ACの愉快な仲間たち(一部)と一緒に艦これの世界に来てしまった…   作:とある組織の生体兵器

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暑い…。
「夏だね〜。」
てか、もうこの小説を始めて1周年経つのか…。
「はやいね。」
214話…。いや、予想では290話くらいだと思っていた。
「?どうしてそこまでだったの?」
いや…なに…。当初の計画では敵深海棲艦幹部は三匹だった。ミッドウェー、ソロモン、レイテのね。
「そうなんだ…。」
さらには、他の鎮守府まで出てきた。本来はこの第4佐世保と大本営のみの話だったんだけど。
「そうだったんだ…。」
ま、それ以上はネタバレなんでね。
「ふぅ〜ん。気になるけど。」
「Hi! Essex class Intrepid(エセックス級イントレピッド), 今日も快調です!さあ、頑張っていきましょう!」
イントレピッドさんですね。何を頑張るのかは分かりませんが。
「確か、艦載機などの説明が2時間ほどある…。」
余計なこと言っちゃだめだよ?時雨。
「ごめんね。」
「ううん。気にしてないよ!」
いい子じゃないか。
「そうだね。」
「ありがとう!」
…じゃ!いっちょあらすじいきますか!
「うん!」
「ア、アラスジ…?オ、オー!」
ここで前回にあったことを言えば良いんです。
「頑張って。」
「が、頑張ります!」

アラスジー
先日の夜、遅くまで起きていたらビスマルクさんが来てくれました。そして、飲み物を一緒に飲んでお話をしました。…国は違えど、それぞれのAdmiral(提督)を思う気持ちは一緒だということが伝わり、とても嬉しかったです。


214話 最低限のおしゃれ

…………

翌朝

 

現在、午前4時。翌朝と書くには、些か早すぎる時間帯かもしれないが…。

 

「……。」

 

鬼の面頬憲兵が支度をしている。

 

……すまんが、本当に仕事がある。約束を破るようで気が引けるが、仕方のないことだ…。

 

憲兵は書き置きを残し、部屋を片付けている。

 

……持ち物…。軍刀、憲兵服、拳銃、食料、水筒、腕章、手帳、筆記用具…。

 

全ての持ち物があることを確認して、部屋を出ようとしたが…。

 

「?」

 

鏡に何か異変を感じた。そして、鏡を見た。

 

「マスクがない!?」

 

思わず驚く憲兵。そして、思い出す。

 

……!大佐の部屋から面頬を持ち帰っていない…!

 

そう思い、急いで足音も気配も消してドミナントの部屋に直行する。

 

…………

 

カチャ…キィ…

 

憲兵がドミナントの部屋に侵入する。

 

……どこだ…?

 

憲兵は急いで探す。だが、机の上にも目立つようなところには置いていない。

 

……。…冷静になれ…。今回は引き出しの中にあるかも知れん…。ソナーではなく、透視だ…。

 

憲兵はしばらく目を閉じ、集中したあと虚ろな目で周りを見る。

 

……あった。

 

この憲兵は色々と特殊なようだ。冷静になればなるほど、人間を超えることができるのだ。

 

……て、寝ている大佐の下…。取り返しに来ることを分かっていたのか…。

 

憲兵がドミナントの近くへ行くと…。

 

「こんな朝早くに、しかもここの総司令官を手にかけるのは誰ですか?」

 

「!?」

 

憲兵が背後を見ると、セラフがいた。

 

「?…見ない顔ですね…。侵入したらすぐに気配がわかるはずなんですが…。…侵入者ですか?」

 

「いや、違う。訳を話すから、騒がないでくれ。」

 

「その声は…。…えっ?あの憲兵さんですか…?まさか、女の人だとは…。」

 

セラフも判別がつかなかったようだ。

 

…………

 

「そうですか…。」

 

「…本当にすまない…。」

 

「全く、ドミナントさんはそんな勝手なことを…。」

 

「いや、元はと言えば自分が原因だ。すまない…。」

 

「謝る必要はありませんよ?」

 

「……。」

 

「…本当はあなた、とても優しいんですね。」

 

「優しい…のか…?」

 

「ええ。…でも、艦娘たちも明日…いえ、今日のショッピングを楽しみにしています。しかし、ドミナントさんはパラオ泊地や陸軍の件で現在は書類を片付けていて、行けないかもしれないという不安を抱いていました。…ドミナントさんのことです、恐らく艦娘たちにぬか喜びをさせたくないため、あなたに頼ったんだと思います。」

 

セラフは申し訳なさそうな顔だが、その瞳は真っ直ぐと見ていた。

 

「……。」

 

憲兵は寝ているドミナントを見る。そして、しばらくして…。

 

「…いいだろう。」

 

憲兵が折れた。

 

「だが、可愛い服は無しだ。」

 

「分かりました。行ってくれるだけでもありがたいので。」

 

憲兵が言い、セラフが微笑んで言った。

 

…………

ヒトマルマルマル(午前10時)

 

「…えーっと…。」

 

「なんだ?」

 

「…最低限のおしゃれはしていきましょうか。」

 

セラフが憲兵の服を見る。憲兵服に憲兵帽だ。

 

「その仕事用の服はやめてください。それに、街でその格好は大騒ぎになりますよ…?」

 

「…困ったな…。これ以外の服装はないぞ…。」

 

憲兵が困っていると、ふと窓の外に気になるものが…。

 

『ドミナント、こんなところで何をしている?サボってデートか?』

 

『うん!そうだよ!』

 

『んなわけないだろ…。嘘つくな。いやー…少し息抜きに散歩を…。』

 

ジナイーダと神様とドミナントだ。

 

『ほう…。一万枚近くある書類はいつ提出するんだ?』

 

『いや、明日か明後日くらいには…。』

 

『信用できるか。今すぐやれ。』

 

『いや…ね…。少し散歩をしてから…。運動不足だし…。』

 

『む…。自ら進んで運動をするところは見たことがないな…。…その心がけは立派だ。少ししたら必ずやれ。いいな。』

 

『了解了解。』

 

『…ところで、何で神様が一緒なんだ?』

 

『え?』

 

『いや、何故神様が一緒なんだ?』

 

『…一緒にいたいって言ってきてね。渋々こうしているんだ。』

 

『ほう…。そんなに素直にお前がな…。』

 

『…疑ってるの?』

 

『いや…?別に?…ところで神様、その冷や汗はなんだ?』

 

『…え…?そ、そんな汗出てないよ〜。それに、最近暑いからね〜…。』

 

『…ほう…。』

 

『う、疑ってるの…?そ、そんな…ねぇ…。』

 

『…ほう…。』

 

『『あ、あははは…。』』

 

『……。』

 

そんな会話が聞こえてきて、ドミナントたちとジナイーダで離れて行く。

 

「…あれはカマかけますよ?絶対。」

 

セラフが言うと…。

 

『…む。そうだ。ついさっき、艦娘が“提督さんと食べるっぽい〜。”とあの店の中で艦娘が言っていたぞ?』

 

「ほら、かけました。ドミナントさんはすぐに気づきましたけど…。あれはアウトですね。」

 

『えっ!?二人だけじゃないの…?』

 

『ほう…。』

 

『…神様…。なんで引っかかったの…?』

 

『あ…。嘘だったのね…。』

 

「ほら。神様はああ見えて、意外と抜けているところもありますからね…。ドミナントさんのこととなると本当に…。一途な故に騙されてしまうほどですから…。」

 

「……。」

 

憲兵は、外でジナイーダに胸ぐらを掴まれて揺らされているドミナントを見る。神様は『自分が誘ったのだ』と言って止めようとしていた。

 

「…提督に大きな不備はない。本気で喧嘩をしているわけでないのが分かる。…ここは良い職場なのだな。上司や部下の関係などなく、皆平等に、友人か親族のような関係性が伺えるな。」

 

憲兵が、目を回していながらも間宮さんの店に行くドミナントと、『どうせなら私も連れてけ』とジナイーダが神様と話しながら同行するところを眺めていた。

 

「…ところで、服装ですが…。」

 

「む。そうだったな…。さっきここの提督の胸ぐらを掴んでいた者のような服が良い。」

 

「えぇ…。あのパイロットスーツですか…?」

 

「?あれはパイロットスーツなのか…。」

 

「…ダメです。」

 

「…なに?なんだと!?」

 

「そんな綺麗な容姿なのに、あんな服はジナイーダさん以外、例外を認めません。排除しますよ?」

 

「だが、自分にはそういうものは…。」

 

「ダメです。さぁ、来てください。お召替えをしますよ。」

 

「…約束と違う…。」

 

…………

ヒトマルサンマル(午前10時30分) セラフの部屋

 

「こんな動きにくい服装…。」

 

「動きにくくて良いんです。最低でもこれくらいはしてください。」

 

セラフが言う。憲兵は現在、誰が見ても女性だとわかる服装だ。黒いベレー帽。ミニのスカートだが、肌をあまり晒したくないらしく黒いタイツを履いている。白い長袖のブラウスを着ていて露出度は全くないが、その歳に合った服装だ。容姿も容姿のため、街へ出たらまず声をかけられるだろう。

 

「…女というものは不便なのだな…。」

 

「その性別で生まれてきた宿命です。あと、化粧もしましょう。」

 

「け、化粧だと!?」

 

「そうですよ?」

 

「いや、化粧は流石に…。自分の職的に…。」

 

「有無は言わせません。さぁ、鏡を向いて。」

 

「ブツブツ…。」

 

「我慢してください。これから髪も整えないといけないので…。」

 

「そ、そこまで必要なのか…?」

 

「当たり前です。」

 

憲兵が驚愕したあと、セラフがしれっと返した。

 

…………

ヒトフタマルマル(12時) 門

 

そこにいる艦娘は、吹雪、夕張、三日月、如月、赤城、加賀、暁率いる第4駆逐隊の面々だ。そこに…。

 

「お待たせいたしました〜!準備に時間がかかってしまい…。」

 

「セラフさん、少し遅かったんですけど、何かあったんです…か…?」

 

「「「…?」」」

 

その面々が、セラフの後ろで出てこようとしない女性を見る。

 

「あの…。その美人さんは一体…。」

 

「鬼の面頬をした憲兵です。」

 

「……。…はい?」

 

「憲兵です。」

 

「…いやいやいや…。本当に誰ですか?」

 

「だから、憲兵です。」

 

「信じられないわ…。」

 

突然のことを聞かれて、戸惑う面々。

 

「…そうなのです…?」

 

「…そうだ…。何故こうなったのか自分でも分からん…。」

 

「「「……。」」」

 

呟き、声を聞くことによって理解した。

 

「…面影がまるでないんですが…。」

 

「可愛い服にするとすごく似合ってしまい、つい調子に乗って化粧をしたり、髪をいじった結果です。」

 

「確かに…。男の人からしたら絶対に釘付けですよ…。際どさではなく、容姿だけでハートを射止めますよ…?」

 

吹雪が憲兵をマジマジと見ながら言う。

 

「…香水の匂いもします。」

 

「だけど、これから山道を1時間ほど歩くんですよ…?」

 

「それに、目立ちますし…。」

 

「鎮守府がバレちゃったら、ちょっと大変よねぇ〜。」

 

皆、加賀以外難癖をつけてきた。少し悔しい気持ちもあるが、1番の理由はドミナント関係だろう。

 

「ドミナントさんなら、今間宮さんのところで食事をしております。帰ってきても、すぐに着替えると思うので大丈夫です。」

 

「「「……。」」」

 

その証拠に、セラフが言うと皆黙った。

 

「それほど、お前たちはあの提督が好きなんだな。」

 

「「「……。」」」

 

憲兵がニヤニヤしながら言い、艦娘たちは目を合わすことが出来なかった。




憲兵〜。

登場人物紹介コーナー
特になし

「長門コーナーだ。」
「今回は私ですね。」
「セラフか。」
「そうです。」
「性能…は前にやったな。」
「はい。」
「なら、何を聞くか…。」
「そうですね…。私の世界のことは話しましたね。」
「ああ。」
「国家が解体されて企業が全てを手中に収めている世界…。」
「そんな世界だったか…?」
「まあ、そんな話です。」
「そ、そうか…。」
「…そうですね…。話すとしたら、この鎮守府のことを私がどう思っているかでしょうか…?」
「簡単だ。答えを聞かなくても想像つく。」
「?そうでしょうか?」
「私たちに対してはとても愛おしい存在だ。」
「そうですね…。ですが、一つ抜けてます。」
「?」
「守りたい存在です。それに、見ていて微笑ましいです。」
「…そんなに真面目に言われると照れるな…。」
「それと、ドミナントさんには好意を寄せていますが…。」
「それは知っている。」
「神様をたまにライバル視しますが、仲が悪いわけではありません。」
「そうなのか?」
「当たり前です。あの子は一途なだけで、悪気はありません。ですが、恋に関しては負けられませんけどね。」
「…そうか。」
「…これくらいでしょうか?」
「そうだな。」
「次回、第215話『これが…平和なのか…』ですね。」
「平和を楽しむと良い。」

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