ACの愉快な仲間たち(一部)と一緒に艦これの世界に来てしまった…   作:とある組織の生体兵器

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疲れた…。
「随分と遅い投稿だね。」
筆者は多忙な上に、休みがないからね…。疲れた…。
「頑張って。僕も応援するから。」
時雨は優しいなぁ。
「そろそろゲストをお呼びしたほうが良いかな…?」
頼むよ。時雨。
「うん。」
「Buon Giornov〜(こんにちは〜)。ザラ級重巡の三番艦~、ポーラです~。何にでも挑戦したいお年頃。頑張ります~。」
なるほど。なら、あらすじを頼む。
「わかりました〜。」

アラスジー
新しい艦の子もまだ弱いけど、今に鍛えて、強くなるから。後が楽しみね〜。


204話 昔あっての今がある

…………

 

「電気消すよ?」

 

「あっ、はい。」

 

ドミナントが言い、吹雪が返事をする。もう解散して、布団を敷いた後だ。

 

パチッ

 

ドミナントが電気を消し、真っ暗になる。

 

「…司令官…。」

 

「?」

 

すると、吹雪がドミナントに言う。

 

「…真っ暗…。」

 

「?…あっ、すまん。怖いな。」

 

カチッ

 

ドミナントが少しだけ明かりをつけてあげる。そして、二人ともそれぞれの布団に潜り込む

 

「もう暗くても平気な歳だと思ってな…。可愛いところもあるんだな。」

 

「…いえ、違うんです…。」

 

「?何が?」

 

「お化けが怖いとかではないんです…。」

 

「?なら、どうして?」

 

ドミナントが気楽に聞いたが、想像以上に重い内容だった。

 

「…夢に見るんです。」

 

「何を?」

 

「沈む時の…。」

 

「む…。」

 

「沢山の攻撃を浴びせられて…痛くて…。」

 

「……。」

 

「乗っていた人も…艦長も…。皆んな…皆んな…。」

 

「……。」

 

「私が…しっかり守れなかったから…。艦長も…。皆んなに迷惑かけて…。もっと私が強かったら…。もっと…もっと…。」

 

「吹雪…。」

 

ドミナントは何て言えば良いのか分からなかった。

 

「真っ暗なのが怖いのは…。沈んだ時、深海で…。一人ぼっちで…皆んなも守れず…。沢山の人が死んじゃって…。痛くて…迷惑かけて…。真っ暗で寂しかったからです…。」

 

「……。」

 

「でも…、…幼稚…ですよね…。…暗いのが怖い理由…。」

 

「…どこも幼稚じゃない。誰だって怖くなる。怖いこと…辛いことを思い出させてしまった…。済まない…。本当に…。」

 

ドミナントが真剣に謝る。そして、吹雪の顔がこっちを向いていることに気づき、頬を撫でてあげる。

 

「吹雪…。辛かったな…。」

 

「すみません司令官…。こんなことを言ってしまって…。弱音を吐いてしまって…。」

 

「謝ることなんてない。俺の考え不足だ…。お前たち艦娘はその記憶を持っていることを忘れていた俺の完全なミスだ。弱音だって、皆んながなんと言おうが、俺の前では思う存分に吐いて良い。辛いことがあるなら、全部吐き出した方が楽になる。」

 

「はい…。」

 

「…一緒の布団で寝るか…。その方が安心するだろう…。」

 

「……。」

 

吹雪がもぞもぞ入り、丸くなる。

 

「安心しろ。起きた時も俺がいる。」

 

「はい…。」

 

そして、ドミナントは吹雪の頬と背中を優しく撫でながら安心して寝るのを待った。こんな話を聞いたドミナントと吹雪はやましい気持ちなど露ほども思わなかった。

 

「吹雪…。次はそうならないように一緒に努力しよう。昔を忘れろなんて言わない。昔あっての今がある。今度はそんなことにはさせないさ。一緒に、守って行こう?ね?」

 

ドミナントが優しく語りかけるように言う。

 

「…ありがとうございます。」

 

吹雪は少しだけ嬉しくて泣いていた。

 

…………

 

「スー…スー…。」

 

しばらくして吹雪が安心した顔で、安らかな寝息を立てていた。吹雪の目の縁にはまだ涙があり、頬にも跡が残っていた。ドミナントは優しく親指で拭ってあげる。ちなみに、吹雪に抱き枕がわりにされているドミナント。

 

……艦娘たちのことをあまりにも表面上でしか知らなかった。こんな過去があることを完全に知らなかった。知らなさ過ぎた。

 

ドミナントが思う。まだ撫でてあげている。

 

……他の皆んなもこんな過去があるんだよね…。

 

ドミナントは背中を撫でていた手を額に乗せ、天井を見る。常夜灯で少しオレンジっぽく明るい。

 

……いつも明るく振る舞っていられるのは奇跡なのかも知れない。艦娘になること自体が奇跡に等しいものなのかも知れない。…それとも、単なる痩せ我慢か…。

 

ドミナントは隣にいる吹雪を見る。

 

……いずれにせよ、もう少し考えを改めなければならないな…。せめて、艦娘になって良かったと思えるくらいは。俺と過ごしてとても良かったと思えるくらいは。

 

そして、真剣に考えている内に眠くなり、ドミナントは眠りに落ちた。

 

…………

 

「…ん。」

 

吹雪が目覚める。

 

「!?」

 

そして、驚く。目の前にドミナントがいるのだ。

 

「……。」

 

そして、昨夜のことを思い出す。そして…。

 

「おはようございます。司令官。」

 

吹雪がとても嬉しそうな笑顔で小声で言う。起きた時もドミナントがいることがとても嬉しかったのだろう。それに、頬を撫でてくれたおかげで全く怖い夢など見なかったのだ。

 

「……。」

 

そして、布団から這い出て、カーテンを開けて…。

 

「ん〜…!」

 

太陽の光を浴びて背伸びをする。どこでそのジェスチャーを手に入れたのかは謎だが、太陽万歳のポーズだ。

 

「そろそろ起こさないと…。」

 

太陽の光を十分に浴びたあと、ドミナントの近くへ行き、起こそうとするが…。

 

「……。」

 

ふと考えだす。

 

……これは…すごくレアな確率じゃ…?

 

そう、現在ドミナント承認のうえ二人きり。ドアには鍵までかかっている。邪魔をする者は誰もいない。

 

……伝説のあの行為も出来るわけですか…?

 

吹雪は考える…。やましいことを…。目覚めのキッスをしようと言うのだ。

 

……口は流石に永久追放されかねません…。頬くらいなら…。

 

ドキドキしながらドミナントのことを見る。

 

……でもでもっ!流石にそれは…。

 

首を振って否定したりする。

 

……で、でも…。…私以外の女の子が先にしちゃったら…?

 

けど、そんなことを考えるとヤキモチをやいてしまう吹雪。意識があり、心の中を読めたらきっとドミナントはキュン死していただろう…。

 

……一度くらいなら平気だよ。寝ているからバレないし。それに、他の女の子が結ばれるかも知れないよ?

 

そんな悪魔の囁きが聞こえてしまう吹雪。

 

……人生で…。…人生?艦生…?…一度くらいなら…。

 

心臓バクバクでドミナントの隣に正座する吹雪。

 

……膝枕…。

 

ドミナントの頭を優しく、自分の膝の上に乗せる。

 

「…ん…。」

 

ビクッ!

 

ドミナントが起きそうになり、ビクッとした。

 

「……。」

 

……もし、この状態で起きてしまったら…?何をしようとしたのか問い詰められるよね…?もし話したら、司令官私のことを嫌いになるかも知れない…。怒られるかも知れない…。

 

そんな不安が頭の中で駆け巡る。そして、しばらく硬直してしまう。

 

……私の意気地なし…。

 

心の中で呟いた。

 

……そこで引いたら…。…もうとっくに起こさなくちゃいけないのに、起こさなかったことが無駄になります…。

 

吹雪はこのチャンスをどうするか考えている。すると…。

 

「吹雪…。」

 

「!?」

 

ドミナントが言い、吹雪が驚く。

 

「司令…官…?」

 

吹雪が起きているか確かめようと、息を確認したりするがドミナントは寝ている。

 

…………。…ダメだよね…。こんなの…。

 

吹雪が諦めて、ドミナントを枕の上に戻す。

 

「吹雪…。」

 

寝言らしい。

 

……夢の中でも私を見てくれている…。それだけでも十分です。

 

「…しないのか…?」

 

「…え?」

 

ドミナントが言い、吹雪が驚く。

 

「寝て…るんですよね…?」

 

「ンマイ…ハー…。」

 

「……。」

 

吹雪が確認するが、寝ている。だが、ドミナントの寝言が引き金となった。

 

「…おはようございます…。」

 

「む?」

 

「し、ししし司令官!?」

 

吹雪がした後、すぐにドミナントが起き出した。

 

「ふぁ〜…。お、おはよう…吹雪…。」

 

「お、おはよう…ございます…。」

 

二人ともしどろもどろだ。特に吹雪は顔が真っ赤だ。

 

「…すまん吹雪ぃ…!」

 

「あの…えっ?」

 

ドミナントがいきなり土下座して謝ってきたことを不思議がる。

 

「俺は…なんてサイテーな奴なんだ…!」

 

「えっと…何がですか…?」

 

「俺はやましいやつだ…!最低のクズのろくでなしだ…!」

 

「司令官…?」

 

「俺は破廉恥な男だ…!」

 

「どうしたんですか…?」

 

吹雪がこの件で無いことに気づき、聞く。

 

「俺は…夢の中で、吹雪に目覚めのキッスをされて起こされる夢を見てしまった…。」

 

「!?」

 

「俺はサイテーだ…。クソ豚野郎だ…!隣に、しかも信頼している吹雪をあんな目で見てしまった…。人間として恥を知った方が良い…そう思わないか?吹雪…。」

 

「えっ…、あ…。そ…、それは…。」

 

「自分が情けなさすぎて涙が出る…。寝ている相手に…無防備な相手にそんな行為をする夢を見るんだ…。しかも初期艦である吹雪にさせて…!最低すぎる…。そう思うだろ…?吹雪も…。…思わないのか…?思ってるんだろう…?」

 

「その…。え…と…。」

 

「現実でないとしても、俺は夢でそんなことをさせてしまってムカついて吐きそうだ…。人間としてしてはいけない、破廉恥な行為を夢とは言えさせてしまった…。クズのろくでなしだ…。そうは思わないか?吹雪…。」

 

「…死にそうです…。」

 

吹雪にどんどん言葉の矢が突き刺さっていく。

 

「…吹雪?」

 

「すみません!!司令官…!だから…、嫌いにならないでください…!お願いします…!」

 

吹雪は半泣きで土下座した。

 

…………

 

「すみません…。」

 

吹雪は全て打ち明けた。

 

「まぁ、仕方ないよ。吹雪にとっては俺は父親じゃなくて好意を持つ相手なんだし。」

 

ドミナントは気楽に言う。

 

「私は最低です…。」

 

「そんなに自分を責めるな。俺自身許してるし。」

 

「…?」

 

そんなドミナントに違和感を覚える吹雪。

 

「…神様と扱い違くないですか…?」

 

「いや?そんなことないよ。」

 

「嘘!」

 

「本当だよ。だって、吹雪は正直に話した。そこが違うところ。神様は大抵バレるまで黙っているから怒ってるんだよ。正直に言えば、そこまで怒らない。」

 

ドミナントは緑茶を吹雪に渡す。

 

「ただ、絶対に越えてはいけない線を越えた場合は別だよ?だから、ちゃんと判断してね?キス自体ギリギリの範囲だから。」

 

「はい…。」

 

ドミナントは吹雪を許してあげる。

 

「…それにしても、吹雪もそんなことをするくらい成長したんだな〜。」

 

「えへへ…。」

 

ドミナントが言い、少し照れて笑う吹雪。

 

「奇跡…か。」

 

ドミナントは口元を緩ませながら言った。

 

「守りたい、この笑顔。」

 

吹雪を撫でながら言った。吹雪は嬉しそうに目を閉じて喜んでいた。ドミナントはそんな吹雪を見て、とても癒された。




ゆるいですね。コメディ?口元が緩むくらいが丁度良いんですよ。…と、言うのはただの言い訳ですが、本当にそれくらいが良かったりします。

登場人物紹介コーナー
トクニ…ナシ…

「この長門コーナー、容赦せん!」
「ナガツォさん…。」
「おぉ、また吹雪か…。」
「またって…。まぁ、前回もそうでしたけど…。」
「で、どうなんだ?」
「?何がですか?」
「とぼけても無駄だ。提督に目覚めの接吻をした気分は。」
「そ、それは…。」
「私たちでさえ、撫でてもらうこともたまにしかないのにな。」
「つ、つい魔が刺してしまって…。」
「…まぁ、分からなくはないがな。」
「司令官と同じ部屋、それに鍵までかかってて…。」
「邪魔をする者は誰もいないか?」
「……。」
「全く…。提督が許していなかったら、皆になんと言われるか…。まぁ、今回は提督は何も言わなさそうだし、吹雪自身何も言わなければ問題はないだろう。」
「はい…。」
「よし。では、次回予告をしてもらおう。」
「わかりました。…次回、第205話『料理好きの主人』ですね!…いいなぁ。手料理…。司令官にはまだ食べさせてもらったことがないです…。」
「食べた者がいるとしたら、それはすごくラッキーだな。」

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