神だから…。て、なんだ…?死神部隊とは…。」
お前で28人目…恐るな。あらすじやる時間が来ただけだ…。
「見せてもらうわ…。あなたの持つ力…。」
瑞鶴までもか…。確かに、素養があるのかもしれん…。
「やるぞ…あらすじを…。」

あらすじだ
今は夜中だ。余は就寝している。マルヒトマルマルくらいか?


188話 vs大郷少将

…………

 

(BGM AC4『panther』)

 

バババババババ…!!

 

『出てこい!出てこい!どこだぁぁ!!』

 

大郷少将が適当にガトリングガンを撃ちまくる。

 

「……。」

 

主任は物影に隠れるばかりだ。

 

……ま!いつかエネルギー切れを起こしちゃうけど〜。

 

そう、いくら身体能力の爆発的な向上でも、所詮はヘリコプターだ。無駄に弾を撃てばなくなるし、飛ぶのにも燃料が必要だ。

 

……でも…、俺は見たいんだ。“人間”の可能性を。

 

主任は物影からスタスタ歩いて出てくる。

 

『どうしたぁ!?降参かぁ!?残念だがぁ、お前は死ぬだけだぁ!クハハハハハァァ!!』

 

怒鳴り声と共にミサイルが装填された。

 

「証明して見せよう。“あいつら”には、それが出来るはずだ…!」

 

……“あいつら”の場所へは行かせないなぁ〜。俺のキャラじゃないけど。

 

『笑止ぃ!お前の次はあいつらだぁ!』

 

パシュゥ!パシュゥ!パシュゥ!…

 

ミサイルが連続的に発射された。

 

ドオォォォォォン!ドォォォォン!…

 

主任のいたところに当たり、煙が上がる。

 

ォォォ…

 

煙が晴れたが…。

 

『!?どこだぁ?空だからここまでは来れないはずだぁ!』

 

主任がおらず、大郷少将は辺りをキョロキョロ見回す。すると、コソコソ動く人影が。

 

『いたぞぉ!!』

 

「あれ?見つかっちゃった。」

 

ガガガガガガガガガ…!

 

無慈悲にも、走り回る主任にヘリコプターが追い、ガトリングガンは捕捉し続ける。

 

『いつまで面倒かける気だ!?逃げ切れると思うなよ!』

 

そして…。

 

……ここだぁ!

 

大郷少将は先を見通して撃つ。が。

 

『!?止まった!?』

 

主任が立ち止まり、見事に弾が外れる。

 

「プレゼント…気にいると良いけど…。」

 

ヒュンッ!ヒュンッ!ヒュンッ!…

 

カンッ!カンッ!…

 

『石…?』

 

主任が飛ばしたのは石だった。

 

『クハハハハァ!そんなもの効くかぁ!』

 

ガガガガガガガ…!

 

主任を補足してガトリングガンを撃つ。

 

ヒュンッ!

 

ガギ!…ドガァン!

 

『!?何だ!?』

 

大郷少将はガトリングガンがいきなり爆発して驚いた。

 

『くそっ!発射口に…!』

 

そう、主任が石を、三つあるガトリングガンの一つの発射口に見事に入れ、暴発が起きたのだ。

 

「ギャハハハハハ!プレゼント、気に入ったかな?」

 

『この野郎ぉ!!』

 

パシュゥッ!パシュゥッ!パシュゥッ!…

 

ドガァァァァン!ドゴォォォォン!ドガァァァァン!…

 

主任の小馬鹿にしたような挑発にのり、より多くのミサイルを乱射する。そして、爆発し煙が上がった。

 

『やったか!?』

 

「は、ず、し、た、みたいですよ〜。ギャハハハハ。」

 

『!?』

 

主任は一早く逃げ、ジナイーダたちに落とされたヘリコプターの残骸にいた。

 

ガガガガガガガガ…!

 

そして、残骸にあったガトリングガンで大郷少将のヘリコプターを撃つ。

 

『クハハハハハァ!そんなものに当たるかぁ!』

 

もちろん、大郷少将はいとも簡単に避ける。が。

 

『なっ!?操縦が効かない!?』

 

「いーじゃん!盛り上がってきたねー!」

 

ヘリコプターの操縦が効かなくなったのだ。

 

ガガガガガガガ…!

 

主任のガトリングがよく当たる。

 

『くそっ!何故だ!?』

 

ヘリコプターもガトリングで撃つが、大きさのせいで全く当たらず、主任の攻撃ばかりが命中する。そして、ヘリコプターから黒い煙が上がる。

 

……何故だ!?何故操縦が効かない!?冷静になれ!冷静に…!…ならない!?薬の副作用か!?クソォォ!!

 

大郷少将はヘリコプターを無茶苦茶に動かす。すると…。

 

ブツン!

 

『ん?』

 

「……。」

 

何かが切れた音がして、操縦が少し楽になる。

 

……この感触、音!糸か!?それとも綱か!?どうでも良い!だが一体どうやって…!?…そうか!投げてきた石につけていたのか!

 

大郷少将は気付く。そう、主任は、石にセラフからもらったあのワイヤーを巻いていたのだ。それを、他の石と一緒に投げ、わざと外し、ヘリコプターに巻きつけたのだ。

 

『クハハハハハハァ!タネさえわかれば怖くなどないぞぉ!』

 

ガガガガガガガ…!

 

パシュゥッ!パシュゥッ!…

 

ドガァァァァァン!ドゴォォォォォン!…

 

ミサイルやガトリングガンを撃ちまくり、主任は必死に逃げる。ヘリコプターは主任を捕捉し、後を追う。

 

『逃げるだけかぁ!?お前はここで死ねぇ!』

 

大郷少将は言うが…。

 

「ま!そっちが死んじゃうかもしれないけどさぁ。ギャハハハハハ!」

 

主任が立ち止まり、真っ直ぐヘリコプターを向く。ヘリコプターが迫り、林の木々がザワザワと音を立てる。

 

『馬鹿め!?気でも狂ったかぁ!?いいだろう!そこまで自信があるのならぁ!必ず当て、木っ端微塵にしてやる!この追尾ミサイルでなぁ!』

 

……1発、予備のために積んでおいたんだ。戦車は外したが…チップはまだ体に埋め込まれているはずだ。奴も気付いていない。

 

大郷少将は大声を出しながらも、思い…。

 

『死ねぇ!』

 

パシュゥッ!

 

追尾ミサイルを発射した。同時に、ヘリコプターが激しく煙が上がる。

 

「聞こえてる〜?そっちじゃないですよ?」

 

ピピピピ…グググ…

 

『何だと!?』

 

ミサイルが大幅に軌道を変え、自機に向かって来たのだ。

 

『な、何故だぁ!?』

 

「タネがわかれば怖くないんじゃなかったっけぇ?」

 

『貴様…!石に混ぜて…!』

 

主任が石と一緒に投げたのだった。そして、それはヘリコプターの金具に挟まっている。“二度あることは三度ある”とはこのこと。

 

「最初に撃たれた時はチップに気がつかなかったけど…、戦車の追尾型の弾が俺の足場に命中した。つまり、狙っているのは足場。そこにちょうど、弾が被弾したことを思い出しちゃってね〜。」

 

『クソォォォ!』

 

ミサイルが飛んでくる。

 

『だが甘いぞぉ!』

 

そう、手足のように動かせるのなら、追尾ミサイルも回避可能だ。

 

ォォォ…ォォォオオ…!

 

だが、追尾ミサイル。どこまでも追い続ける。

 

『チィッ!』

 

大郷少将はミサイルを面倒に思い、急降下して、地面スレスレを飛ぶ。

 

オオオ…!

 

『まだまだだなぁ!』

 

ドガァァァァン!

 

ミサイルが、ヘリコプターに避けられ地面に当たり、爆発する。そして、ヘリコプターは高く上がる。

 

『だから無駄なことだと言っている!我々が負ける要素など存在しない!』

 

大郷少将は大声で言う。だが…。

 

『いない…?どこだ!?』

 

「あれれ〜ねぇ、ヤバいんじゃない〜?」

 

『!?』

 

主任がヘリコプターに張り付いていたのだ。

 

『離れろぉ!お前がどれだけ足止めしようが!無駄なことだ!』

 

「黙れよ…。俺は見たいんだ…。あいつらの可能性を…!」

 

ドガァァァァン!!!

 

主任が黒く煙が上がっているところを重点的に殴打した。

 

ドガァァァァン!ボガァァァァン!ドゴォォォン!…

 

ヘリコプターの機械が所々で爆発し、安定性を失いつつある。

 

パッ…ヒュゥゥゥゥ…ストッ!

 

「……。」

 

主任が落ちる前に飛び降り、着地する。普通の人間なら骨折はしているが、内部がACだからこその芸当である。

 

『……。』

 

大郷少将は、薬の効き目がちょうど切れたようだ。

 

『…俺は…負けたのか…。』

 

ビー!ビー!ビー!ビー!ビー!…!

 

ヘリコプターから緊急音が鳴る。

 

『…ゴフッ…。主任…と言ったか…?』

 

爆発しながら煙が上がり、中で苦しみながら声を出す大郷少将。

 

『お前に…!お前は…!この腐れきった国を救えるのか!?差別のあるこの国を…!陸軍を救えるのか!?お前は…!我々は救うために…必要な手段をしただけだ!何故我々の邪魔をした!?』

 

大郷少将は安定性を失ったヘリコプターで怒鳴る。もうすぐ落ちる。

 

「…人間の可能性…それを証明するためだ。」

 

主任が言う。

 

『そんな勝手な理由で…!』

 

…………

 

『ギャハハ!化け物だ〜!石投げろ!』

 

『汚い化け物!消えろ!』

 

『手のない化け物!』

 

『死ね!』

 

『一人ぼっちの化け物め!』

 

隻腕(片腕しかないこと)の少年が石を投げられ、頭から血を流しながら一人で泣いている。

 

…………

 

……忌々しい記憶だ…。なぜ今…。

 

「?いいところ貴様らとどう違〜う?俺は必要な手段をとっただけですよ〜。」

 

『我々は…!我々はこの国のために…!』

 

…………

 

『何故だ…。何故俺がこんな目に…。』

 

暗い部屋の中、天井に縄をかけている。そこに…。

 

『そうだ。お前は正しい。』

 

入り口に人影が。

 

『誰だ!?』

 

『自己紹介がまだだったな。わしは陸軍の陸田中将だ。』

 

『陸軍…?陸軍がなんのようだ?』

 

『なに、殺しに来たわけではない。君の手助けをしようとな。』

 

『……?』

 

『この差別ある国に復讐したくないか?』

 

『!?』

 

『破壊活動ではない。わしと共に差別をなくすのだよ。働き口もないだろう。どうだ?良い条件だとは思わないか?』

 

…………

 

……そうだ…。そうだったな…。それで俺は陸軍に…。

 

「黙れよ。それは国のためじゃない。」

 

『なんだと…!』

 

「それは、俺と同じ理由…。自己満足のためだ。」

 

『わかった口をきくな…!お前に…、我々がどれだけ惨めな思いをしてきたかわかるものか…!』

 

大郷少将は憎しみの詰まった声で言う。

 

「…だったら…。」

 

主任が言う。

 

『なんだ…!?』

 

「ドミナントを…。いや、俺の鎮守府の提督を…海軍のリーダーにさせて…。」

 

主任はまっすぐ見る。

 

「こんな差別、無くしてやろうじゃん。ギャハハハハハ!」

 

『!?』

 

大郷少将は驚きだった。そんなことを言うとは思っていなかったからだ。すると…。

 

ドガァァァァァン!ボガァァァァァン!ドゴォォォン!…

 

ヘリコプターが耐えきれず、回転しながらゆっくりと落ちる。

 

『……。』

 

「…じゃ!パラシュートでも使って、脱出すれば?」

 

主任は提案した。が。

 

『…馬鹿な。俺は負けたのだ。負けたこの命に何の意味がある?それに、これに神経が繋いである。例え無理やり千切っても、脱出後すぐに死ぬぞ。せめて、最後は陸軍らしく、立派に、戦いで死なせてくれ。』

 

大郷少将は落ちていくヘリコプターから言う。

 

「…あ、そうなんだぁ〜。まぁ、面白い奴だったよ。執着し過ぎてるけど。一度言っちゃったしねぇ〜。」

 

主任が背を向けて、歩きながら言う。

 

『あの言葉、嘘ではないことを信じるぞ…。』

 

そして…。

 

『…礼を言う…。』

 

ドガアアアアアアン!!!

 

「……。」

 

主任は燃え盛るヘリコプターを背に、マジな顔で進んで行った。




やはり、軍事ものを動かすのはあまりアレですね…。
ダク 二週目も間違えてフラムトルートにしてしまった…。

登場人物紹介コーナー
大郷少将…だいごう。生まれながら片腕しかなかった障害者。出産時に親に捨てられているため出自不明。国の記録にもない。そのため、孤児院でも異端児扱いされて虐められていた。その後様々な職業に就くが全て短期間で辞めさせられている。その後自害を図ろうとしたが陸田中将に出会い、この国自体に復讐を決意した。差別を最も嫌っている。主任の言葉で救われた。

「長門コーナーだ。」
「大郷だ。」
「大郷少将か。あの時はよくも駆逐艦などに向かってミサイルを馬鹿みたいに撃ちまくってくれたな…。」
「ふん。海軍に属して甘やかされている貴様らには良い薬になっただろう。」
「私の右腕や左足までその衝撃で失ったのだぞ。」
「それがどうした?入渠すれば治るだろう。俺の腕は治らん。」
「…貴様…。…いや、捻くれているだけなのかもな。」
「…同情するな。」
「上記にある、貴様の説明を見た。捻くれる理由もわからなくはない。」
「社会自体が俺を受け付けなかった。どれほど親切にしても、どれほど努力してもだ。国がそんな現状を見ても、深海棲艦と戦っているお前たちだけに力を入れていた。海軍を優先していた。」
「世の中の理不尽…か。」
「…もしかしたら俺の自己満足なのかも知れん…。陸軍と海軍が差別されている。それがどうしても俺と常人との差別に見えてしまった。だから放って置けなかった。差別なき国家にして欲しかった。」
「生まれながら背負った障害で…。どうしようもないことで差別されれば怒る理由もわかる。」
「だからこそ、お前たちの上官の言葉で救われたんだ。…いや、その言葉を待っていたのかも知れん…。」
「そうか…。…私たちもなんとか…。」
「妙な慰めはやめろ。余計に傷つくだけだ。」
「…わかった。」
「ヘリコプターの説明をする。あれは俺が設計したものだ。隻腕(片腕)であることを逆に強みに変えた。そこの部分の神経から直接ヘリに繋いで細かな操縦を可能にした。攻撃も移動も俺一人で可能にした。そのため、普通より倍以上に装甲を強化して、武器も搭載した。スピードを確保するために機体もスリムになった。…まぁ、ただの会社がこれを作るのは到底不可能。我々独自に開発した技術などもある。このヘリの武装はガトリングが3門ある。前と横だ。それにミサイルも何門かある。基本的にはガトリングで攻撃だ。ミサイルは対上空兵器にも特化している。装甲は戦車の弾では流石に落ちるが、ガトリングを撃ちまくらない限りビクともしない。時速100kmまでスピードは出せる。高度5000mも余裕でいける。積載量は5tまでだ。まぁ、普通のヘリとは違うところばかりだな。これくらいで良いだろう。俺は帰る。」
「そうか…。…大郷少将。」
「…なんだ。」
「…主任はやると言ったらやる男だぞ。」
「…そうか。」
「…行ったか。次回、第189話「vs樫本少将」だ。…久しぶりに次回予告をしたな…。」

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  • たまにいらない
  • たまにいる
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