ACの愉快な仲間たち(一部)と一緒に艦これの世界に来てしまった…   作:とある組織の生体兵器

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なんか異常気象みたいだね〜。
「なんかね。」
大雨も降ってきたし…。暑いしコロナだし…。もう末期だな…。
「そうなんだね…。」
……。…末期→国民が政府に反発する→反発するが何か物足りない→身体が闘争を求める→ACシリーズが売れる→フロムがアーマードコアの新作を出す…。
「すごく都合の良い設定だね。」
いいじゃないか。別に。夢見てなにが悪いのよ。
「まぁ、そうだけど…。」
ま、そんな話は置いておいて…、今回のゲストは?
「この人だよ。」
「Buongiorno(こんにちは)!マエストラーレ級駆逐艦、次女のグレカーレ!」
じゃ、あらすじ行くか。
「もっと何か言ってよ!」
「僕たちも暇じゃないんだ…。ごめんね。」
「……本当?」
すまんな。

アラスジー
眠い…。


213話 憲兵になった理由

…………

 

「…なんか、ずっと誰かに見られているような気がする…。誰?」

 

ドミナントが真っ暗な病室の中言う。

 

ザッ…

 

「…夜分遅くにすまない。」

 

「憲兵さんじゃないですか。」

 

「…覚えていたのか?」

 

「ああ。」

 

「なぜ言わなかった?鎮守府の提督を傷つける重大なことをしたのだぞ。」

 

「別に?気にしてない。あれくらい普通だ。特にジナイーダの蹴りなんか…。」

 

「…どうしたら黙っていてくれる…?」

 

「誰にも言いませんって。」

 

「いくら払えば良い…?」

 

「だから言わないって。」

 

「100万か?1000万か?」

 

「言わないって言ってるでしょうが。」

 

「…金ではないのか…。」

 

「あのねぇ…。…ふぅ…。お金どうこうじゃないの。神州丸との会話を聞いていたでしょ?それが答え。」

 

「信用できん。」

 

「堂々と言うかね…。普通…。」

 

「金ではないのならなんだ…?…まさか…。…そうか…。どうせ使い道のない貞操だ。好きにしろ…。」

 

「あんた、言ってる意味わかってる?それに、もし吹雪たちにバレたらぶっ殺されて、臓器を売られちまう…。」

 

「この肉体では不満か…。」

 

「そろそろ本気で怒るよ?」

 

「女を捨てた身だ。構わん。」

 

「はぁ…。女の子は自分の体をもっと大事にしなさい。」

 

バサッ

 

「これを見ろ。」

 

「見ないよ。そう易々と見せるもんじゃない。」

 

「いいから見ろ。裸ではない。」

 

「嘘だったらガチギレするから…。て、ぉぉ…。」

 

憲兵は背中を露わにした。

 

「…これでも、自分を女扱いするのか…?」

 

「…そんな傷…。女性がしていい傷じゃない…。」

 

「その通りだ。自分はもう傷物…。誰も引き取りはせん。」

 

「馬鹿野郎が。だからと言ってそれとこれとは違うだろう。」

 

「…男は信用できん…。」

 

「…その傷、まさかな…。」

 

「結論から言うと違う…。だが、原因はそうなのだろう…。」

 

「…随分前の傷みたいだが…。」

 

「…自分の両親が原因だ。」

 

「……。」

 

「母親がな…。父親から酷い暴力を受けていた。自分を守るために母親がいつも代わりになっていたんだ。それが毎日続いた。…しかし、ある日父親は死んだ。母親によって殺されたのだ。…世間では殺人扱い…自分は殺人者の娘として世間からレッテルを貼られた。理由を話しても、何も変わらない。その時、女性は男性より弱い立場にいることに気づいたんだ。…だが、それだけではなかった。母親は誰からも煙たがれ、どこに行っても蔑まれた。…ある日、守られた母親にこう言われたよ…。『お前を産まなければ良かった。』とな。」

 

「……。」

 

「最初はショックだった。だがな、その通りだとも実感した。そして、すぐに家から出て行き、山に入った。それからずっと鍛えてきた。自分の性別も関係なくな。…この傷はその時に出来たものだ。」

 

「……。」

 

「それから数年後、艦娘が現れた。現れた1ヶ月後に提督と呼ばれる職が設立された。その半年後に憲兵と呼ばれる職が設立された。自分は迷いなく憲兵になろうと決意した…が、女人禁制。最初は渋々他の職に就こうと思ったが、提督が艦娘に暴行をしていることを耳に挟んだ。提督を捕まえられるのは憲兵のみ…。その憲兵は男性のみ…。女性を助けるのが男性のみだと…?ふざけるなだ。」

 

「まぁ、その通りだろうな。女には女にしか分からない痛みやサインがあるからな。」

 

ドミナントは今までのことを振り返る。

 

「艦娘は女性だ。男の提督は大抵暴行を加える。それが自分を殴ってきた父親を思い出してな…。はらわたが煮えくり変えるほど怒りが溜まった。その艦娘の気持ちが男に分かるものか…。それに、何故自分が取締る時だけこんなに捕まる提督が出るのか。答えは簡単だ。男の憲兵は大抵買収されるからだ。だからこそ、男を信用しないんだ。」

 

「……。」

 

ドミナントは少し考える。

 

「俺には…分かんないっすよ…。」

 

「別にお前を責めている訳ではない。だが、この事を素直に黙っているかどうかは分からないからな。」

 

「…これから言う言葉は本心だよ。俺はまず間違いなく、何をしてもされても知らせると思う。けどね、それ以上に戦場で戦う彼女たちを蔑ろにする奴らなんて吐き気がするほど嫌いだ。暴行を加える奴なんてもってのほかだ。そんな奴らが野放しになっていて良いはずがないと思う。…知らせるべきなんだろうけど…。神州丸にも言ったけど、艦娘たちを救える可能性が0%でないのなら、俺は黙っておく。…何より、ここの鎮守府所属じゃないにしても、暴行されて良い艦娘なんてないから。」

 

ドミナントは窓の外を見ながら言う。今日の月は半月だ。月の光が差し込み、部屋が少し青っぽい。

 

「…まぁ、そうなら俺が憲兵になれば済むんだけどね…。…でも、娘たちと別れるのは辛いよ…。今まで泣いて笑ってふざけあった仲間だもの。…まぁ、俺は嫌われているかも知れないけどさ…。」

 

「?何故だ?」

 

「いや、聞いてくれる?この前長門が秘書艦の時聞いたんだけどさ…。秘書艦をくじでやってるらしいんだよ…。それに、胸を見ているんじゃないか疑惑もかけられたしさ…。」

 

「…貴様も一応捕まるか?」

 

「それは勘弁…。あくまでも疑惑だから…。てか、見てないし…。…いや、第4駆逐とか海防艦は下見て全体入っちゃうからしょうがないとして…。見ないよ。娘のような存在なんだから。」

 

「慌てている…怪しいな…。」

 

憲兵がジリジリ近く。

 

「…フッ。今だっ!」

 

パシッ!

 

「!?」

 

ドミナントが鬼の面頬をひったくる。彼女の素顔がバレている。

 

「ちょ…!返s…!」

 

「しー!夜中だから静かに…。」

 

「ふざけて…!」

 

「へっへっへ…。風呂では気を失って、マジマジと見ることが出来なかったからな…。」

 

「この…!」

 

「隙あり…!」

 

バッ!

 

「帽子まで…!」

 

「おお…。髪長いな…。帽子をとった途端に…。」

 

「ふざけるな…!!」

 

「意外と隙があるんだな〜…。いや、偶然か…。」

 

ドミナントが憲兵が取り返そうとしているのをベッドの上で眺める。

 

「顔は意外と幼いと見た…!」

 

「なんだと…!」

 

「髪は正直、ここまで長くないと思ってた…。」

 

「悪かったな…!」

 

そして、ドミナントが隙を見て…。

 

バッ!

 

「ぐ…。」

 

帽子を被せた。

 

「その方が可愛いぞ〜。」

 

「な…!貴様、からかっているのか…!」

 

カァァァ…

 

つい思わず憲兵が手を止める。ドミナントは相手が女性だと知り、からかっているのだ。

 

…… 貴様にやられた風呂での恨み…忘れたとは言うまい…!

 

しかし、その理由のほぼ全てが風呂場で吹っ飛ばした恨みだ。

 

「それに、顔立ちが整っているな。世間で言う美人か…。」

 

「貴様はおっさんだがな。」

 

憲兵もやはり乙女なのか、少し素直になっている。

 

「…?褒められることに耐性がないのか…?」

 

「…憲兵だからな…。」

 

憲兵は後ろを向く。隙があるように見せて、実は全く隙がない。

 

「ふふ〜ん…。」

 

ドミナントは憲兵が見ていないことを良いことに、悪い顔でニヤける。

 

「ここで問題だ。振り向かないで、俺の右手と左手、どっちに面頬がある?」

 

憲兵に言うと…。

 

「…ふん。下らん。そんな遊びに付き合っている暇などない。明日のためにすぐに睡眠を取らなくてはならないしな。」

 

「ふふ〜ん…。なら、面頬はあげないよ〜。」

 

「力尽くで…。」

 

「いやいや、状況見よ?君が吹っ飛ばしたせいで、俺は紅茶も飲めずにここにいるの。そんなことしたら悪化しちゃうよ?怪我させた上に悪化までさせちゃうのかなぁ〜?」

 

「ぐ…。」

 

憲兵は振り向かずとも、悔しそうな顔をしたのがわかった。

 

「ちなみに、外した場合は明日可愛い服装で面頬被らずに街へ行こう。」

 

「なんだと!?」

 

「見ちゃダメ!」

 

ドミナントが下らないことを始める。

 

「あ、もちろん俺は仕事あるから、艦娘たちと一緒にショッピングだ。」

 

「当たり前だ!て、違う!こちらも仕事が…。」

 

「どっちでしょうか?」

 

「ぐぐぐ…。…はぁ…。」

 

憲兵は何を言っても無駄だと悟り、深呼吸する。

 

……精神統一…。乱れれば乱れるほど心の目は曇る…。そして、微かな音を聞き分けて…。自分の呼吸の音をソナーのように使って、確かめれば良い…。先程は怒りで少し冷静さを失っていた。だから、面頬をとられたのだ…。

 

冷静になればなるほどこの憲兵は強い。

 

……わかった…。大佐から見て左…。

 

憲兵が感じて、ゆっくり目を開けるが…。

 

「!」

 

月明かりでドミナントの持っている手が見えるのだ。そして、同時に驚いた。

 

……おかしい…。右手が正解…?あれは間違いなく鬼の面頬…。そして、左手にあるものは…。…なんだろう…?グニョングニョンの形をしている…。…持ち替えた…?仕方ない…。もう一度…。

 

憲兵がソナーのように探知しようとしたが…。

 

「まだ〜?」

 

「!」

 

ドミナントの声によって、反射音がめちゃくちゃになる。それと同時に冷静さも少し失った。

 

「少し待て…。」

 

静かに言った後、もう一度試す。

 

……?今度は右手に…グニョグニョした物が…。

 

憲兵は訳が分からなくなった。そして、目を開けて月明かりを見る。左手にグニョグニョしたものがある。

 

「…答えは?」

 

「…右…?」

 

「ファイナルアンサー?」

 

「…いや、左かも…いや右…かな…?」

 

「どっち?」

 

「ううん…。右!もうこれで良い…!」

 

「ファイナルアンサー?」

 

「…!」

 

だが、憲兵は気づいた。ガラスがあることに。ティーセットがしまってある棚のガラスだ。反射して、少しだけ見える。すると、右側はよく分からないものだ。

 

……?おかしい…?なんで…?

 

そして、月明かりの物をよくよく見ると…。

 

……!壁紙!いつの間に!?

 

壁紙であることに気づいた。

 

「いや…。答えは左。」

 

「…ファイナルアンサー…?」

 

「イエス。」

 

憲兵が答えた。

 

「ちぇっ。」

 

「勝った…。」

 

ドミナントが言い、憲兵が振り向く。

 

「とでも、言うと思っていたのかい?この程度、想定の範囲内だよぉ!」

 

「!?」

 

憲兵は見て驚いた。右手にあるのだ。

 

「…嘘だ…。一瞬のうちに持ち替えて…。」

 

「なら、解説してあげよう。君は強い憲兵だ。感じとろうとするのは目に見えていた。俺より強い奴がうじゃうじゃいるから、経験でね。」

 

「…そうだが…。」

 

「その時、持ち替えたのは確か。だって、ずっとそのままでいるルールはないからね。」

 

「……。」

 

「そして、君は目を開けて驚くはずだ。この月明かりに映る影のような壁紙を見て。」

 

「ああ。確かにそうだ。」

 

「普通ならそれだけで良い。だが、君は疑い深い憲兵と見た。じゃないと、巧みに嘘をつく提督を捕まえられないからね。そして、もう一度感じようとした。そして、俺はまた持ち替えた。」

 

「……。」

 

「やはり、左手にある。と思わせる。だが、壁紙では右手がグニョグニョの物だ。おかしいと思い今度は壁紙を疑い始め、気付く。」

 

「ああ。」

 

「そして、盲点だと思わせたこのティーセットの棚。ガラスを見ると、まるで気付いていないかのように、少しだけ見えるようにした。右手はグニョグニョの物だ。」

 

「ああ。」

 

「しかし、意外なところに穴があった。」

 

「そこが知りたい。」

 

「これ、鬼の面頬を置くようにしただけだよ…。」

 

「!」

 

意外なところでミスをした。子供でも分かるだろうトリックに騙されてしまったのだ。

 

「ちなみに、左手のやつ見る?」

 

「…ああ…。」

 

「左手は象った紙でした。」

 

「……。」

 

憲兵はまんまと騙されてしまった。

 

「…で、明日休まないとね〜。」

 

「……。」

 

「しかも、艦娘たちと一緒にショッピング。楽しそうだなぁ〜。」

 

「…何故…。」

 

「ん?」

 

「何故、自分に行かせようとする…?」

 

「ん〜…。気分かなぁ?それに、艦娘を預けられるくらい強いから安心だし。何より、お小遣い貰って外に出て買い物したい艦娘が増えたし。」

 

「……。」

 

「さ、そこで女の子らしさを学びなさい。潜入捜査とかで必要になるかも知れないし。」

 

「偵察などは憲兵=サンの仕事だ。判決を下す審判は赤いマスクの彼の仕事。ガスマスクを被った彼は開発などが仕事。自分は指示を出すのが仕事。」

 

「…赤の他人に簡単に身体を売ること時点でリーダー失格だから。さ、行った行った。」

 

「……。」

 

鬼の面頬憲兵はぶつぶつ言いながらも部屋を出た。そして、お客様用の部屋に戻り、休息した。




遅くなりました…。

登場人物紹介コーナー
トクニ…ナシ…。

「……長門コーナーだが…。」
「…分かってる。今回で最後だから。」
「4回連続は流石にな…。話すこともないぞ…。」
「…次回!第214話『最低限のおしゃれ』だそうだ…。本当に行くのか…。」
「ん?何か…。」
「いや、なんでもない…。」

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