ACの愉快な仲間たち(一部)と一緒に艦これの世界に来てしまった… 作:とある組織の生体兵器
「何よこれ?」
あー…。瑞鶴は先に見て知ってしまったか…。
「なんなの?これ。」
とても恐ろしいもの。まぁ、厄介以外記憶に残らないよ。
「なんなのかしら…。」
まぁ、分かる人にはわかるさ。じゃ、あらすじをさせてもらおう。
「この人よ。」
「Atlanta。来たよ。」
アトランタさんですね。淡白そうな。
「白身…。」
まぁ、同じようなもんだよ。
「嘘!」
「違うの?」
いや?そうだよ。
「嘘教えないで!」
瑞鶴〜。嘘はダメだよ〜。
「嘘つき瑞鶴…。」
「ちょ、聞いて!意味が…。」
そんなことより、あらすじ出来る?
「…出来るだろうか…。」
「無視するなぁぁぁ!!」
ドガァァァァン!
よっと!そうなんども当た…グファァァァ…!
「第二部隊も出ていたんだ。」
「そろそろ耐性がつく頃だと思ったから。」
何という…。よく分かってるな…。
「だって、前話したじゃない。」
…そうだったな…。覚えていてくれたのか…。
「始めるよ。」
アラスジー
4 o'clock.凄く静か。聞こえるのは波の音だけ。そして、凄く疲れた…。
まぁ、あれから1日も経って無いですからね。
…………
最深部 中枢
「ハァ…ハァ…。あいつらめ…。しつこいな…。」
陸田中将は追ってくるジナイーダたちから逃げている。この場所は広く、ホールより広い。
「待て。」
「逃がさん。」
「ギャハハハハ!」
ジナイーダたちも、あと少しで追いつきそうだ。そして…。
「はっ!」
「ぐっ…。」
ジナイーダが捕まえる。
「…クックック…。」
だが、疲れた顔で笑っていた。
「何がおかしい?」
ジナイーダは強めに言う。
「見事に策略にはまる貴様らがだ…。」
そして、陸田中将はポケットに手を忍ばせ、リモコンを押す。すると…。
ウォォン…ウォォン…ウォォン…。
何かが床から戦車のような何かが上がってくる。
「クックック…。貴様らの負けだ…!」
…………
数分前 奥の部屋
「あきつ丸。そしてまるゆ。お前たちに第一の任務を与える。」
「はいであります!」
「は、はい!」
ドミナントがあきつ丸たちに言う。近くではセラフが覚悟した顔つきでいる。
「ここから離れろ。この基地から離れろ。そして、基地から出たら町へ行け。2人で第4佐世保まで行くんだ。」
ドミナントも覚悟して言う。
「な、なぜでありますか!?ここは自分たちも…。」
「もうすぐ、ここは戦場になる。俺たちがやられたら、辺りは焼き尽くされ、破壊されて何も残らなくなる。お前たちが加勢したところで、焼け石に水だ。」
「まるゆたちはそんなに弱くないよ!」
「分かっている。だが、ここから起こることはそんな生優しくない。おそらく、俺たち全員がかりでACになる。それほどの相手だ。お前たちを庇えない。」
ドミナントは淡々と述べる。あきつ丸たちは不満そうだ。
「…頼む。今回だけは無理だ。お前たちが死んで欲しくない。」
ドミナントが優しく、二人を撫でながら言う。
「「!?」」
二人が驚いた。
……し、死んで欲しくない?今そう言ったの?なんで?艦娘の命を使うことって当たり前じゃ…?
……自分たちのような部下に頼み…?何故でありますか?命令すれば…。
二人は、陸軍での扱いが染み付いてしまって、不思議がっている。
「頼む。だから、まるゆを連れて先に帰ってくれ。俺の鎮守府も少し大変なんだ。お前たちは鎮守府の方を加勢してもらいたい。ここは俺たちがなんとかするから。」
ドミナントが優しく言う。
「…了解であります。」
「役に立てるなら…。」
二人が納得してくれた。
「ありがとう。ここから出る方向とかは知ってるよね。じゃぁ、セラフ。行くぞ。」
「はい。」
そして、二人はAC化した。
「あきつ丸、まるゆ。…あとは頼む。」
「はいであります!」
「はい!」
そして、ドミナントとセラフは最深部へ行った。
…………
最深部
「私たちの負けだと?馬鹿な。」
ジナイーダが呆れた顔をする。
「…はっ!」
「「「!?」」」
陸田中将が、ジナイーダたちを振り解き、ソレの近くへ行く。
「…クックック。これはある組織から送られてきたものだ…。お前たちの鎮守府から設計図を入手してな…。だが、我々では作ることができなかった。だから、ある組織に渡して作らせて、見返りとしてこれをもらったわけだ。そして、これを稼働させる…。お前たちを標的としてな!」
陸田中将はニヤけた笑みになり、リモコンを取り出してボタンを押そうとする。ジナイーダたちは陸田中将を止めようと走り出す。が
カチッ
起動ボタンを押してしまった。ジナイーダたちは“しまった”と、残念そうな顔をした。
ウィーーン…!
ソレが動き出す。
「いくらお前たちと言えど!こいつに敵うわけあるま…。」
陸田中将が言い終わる前に、ソレがブレードを構え…。
ザグッ…!
「い…!?…な…ぜ…?」
そのブレードが陸田中将の腹を貫通する。
「…やはりか…。」
「あいつに味方などいるものか…。目につく者全てが破壊対象なのに…。」
「?」
ジナイーダたちはわかっていたみたいだ。
「…裏…切った…のか…!?」
陸田中将はソレを見るが、答えるはずもなかった。
ドサッ
ソレはブレードから陸田中将を離し、陸田中将は倒れた。
「…この世界にいたとはな…。パルヴァライザー…!」
ジャックが忌々しげに言う。
「だが、私が知っている形態とは違う。今はタンク型だ。機動力を活かして捕獲するぞ。破壊は厳禁だ。」
ジナイーダが分析しながら言う。
「奴は高火力の武器を持ち、ブレードをつけている。わかったか?主任。」
ジャックが主任を見る。一番破壊してしまいそうなのが彼だからだ。
「ま、肝心なのはどうやって無力化するかだよ。」
主任が余裕そうに言う。
「…弾を使い切りさせる…かっ!?」
ビーー…
今は話している時間ではない。パルヴァライザー(タンク型)が容赦なく肩のレーザーキャノンで攻撃してきた。それをジナイーダは避ける。普段の彼女なら、難なく避けられるはずだが、完全に油断してしまっていた。
ドガァァァァァン!!!
そして、その避けたレーザーキャノンが壁に当たり、大爆発する。
「…この世界では同じ威力でも、爆発力などが多く感じるのだな…。」
「それくらい、火力の高い武器がない世界なのだろう。」
ジナイーダとジャックが避けながら口にする。
「…奴はMT…弾切れなど起こさん。」
「ならばどうする?…縛り上げるか?」
「いや、ブレードで切られるだろうし、もしブレードを封じ込めたとしても、肩のレーザーキャノンで攻撃してくる。…この部屋に閉じ込めるか?」
「無理だ。この世界の扉など、簡単に壊される。壊されなかったとしても、私たちが避けて、壁に当たった場所を見ろ。ボロボロだ。壁を破られて逃走する。…腕を切り落として武器を破壊する?」
「だめだ。パルヴァライザーがその攻撃に絶えられるとは限らない。それで破壊してしまったら、元も子もない。」
ジャックとジナイーダが話していると…。
「つまるところ、あいつを壊さず、攻撃させずの状態にしろってことかな?」
主任がいつもの調子で言う。
「無理難題だな。」
ジャックが呟く。パルヴァライザーはずっとレーザーキャノンを撃ちまくっている。それが壁、床、天井もお構いなしだ。
「だが、私はコアが破損し、所々損傷している…。長時間の戦闘は難しいぞ。」
「分かっている…。」
ジャックたちが話していると…。
ドガァァァァァン!!
扉が思いっきり破壊される。
「待たせたな。」
ドミナントが煙の中から現れる。
「馬鹿者!」
「…えっ?」
「扉を壊したら、こいつ逃げ出すかもしれないだろう!?」
「…あ…。あーー!」
ドミナントは状況を悪化させてしまった。そして、ジナイーダに怒鳴られる。
「ギャハハハハハ!いーじゃん!盛り上がって来たねー!」
「ドミナントらしいな。」
「はぁ…。全く…。…状況は見ての通りだ。奴を破壊せず、無力化だ。」
「私もいますが…。破壊は厳禁ですね?」
「らしい。」
愉快な仲間たちは少し笑みを浮かべている。
「背水の陣ですね…。」
セラフが呟く。
「が、多勢に無勢。圧倒的に有利だ。数だけでもなく、質も違うしな。」
ドミナントがパルヴァライザーのブレードを避けながら言う。
「ブレードを避けるくらいは出来るのか…。」
「ギリギリだけどな…。これでもアリーナでは…。…いや、なんでもない。」
「アリーナ?アリーナと言ったか?」
「いや、なんでもない。それより、奴を無力化するぞ。」
ドミナントが話を露骨に晒す。
「…ドミナント、そろそろ正直に言ってくれ。お前は何者なんだ?」
ジナイーダがレーザーキャノンを飛んでかわしながら聞く。
「……。」
ドミナントは何も言わない。
「…おそらく、私たちとは違う世界の人間だろう。それに、私たちのことを知っている。」
ジナイーダが何も言わないドミナントを面倒に思ったのか、当ててきた。
「な、何故…。」
「やはりか…。レイヴンの割には戦場を全く知らないど素人だ。それなのに、私たちの世界のことを色々知っている。不審に思わないはずがない。」
「…そうだ。俺はお前たちのことを知っている。それに、戦ったこともある。どのような機体、戦術、どんな強化がされているのか知っている。お前たちにとって、俺ほど危険な奴はいないから消されると思って言わなかったがな…。」
「…誰が消すか…!」
ジナイーダとドミナントは避けながら話す。セラフたちも聞き耳を立てていた。
「まぁいい。それより、あの赤いACのことを知っているだろう。どうしたら無力化できる?」
「あれはホバー型タンクだ。後ろに回れば楽に倒せる。だが、近づきすぎるとブレードだ。機動力がない。それを活かせば無力化も可能の筈だ。」
「…そうか。ならば、この手だな。」
ジナイーダは損傷しているが、不規則な動き、速さで簡単にパルヴァライザーの後ろに回る。そして…。
フ"ウ"ゥ"ゥ"ゥ"ゥ"ン"!
バチィッ!
パルヴァライザーの右腕を落とす。そして…。
ビーーー!
「む。」
レーザーキャノンを避けながら後ろへ飛ぶ。
「ジナイーダ、何を…。」
「こいつが邪魔だ。」
ジャックの問いにジナイーダが無機質に言う。ジナイーダの手には陸田中将がいた。
「助けたのか…。」
「お前ならそうしているだろう。」
ドミナントが呟き、ジナイーダがドミナントを見ずに言う。陸田中将を壁に放っぽる。そして、セラフが人間に戻って急いで応急処置を施す。
「丁寧に扱ってやれ。怪我人だぞ?」
「元はあいつの撒いた種だ。」
「…ふっ…。ははは。ちげぇねぇ。」
ドミナントが半分笑い、パルヴァライザーがセラフたちにロックオンしないように攻撃を4機で引きつける。
「な…ぜ…。助け…る…?」
陸田中将が応急処置を施しているセラフに聞く。
「ドミナントさんならそうすると考えたからです。」
セラフは迷いなく言った。
「あの…機械の…言う…通り…。私…の撒いた…種…だ…。死ん…で…も…当然…の…奴だ…。」
「…死んで当然…?ふざけないでください。貴方には生きてもらいます。そして、私たちに謝ってもらいます。死んで償おうなんて甘い考え捨ててください。」
セラフが冷たく言う。樫本少将と戦った時に思うところがあったのだろう。
「…そう…か…。…甘い…んだ…な…。」
「甘くて結構です。」
「…そんな…なら…、いつか…あの…提督は…挫折…する…ぞ…?」
「…人間ですから、挫折くらいはします…。でも、その時側に寄り添ってあげるだけでも大分違います。そばで支えるのがわたしたちです。」
「支える…か…。改変…では…なく…。」
陸田中将は少し沈黙する。そして…。
「…そう…か…。私…の…復讐…は…間違って…いたの…だな…。」
攻撃を引きつけているドミナントたちを見ながら悟った顔つきで言う。
「違います。」
「…?」
「…それも正しいのかもしれません…。答えなんて誰にもわかりません。人によって答えは違います。そんな物の答えは一人一人の勝手な正義でしかありません。ですが、多くの人は答えを出しても、実行しないで終わります。それを実行したあなたは、正しくても間違いでも凄いのかもしれませんね…。しかも、他の陸軍所属の人のために…。」
「……。」
セラフは真っ直ぐ見た。
「…おかしいですね…。敵であるあなたにこんなことを言うなんて。あれれ…?」
しかし、すぐにセラフはバツが悪そうにする。
「…そう…か…。」
陸田中将は帽子を深く被り、顔を見せないようにした。
……私の完敗だな…。
陸田中将は自身の考えに共感して欲しかったのかもしれない。自身がそうする理由を知って欲しかったのかもしれない。…もしかしたら、差別をなくして、昔のように海軍と仲良くしたかったのかもしれない…。陸田中将は、どこか欠落してしまった心の中で思う。
「…セラフ…と言ったか…?」
「…はい。応急処置も終わりました。もう話さないでください。」
セラフが立ち上がる。
「…昔のように戻れるだろうか…?」
立ち上がったセラフに聞く。
「…無理ですね。こんな大ごとになってしまえば。」
「…そうか…。」
「ですが、時が経てば戻りますよ。」
「……。」
「だって、同じ国に属する仲間ですから。」
「……。」
セラフが微笑みながら言った。陸田中将はそれを見て、何年かぶりに口元が緩んだ。
「じゃ!さっさとやるぞ。」
その一部始終を見ていたドミナントが口元を緩ませながら言う。そして、愉快な仲間たちは全員笑みを見せながらパルヴァライザーを見た。まぁ、ACのため表情はわからないが。
ウォォン…ウォォン…ウォォン…。
パルヴァライザーはその5機を見て、武器を構える。
「さぁ、終わらすぞ!」
「ああ。」
「はい!」
「了解。」
「ギャハハハ!」
いかん。そいつには手を出すな!
ダク 楔石の原盤20個。
登場人物紹介コーナー
パルヴァライザー…ジャックたち、LRの世界のとても厄介な代物。設計、発案をしたのは夕張だが、陸軍に設計図を盗まれ、とある組織に渡った。夕張が設計したのとは大きく違い、とてもパワーアップされている。艦娘では対処しきれない。陸軍は騙されて、パルヴァライザー本体だけを貰った。インターネサインはその組織が所有している。今回はタンク型。両手ブレードであり、肩にはレーザーキャノンを装備していて高火力。だが、機動力はタンク特有の皆無であり、簡単に後ろを取れる。まぁ、一番弱い形態。
陸田中将…りくたちゅうしょう。陸軍特殊部隊の司令官。深海棲艦が現れる前までは優しく、仲間思いであり優秀。トップの器だった。しかし深海棲艦が現れて以降、海軍、空軍が優先されてしまった。そのため給料にも差が出て、志願者も激減し、挙句の果てには守ってきた国民にまで中傷される羽目になった。それが原因で妻や子供に逃げられ、家事もままならなくなり、昼間でも酒を飲むほど酷い生活をしていた。艦娘や海軍は絶対的な怨み対象なっていた。差別をなくすために無理矢理艦娘を引き入れたが、憎悪の対象のため酷く扱ってしまう。艦娘を引き入れたにも関わらず、待遇が変わらないため海軍を襲うなど狂ってしまった。だが、セラフの言葉で救われることが出来た。
「長門コーナーだ。」
「今回はわしだな。」
「鎮守府を襲撃させた張本人、陸田中将だな。」
「ああ。」
「…上の紹介コーナーを見た。…酷い生活をしていたんだな…。」
「ふん。艦娘になんぞに同情されたくない。虫唾が走る。」
「…だが、私たちは関係ないんじゃないか…?」
「……。」
「…深海棲艦が出たのは私たちのせいじゃない…。それを仕方なく…。」
「仕方なく倒し、陸軍を追い詰めた。だろう?」
「結果的にはそうかもしれないが…。……そうか…。」
「……。」
「なるほどな…。それはこんなことになっても…な…。」
「……。」
「…私にはどうすることも出来ない…。私たちに向かってじゃないのか…。これは…。」
「そうだ。」
「だが、分かってくれ…。私たちだって、好きでこうなっているんじゃない…。活躍したくて、倒しているんじゃない…。」
「…もういい。わしだって分かっている…。」
「…次回予告するか…?」
「気分ではない。」
「分かった…。…次回、第196話『暗いものを明るくしてくれる熾天使なのだから』…か…。セラフのことだな。…それではまた次回。」
後書きが必要かどうか
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いらない
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たまにいらない
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たまにいる
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いる