ACの愉快な仲間たち(一部)と一緒に艦これの世界に来てしまった…   作:とある組織の生体兵器

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はい、やってきました19話。提督…よかったですね(でも結ばれるとは言っていない)。神様は基本優しい人たちばかりで、戦いをしたくはありません。でも、譲れないところがあるとしっかりと戦う。
では、あらすじに入りましょう。今回は特別ゲスト。先輩神様です。
「うむ。苦しゅうない。」
は、はぁ…。では、どうぞ。

あらすじ
後輩が部屋を出て行き、ドミナントに喝を入れる妾。その後、後輩はなぜか気絶しており、ドミナントが訳のわからんことを言いおる。そこで妾が止めようとしたのじゃが、それはお互いの勘違いだということがわかったのじゃ…。


前編
19話 これが…俺たちの鎮守府?


……ふう。いい天気の日だというのに困っている俺…。先輩神様のプレゼントは嬉しいけど、こんなおつりがくるなんて聞いていない…。前の方が良かったかも…。

 

船の看板で“彼”は思う。

そう、“彼”はドミナント。だけど今は人の形をしている。

なぜそうなったかというと、出発する前の話になるのだが…。

 

…………

 

「はぁ〜…。やっと仕事が終わった…。」

 

「お疲れ様なのです!」

 

夕方、ドミナントが仕事を終わらせて、電がお茶を入れる。

 

「……。まだ起きないのか…。」

 

そう言ってドミナントはソファーで気絶から寝ている提督を見る。

 

「どうやら相当疲れていたみたいなのです…。でも、あんなにいい笑顔で寝ている司令官さんは初めて見たのです!」

 

電は嬉しそうに答える。そう、提督は嬉しすぎてとろけそうな顔をして寝ている。

 

「そ、そうか?」

 

……普通に作画崩壊したような顔なんだが…。本当に大丈夫なのだろうか…?

 

そんなことをドミナントが思っていると…。

 

(終わったですか?ならば甘味をよこすのです!我々は甘味をもう半年も貰ってないのです!その分スペシャルをよこすのです!!)

 

机の上にいた妖精さんが催促する。

 

……うぉぉぉい!!前の提督何してくれとんじゃー!!ツケが俺に回ってきたぞ!!いつか会ったら殴り飛ばしてやる…。

 

そんなことをドミナントが思う。

 

「わ、わかった…。何がいい?」

 

ドミナントは妖精さんに聞く。

 

(もちろん金平糖です!)

 

……は?金平糖?

 

ドミナントは耳を疑う。

 

「こ、金平糖?そんなのでいいのか?」

 

妖精さんが首をかしげる。

 

(?前の提督がたまにくれていた埃まみれの飴や、腐ったグミよりはスペシャルです。)

 

「……。」

 

ドミナントは言葉を失った…。

 

「い、電…。前の提督が妖精さんに埃まみれの飴や、腐ったグミをあげて、そしてそれすら半年もあげていないというのは本当か…?」

 

「……。はい…なのです…。」

 

どうやら前の提督は本当に酷かったようだ。

 

「そうか……。」

 

ドミナントはそう答え…。

 

……前のクソ提督め…。殴り飛ばすだけじゃ甘いな…。食べ物の恨みは恐ろしいぞ…。

 

そう考える。そして…。

 

「妖精さん…、妖精さんたちを集めろ…。今日は本当の甘味が何か知ってもらう…。そしてたらふく食わせてやる…。」

 

(本当です!?みんな集めてくるです!!)

 

そう言って元気に走って消える妖精さん…。

 

「電…。あとは頼む…。」

 

「わかったのです!」

 

ドミナントは執務室を出て、食堂へ向かう…。

 

…………

 

(バクバク…ムシャムシャ…。)

 

妖精さんたちは鬼気迫る勢いで甘味を貪る…。

 

……そんなに甘味に飢えていたのか…。

 

積み上げられていく皿を見てドミナントがそう思う。ドミナントは貯金を全部下ろしていたので、余裕そうだ。そして…。

 

(も、もう入らないです…。)

 

(お腹いっぱいです。)

 

(ありがとうです!)

 

妖精さんが、思い思いのことをドミナントに言い、お礼を言って去って行く…。そして最後の妖精さんに耳元で囁かれる。

 

(今回は礼を言うのです…。これは例のものです…。)

 

……うむ、確かに受け取った…。

 

妖精さんに写真が入った封筒を渡される。そして妖精さんは去っていく…。

 

……フフフ…。確かに受け取ったぞ…。早速中身を見てみよう…。

 

ドミナントがそう思い、中を見ようとするが…。

 

ヒュッ!!

 

突風がドミナントの前を通り過ぎる。

 

「うわっ…。風か…?まぁいいや。」

 

そう言って写真を見ようとするが…。

 

「!?ない!さっきまであった写真が…。」

 

ドミナントが驚き、辺りを捜索するが…。

 

「ない…。写真が消えるなんて…。ミステリーだ…。まぁ…いいか…。」

 

そう言い、ドミナントは悔しそうに諦める…。

 

一方…

 

「はぁ…はぁ…。見せることなく、そして私がバレることなく回収できたぞ…。」

 

そう、犯人はジナイーダ。どうしても見せたくなかったのか、ブーストを使ってまで手に入れたセラフの人の姿の写真…。

 

……これは私が預かっておこう…。捨てて、それが誰かに見つかり、情報が流出したくないからな…。

 

そう思うジナイーダであった…。

 

……

 

ドミナントは来客室の前に立ち、ドアをノックする。

 

コンコンッ

 

『なんじゃ?』

 

中から先輩神様が答える。

 

「ドミナントです。」

 

『うむ。入れ。』

 

「失礼しま…す!?」

 

ドミナントが入った途端驚いた。

 

「?なんじゃ?妾の裸がおかしいのか?」

 

そう先輩神様がスッポンポンだからだ…。

 

「な、な、な、何やってるんですか!?」

 

「…着替えていたのじゃが…。動揺しておるのか?」

 

先輩神様は恥ずかしがるという概念はないようだ…。

 

「そ、そりゃそうですよ!?あなたは神様なんだからしっかりしてください!」

 

「ほう…。妾の裸がそんなに魅力的か?」

 

そう先輩神様が言って近づく。

 

「そ、それは…。」

 

ドミナントは目を逸らす…。そして先輩神様はとんでもないことを言う…。

 

「そうか?嫌なら突き放しても良いのじゃぞ…。いや、力一杯突き放してくれ…。」

 

……それは……は?

 

ドミナントは耳を疑う。

 

「いや、そ、それより妾を思いっきり叩いてほしい…。その剛腕で叩かれたらどれだけ痛いことか…。考えただけでも妾は……ハァ……。」

 

……は?

 

「前、後輩にしたように…頰をちぎれるくらい引っ張っても良いのじゃぞ…。」

 

先輩神様は頰を赤らめながら言う。

 

……は?

 

「いや、今妾の裸をいやらしく見られていると考えただけでも…。ハァ…ハァ……。」

 

……そうか…思い出したぞ……。確か…こいつはドMだったな……。

 

ドミナントは引く…。

 

……コイツ…ヤバイやつだ…。この世界がこんな神様で大丈夫なのだろうか…?やめてくれよ?俺の好きなキャラがドM化されていたら…。もし、ドM化されていたら…その時はきっと俺は…。俺は……

何もかもを黒く焼き尽くし、世界を破壊する…死を告げる真っ黒な鳥になるかもよ?

ドミナントがそう思っていると…。

 

バッコォォォォォォン!!

 

「トオリャーーーーー!!!」

 

提督が壁を破りながら飛び蹴りをした。そして当たり…。

 

「グヒャアッ!!」

 

ドミナントが悲鳴をあげる…のではなく、食らったのは先輩神様だった…。そして…。

 

「……。先輩…。それは駄目だよ?ドミナントの前なんだから…ちゃんとしてね?その先輩の後輩である私の気持ち…。考えた?」

 

提督が後ろに怒りのオーラを出し、仁王立ちしながら怒っている。

 

……おぉ…。神様が怒っているところ初めて見た…。目元が影で隠れているのに、目が赤く光っている…。オーラも真っ赤で半端ない…。あれはマジギレだな…。

ドミナントは思う。そして先輩神様は裸のまま土下座していた…。

 

…………

 

「ゴ、ゴホンッ…。それで…妾に何の用じゃったのだ?」

 

先輩神様は急いで服を着て、ドミナントに聞く。提督はドミナントの隣にいる。

 

「いや…どこの鎮守府へ行くのか聞きたかったんだが…。」

 

ドミナントは若干距離を取りながら答える。

 

「そ、そうか…お主の鎮守府は出来立ての第4佐世保鎮守府じゃ。お主たちは深海棲艦に圧倒的な力を持つ者たちじゃ…。資材は著しく消費するがのぉ…。つまり、日本の懐刀というわけじゃ。」

 

「なるほどな…。」

 

ドミナントは納得する。しかし、そのあととんでもないことを聞く。

 

「お主の仲間は…主任は第6呉鎮守府、ジナイーダは第3舞鶴鎮守府、セラフは第4横須賀鎮守府に配属する予定じゃ。」

 

「「!?」」

 

ドミナントと神様は驚く。

 

「え…。せ、先輩…。なんで…みんなバラバラに…?」

 

「?後輩は、ドミナントと一緒に行けばよかろう?」

 

先輩神様はよくわからない様子だ。

 

「つまり、神様はその愉快な家族と離れたくないのだろう…。」

 

ドミナントは先輩神様の目を見つめる。

 

「そ、そうなのか?じゃぁ、みんな一緒で構わんが…。」

 

先輩神様は簡単に折れる。

 

「……。そんな簡単でいいのか?」

 

ドミナントは聞く。

 

「ああ。まだ話してもないのに勝手に決めたのは妾じゃからな。それに、妾はこの世界の神様じゃ!しようと思えば鎮守府が元から建ててなかったことにするくらいなら出来るのじゃ!」

 

先輩神様は元気よく言って笑顔になる。

 

「……神様…先輩神様はいい人だ…大切にしなきゃダメだぞ…。そして、してもらった恩は絶対に返すんだ。」

 

「うん。」

 

ドミナントは優しく神様に言い、神様は頷く。

 

「……。なんか恥ずかしいのう…。」

 

そう言って先輩神様は照れる。

 

「あ!思い出したのじゃ!お主らにちょっとしたプレゼントがあるのじゃ!」

 

そう言って、先輩神様は指を鳴らす。

 

ピカーーーー…。

 

「……!?」

 

「!?」

 

ドミナントと神様は驚く。なんとこの世界に来る前の人の姿に戻っているからだ…!

 

「おぉ…。これはすごい…。この姿なら、乗り物に乗ったり怪しまれずに済む…。」

 

「じゃろう?今頃お主の仲間も人の姿になっておるはずじゃ。」

 

先輩神様は自信満々に言うが、ドミナントは疑問を口に出す。

 

「……。この姿に戻れたのは良いが…どうやって戻るんだ?」

 

そう、ドミナントは戻れなかったら日本の懐刀になることができないからだ。

 

「簡単じゃ。元に戻りたいと強く念じればできる。」

 

「なるほど…。このプレゼント気に入ったぞ。ありがとう。」

 

ドミナントが素直に礼を言う。

 

「別に良いのじゃ。それより、そろそろ天界へ戻らんといかんのじゃ…。実に名残惜しいがな…。」

 

先輩神様はそう言って、天界に帰ろうと光り輝く…。

 

「ありがとうございます。暇なら是非また来てください。」

 

ドミナントはそう言って手を振る。

 

『フフッ。当たり前じゃ。いつでも妾が来て良いように準備しとくのじゃな。』

 

先輩神様は笑顔でそう言った後、消えていった。

 

「……。さて、行っちゃったな…。って、神様!?なんで俺をずっと見てるの!?」

 

そう、さっきまでずっと静かだったのは神様がずっと見ていたからだ。

神様は自分の世界に入っちゃっているのかボーっとしながら笑顔で言う…。

 

「えへへ…。ドミナントが人間に…。これであんなことや…こんなことが…。えへへへへ……。」

 

「……。」

 

ドミナントは聞かなかったことにして部屋を出た。そして、明日出発する準備を整えていた。

 

現在

 

「ドミナント!」

 

そう言って神様はドミナントに抱きつく。

 

「えへへへ〜。」

 

……あれからスキンシップが激しくなった気がする…。そしてジナイーダに投げられたり、セラフの鋭いブレードのような視線を感じたりすることが多くなった気がする…。一応言うが、俺は艦娘とあんなことや、こんなことがしたいんだ!

 

そうドミナントが思った瞬間。

 

……いたっ!!切れる切れる!!痛い!そして氷河期が来たみたいに寒い!凍え死ぬ!!真っ二つにされる!

 

セラフの鋭すぎる視線と、ジナイーダの凍るような視線が突き刺さる。ダブル攻撃だ。(セラフは心を読んだため。ジナイーダは抱きつかれているドミナントに怒りを覚えたため。)

 

「…なんだかわからないけどすみませんでした!だから、その視線やめて…。お願い…。」

 

ドミナントが二人に気づき、すぐに謝る。

 

「「……。」」

 

しかし、ドミナントは抱きつかれたまま謝ったので、逆効果である。

 

「……。oh,,,なんかもっと死にそう…。」

 

そう言ったドミナント…。その後、二人が“やれやれ”と言った感じで許していた。もちろん、ここは船の中なので、みんな人の姿になっている。

ドミナントは、前の世界の通り、特徴的なところはなくイケメンでも不細工でもない普通の体型の普通の男である。

ジナイーダは、紫色の髪をして、まさに気の強い美人である。胸は…そこそこある…。ドミナントは資料で知っていたから驚かなかった。船に乗る男たちの注目の的である。

セラフにはドミナントが一番驚いていた。なぜなら、世界一といっても過言ではない美人だからだ。真紅色の髪のポニーテールは長く伸びていて、体型もすごく良い。船に乗っている男性客がいちいち声をかけてくるくらい。そこら辺にいる女(ジナイーダや艦娘以外)が野菜に見えるくらいだ。

主任は、○葉商事の係長そっくり…ではなく、なかなか男前で、サッパリしている感じだ。船に乗っている女性は必ず声をかけるが、性格がアレなのでギャップがすごく、声をかけてきたのにすぐに離れるくらいだ。

現在、主任はジェットスキーをして楽しんでいる。そして、二人が近づいてきて、耳元で囁いた。

 

「ドミナント…なんかジロジロ見てくるやつ鬱陶しいから殺して良いか?」

 

「ドミナントさん…いちいち声をかけてくる人をしばいていいですか?」

 

「いや、ダメだろ。」

 

二人がとんでもないことを相談してきた。

 

……すごく美人なのに…なんでだろう…。

 

ドミナントは疑問に思う。

そんなこんなをやっているうちに船が着き、降りて目的地まで行くドミナント御一行。行こうと思っていたのだが、船に乗っていた男性客がジナやセラフに愛の告白をしてきたので、時間がかかった。ジナとセラフはその男たちの告白を全部容赦なく踏みにじった。

 

……船で色々鬱憤が溜まってたんだなぁ…。

 

ドミナントはそう思い、神様を背負って行こうとする。神様は、ドミナントにたくさんスキンシップをして疲れて寝てしまっている。そして、全て踏みにじった後、ドミナント御一行は目的地に歩いて行く。

 

…………

 

「これが…俺たちの鎮守府?」

 

着いた場所は出来立てとは思えないくらいボロかった…。




はい、終わりです。いつもの2.5倍。疲れた〜。今日はこれが最後の投稿です。
登場人物紹介コーナー
前の提督…憲兵案件で捕まって現在服役中。艦娘や妖精さんに不当な扱いをした。門にいた憲兵に叢雲が助けを求めて提督は無事に捕まった。(その憲兵は叢雲の想い人になる。つまり、銃を向けられた憲兵)
船の人…主に旅行客。告白しに行った男たちは大半彼女持ちやら奥さん持ちで、あとでその港が大修羅場となったことで有名になる。
神様…元提督。仕事の9分の8は艦娘やドミナントに任せっきりだった。ドミナントのことが大好きになり、色々スキンシップするのだが、そういうことにはならない。夢でドミナントに謝っていたのは、自分のふざけ心で色々しちゃって迷惑していると気づいたから。怒るとマジで怖い。
次回!第20話「AMIDAの楽園」お楽しみに!
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