ACの愉快な仲間たち(一部)と一緒に艦これの世界に来てしまった…   作:とある組織の生体兵器

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247話 改修

今回は少し残酷な描写が含まれます。ご注意ください。

「残酷な描写…。」

そう。飛ばしたい方は、途中から雰囲気が怪しくなったところから、自室と書かれたところまでスキップを推奨します。

「不思議とそんな描写は無かったことになるからね。」

完全には無かったことにはならないけどね。…でも、見ないと辻褄が合わなくなるんだよね…。

「この小説って、本当に全年齢対象?」

……。…対象のところもあれば、対象じゃないところもある。てか、それは前々からところどころ漏れてたよね?

「…まぁ。でも…。」

はい!怪しくなってきたので、そろそろあらすじを始めようか。

「話逸らした…。」

今回のスペシャル…ゲスツッ(ゲスト)

「叢雲よ。」

「タウイタウイ所属の?」

てか、この小説、ほかの鎮守府描写はほぼ叢雲だね…。これて3体目…。

「そりゃ…ねぇ?」

「まぁ…うん…そうだね。」

どこでもドロップするから。はい、まぁそれは置いておいてあらすじを頼むよ。そこのマイクに向かって。

「霧島さん特製マイク。」

「…分かったわ。」

…身長が届いてないけどな…。計算ミスだ。

 

あらすじ

前回私は臨時提督に、試そうと思っただけで、大ごとになっちゃったから謝ったわ。…そして、許してくれたわ…普通なら激怒どころじゃ済まないのに…。

 

よく聞こえないな…。

「うん。筆者さんのせいだと思うよ。うん。」

 


 

…………

第8タウイタウイ泊地

 

「ドミナントさん!大丈夫ですか!?」

 

翌日、セラフが来た。流血のことを知り、急いで来たのだ。

 

「ああ…。大丈夫だ…。」

 

「随分と食べてないように見えますが…。それに、寝不足に見えますけど…。」

 

「大丈夫だ…。」

 

「……。…秘書艦さん、少し外でお話があります。」

 

「は、はい…。」

 

セラフは叢雲と共に部屋を出た。

 

…………

 

「……。」

 

セラフは叢雲を冷たい目で睨みつける。

 

「あなたが秘書艦なんですよね?何でこんなことになったんですか?」

 

「……。」

 

「ねぇ、あなたに聞いているんですよ?黙ったままでは分かりません。早く答えてください。早く。早く早く早く早く早く。」

 

セラフが叢雲に厳しく問い詰める。

 

「何日も食べてないように見えますけど、食事しているところを見たんですか?それも秘書艦としての役目ですよね?全うしなかったんですか?秘書艦として…いえ、艦娘として失格ですね。」

 

「……。」

 

叢雲は目を伏せるばかりだ。だが、セラフはそこまで甘くない。

 

ガシッ

 

「あなたに聞いているんですよ?わかっているんですか?」

 

顎を掴んで、無理やり目を合わせるのだ。

 

「黙ったままなんですか?それほどのことをしたと言うことで、罰を受ける覚悟はあるんですよね?」

 

セラフが強い目力で、叢雲を威圧する。

 

「…やめます。ドミナントさんが望んでいません。」

 

なぜなら、セラフと目を合わせた途端、目の色が恐怖に変わり、震え始めたのだ。また拷問されてしまうのではないかと、震えてしまったのだ。

 

「ですが、理由は説明させて頂きますよ。」

 

セラフが言っていると…。

 

「セラフ、そろそろやりすぎ。」

 

ドミナントがドアを開けた。

 

「というより、なんで流血のこと分かったの…?」

 

「妖精さんネットを借りました。この妖精さんの案内のおかげです。」

 

セラフがポケットから妖精さんを出す。

 

「お礼は、鎮守府にあるクッキー30箱です。自由に食べてください。」

 

(ウヒョーー!…です。)

 

「どんなインフレだよ…。しかも“です”忘れてたろ。」

 

ドミナントが、嬉しくて狂喜乱舞している妖精さんを見て言った。

 

「話は戻すけど、さすがにやりすぎだよセラフ。」

 

「ですが、これも必要な処置ですので…。」

 

「お前怖いから言えないこともあるよ。俺が説明するから。…叢雲も中に入って。」

 

ドミナントが言い、入る2人。叢雲は内心は懐いているらしく、ドミナントの傍にいつもいる。

 

「そうだな…。」

 

…………

 

全てを話したドミナント。

 

「ふぅーん…。」

 

セラフは冷たい目で叢雲を見ていた。

 

「明らかにいじめですね。私が一掃しますか?」

 

「いや、それはやめてくれ。」

 

「それより、大本営からあるものが届いたんですけど…。…これがここに来た最大の理由ですよね?」

 

セラフがディスクを見せた。『改修』と書かれている。

 

「…そうだ。」

 

「見ますか?」

 

「…叢雲、少し席を外してくれ。」

 

「…わかったわ。」

 

叢雲は少し気になったが、外に出る。

 

「…大丈夫ですか?」

 

赤城が聞いてきた。

 

「ええ…。というより、もうあの人を虐めるのはやめて良いわ。あの人、本当に優しいから…。」

 

「?」

 

赤城が言う。

 

「それと、ここ一階だったわよね?」

 

「はい。」

 

「窓から執務室見える?」

 

「見えますが…。」

 

「なら、行くわよ。」

 

「執務室見るんですか…?」

 

「ええ。気になるじゃない。」

 

そして、叢雲と赤城が窓から見ようとするが…。

 

「カーテンが邪魔ね…。」

 

叢雲がカーテンに戸惑う。

 

「あった!」

 

カーテンの隙間を見つけて、赤城と2人で覗く。

 

…………

 

「ドミナントさんは知っていたんですか?『改修』。」

 

「前の世界で聞いた知識とだいぶ違う…。俺たちが来たことで改変されているんだろう…。こんな残酷な要素は無かった。」

 

セラフが部屋を暗くして、DVDの映像を流す。そこに写っていたのは艦娘たちだ。

 

『今回は、艦娘たちの『改修』について研究します。今回の注意事項に、艦娘に絶対に見せないことを条件に流します。』

 

ナレーションが入る。

 

『改修。大本営に置かれている大型機械です。それは、艦娘をさらに強くさせることができます。しかし、それには“艦娘”が必要です。なので、一定量の艦娘を集めます。見てください。ちゃんと生きていますからね?』

 

『ここはどこかしら…?』

 

『何するのかな〜?』

 

『あの大きな機械なにかしら!』

 

「艦娘たち…ですね。」

 

「…そうだ。」

 

『まずは強化させる艦娘を選び、大型の機会に入ってもらいます。そして他の艦娘を選び、ある箱の中に入ってもらいます。6人入るのがやっとの箱ですね〜。』

 

『この中に入るのかしら?』

 

『少し狭そうですね…。』

 

『ん〜…入らない…。』

 

「あっ、ドアが閉まりました。」

 

「…そうだな…。」

 

『そして、その箱はクレーンで吊るされ、大型機械のより上に吊るされます。おっと、パイプみたいなものが出てきましたね。それが…大型の機械と艦娘たちの入っている箱と繋がりました。何が起こるのでしょうかね〜?』

 

「…まさか…。」

 

「そのまさかだよ…。」

 

『おーっと!艦娘の入っている箱の上が開いて…。ブレス機のようなものが出てきました!そして、ゆっくりと箱を閉じるようにブレス機が降りてきます!ここから先は絶対に艦娘には見せられませ…。』

 

『キャァァァァァ!!』

 

『いや!いやぁぁぁぁ…!…ぁぶ…。』

 

『いやだよぉ…!』

 

「……。」

 

「……。」

 

『そして、先ほどのパイプから血…じゃない、艦娘を強化させる“エキス”が出てきました。それが大きな機械に入り…。』

 

『プシュー!』

 

『おっと!出てきました!あれが進化した艦娘です!素晴らしいです!』

 

『あれ?皆んなは…?』

 

『以上!改修でした!』

 

プッ

 

ここでDVDが終わった。

 

「残酷…。」

 

「これで、艦娘たちが人間と同じように扱われないのが分かったな…。」

 

「これを…。ここの艦娘たちが犠牲になるんですか…!?」

 

「そうさせないために、俺がここにいるんだ。まぁ、今は研究されていて、装備にその成分?があることがわかっているんだけどね…。装備は艦娘以上に固くて、今の技術ではブレスは不可能らしいんだよ…。艦娘が装備した状態だと、だいぶ柔らかくなるらしいんだけど…。…大本営はこの鎮守府が必要かどうか考え始めている…。艦娘も優秀ではないし、何より大本営を認めておらず反乱が起きるかもしれない危険な場所だからと…。」

 

「……。」

 

「このDVDは艦娘が現れた初期の頃にやっていたらしい。元帥は、最悪この方法をやると知って、俺に頼んできた。あの人も、艦娘のことを人間のように見ているからな…。…実は期間は1ヶ月しか無かった。だが、それまでに終わらなくても俺が何とか粘って、半年くらいまで待ってもらうつもりだった。その間に技術が進歩して欲しいから…。だから、1ヶ月から半年と言ったんだ…。」

 

「艦娘をこんな風に扱うなんて…。」

 

「だから、こんな風に扱わせないために俺がいるんだ。」

 

ドミナントがセラフに言った。

 

…………

 

「……。」

 

叢雲は気が動転してしまっている。それはそうだろう。自分たちがブレスされるなんて知りたくもなく、ましてや艦娘はされていたなんて…。

 

……あの人は…私たちの救世主だったのに…。何てことを…。これで…この虐めで誰かがブレスされたら私のせい…私のせい…。

 

叢雲がひどく自分を責め立てた。

 

「大丈夫ですか?」

 

赤城は途中から見てなかったのか、何ともなさそうに倒れそうな叢雲を支える。

 

「い、今すぐ…。今すぐイジメをやめさせるように言って…。様半ば私たち…。」

 

「?やめさせるんですか?」

 

「そう…。」

 

「…無理ですね。」

 

「無理…?なんで…。」

 

「今更、あの子たちは止められません。あの子たちは、今までの恨みをあの提督にぶつけようとしています。今止めたら、すべての矛先があなたに向かいますよ…?」

 

「……。」

 

叢雲は黙った。なんてことをしてしまったんだと心の底から反省していた。あんな事になるなんて夢にも思わなかったのだ。

 

「……。」

 

叢雲は現在考えている。自分は、ドミナントにあんなになるまで苛めろなんて言ってもいない。ならば、勝手にやったことなのだと。しかし、自分がその恨みを背負わなければ、知らない艦娘はブレスされるのだ。

 

「…時間はあります。後々考えましょう。」

 

「ええ…。」

 

叢雲は精神的ダメージが大きかったのか、ふらふらと自室に戻る。

 

…………

自室

 

「ハァ…。」

 

叢雲がベッドで横になる。

 

……そう思ってみれば、ベッドも部屋も少しずつ変わっている…。

 

前まではカビの生えた布団だったが、今はベッドだ。腐っていた木の壁や床、天井は全て新しいのに取り替えられている。…下手くそだが。

 

……本当…。なんで気がつかなかったんだろう…。普通、何もなかったら他の提督がこんなところに来るはずがないし…。しかも大本営から直々に来るわけがない…。…もしあの提督じゃなかったら、もう一週間以内で調査は終了、全員ブレス機送りになっていたかもしれない…。

 

叢雲が考え始める。

 

……あの時言っていた言葉、本当だったのね…。見たことない家具も増えてる…。前までは共同の鏡しかなかったのに、一部屋に一つある…。本当にあの趣味の悪いものたちを売り払って、私たちに資金を与えてくれたのね…。

 

叢雲がベッドの新しいシーツに触れながら言う。さらに言うには、一部屋に窓が必ずついていて、開放感も空気の入れ替えも自由になっていた。

 

……これからどうしよう…。

 

叢雲がそんなことを考えていたら、いつのまにか寝てしまっていた。

 

…………

 

「…はっ!?」

 

叢雲が起きたのは日が沈んだ後だった。

 

……信じられない…。現司令官の夢を…。…でも…優しく、撫でられている夢…。

 

叢雲が頭に手を軽く添える。

 

……そう思ってみれば、食べ物を食べていないって言ってたわね…。今度、こっそりおにぎりでも握ろう…。

 

叢雲がそんなことを考えたのも束の間…。

 

ドガァァァァァァァン!!!

 

「「「!?」」」

 

鎮守府に大爆発音が響いた。

 

「な、な、な…。なんの騒ぎ!?」

 

叢雲がすぐに駆け、爆発した場所に来た。艦娘寮とは離れている場所だ。その部屋の壁や天井が壊れて、塵が舞っている。

 

「ここって…。」

 

「いや〜。はっはっは。綺麗に吹き飛んだな。」

 

「ダイナマイトを使った甲斐があります。」

 

ドミナントとセラフがヘルメットを被ったまま嬉しそうに話していた。

 

「あんた…ここ…。」

 

「おっ、叢雲来たか。どう?スッキリした?」

 

叢雲が信じられないような顔をして、ドミナントが聞く。

 

「一体何…。おぉ!」

 

艦娘たちも来て、驚いていた。

 

「嫌な記憶の拷問室。スカッとするほど綺麗さっぱり吹き飛ばしてぶっ壊したよ。あとも残らないほどね。」

 

「爆破って気持ちが良いですよね〜。」

 

ドミナントとセラフが嬉しそうに言う。

 

「「「……。」」」

 

叢雲以外の艦娘たちはキョトンとした顔だ。

 

「こんな部屋、必要ないからね。荒々しい拷問用具は売っ払ったり、埋めておいたから。他にも、ベッドだ…。」

 

「ありがとう…。」

 

「けの部屋とか…。て、え?」

 

叢雲が感謝の言葉を述べた。それだけではなかった。少し泣いていたのだ。

 

『任務に失敗したのは貴様のせいだ!』

 

ピシャッ!

 

『ひぃぃ…。』

 

『痛いか!?資材を無駄にしやがって…!』

 

ピシャ!

 

『すみません…!すみません…!』

 

艦娘たちはそんな昔のことを思い出し、少し泣いていた。

 

「君たちの嫌な思い出の場所はいらない。この部屋は後で君たちの娯楽室とか作るつもりだよ。リクエストあったらドンドン言ってくれ。追加するから。」

 

ドミナントが笑顔で言った。

 

…………

 

「さてと…。」

 

ドミナントが一応の計画を立てた。艦娘たちのリクエストは0だ。

 

「相当嫌われてるな。俺。まぁ、知ってたけど。」

 

「なら、私が変わりますか?」

 

「ダメ。させない。大切な仲間に傷ついて欲しくない。」

 

「その気持ちは本当に嬉しいんですけどね…。」

 

セラフが写真を見せる。

 

「うわっ…。めちゃくちゃ暗…。」

 

「分かりますか?ドミナントさんが行った後からずっとこの感じで…。士気がだだ下がりで、疲労も溜まったままで仕事になりませんよ…。」

 

写真に写っていたのは鬱状態の艦娘たちだ。神様なんて、負のオーラが出まくりである。

 

「こりゃ重症だな…。」

 

「しかも、ドミナントさん…。あの子たちとLENIやってませんよね?メッセージを送るだけでだいぶ違うと思いますけど…。」

 

「まぁ…ね。ならセラフ、伝言頼めるかな?」

 

「…LENIで…。」

 

「それも良いけど、登録が面倒なんだよね…。200人以上いるし…。それに、毎日一回ずつ通知が来たら大変なことになるし…。」

 

「まぁ…。」

 

「と、言うわけで伝言を頼むね。」

 

「…分かりました。」

 

セラフが渋々了承する。

 

「“俺がいない間、頑張った子にご褒美をあげる”って。」

 

「嫌です。」

 

「えぇっ!?」

 

「アンフェアじゃないですか…。仕事のない神様や私たちACにとって…。」

 

「…そうだな…。なら、セラフたちは家事?とかをしてくれれば良いよ。」

 

「…わかりました。」

 

セラフが渋々言った。

 

「それでは、私は帰ります。…なるべく早く帰ってきてくださいね…?」

 

「努力はする。」

 

「それでは…。」

 

セラフが一言言った後、風のように消えた。

 

「さて…。まだまだやることが山積みだな。」

 

そして、ドミナントが一先ず明石の部屋へ行く。

 

…………

明石の部屋

 

コンコン…

 

『はい。どちら様ですか?』

 

「新しい提督のドミナントですぅ。」

 

『……。』

 

「……。」

 

コンコン…

 

『……。』

 

「…居留守使っても無駄だよ。」

 

コンコン…

 

『……。』

 

「……。」

 

コンコンコンコンコンコンコンコンコンコンコンコンコンコンコンコンコンコンコンコンコンコンコンコンコンコンコンコンコンコンコンコン…!

 

ガチャ!

 

「はい!なんでしょうか!?」

 

「おぉ…。」

 

明石が不機嫌に出てきた。

 

「少し手伝ってもらいたいことがあってさ。」

 

「今忙しいので後にしてください。」

 

明石が不機嫌にドアを閉めようとしたが…。

 

ガッ!

 

「!?」

 

「残念だが、そうはさせん。」

 

ドミナントがドアの間に片足を挟んだのだ。

 

「君には来てもらう。必ずね。」

 

ガシッ!

 

「やっ…!離して…!」

 

ドミナントが腕を掴み、無理矢理連れて行く。

 

……この人もどうせ…!資材とか私が作ったものを取り上げるつもりなんでしょう…!この人も…。どうせ、提督なんてみんなそうよ…!

 

明石は散々な目に遭っていたらしい。すると…。

 

「あ、明石さんを離してください!」

 

夕張が艤装の照準をドミナントに定めていた。

 

「あっ、ちょうど良かった。夕張にも来て欲しかったんだ。」

 

「「…?」」

 

その言葉で二人に疑問が湧く。なぜ、夕張が来て欲しかったのか…。明石の品物を分取るには他の艦娘が邪魔なはず。変な気を起こそうにも、2体1では不利になるからだ。

 

「…何故ですか…?」

 

夕張は砲を下さずに言う。

 

「…後でのお楽しみにしようと思ったけど…。そこまで警戒されてちゃ言うしかないよね。」

 

「「……。」」

 

「男湯と女湯あるじゃん?」

 

「…ありますけど…。」

 

「男湯の方が断然広い…。そこを艦娘たちが入渠とかに使えるようにしたくて。」

 

「…混浴ですか…?」

 

「んなわけないでしょ。逆にするの。広い方を君たちに、狭い方を俺に。艦娘たちの入渠はバケツとか必要でしょ?それに何百単位でいるから…。まぁ、とにかくパイプの配線とか色々いじらなくちゃいけないからね。俺一人では今日中に終わらない…。だから、君たちメカニック専門の二人に頼もうとしたわけ…。」

 

「「……。」」

 

ドミナントが言い、二人がキョトンとした。

 

「…本当ですか?」

 

「本当。」

 

「後で嘘だったとか…。」

 

「ないない。」

 

「…録音しても?」

 

「良いとも。」

 

「「……。」」

 

餅つきのように淡々と返すドミナント。二人は嫌がるのをやめて、砲を下ろした。

 

…………

 

「明石〜。ここどうすれば良いの…?」

 

「ここは…。そのバルブを絞めた後、そこのパイプを取り外して、こっちに変えてください。」

 

「了解。…夕張、そっちどう?」

 

『大丈夫です!』

 

ドミナントと明石が男湯の方で調整して、夕張が女湯の方で調整している。

 

「?あれ?なんでお湯のパイプが一つしかないの?」

 

「それは…。」

 

明石が嫌な顔をした。

 

「…いや、言わなくて良いよ。…前の提督はクソのろくでなしなのが分かったから。」

 

「えっ?」

 

ドミナントが言い、明石がキョトンとした。

 

「…俺はね、艦娘に酷いことをする奴とか、差別したり人のように扱わない…。そういう奴は死ぬほど嫌いなんだ。嫌がっているのに無理矢理やるなんてもってのほかだ。俺はそいつを人のように見ない。そいつが誰かを人のように見ないのと同じようにね。」

 

ドミナントが重く言った。

 

「…よし、出来た。ごめんね。重い話をしちゃって。つまり、俺はクソのようなそいつとは違うってことを言いたかっただけ。」

 

「えっ?あっ、いえ…。」

 

明石のドミナントを見る目が変わった。

 

……。この人…。良い人なのかな…?…と言うより、私たちにお湯が行くようにパイプが配置されてるし…。…前の提督とまるで違う…。…とても優しい…。

 

そして…。

 

「…提督。」

 

「なんだい?」

 

「…先程部屋を爆破してくれた件といい、今回の件…。誠にありがとうございます!」

 

明石が頭を下げた。

 

「?良いって良いって。それより、そんな堅苦しいこと言わなくて良いよ。“ありがとう”って言ってくれるだけで。もう友達でしょう?」

 

「友達…。」

 

「そう。上司と部下じゃなくて、友達。共に笑いあったり、楽しんだり、助け合ったり…。たまに喧嘩することはあるけど、しっかり仲直りしてまた明日って言えるような仲。」

 

「……。」

 

明石はドミナントに驚きまくりである。

 

……目を見ればわかる…。本心…。本気で言ってる…。前の提督とは全然違う…。前の提督は上下関係が甘いとすぐに怒って叩いてきたりしたのに…。この人は友達って…。

 

「…本当にありがとう…!」

 

「別に良いって。」

 

ドミナントが笑いながら言う。

 

「あ、あの…!」

 

「?」

 

「私たちって…もう…友達ですか…?」

 

「?友達じゃないのか?俺はもう友達だと思ってたよ?最初はわだかまりがあったけど、一緒に協力して、お礼を言い合ってるし…。…違うの…?」

 

「いえ!友達です!」

 

「だよね。夕張とも友達だよね?」

 

「友達です!」

 

二人がにこやかに言った。ドミナントを信用する艦娘が3人になった瞬間である。




ドミナント、少しずつ打ち解けて行きますね。

登場人物紹介コーナー
タウイタウイの明石…前の提督から重労働を課せられた挙句、溜めていた資材などをよく分取られていた。
タウイタウイの夕張…明石と同じで、重労働を課せられていた。開発が失敗すれば全て彼女のせいにさせられて、酷いことをされた。
ダイナマイト…TNT。大爆発させると、スッキリしますよね?
改修…ゲームとは設定は似ているが違います。

「今回の長門コーナーのゲストは…。」
「明石です。よろしくお願いします。」
「明石か…。」
「明石です。」
「そうか。」
「はい。」
「……。」
「……。」
「……。」
「…あのー、他に何か無いんですか?」
「いや、タウイタウイの明石はよく知らない上、話すこともなくてな。」
「司会が諦めたらそこでゲストの必要性は排除されますよ!」
「わかった。やる。…で、何か話したいことなどあるか?」
「結局丸投げ!…でも、まぁやりますか。私は明石です。」
「知っている。というより、そろそろ時間だ。明石は明石だが、タウイタウイの明石で説明させる気はもとよりない。」
「えぇ!?な、ならえーっと…。臨時提督と友達になれてよかったです。」
「シンプルだが、それ故に良いことを言ったな。では、次回を教えてくれ。」
「次回、第248話『デマ新聞を潰せ』デ、デマって…。新聞なんてあの人しかいないじゃない…。」
「なぜそうなるのか…見ものだな。」

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