ACの愉快な仲間たち(一部)と一緒に艦これの世界に来てしまった…   作:とある組織の生体兵器

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暑い夏だ…。
「夏は暑いね。」
いや、今日も暑くて朝早くに起きちゃってさ…。
「大変だね。」
そうなんだよ…。最近食欲もなくてさ…。
「夏バテじゃない?」
夏バテか…。皆さんも、夏バテなどに気をつけて…。
「壁に向かって話してる…。」
まぁ、そんなことは置いておいて、今回のゲストを紹介してくれ。
「うん。この人だよ。」
「Buongiorn(こんにちは)!Giuseppe Garibaldi、配置についてるぜ。」
ガリバルディですね。男勝りな…。
「おん?誰だ?」
「ここのマスター。」
フハハハハ…!よく来たな…!さぁ、我を再起不能にして見せろ…!…て、違うじゃん。
「なぁにぃ!?貴様が…!貴様が…!」
「その前に、前座である僕が相手だよ。」
あれー…?
「貴様は…!数多の戦闘士を再起不能にしてきたシグレン…!」
可愛い名前だな。
「伝説の勇者と知られるガリバー、僕が相手だよ。」
ガリバー巨大化しそう…。
「と、そんな遊びはさておいて、そろそろあらすじをしてくれると嬉しいな。」
「おう、そうだな。」
ツッコミをいれた筆者が馬鹿みたい…。

アラスジー…だったか?
結構前に新しい船が来た。奴ら、トラックの方から来たと知った。話を聞くと一応提督を失っているらしい。…どうしてこんな不幸な奴らばかり、追い詰めるようにここに閉じ込めておくんだよ…。…人間の提督もたまにこいしがったりするんだよなぁ。


210話 他の世界の者

…………

第2食堂

 

「えー…。こんばんは、あきつ丸、まるゆ、神州丸の歓迎会を始めたいと思います。それと、現在は不在ですが、あと3人の憲兵さんたちも来ています。以上です。」

 

「何か他に言う言葉はないのか?」

 

ジナイーダの辛辣な言葉を軽く受け流しつつ、ドミナントが席に座る。艦娘たちは意味が不明で歓声もない。騒がしい筈だが、面接の件や日焼けが痛くて楽しめる気分でもない。それに、憲兵がいると聞いたため、失礼の無いように黙々と食べる。

 

「…歓迎されてないみたいでありますね…。」

 

あきつ丸が呟く。

 

「そんな事ないよ。少なくとも俺は歓迎しているし。…ただ、憲兵の件もあって少しぎこちないだけ。」

 

「仲間がごめん…。」

 

鬼の面頬憲兵が謝る。どうやら、リーダー格のようだ。

 

「というより、食事の時も面頬脱がないんですね…。」

 

「目の下頬って言う種類の面頬だね。これは食事にも使える。外した途端、豹変する提督もいるため、滅多な事がない限りはとらん。」

 

「そうですか…。」

 

ドミナントは短く呟いた。

 

「隊長、これは何の魚ですか?」

 

まるゆが魚の煮付けを見て聞いてきた。

 

「イサキだね。神州丸が食べたそうにしてたやつ。」

 

「…礼を言う。とても美味い。」

 

神州丸は味って食べていた。

 

「美味しいであります!」

 

「こんなに美味しい食べ物があるなんて…!まるゆ、幸せです…!」

 

「…陸軍でどんな扱いをされてきたのかすごく分かるな…。」

 

はしゃいでいるあきつ丸とまるゆを見てドミナントが呟いた。そして、艦娘たちはあきつ丸たちを見て、自分たちがどれほど恵まれているのか実感した。

 

「気に入ってもらえて何よりです♪」

 

本日のご飯当番であるセラフが嬉しそうな顔をする。ジナイーダが少し悔しそうに見ていたように見えたのは気のせいだろうか…。

 

「美味…。」

 

「憲兵さんにも気に入ってもらえて何よりです。」

 

「…?酒は飲まないのか?」

 

「いえ、自分酒を飲むと色々とダメなので。」

 

「…そうか。」

 

「という憲兵も飲んでないじゃないですか。」

 

「飲酒は基本的に良くはない。敵の奇襲に対応できないから。」

 

憲兵は黙々と食べる。

 

「お仲間さんはどこへ?」

 

「…多分、一人は勝手にキッチンで何か作ってると思う…。もう一人は他人の作るものは信用できないからって森に…。最後の一人はあまり食べなくて。」

 

「バラバラじゃないですか…。」

 

ドミナントがゲンナリした。

 

「て、勝手にキッチン弄らないで!」

 

「ごめん…。今すぐ呼び戻す。…集合!」

 

鬼の面頬憲兵が言った途端…。

 

ザッ!

 

全員集合した。

 

「せっかく作ってくれた食事。食せ。」

 

「「「……。」」」

 

「自分も食べている。毒などはない。」

 

「……。」

 

セラフがとても嫌な顔をする。誰だって、自分の料理に毒があるかも知れないと疑われれば傷つく。

 

「嫌なら食べなくても結構です。なんなら、今すぐ回収しましょうか?」

 

「い、いや!自分は食べるよ?美味だから…。」

 

セラフがキツく言い、慌てたように鬼の面頬憲兵が止める。

 

……?見た目より幼いのか…?言い回しが妙だ…。

 

ジナイーダは今のやりとりを見て思う。他の憲兵たちは食べない。

 

「というより…。なんで全員顔を隠しているんですか…。」

 

ドミナントが面々を見る。

 

「…?」

 

そして、赤みがかった憲兵服を着て、真っ赤なマスクを被った憲兵に違和感を覚えた。

 

「…クリーン…チュルナイ…。」

 

「「「?」」」

 

ドミナントが呟き、艦娘たちが不思議に思った。

 

「隊長、どうかしたのですか?」

 

まるゆが聞いてきた。だが…。

 

「クリーンチュルナイ。」

 

次は特殊な動作をして言った。すると…。

 

「クリーンチュルナイ。貴様、街の者か?」

 

「「「!?」」」

 

憲兵の一人が返してきた。

 

「やはりな…。何故、AC以外からの世界から来た者がいる…?」

 

「「「?」」」

 

ドミナントが呟き、分からない面々。

 

「おい、神様。」

 

「?」

 

ドミナントのおかずを勝手に食べている神様の首根っこを掴み、持ち上げる。

 

「にゃーん。」

 

「“にゃーん”じゃない。どうしているんだ?」

 

ドミナントが神様に問い詰める。

 

「えっと…。その…。えへへへ…。」

 

「えへへじゃない。言え。怒らないから。」

 

「怒る気満々じゃん!」

 

神様が慌てている。

 

「で?どうしているんだ?正直に話そうか。これは今後に左右する重大な事だから。言わなければ、少なくともこの鎮守府にはいられないな。」

 

「えぇ!?…怒らない…?正直に言えば…。」

 

「内容による。」

 

「…わかった…。」

 

「よし。」

 

ドミナントが神様の頭を撫でる。

 

「で、どうして?」

 

「うんーっと…。彼らからまず話を聞いた方が早いかな…?」

 

神様が彼らのうちの一人に話しかける。

 

「君はどこにいたのかな?教えてくれると嬉しいな。」

 

「貴様なんぞに言う言葉は無い。」

 

「クリーンチュルナイ。」

 

神様がドミナントと大体同じ仕草をする。

 

「…怪しいが…。まぁ良い。私はある街にいた。そこは掟を破った者はこの鞭で処罰する清潔な街だ。私と同じ9人の清浄委員がいる。首席がいなくなり、我々は会議をすることになったが、目の前が光だし、いつの間にかここにいた。」

 

「自分があった時は真っ赤な変な服を着ていた。ネズミやカビなどから守るツルツルした服。本人は動物が大の苦手。山に囲まれているから、ここにくるのも嫌がってた。」

 

「大体知ってる。」

 

ドミナントの考えていた者とぴったりだった。

 

「その鞭、異常なまでに痛いんですけど、何か細工でもされているんですか…?」

 

セラフが言う。

 

「特にない。ただの鞭だ。」

 

「でも、普通ここまでならないんですよね…。」

 

セラフが鞭で掴まれた腕を見せた。まだ赤く腫れている。

 

「セラフがここまで食らう威力…。ただの人間にとっては死に至るな…。」

 

ドミナントが分析した。

 

「なら、君はどこから来たのかな?教えて欲しいな〜。」

 

神様が赤いレンズのガスマスクをした憲兵に聞く。

 

『私はアルファチームに所属している。ここはおそらく別の国なのだろう。』

 

「最初に会った時は特殊部隊のような真っ黒な服に真っ黒なヘルメットとガスマスクだったからね。何やら危ないウイルス除けの防具を着ていたし。」

 

「見たことあるな…。バイオの世界で…。」

 

ドミナントの想像していた人物と当てはまった。

 

「…つまり、他の世界の者なのは確かだな。で?」

 

「…分からないか…。」

 

「お前に言われるとすごく腹が立つ。」

 

「ご、ごめんなさい。…つまり…。」

 

神様が謝り、目をそらす。

 

「お前のせいか?」

 

「う、ううん!違うよ!」

 

「なら、なんだ?」

 

「…私の前の神が呼んじゃったのかも知れない…。」

 

「なら、怒る理由がないじゃないか。」

 

「で、でも、私たち神が原因だし…。」

 

「お前が呼んだわけじゃないんだろう?怒るわけないじゃん。でも、何で知らせなかったのかな。」

 

「…知らなかった…。」

 

「…まぁ、ここは先輩神様の世界だしね…。」

 

ドミナントは神様の頭を撫でる。

 

「疑ってすまなかった…。この通りだ。」

 

ドミナントは深く頭を下げた。

 

「神様って何の話し?」

 

鬼の面頬憲兵が聞く。

 

「あぁ、この子神様だよ。」

 

「よろしく。」

 

神様は笑顔で手を出す。

 

「…!よろしく。」

 

何かの遊びだと思って、その手を握る憲兵。

 

「で、神様って何でも出来るし、働かなくても良いんだよね。」

 

「いやいや…。働かなくちゃご飯も何もないよ…。働かざる者食うべからずだよ…。」

 

「意外とシビアなんだね…。」

 

神様と憲兵が話しているのをドミナントが軽く見て…。

 

「セラフ、少し良い?」

 

「はい。」

 

「艦娘たち元気ないけど、どうしたの?」

 

「面接で疲れたみたいで…。」

 

「そうなのか…。ところでこの憲兵たち、どれくらい強い?」

 

「すごく強いですね。ACになって、初めて勝率が50%ですし。」

 

「なら、まだ本気を出していないのか。」

 

セラフとコソコソ話す。

 

「提督殿、もう全員食べ終わっているであります。」

 

「おう。あきつ丸。俺はあまり食べていないけど、神様に食べられちゃってね…。なら、お風呂だな。」

 

「入渠でありますか…。」

 

「いや、怪我してないから普通にお風呂。のぼせないでね。」

 

…………

娯楽室前廊下

 

「で、面接何人受かったの?」

 

「10人だ。」

 

「確率低いね〜。ギャハハハハハ!」

 

男3人歩いていると…。

 

「……。」

 

ボーッとテレビを見ている鬼の面頬憲兵が…。

 

「「「……。」」」

 

3人、顔を見合わせる。そして…。

 

「あのー…。」

 

「?」

 

「もし、よろしければ風呂へ行きません?」

 

「風呂…。」

 

少し考える憲兵。

 

「…いや、いい。他人に裸など見せられん。不意打ちをくらう。」

 

「そこまで危険じゃないんだけどなぁ…。」

 

「食事の時、面頬を外さなかったほどだぞ。」

 

「そうですか…。」

 

ドミナントが少し残念そうな顔をする。素顔を見てみたかったのだろう。

 

「…入りたかったら、いつでも入ってください。でも、男湯の時間は朝の2時ピッタリまでです。」

 

「ほう。」

 

「隣の女湯の方は夜も遠征などで、よく艦娘たちが騒いで24時間うるさいと思いますが…。」

 

「なるほど。」

 

「うるさすぎたら壁を叩いてください。すぐに静まりますので。」

 

「わかった。」

 

そして、ドミナントたちが行く。

 

「…あまり良い反応はしなかったな。」

 

「そうだね…。」

 

「ま!人それぞれだよ〜。」

 

「…テレビを見たかったのかも知れん。」

 

「まぁ、憲兵だからね…。」

 

「厳しいね〜。」

 

「というより、あんな反応されたら気まずいよ…。」

 

「まぁ、警戒しているのだろう。入院時や裸になる時が一番命を狙われるからな。」

 

3人が話す。

 

「憲兵って、帽子すら取らないほど警戒しているんだね…。」

 

「しっかりしているな。」

 

「あれれ〜?ドミナントは〜?」

 

「俺はしたいからしているだけ。寝るときや風呂に行く時はしないよ。それに、ずっとしているとむれる…。」

 

そんなこんなをしているうちに男湯のノレンをくぐる。

 

「あれ?何やらいるよ?」

 

「脱衣所に面頬とガスマスクがあるな…。」

 

「二人だけなのかな〜?」

 

二人分カゴの中にある。一応10人は入れられるようにしてある。ちなみに、女湯の方は50人入れるほど広い。しかも、露天付き。

 

「あの憲兵も入れば良いのに。」

 

「いや、この者たちは裸でも強いのだろう。」

 

「鞭の奴はいないしね〜。」

 

3人が脱衣所で服を脱ぎ、入る。

 

「「「む?」」」

 

「いや、いるし。」

 

「3人いるな…。」

 

「服のままだね〜。」

 

清浄員の鞭使いもいるのだ。だが、憲兵服ではない。ツルツルした服だ。マスクも被っている。

 

「潔癖症だろう…。むれて汗で汚れるぞ…。」

 

「案ずるな。この服は特製で水分のみは弾かぬのだ。毒や菌などは侵入出来ん。その割には中の汚れなどはすぐに外に出るのが可能だ。」

 

「石鹸とかは…。」

 

「服の中にあらかじめ入っている。」

 

「無駄な技術力…。」

 

どうやら、詰まるところ服を着たまま風呂に入ることが可能らしい。

 

「…すごい傷だらけだな。」

 

ジャックが憲兵の二人を見る。

 

「生還率は僅か4%の地獄を乗り越えた。…『死神』は死なず…か。」

 

「死神?」

 

「そう呼ばれている。」

 

ガスマスクを被っていた憲兵が言った。

 

「私は色々と修行を積んだ時に出来た。我が師の名を受け継ぐようになっている。」

 

「師?」

 

「師の名も私と同じ名だ。」

 

そこに…。

 

『あったかいであります…。』

 

『沈んでいるけど、とても気持ちが良いです…。』

 

『そのまま浮かび上がらないのはやめてくれよ?シャレにならんぞ…。』

 

『いっちばーん!』

 

『今日はこれで遊ぶっぽい!』

 

『潜水艦のラジコン…。どこで買ったんだい?』

 

『提督さんがお小遣いくれたから、外のお店で買ったっぽい!』

 

『外の物は高いけど、お小遣いくれたからね。』

 

隣の女湯でワイワイ聞こえる。

 

「…ここは平和だな。」

 

「そうですよ。いつもこんな感じです。賑やかで良いですよ。」

 

「…他の場所もこのようなところなら良いのだがな。」

 

「む?他の場所とは違うのか?」

 

「他の場所は邪悪に満ち溢れている。」

 

「嫌だね〜。ギャハハハハハ!」

 

しみじみと男性陣が言った。どうやら、憲兵も色々あるらしい。日々嫌な提督を取り締まるのだ。憲兵は今日“は”平和です。




書いていて、ナニコレ?と思いました。艦これなのに艦これでもなく、ACなのにACでもない…。この憲兵たちは、おそらく読者さんの想像で合っています。

登場人物紹介コーナー
トクニ…ナシ…

「長門コーナーだ。」
「クリーンチュルナイ。今回は私だ。」
「真っ赤な仮面のようなマスクを被った憲兵か…。服も赤っぽい…。気持ちが悪いな。」
「娘、言葉に気をつけろ。私を誰だと思っている。チュルナイの街を取り仕切る9人のネズヌクと呼ばれる清浄委員の一人だぞ。」
「そうか。」
「私は主席が旅の者にやられ、どうするかと考えていたら…。ここだ。この世界にいた。邪悪な生き物が蔓延っているこの邪悪な世界に。」
「そこまで動物が嫌いなのか…。」
「特に毛の生えた小動物なんかは…。身震いがする。」
「リスとかもダメそうだな。」
「リス…?なんだそれは…?」
「動物だ。」
「…知りたくもなかったな。」
「ところで、武器はその鞭だけか?」
「この鞭はこちらにはない素材で作られている。伸縮自在、力加減を変えるだけで結ぶか否かを分けることが出来る。」
「…なら、その鞭が強いのか?」
「そう思うかどうかは個人だ。だが、これの反動を考慮に入れていないな。」
「反動だと…?」
「使えば分かる。…とは言ったが、使わせないと思うがな。」
「…チッ…。」
「次回、211『無駄な技術の提督印』か。…まぁ、確かにアレは無駄だ。」
「無駄なのだろうか…。」

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