ACの愉快な仲間たち(一部)と一緒に艦これの世界に来てしまった…   作:とある組織の生体兵器

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台風ってやだなー。
「夏が終わってしまったね。」
本当だよ…。…だが、これからは味覚の季節…。
「秋だね。」
栗!サツマイモ!葡萄!サンマ!柿!リンゴ!梨!
「美味しそうだね。」
これからお楽しみが待っている…。…が!コロナの影響とかで無かったらどうしようか…。
「…秋刀魚…。」
あっ…。イベントが…。…狩らねばな…(ジャキン)。
「行くのボクたちだからね…?」
そうそう〜。聞いてくれる〜?
「どうしたの?」
近くにさ〜。ケーキ屋がオープンしたんだよ。
「ケーキ屋さんね。」
…男一人で行くのってどう思う…?
「……。ごめん、答えられないや…。」
…そうかい…。
「そ、そろそろゲスト紹介するね。」
…ああ…頼むよ…。
「北欧スウェーデン生まれの改ゴトランド級、航空練習巡洋艦ゴトランドです。」
ゴトランドさんですね。
「穏やかそうな人だね。」
そうだね〜。
「ゴトって呼んでくださいね。」
ゴンさん。
「ゴトです。」
そうですか…。ゴンさん、あらすじ出来ますか?
「なんか、髪の毛が凄いことになりそう…。」
「だからゴトです!…まぁ、やってみます。」
ゴトさん、ありがとうございます。
「だからゴンさんって…あれ?」
「引っかかってる…。」

アラスジー
新しい朝が来ました。早速、スティグロちゃんは第4佐世保に行きました。あそこの方が退屈しないとか…。…たまには、ここで遊んでも良いのに…。…いえ!羨ましいとか…そんな…。


215話 これが…平和なのか…

…………

 

「では、行きましょう。」

 

セラフが言う。だが…。

 

「おーい…!待ってくれー!ちょっとー!」

 

ドミナントが来た。

 

「行ったかと思ったよ…。はぁはぁ…。」

 

「とんでもありません。待ってたんです。」

 

「はぁ…はぁ…。お金…!」

 

息切れをして今にも倒れそうなドミナントがセラフにお金を渡す。

 

「あれ…?そう…はぁ…思ってみれば…はぁ…はぁ…いつもの目に戻ってない…?」

 

「あっ、はい。あの一件が終わってすぐに元の色に戻りました。後日分かったんですが、あれになると物凄く疲れがたまります…。」

 

「そうなの…?ところで…はぁ…はぁ…、交通費…!だから…ね…はぁ…。」

 

「は、はい。わかりましたけど…。大丈夫ですか…?」

 

「大丈夫…はぁ…に…はぁ…見える…?」

 

「…いえ…。」

 

「とにかく…はぁ…。お金…だよ。」

 

「わ、わかりました…。」

 

「あと…憲兵の分も入っているから…。」

 

「はい。」

 

「…ところで、憲兵は?」

 

「ここにいます。」

 

セラフが憲兵を見る。

 

「…え?嘘でしょ?」

 

「悪いか!?誰のせいだ!?」

 

「あー…。憲兵だね。じゃ、楽しんで〜。」

 

「ちょ、おま…!」

 

ドミナントは歩いて行った。

 

「…さてと、予期せぬお金も手に入りましたし、交通機関を目一杯使って行きましょう。」

 

セラフが言い、出発する面々。

 

…………

 

「街なのです!」

 

「着いたわね!」

 

雷電が反応する。バスなどを使ってやっと街だ。

 

「今日は目一杯遊びますよ?仕事を忘れて〜、演習を忘れて〜、嫌なこと全部忘れて。皆さんバレないように私服ですから、どこに行っても構いません。しかし、行く時は一言必ず言ってください。それでは、まずはショッピングモールへ行きましょう!」

 

「「「はいっ!」」」

 

「…ああ…。」

 

皆、セラフの後をついて行く。しかし…。

 

「…あっ、あそこにソフトクリーム屋さんがありますね。よって行きますか?」

 

歩いて数分で話がそれる。

 

「そうですね〜。」

 

夕張がそんな曖昧な返事をしながらも向かっている。

 

「…何が欲しいですか?」

 

セラフが聞く。

 

「イチ…。…わ、私はレディだから、こーひーで良いわ…。」

 

「ブルーベリー。」

 

「なら、マンゴー。」

 

「ブドウなのです。」

 

「私はバナナにしますね!」

 

「私はメロン。」

 

「う〜ん…。ラムネにします。」

 

「ヨーグルトよぉ〜。」

 

「私は少し変わった紅茶にします。」

 

「…赤城さん…。意識していませんか?」

 

「べ、別にそんなことは…。加賀さんは何にしますか?」

 

「…チョコレート。」

 

「……。」

 

そんな感じで艦娘たちが決めてゆく。

 

「では、注文しますね?…憲兵さんは?」

 

「自分はそういうものは食したことがない。気にしなくて良い。」

 

「……。」

 

そして、セラフが店の人に注文する。

 

「イチゴ、ブルーベリー、マンゴー、ブドウ、バナナ、メロン、ラムネ、ヨーグルト、紅茶、チョコレートを一つずつと、バニラを二つください。」

 

「はいよー。」

 

そしてセラフがお金を払い、店の人が用意した。

 

「暁さんにイチゴ。」

 

「!…で、でもこーひーよ。」

 

「注文を間違えてしまいましたね。もったいないので、食べてください。」

 

「し、仕方ないわねっ!」

 

「響さんにはブルーベリー。」

 

「ハラショー。」

 

「雷さんにマンゴー。」

 

「ありがとう!」

 

「電さんに巨峰。」

 

「ありがとうなのです!」

 

「吹雪さんはバナナで…夕張さんはメロン、三日月さんはラムネですね。」

 

「「「ありがとうございます!」」」

 

「如月さんはヨーグルト。…ただし、下品な食べ方をした場合は取り上げますね。」

 

「下品だなんて…失礼しちゃう。」

 

「そして、抜け目ないお二人の紅茶とチョコレートです。」

 

「あ、ありがとうございます…。」

 

「…ありがとうございます…。」

 

セラフが艦娘たちに配り終える。

 

「そして、あなたと私の分のバニラです。」

 

「む?頼んでいないが…。」

 

「そうでしたか?もったいないので食べてください。」

 

セラフが半ば強引に渡す。

 

「む…。」

 

艦娘たちはそこらのベンチに座っておいしそうに仲良く食べていた。セラフも美味しそうに食べている。

 

「……。」

 

しばらく見た後…。

 

パクッ

 

「冷たっ…!でも甘い…。」

 

憲兵も美味しそうに食べる。

 

「憲兵さんもここに来て座りませんか?」

 

吹雪が席をずらして開けてくれた。

 

「う、うむ…。」

 

憲兵はおずおずと座って、ソフトクリームを舐める。

 

「…美味しいですか?」

 

「う、うむ…。」

 

吹雪が聞いて、ぎこちない返事をする憲兵。慣れていないのだろう。

 

「暑いですよね。最近。」

 

「…そうだな。」

 

「確か、今日浜茶屋がオープンするそうです。」

 

「浜茶屋…?」

 

「間宮さんとは別の、夏期間限定のジャックさんのお店です。」

 

「そうなのか…。」

 

「…セミの鳴き声も風流を感じますね〜。」

 

「…山の中はもっとすごいぞ。」

 

「山は虫たちが沢山いますもんね。…そうです。虫と言えば、この鎮守府には少し特殊な虫たちが集まっていて…。」

 

「そうなのか?」

 

「作物が元気になるのは良いんですけど、苦手な人は本当に苦手で…。」

 

「そうなのか…。」

 

吹雪が話しかけてくれるのを淡々と返す憲兵。

 

「…あの…。迷惑だったらすみません…。」

 

「?いや、全然迷惑ではないが…。」

 

「顔が楽しくなさそうで…。」

 

「顔…?」

 

憲兵は今まで気にしていなかったところを気にする。

 

……表情か…。表情は相手に余計な考えを出させるから、いつしか変わらなくなったのか…。それに、面頬をしているから顔に出す必要もなかったから…。

 

憲兵が思った。

 

「表情か…。」

 

「あれ〜?困らせちゃダメだよ?吹雪ちゃん。」

 

「そうよぉ〜?せっかくの休みの日なのに。」

 

「あまり気にしてなかったのかもしれませんし。」

 

「そ、そんなつもりじゃ…。」

 

憲兵が座っているベンチの後ろから、夕張と如月と三日月が顔を出してチャチャを入れる。

 

「そうそう、昨日吹雪ちゃんったら司令官の部屋のベッドを跳ねていたところを見られちゃったらしいわぁ〜。」

 

「た、確かにそうだけど…。」

 

「陸軍出身の艦娘にまで冷たい目で見られていたらしいし…。絶対に引いてるよ。」

 

「そ、そんなこと…。」

 

「それから、噂では自室に戻って暴れていたとか…。」

 

「一人前のレディじゃないわね。」

 

「ハラショオオオオオ!」

 

「なるほど…。」

 

「…なのです…。」

 

「あら、そんなことが…。」

 

「……。」

 

「言わないで〜!!」

 

皆んなにからかわれて必死な吹雪。皆んな微笑んだり、笑ったりしている。セラフも愛おしそうに微笑み、眺めている。

 

……これが…平和なのか…。…久しく忘れていたな…。何というか…。…いいな。

 

憲兵はそう思いながらソフトクリームを舐めていると…。

 

「あっ!憲兵さんが微笑んでいます!」

 

「本当!」

 

艦娘たちに見られる。

 

「ど、どうした…?」

 

「ふふふ。」

 

セラフはそんな皆んなのことが好きなのか、微笑んだままだ。

 

「彼女たちには、人を幸福にさせる何かがあるのかもしれませんね。」

 

セラフが憲兵の隣で、はしゃぎあっている吹雪たちを見ている。

 

「…そうなのかもな。」

 

憲兵も、微笑みながら見ていた。

 

「…この子たちのような艦娘のためにも、自分たち憲兵が頑張らなくてはな。」

 

憲兵がソフトクリームを食べ終わり、立ち上がる。

 

「…だが、今日という休みを満喫するのも悪くない。本当は他の場所へ行かなくてはならないが…。目の前の艦娘を楽しませずとして、他の艦娘が救えるはずないからな。」

 

「ふふふ。」

 

憲兵が吹雪たちのところへ歩き出し、セラフも歩き出した。




遅くなりました…。

登場人物紹介コーナー
ソフトクリーム屋…全50種類ほどある専門店。希少な味はなかなか高額だとか…。

「長門コーナーだ。」
今回は臨時で筆者です。
「おぉ…。て、臨時だと?」
そうです。最近本当に忙しくなりました。
「そ、そうなのか…?」
それと、小説を書く時の気分もあります。
「気分とは…?」
筆者も人間です。イライラしたり、思い出にふけっていたりするとどうしてもあらぬ方向へ偏ってしまったりするため、書き直しが多々あるようになります。
「そうなのか…。」
僅かながらある時間でも精一杯続けて行きますので、どうかご了承ください。
「…大変なのだな…。」
はい。しかし、次回の作品はもう出来ていますので、最近投稿されるかもしれません。
「…そうか。」
次回はせめて、長門さんにお願いします。
「わ、わかった。…次回、第216話『憲兵の長い1日 その1』だそうだ。」
ありがとうございます。それでは。
「お、おう…。」

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