ACの愉快な仲間たち(一部)と一緒に艦これの世界に来てしまった…   作:とある組織の生体兵器

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ダメだ…。現状況よりも、ラストスパートの話がスラスラ進む…。なんだ呉空襲の時にあんなのが登場って…。絶望の塊だ!どうやって倒すか、どういう物語にするかの案が止まらない…!
「そ、そんなものを考えてるの…?」
もう一番最後の話は終わったからね。この小説の後半はまぁ、AC世界の物が大暴れだ。それらと艦娘の戦い…!そして、平和な日常…。わくわくが止まらない…!胸熱展開ばかりだ…。
「この小説って、日常ほんわかで進むんじゃ…。」
残念だが、初めはそうだったが日常に刺激を求めてな。騙して悪いが筆者得なんでな。
「そんなのと戦わされるんだ…。」
大丈夫だ。ちゃんと艦娘たちの出番もある。日常を過ごすのも。まぁ、オフはオフ、やる時はやるって感じだよ。
「怖いなぁ…。」
今回は久しぶりだし、時雨頼むよ。
「うん…。」

あらすじ
僕たちの鎮守府は今、すっごく暗いね…。僕も含めて…。止まない雨は…ないといいな…。


254話 攻略!金剛型四姉妹

…………

 

「ふぅ…ガラスの片付け終わりました。」

 

「ご苦労様です。」

 

「なんで私まで…。」

 

ドミナントは、ジナイーダたちの割った窓ガラスをきれいに片付けていた。

 

「やっぱり、天龍と龍田だよなぁ…。最大の敵…。」

 

「あと、北上さんと大井さんと木曽さん。金剛型四姉妹も…。」

 

「考えただけで憂鬱…。」

 

「「はぁ…。」」

 

2人は考えて、ため息を吐く。

 

「…そんな顔しないでください。そんな顔をしていると、幸せが逃げてしまいますよ?」

 

「…それは嫌ですね…。でも、どうしても…ね。」

 

ドミナントはどうやって、和解するかを考えている。

 

「…金剛型は少し怖いな…。普段優しく接してくれるから、尚怖く感じるし…。かと言って、北上たちに会うのもなぁ…。便所の件もあったし…。お互い気まずいだけだしなぁ…。というより、会うことを望んでいないかもしれないし…。」

 

「そう考えると、キリがないのよね…。」

 

「うん…。ま、兎にも角にも金剛型から攻めるか。」

 

「大丈夫?」

 

「大丈夫。なんたって、パラオのお茶会に出席したこともあるし。」

 

「ここはそこまで生易しくないと思うけど…。」

 

…………

 

「……。」

 

ドミナントは金剛型のお茶会に出席している。

 

……こえー…。

 

感想がこれだ。

 

……怖い。めちゃくちゃ怖い…。てか、特に霧島がヤバい…。メガネが光っていてマジやばい…。マジパナイ…。普通に怖い…。長女の金剛も、元気いっぱいな感じだけど、空気でわかる…。マジで怖い…。比叡なんて、夜叉そのものの目だし…。榛名なんて、笑顔のままだから余計に怖い…。

 

ドミナントは椅子にちんまり座るばかりだ。

 

「あんた…。どうすんのよ…。」

 

「……。」

 

ちゃっかり来ていた叢雲も、小声で言ってドミナントを膝で気づかれないようにつつく。

 

「ヘーイ!テイトクー。ティータイムだから笑顔じゃないとダメネー!」

 

「…ハィ…。」

 

金剛な言った直後の、笑顔の時の瞑っていた目が少し開き、無茶苦茶怖い。

 

「…あ、あの…。」

 

「「「…?」」」

 

「よ、良かったら、紅茶…持ってきたので…。」

 

「Rarely?」

 

「は、はい…。自分で調合したものと、『プリンスオブウェールズ』です…。」

 

「サンキューネー。」

 

金剛は優しく受け取る。だが、空気が和らがない。

 

「……。」

 

そこで、ドミナントは一度深呼吸して、自分を勇気づける。次に吐く言葉をしっかりと言えるように。そして…。

 

「…あの、金剛さん。」

 

「?」

 

ドミナントは覚悟を決めた目になった。

 

「…こんな空気ですけど、どうしてこのような空気なんですか?それと、その原因である自分に、どうして欲しいんですか?正直な感想が聞きたいです。」

 

ドミナントが言い、その場が凍った。叢雲も顔が真っ青だ。

 

「……。」

 

金剛は口元を緩ませたまま黙って…。

 

「……。」

 

夜叉比叡は、より一層眉間にシワがより…。

 

「……。」

 

榛名は貼り付けた笑顔…。

 

「……。」

 

霧島は恐ろしいオーラが出る。

 

「ちょ、ちょ、ちょ、ちょっとあんた!な、な、何言ってんの!?いきなり!」

 

叢雲はこんな空気になり、大慌てだ。

 

「だって、この空気のままで俺にどうしろっていうの?何があったかも分かんないし、何を求めているのかも分からない。なのに、察しろなんて出来るわけがない。提督の前に、俺だって1人の人間だ!できることと出来ないことくらいある!俺はなんとかしたいって思っても、相手が心を開かなければ出来るわけないだろ!助けてって言わなければ分からないこともある!俺は超能力者でも神でもない!1人の人間だ!…結構失礼なことを言います!…何も知らない人間に、いきなりその態度は失礼に値するんじゃないんですか?」

 

バンッ!

 

ドミナントが言った途端に、霧島が机を叩いて立ち上がった。が。

 

「霧島、Sit down.」

 

途端に金剛が冷静に言い、霧島が座る。

 

「…テイトクの言っていることは正しいデース。分かってはいるネー…。でも、それと同時にどうしても許すことが出来ないんデース。」

 

「…前の提督は何をしたんですか?それを言わないと、自分もどう接すれば良いのかわかりません。」

 

ドミナントが聞いた。

 

「…Tea timeの時間を短縮されたり、紅茶の材料を取り寄せてくれなかったり…。なによりも許せないのが、私のかわいい妹たちに傷つけたことデース。かわいい妹たちに叩いたことが許せないんデース…。…中でも、榛名は、度重なる仕打ちでその顔のままになってしまいマシタ…。精神的な症状だから、入渠でも治らないんデース…。」

 

「……。」

 

ドミナントはそれを聞いて、黙るしかない。

 

「…庇ってくれたお姉様を傷つけられたことです。」

 

夜叉比叡はポツリと呟く。

 

……それを言われちゃ、なにも言えねぇよ…。金剛たちを知っている…。姉妹思いで、命くらい大切にしているからな…提督に対してこうならない方がおかしい…。

 

ドミナントが思う。

 

「…自分は、出来ることなら協力を惜しみません。…自分、助けを求めないと何も分からないような使えない男です。察しろと言われても、大抵無理です。だから、必ず協力を申し出てほしいです。」

 

「「「……。」」」

 

金剛型は張り付いた笑みだけだった。そして、お茶会が終わり、解散した。

 

…………

 

「こりゃだめだな…。」

 

「そうね…。多分、金剛さんたちは変わってないと思う…。」

 

「……。」

 

夕日の光の入る執務室で2人が呟く。

 

「…あ〜!俺にどうしろってんだよー!」

 

「な、なに!?どうしたの!?」

 

ドミナントが叫び、叢雲が慌てる。

 

「今までうまく言ってたのはたまたまだし…!金剛さんたちに何すりゃいいんだ…!何すりゃ信用してくれんだよー!」

 

「まず、叫ぶのをやめることね。」

 

「他人事のように…。まぁ、そうだな…。叢雲の言う通りか…。所詮は他人事だからな…。」

 

「…ヤケに素直ね。」

 

「……。…まぁね。」

 

ドミナントは一言そう言って、机の上の疲労丸わかり書を眺める。

 

……分からないけど…。あんた、ずっと前にきっと何か辛いことが何度もあったのが分かる…。他人事…。…見捨てられたことでもあるのかしら…?ううん…。それだけじゃない気がする…。たまに、あんたが無意識になった時、あんたの目が異常なほど怖くなる…。あれは普通の人間がする目じゃないことくらい、私でもわかる。

 

叢雲がドミナントのことを見ていると…。

 

「…ん?どうしたー?叢雲ー。」

 

「あっ…。…なんでもない。」

 

「?」

 

ドミナントが気づいて、見てきた。

 

「金剛たちをなんとかしなくちゃなー…。金剛たちは精神的な傷だし…。癒すにはカウンセラーが一番…。てか、あの金剛が提督に反応しないほど病んでるんだよな…。」

 

「まぁ、そうね…。」

 

「けど、カウンセラーやる人いないよね…。多分…。」

 

「あんたがやるしかないわ。」

 

「俺がやったら逆効果でしょうが…。」

 

ドミナントが、提督ペンを眺める。

 

「…ふぅ…。行き詰まった。気分転換しよう。」

 

「気分転換?」

 

「そ。行き詰まったまま案を出すより、気分転換して案を出した方が良い。」

 

ドミナントが紅茶を注ぐ。

 

「…叢雲?」

 

「あ、うん。ありがとう。」

 

叢雲は半ば強引に紅茶を渡された。ふと、机を目にするといつの間にか茶菓子があるのだ。

 

「…珍しいわね。」

 

「ん?」

 

「あんたがその茶菓子を食べるのを見るの初めてよ。」

 

「エクレアのこと?」

 

「ええ。」

 

今回の茶菓子はエクレアのようだ。毎回、そういう溶けやすいものまであるのに、どうやって机の中に保存してあるのか不思議である。

 

「これは行き詰まった時に食べるんだ…。いつもはちょうど良い塩梅の茶菓子にするが、行き詰まった時だけ甘い菓子にして頭を活性化させる。」

 

「ふーん。…甘っ!甘すぎない!?」

 

「だから、糖分で無理矢理活性化させる…。」

 

「えぇ…。」

 

二人で甘いティータイムを過ごし、出た作戦は…。

 

「成果なし…。」

 

「でしょうね。」

 

案は出なかった。

 

「どうすりゃいいんだろう…。」

 

ドミナントが考え込んで目を閉じた。

 

「…第4佐世保なら…どうするか…。」

 

「?」

 

「落ち込んでいる山風を元気にさせる方法…。激怒している山城を宥める方法…。無表情の弥生を大笑いさせる方法…。」

 

「全部難関ね…。」

 

「あっ、ちなみに、この写真が弥生の吹き出した時の写真。」

 

「えっ?どれどれ?あっ、本当…。こんな顔するのね。あんた何したのよ?」

 

「で、こっちが弥生の爆笑値限界突破寸前の顔。」

 

「すごいわね…。見てるこっちも吹き出しそう…。特に口元が…。」

 

「まぁ、これを金剛たちに見せても笑うとは思えないし…。」

 

「…笑う気もするけど…。」

 

ドミナントが悩む。

 

「…まぁ、とにかく榛名だな。榛名は…何か好きなものあるかな?」

 

「好きなもの…。私は、優しい上司ね。」

 

「おや?俺のことかな?」

 

「寝言は寝てから言いなさい。」

 

「くっくっく。」

 

冗談を言い合って、二人でクスリと笑った。

 

「さて、まじめに考えよう。」

 

「そうね。」

 

「…叢雲。」

 

「?」

 

「榛名があの顔のままになった根本的な原因ってわかる?ほら、前の提督のトラウマになったこととか…。」

 

「そうね…。金剛さん達は他の皆んなよりひどい扱いを受けていたから…。」

 

「たとえば?」

 

「殴られたり…。あっ、そういえば…。」

 

「なに?」

 

「一度、榛名さんに懐いた猫がいて…。」

 

「…ね、猫…?」

 

「ええ。それで、すごく可愛がっていたんだけど…。それが見つかって、その猫はあいつに…。」

 

「……。…まさか…。…その…殺し…?」

 

「……。」

 

叢雲はコクリと頷いた。

 

「…無駄な殺生までしていたか…。人間の屑め。そういう奴は犬のクソになれば良い。」

 

「ほんと。」

 

「それから、榛名の表情がなくなったの?」

 

「ええ。そりゃ雨の中、ずっとその猫を探していて、見つけたら殺されていたなんて…。…前、金剛さんから聞いたわ。榛名さんの心が閉じたのは、それ以上悲しい想いをしたくないからだって…。感情があるから、悲しいと思うんだって…。好きで、愛情を注いでいたから、その分失った時の悲しみが辛いからって…。」

 

「……。」

 

ドミナントは、そのことを聞いて何も言えなかった。想像以上に重い鎮守府に来てしまったことを実感している。

 

「…それが、榛名さんの表情が無くなった理由よ…。」

 

「…なるほどな。」

 

ドミナントが納得した。

 

「…よし。金剛型の皆さんを呼んできてくれる?」

 

「え?どうして?」

 

「いいから…。」

 

「わかったわ…。」

 

叢雲は、金剛たちを呼びに部屋から出て行った。




金剛型四姉妹が怖い…。

登場人物紹介コーナー
金剛型四姉妹…前提督からいじめられていた。主に、金剛と榛名が他の姉妹たちを庇っていた。ドミナントと前提督は違うと分かってはいるが…。

「間宮と…。」
「伊良子の…。」
「「お便りコーナー。」」
「はい、今回もやってきましたこのコーナー。」
「毎回不定期で、タウイタウイ限定で放送されるこのラヂオ。今回も、誰かがこの放送を聴いていると信じて、お送りしております。」
「今回は重大な発表があります。」
「重大な発表ですか?」
「なんと、このラヂオに広告が流れるようになりました!これも、このコーナーが続いていく良い前兆ですね。」
「やっと広告金が入るんですね。つまり、誰かがこの放送を聴いているということになりますね。」
「では、早速。その広告を流してみましょう。マイクオフにしまーす。間宮さん、お願いします。」
「はい。」
ブツン
「…今流れているかしら?伊良子ちゃん。」
「多分、流れていると思いますけど…。」
「今回はお便りが前回と同じ、2つも来ているわね。」
「そうですね。とっても嬉しいですね!」
「そうね。…あっ、そうそう。伊良子ちゃん、今広告中だから、少しいいかしら?」
「なんでしょうか?」
「今度、この新作スイーツを限定で出そうと思っているのだけれど…。少し味見をして欲しくて。人気が出るかしら?」
「このちょこかけがとーしょこらですか!?周りに果実が盛り沢山ので、ほいっぷまで付いている…。」
「そう。」
「いただきます!…あま〜い♡とっても美味しいです!このちょこれーとに果汁が入ってますね!それに、このほいっぷもがとーしょこらにすっごく合います!とってもおいしい…!毎日食べたい…。これはバカウレ間違いなしですよ!」
「よかった〜。なら、これはタダであげるから、皆んなには内緒よ。今度の秘密の限定新作だから。」
「分かりました!…あっ、そろそろ広告が開けますね。」
「そうね。…こっちのボタンで良いのかしら?」
「え?そっちのボタンは広告を流すやつ…。え?」
「え?」
「え…。」
「……。」
「……。」
ポチッ
『居酒屋鳳翔。この道8…いえ、30年創業の老舗。現在繁盛しているのは皆様のおかげです。なので、○月○日から□月□日までの間、サービスをします。ぜひ、ご来店をお待ちしております。』
ブツン
「えー、先程放送事故が発生しました。広告の前のは数年前録音したものです。え?そんなスイーツ聞いたことない?…はは、なんのことやら…。では、今回のお便り2つ…。ですが、時間の関係もあるので一通だけで。ペンネーム、『北海道メロン』さんからのお便りです。」
「メロン…。」
「えー、少し前から臨時提督が着任しました。その人は、艦娘にとっても優しく、私たちの抱えている悩みを解決してくれます。それに、提督に毎回話しかけられるのが嫌だった私が、今では話しかけられるのが待ち遠しく思っています。これは、恋なのでしょうか?みたいですね。」
「恋…。」
「…間宮さん?次回のスイーツのこと考えないでくださいね?」
「…あっ、はい…。」
「話、聞いていましたか?」
「聞いていました。いいですね。若い子はういういしくて。憧れます。ならば、思い切って自分の心のうちを相手に言うのが一番手っ取り早いのではないかしら?」
「それに恋だと分からないみたいですし。一度、想いを伝えてはっきりさせた方が良いかもしれませんね。」
「いいえ。恋ですよ。わたしには分かります。」
「はぇ〜。て、ことは『北海道メロン』さんは恋をしてしまったというわけですか。」
「そうですね。その悩みを聞いて、解決させてくれた人を好きになる。典型的な展開です。」
「なるほど…。なら、そんな人を私は知ってますね。」
「その話はいいから、この人の解決策を考えましょう。」
「ふむふむ。でも、相手は臨時提督…。なら、思い切って応えざるを得なくすればいいんですよ。既成事実とか作って。寝ている間にしちゃえばいいんです。…あっ、FAXが…。えーっと、『北海道メロン』さんからありがとうございます!早速やってみます!だそうです。解決できて良かったです!」
「そうね。…あれ?またFAXから…。ペンネーム、『紅茶提督』さんから…。やめろ!マジで!さもないと永遠に声をかけない!だそうですね。」
「いい案だと思ったんだけどなぁ…。」
「次は、きっと承認してくれますよ。…あっ、そろそろお時間ですね。伊良子ちゃん、次回をお願い。」
「あっ、はい!次回、第255話『奪還!榛名の笑顔作戦』だそうです。」
「では皆さん、ただ今鎮守府では午後2時になります。艦娘たちの、公園で遊ぶ声がワイワイここまで聞こえる中、午後も頑張っていきましょう。それではまた今度、この番組でお会いしましょう。伊良子ちゃん、せーのっ…。」
「「さようなら〜。」」

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