ACの愉快な仲間たち(一部)と一緒に艦これの世界に来てしまった… 作:とある組織の生体兵器
「どうしたの?いきなりそんなこと言って。」
んー…。なんて言うか…。疲れてるのかな…?日常に。
「大変なんだね。」
まぁね。…最近とても疲れた…。仰向けになって、体がほどけて塵になりたいな〜って。
「本当に大丈夫?」
大丈夫じゃないって言ったら、誰か助けてくれる?
「……。」
所詮、そんな世の中さ。あるのは言葉。動かなければ、何もしてないと同じ。ネタを考えていても、書いてないんじゃ進まないのと同じさ。
「…そうかもね。」
あらすじは…。
「第8タウイタウイ所属、夕張です。」
うわ…輝かしい光を放ってる…。俺は影にいたい気分だからな…。あらすじを頼んだよ。時雨…。
「え!?ぼ、僕!?…て、行っちゃった…。仕方ないや。このマイクに、前回のあらすじを言って欲しいな。」
「これ?これ…。」
「そう。…あっ、違う。その向き。そう。そうやるの。大丈夫?」
「頑張ります。」
あらすじ
前回、提督がマスゴミを潰しました。
…………
執務室
「昨日は良く眠れた?」
叢雲がドミナントに聞く。現在タウイタウイ泊地。ドミナントの一時的な転勤である。
「うん。ぐっすり眠れた。」
ドミナントがにこやかに言う。隣の大型作業は明石が撤去してくれたみたいだ。そのおかげで静かでよく眠れた。
「そ。なら、仕事しなさい。」
叢雲が冷たく言うが、内心は少し嬉しく思っていた。
「はい。おにぎりよ。ありがたく思いなさいね。」
「ありがとう!叢雲が作るおにぎりは本当に美味しいよ。」
「なっ…!あ、当たり前でしょう!まずいなんて言ったらぶっ飛ばしてやるから!!」
「そんな酷いこと言わないよ。」
叢雲が言い、ドミナントが苦笑いして返す。そこに…。
ガチャ!
「青葉、やってきました〜!」
「おう。青葉か。夕張たちには?」
「謝りました!」
「よーし!良い子だ。紅茶飲む?」
「飲みます!」
青葉がドミナントの向かいの席に座る。
……青葉さんもよく来るようになったわね。司令官の紅茶も美味しいし、良い司令官だってわかったから…。
叢雲が、ドミナントと楽しそうに話す青葉を見ながら思う。
ガチャ
「こんにち…あっ!青葉さん。」
「こんにちは。」
「こんにちは〜!」
そこに、明石と夕張までやってきた。
……夕張さん達も来るようになったわね。段々と打ち解けているのね。
叢雲が、新しいカップに紅茶を注ぐドミナントと嬉しそうに待つ明石たちを見ながら思う。
「叢雲も飲む?」
「……。」
「てか、よそっちゃったから飲んで。」
「そうですよ!」
「一緒に茶菓子も食べましょう?」
「このクッキー美味しいですね。」
「…仕方ないわね。」
叢雲がやれやれとして椅子に座ってティータイムを楽しむ。会話に花を咲かせ、しばらくしたあと…。
コンコン…
「?誰だろう?」
ノックする音が聞こえてきた。
ガチャ
「はーい。どちら様…?」
叢雲が覗くように、いつでもドアを閉められるくらい少しだけ開ける。
「…あ、あの…!」
「あら、暁じゃないの。」
そこにいたのは暁だった。叢雲がそれに気づき、ドアを開けて招く。ドミナントに危害を加える様子がないと判断したのだろう。
「おや?暁?どうかしたの?」
ドミナントが聞く。夕張たちは少し警戒心が高いのか、いつでもドミナントを守れる体制を整えている。
「あの…。その…。」
「なんだい?」
「…絆創膏を…。」
「バンソウコウ?怪我したの?」
「電が転んじゃって…。医務室にはもう包帯もなくて…。」
「そりゃ大変だ。…てか、医務室に包帯もないの…?補充しなければな…。」
ドミナントが立ち上がり、行く支度をする。
「あんたは執務室でじっとしてなさい。」
しかし、叢雲が止めた。
「なんで?怪我したんだよ?上司が行くのは当然でしょ。それに、場所も詳しく聞きたい。改善点が多すぎるからね。この鎮守府の建物…。」
「私が報告するから、あんたはじっとしてなさい。仕事してないように見えるじゃない。」
「俺の面子なんてどうでもいい。意地も張れぬ面子などこちらから願い下げだ。」
「そう…。なら来なさい。」
叢雲が支度を整えて、ドアへ行く。夕張たちも行くみたいだ。
…………
「は…?」
ドミナントは目を疑う光景を見た。
「裏庭は行ったことなかったけど…。ここが艦娘たちのいこいの場なのか…?クソ提督めが…。死に腐れ。」
元は艦娘たちの遊び場だったのであろう場所の広場だ。今はクソ提督の趣味の物や下らない銅像、果てまではいらないゴミまで置いてあるのだ。
「そんなことを公共の場で平然と言わない。」
叢雲は内心その通りだと同意しているが、艦娘の目もあるため、なるべくそのようなことを言わないでほしいと思うのだった。
「痛いのです…。」
「もう少し待って…。あと少しの辛抱だから…。」
「絆創膏を持って来てくれるよ…。あの司令官思っているよりも優しいと思うから、きっとくれる…。」
そのゴミ山の中、電たちがいた。
「電!」
「暁ちゃん…。」
暁がドミナントたちを連れてやってきた。
「!?し、司令官…。ご、ごめんなさい…。怪我しちゃって…。」
「なんで謝る?それより、大丈夫?痛いでしょ…。俺がここを見落としていたミスだ…。本当にごめん…。」
「「「!?」」」
ドミナントが頭を下げて謝る。電たちは何故上官が自分たちに頭を下げるのか不思議で仕方ない。前の提督ならこっ酷く叱られていただろう。
「足にガラスの破片が刺さってるじゃん!どうしよう…!」
「提督、慌てないで。まずはピンセットで異物を取り除かないと…。それと、消毒液を頂戴。」
「もちろん!」
ドミナントがすぐに何の迷いもなく明石に渡す。電は怖いのか、震えてしまっている。
「…電、大丈夫。俺がついてる。手を握ってあげるから…。痛い時は思いっきり手を握って。」
ドミナントが軽く手を添えた。電は少しだけ震えがおさまった。
「…痛くないように、すぐに終わらせるから…。」
明石が慎重に狙いを定める。
「夕張たちは雷たちに見せないであげて。見るだけでも痛いから…。」
「分かりました…。はい、雷さんたちはこちらへ…。」
夕張たちが雷たちを少し遠くへ案内する。
「行くよ…!」
シャッ!スッ!
ぎゅぅぅぅぅ!
「い、痛いのです…!」
「電…。大丈夫…。後でご褒美あげるから…。」
ドミナントが言う。実は、電に握られている手も尋常じゃなく痛い。艦娘の馬力を舐めてはいけない。そして、5秒もしないうちに…。
「…取れました。」
明石がガラスの破片を見せる。
「あとは消毒液で…。」
「しみるのです…。」
「はい、あとは包帯か絆創膏頂戴?」
「今は絆創膏しかないから、我慢して…。」
ピタッ
「はい。これで大丈夫。」
明石が笑顔で言う。
「あ、ありがとうなのです…!明石さん…!司令官さん!」
「別に大丈夫だよ。」
「電、よく頑張った。ご褒美あげるよ。何がいい?」
「ご褒美…?」
「うん。ご褒美…。」
「…痛いことなのです…?」
「えっ?違う違う!真逆だよ!自分の欲しいものとか、お願いとかを聞くよってこと。」
「い、いいのです…!?」
「それがご褒美の意味なんだけど…。…前の提督が原因か…。いつか肥溜めにぶち込んでやる…。」
「肥溜め…?」
「あっ、ううん。なんでもないよ〜。それより、ご褒美は?」
「ご褒美…。今は大丈夫なのです!」
「そう?なら、保留だね。」
ドミナントが電の頭を撫でる。
……暖かいのです…。優しくて…嬉しいのです…。
電は嬉しそうに目を閉じて思った。
「さてと…。この銅像は燃やすか…。溶かして、何かにするか…。売るか…。いや、売れないな。逆に支払わなければな。命名、クソの人間を象った銅像。…艦娘たちが壊す?鬱憤を晴らすために…。…まぁいいや。銅像は今は保留として、ゴミの山をなんとかしなければな…。それと、趣味のものも…。」
ドミナントが袋に詰める。売るものとゴミを分けているのだろう。
「ここを綺麗にしたら何をするのです…?」
「艦娘たちの公園を作るの。ここを遊べる広間にしようかなってね。」
ドミナントが平然と言い、電が目をパチクリとする。艦娘のためにそこまでしてくれるとは思っていなかったようだ。すると…。
「終わりました?」
夕張が暁達を連れてくる。
「大丈夫!?電!」
「大丈夫なのです。」
暁たちが心配して、電が柔らかに返す。
「あんたは何やってんの?」
「ゴミと売るもの分別してる。公園を作るために。」
叢雲が、せっせと袋に入れるドミナントを見て聞いた。
「公園…?」
「シーソーとかブランコとか。リクエスト有れば作るよ。日曜大工で。」
「日曜大工…。今日は水曜日よ?」
「知らないの…?…あ、そうか。冷戦の時に普及したんだっけ…。まぁ、とにかく暇な時に大工をするようなもんだよ。」
「できるの?」
「頑張る。…よし、終わった。」
ドミナントがゴミの分別をし終わる。
「これは売る物。恐らく前の提督の…趣味の悪い物。電たちは見ちゃダメだよ〜。」
「私なら良いわよね。」
「あっ、叢雲もやめた方が…。」
「……。」
「…見ちゃったか…。」
「……。」
「とてもついていけねぇよ…。うすっ気味悪いぜ…。」
モザイクのため、ナニがあるのか不明だ。
「これ…どうするのよ…?売れないわよ…。絶対に…。」
「…一部のマニアには売れるかもよ?」
「何のマニアよ…。絶対に売れないわ。」
「そうかなぁ。なら、叢雲はこれをどうするの?」
「え…。こ、これを…。……。」
「言えないじゃん。」
「とにかく、鎮守府からは出さないとね…。」
「まぁね。教育に絶対に良くないし。」
ドミナントが袋を担ぐ。
「提督〜。『友達』の私に見せないなんて少し意地悪だよ〜?」
「明石…。…明石は…。これは改造しない方がいい…。知らない方が幸せなことがある…。」
「そう言われると、気になっちゃうんですよね〜。」
明石がドミナントが担いでいる袋を引っ張ったりするが…。
「明石さん!やめた方が良いです…。青葉、見ちゃいました…。」
「青葉も見たんかい。」
青葉は見たくもなかった…知りたくもなかったような神妙な顔をして俯いている。よほどのモノだったのだろう。明石はなんだか怖くなって見ようと思わなくなった。ちなみに、夕張は暁たちと仲良く話している。
…………
執務室
「うーん…。」
「何を悩んでいるの?」
悩むドミナントに叢雲が声をかける。
「…第4佐世保鎮守府がとても心配…。」
「第4佐世保…。」
叢雲が少しだけ寂しそうな顔をした。注意してみなければ分からないくらいだ。
「でも、私たちより強いんでしょ?なら平気じゃない。」
「そうかもね。でも、これ見て。」
ドミナントがセラフからもらった写真を見せる。
「……。」
叢雲が嫌な顔をした。ドミナントがいつか帰ってしまうことを実感するからだ。
「…別れは寂しくなると思うけど、所詮は一時的な提督としての仕事。君達の提督にはなれないからね。」
「…分かってるわよ…。それくらい…。」
ドミナントが念を入れるかのように言う。所詮は一時的な提督だと明確にしなくてはいけないことだからだ。
「…まぁ、当分はここにいるけどね。てか、どうしよう…。」
「何よ。」
「まだリクエスト箱に5枚しか入ってない…。俺はそんなにも信用されてないらしい…。まだ天龍や間宮さんとも仲がよろしくないし。」
「まずはリクエストに応えなさいよ。」
「わかった…。…一つ目のリクエストは『娯楽室に椅子が欲しいわ』だって。」
「そ、そう…。」
「…叢雲〜。」
「な、何よ。」
「…叢雲の?これ。」
「そうだけどなに?」
「ソカー。…本当に?」
「…お金かかるのかしら…。」
「いやいや…。もっと他に…。ソファーが欲しい!とかテレビが欲しい!とか…。」
「そふぁー?てれび?何よそれ。」
「え…。」
どうやら、その存在すら分からないほど、前はひどかったらしい。
「…だからリクエストも少ししかないのかな…?」
「とにかく、次のリクエストは?」
「『一人前のレディーとして、食堂にエレファント(エレガントのつもり)な旗無しのランチが欲しいわ。』…て、これ絶対に暁だろう。」
「何で分かったの?」
「何でって…。もう最初に…。…いいや。面倒は嫌いなんだ。…『ハラショー。』…。……リクエストは!?…す、すごい物…てことかな…?」
「?」
「次…。『司令官をよしよししたい。頼られたい。』…何となく、誰なのか想像はできたけど…。流石に幼な子によしよしされるってのは…少し恥ずかしいな…フフ。」
「なにまんざらでもなさそうな顔をしているのよ。」
「次〜。『ぶらんこ?が欲しいのです!』…いいとも。作ろう。喜ぶだろうな〜。」
「またニヤけてる…。」
ニヤニヤして、喜ぶ姿を連想するドミナントと、少し引き気味の叢雲。
「んじゃ、まずは食堂の旗なしランチだな。」
「また問題のある場所に…。」
「提督として、皆から信頼されるのは義務なのだよ。」
「はぁ…。仕方ないわね。」
ドミナントが歩いて行き、叢雲が後ろをついて行く。間宮さんと伊良子のところへ…。食を管理する、まだ敵視されている二人のところへ…。
どうしよう…。最終章書くのめっちゃ楽しい…。
登場人物紹介コーナー
アレ…例のアレ。書けないアレ。皆の大好きなようだけど、一部嫌いなアレ。連想するとまずいので、アレしか書けないアレ。
目安箱…タウイタウイ出張目安箱。第四佐世保での色は白だけど、こちらは緑色。
紅茶…私腹と勘違いさせないため、紙コップで注がれている。
クッキー…ドミナントが第四佐世保から持ってきた。
裏庭…艦娘たちの元いこいの場。ゴミ捨て場になっており、臭い匂いが充満していた。
次回、第250話『給糧艦の心の内』
後書きが必要かどうか
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いらない
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たまにいらない
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たまにいる
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いる