ACの愉快な仲間たち(一部)と一緒に艦これの世界に来てしまった…   作:とある組織の生体兵器

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ネタがない…。
「そろそろ、瑞鶴さんが休暇から復帰するね。」
そうだね…。また爆撃されるのかぁ…。
「らしいね。」
ネタが…ない…。
「大変だね。…ところで、筆者さんは艦これやってるんだよね?」
もちろん…。
「噂では、2-3で止まっているとか…。」
あー…。それは、結構前の話だね…。
「結構前?」
そう…。攻略中、丁度イベント時期と重なってさ…。
「うん。」
実は、艦これを始めて一年くらいずっと2-3だった…。
「そこまで弱い艦隊だったの…?」
いや?
「え?」
イベントと重なったって言ったじゃん…。
「あー。なるほど。」
それに、まだあるんだよ…。そこで止まった原因が…。
「?」
筆者はフロム脳なのは分かるじゃん?
「うん。」
2-4のボス、強いって聞いたんだよ…。知り合いから…。
「戦艦とか空母いるからね。」
そして、『初心者にとって』と言う意味を知らずに、筆者はどんな奇行に走ったか分かる?
「…?」
当時主力艦隊だった、吹雪、榛名、足柄、隼鷹、阿武隈、時雨を全員改二にさせてから攻略するっていう奇行に走ったわけよ…。
「…え…。」
で、改二になるまでイベントと演習をやりまくったわけ。
「じゃあ、改二になってから2-4らを…。」
そう。それからというものの、敵が弱すぎて弱すぎて…。北方海域すっ飛ばして、一気に5-2まで。面白いのね。敵の攻撃はほぼ当たらず、カスダメで全部済んでボスは完全勝利連発。
「可哀想…。」
敵もびっくりだろうね。2-4がやられたって聞いて準備したら、平均80前後の、その海域に似合わない艦隊が押し寄せてきたんだもの…。戦果がとんでもないことになってたよ…。資材は少し消し飛んだけど。
「筆者さんほどの変人はいないと思うよ…。改二にさせてから南西諸島海域ボスを消し炭にして、北方海域を辺獄と化させ、南西海域をアツアツのローストチキンに変えて、西方海域を穴あきチーズにさせたんだから…。」
まぁ、スピードこそ兵器の本質…逃げ回りながら死ね!状態だったからね…。そんな感じで前書き潰れたんで、あらすじ頼むよ。
「また僕…。」

あらすじ
鎮守府では、全体的に暗い雰囲気…。真っ暗だよ。夕立は狂ったようにぽいぽい言い続けてすごいよ…。


255話 奪還!榛名の笑顔作戦

…………

司令室

 

「おぉ、ここの司令室はこんな感じなんだ…。」

 

ドミナントが金剛たちを待っている。

 

ガチャ…

 

「おぉ、来…てないみたいだね…。」

 

「……。」

 

来たのは叢雲のみだった。

 

「あんたの顔見たくないって。」

 

「まぁ、嫌なものの対象だったらそうかもね…。だが、断る。鎮守府全体放送をかけよう。」

 

「ますます嫌われるわよ?」

 

「承知の上。」

 

ドミナントが司令室のマイクで鎮守府全体放送に切り替える。

 

『えー、金剛型四姉妹様、至急司令室までお越しください。ちなみに、提督命令なので。』

 

「『提督命令』までして…。そこまで大事な用なの?」

 

「うん。」

 

ドミナントが放送をしたら、金剛たちがすぐにやってきた。

 


 

「ソくん。集まっているかね?」

 

「「「……。」」」

 

金剛は何も言わずに無表情なままだ。比叡は相変わらず夜叉そのものの目。榛名の顔は微笑んだままで、霧島から怒りオーラが出ている。

 

「さて、疲労度真っ赤の君たちに任務だ。…と言っても、海域に行く任務ではない。対象の護衛をしてもらいたくてね。」

 

「「「……。」」」

 

「その対象とは、この子とこの子だ。」

 

「!」

 

ドミナントが見せた二匹に、叢雲が驚く。

 

「ちょ、ちょっと!あんた!」

 

「俺は何も知らないんでね。」

 

猫とAMIDAだ。

 

「……。」

 

金剛の顔が、初めて少し怒りを露わにした顔になった。

 

「……。」

 

比叡の目はますます冷たくなり…。

 

「……。」

 

榛名の顔は変わらず…。

 

「……。」

 

霧島は赤いオーラで見えない。

 

「ま、この子達の護衛だ。そして、その任務はこの鎮守府の裏山を超えて街まで行き、魚を買ってAMIDA用の天然綿を20g、そして軍手の片方買ってくること。…あと、紅茶。種類は…お好みで。特殊条件、この二匹の好きにさせること。いいね?」

 

「…断…。」

 

「あっ、断るっていう選択ないから。提督命令。今すぐ出発。」

 

「……。」

 

「じゃ、俺は忙しいんでね。叢雲、行くぞ。」

 

「え!?ちょ、あんた…!」

 

ドミナントは叢雲を連れて部屋を出てしまった。

 

「…お姉様、どうしますか?」

 

「…やるしかないネー…。」

 

「……。」

 

「ですが、あまりにも酷な任務です。あいつに任務放棄を強制させた方が良いのでは?」

 

「しかし、榛名にトラウマがあるなんて知らない可能性がありマース…。そうなれば、私たちの方が悪人デース…。」

 

「榛名はどうしますか?」

 

金剛たちは榛名に判断を委ねる。

 

「…この顔は、やるだけやるって顔をしてマース…。」

 

「…わかりました。なら、やりましょう…。」

 

『ニャー。』

 

『キシキシ。』

 

猫は榛名の近くに擦り寄ろうとするが…。

 

「No.榛名に近づくのはダメデース。」

 

金剛が持ち上げた。その瞬間…。

 

ブーン!

 

「な、なんですカー!?」

 

「お姉さま!」

 

AMIDAが金剛の周りを飛び回り、体当たりを仕掛ける。猫は金剛の手から飛び降り、その猫の上にAMIDAがとまって威嚇するように羽を広げていた。

 

「特殊条件に違反したから…。猫の好きにさせるよう…。」

 

「はぁ…。仕方がありません…。ささっと行きましょう…。」

 

金剛たちは猫をなんとか部屋の外へ誘導して行った。

 

…ガチャ…

 

「AMIDA、しっかりやってたな…。」

 

「あれ飛ぶんだ…。」

 

ドミナントと叢雲が別のドアから覗いていた。

 

「ところで、なんであんな傷を抉るようなことを…。」

 

「トラウマ払拭のため。トラウマを克服するには、それと同じ状況にしてから助けがあるようにする。そうすれば、トラウマは消えて良い記憶になる。」

 

「ちょっと意味がわからないわ…。」

 

「そ…。まぁ、見たほうが早いよね。…何してるの?」

 

「何って…。何も。」

 

「早く準備して。金剛たちのあとを追うよ?」

 

「えぇ…。」

 

ドミナントの無茶なことに叢雲も付き合うことになった。

 

…………

 

「この険しい山を登るのネー…。」

 

「最悪ですね…。」

 

「……。」

 

「この猫はどうしますか…?」

 

猫は霧島の肩に、だらけるようにぶら下がっていた。

 

「そのまま今のうちに登りマース。早くした方が良いデース。」

 

「服は後で入渠時に洗いましょう…。」

 

「……。」

 

「重い…。」

 

金剛たちが山を登る。

 

「ひぃ…ひぃ…。」

 

「あんた、ここまで来るのにへばってどうするのよ…。山はこれからよ…。」

 

ドミナントたちも後ろにいる。何かあった時に助けるつもりなのだろう。逆に助けられる未来が見えるが…。

 

「あっ、比叡、榛名、霧島。少しトイレに行ってきマース。」

 

「そうですね。山にトイレはありませんし…。私たちはここにいるので、気合入れて頑張ってください!」

 

「……。」

 

「私も、猫がいますので…。」

 

「すぐ戻りマース!」

 

金剛が近くの鎮守府へ行く。

 

…………

 

ジャー…

 

「ふぅ〜…。」

 

金剛がトイレから出た途端…。

 

「金剛、やっと一人になったな…。」

 

「!」

 

後ろから気配がして振り向いた。

 

「もごもご!」

 

「ちょ、暴れないで金剛。怪しいもんじゃないから。」

 

ドミナントが金剛の口を押さえて、体を拘束する。

 

「もがー!!」

 

「暴れないでって…!叢雲見てないで手伝って!」

 

「うわー…。」

 

「何引いてんの!?そういうことしないから!知ってるよね!?」

 

叢雲がドミナントを冷徹な目で見て引いていた。

 

「金剛、少し待てって。悪いことしないから。そして、大きな声出さないで。説明するから。」

 

「……。」

 

それを聞いて、金剛が大人しくなった。

 

「…すまんな。」

 

「プハー…。…何デスカ?」

 

「少し協力して欲しくって…。」

 

「後にして欲しいネー。」

 

「いや、今じゃないとダメだ。」

 

「……。」

 

金剛はドミナントのいうことを無視して行こうとしたが…。

 

「榛名を元に戻したくないのか?」

 

「……。」

 

その一言で立ち止まる。

 

「…あなたに出来るんデスカ…?出来る訳のないことを言って欲しくないデース…。」

 

「あくまでも可能性の話だ。そして、それには協力者が必要だ。ダメでもともと。やるだけやってみようじゃないか。それに、そんなことを言うってことはもう手がないんだろう?」

 

「…話だけ聞きマース。」

 

「よっしゃ。いいだろう。てか、試したことがあるのは言ってね?」

 

そして、ドミナントは金剛に話した。

 

…………

 

「遅れたネー。」

 

「あっ、お姉様。遅かったですが、何かありました?」

 

「なんでもないネー。」

 

金剛が先頭を歩く。

 

「金剛…頼むぞ。」

 

「全く…。」

 

ドミナントと叢雲が草むらから見ている。

 

「…ところでお姉様。」

 

「どうかしましたカ?比叡。」

 

「後ろから二人ほど気配がするのですが…。何か見ませんでした?」

 

「み、見てないネー。気になるなら見た方が良いデース。」

 

「なら、私も行きます。丁度猫が榛名の肩で寝ていますので。」

 

「なら、私も行くネー。」

 

金剛たちが草むらに近づく。榛名は猫が起きないようにじっとしている。

 

「やば…。ここだと榛名に見られる…。逃げるぞ。」

 

「あっ、ちょ、待…。」

 

「何か逃げました!追います!」

 

ドミナントたちが逃げて、比叡たちが追う。

 

「ここなら榛名に見られない…。比叡、すまん!」

 

「!」

 

比叡も金剛と同じように拘束された。

 

「やはり、あなたも前の提督と同じ…!」

 

霧島がドミナントを殴打しようとしたが…。

 

「シー。quiet please(静かに).」

 

「金剛お姉様…。」

 

二人は金剛も協力していると知り、静かになる。

 

「…どういうことですか?」

 

「金剛にも説明している。今回は榛名を元に戻す計画を実行する。」

 

「元に…!」

 

「戻れるんですか…!?」

 

「あくまでもpossibility(可能性)デース。」

 

「そう。可能性よ。」

 

比叡たちにも説明した。

 

…………

 

「あっ、いた。動いていませんね。」

 

「ただいま戻りました。気のせいでした。」

 

「帰って来たデース。」

 

金剛たちが帰還する。そして、見ていた。やはり、榛名は猫を避けていることに。その証拠に、寝ていた猫を少し遠くにやっていた。

 

「じゃあ、山に登りマース!」

 

「はい。気合い、入れて、行きます!」

 

「……。」

 

「行きましょう。私の計算によれば、こちらの道が近道です。」

 

比叡の声で起きた猫が、霧島の指差す方向へ行く。金剛たちはその後ろを歩いている。

 

「…ところで、あの猫本物?」

 

「え?そりゃ…。…もちろん。」

 

「嘘ね。で、あれはどうやって動いているのよ…。」

 

「いや、本当に猫だって。…いや、でもどうなんだろ…。」

 

「?」

 

「まぁ、猫ってことにしておこう。」

 

「?」

 

ドミナントたちが後ろからついて行く。

 

…………

 

「随分歩きましたね。」

 

「そろそろ休憩をしましょう。お姉様。」

 

「OK.」

 

「あそこに洞窟があります。そこに行きましょう。」

 

金剛たちが洞窟で休憩しようとしたが…。

 

ポツリポツリ…ザーーーーー!

 

大雨になった。金剛たちは急いで雨宿りをするために洞窟に入ったが、ずぶ濡れだ。

 

「大雨になりましたね。」

 

「たまたま洞窟があって良かったネー。」

 

「そうですね。」

 

「……。」

 

金剛が洞窟から上空を見る。ドミナントと叢雲が絶賛、近くの川からパイプを使って雨を降らせていた。そして、もっと激しくしろとの合図を送る。

 

ザーーーー!!

 

「激しくなってきたネー…。」

 

「お姉さま、猫が濡れてしまって風邪を引いてしまいます。」

 

「Oh!何とかしないといけないデース!少し使えるものがないか探してきマース!」

 

「比叡、お手伝いします!」

 

「私は、拭くものを探してきます。榛名、頼みましたよ。」

 

金剛たちはその洞窟から外へ駆けて行った。

 

…………

 

「…よ。金剛に比叡に霧島。」

 

ドミナントは洞窟のある崖の上からパイプを持ちながら座っている。隣には叢雲もいた。

 

「これで、あとは待つだけデスカ…?」

 

「そう。」

 

「榛名は、元に戻るんですか…?」

 

「それは分からない。でも、やるだけやった。」

 

「……。」

 

金剛たちがその隣に座る。しかし、前と違うところがあった。金剛は本気で心配している顔で、比叡の目は少し儚げだ。霧島は怒りのオーラは出ておらず、心配している顔である。

 

「…榛名、元に戻ると良いけど…。」

 

榛名が本当に、金剛たちにとって大切な存在であり、欠けるわけにいかない存在であることをドミナントが改めて実感した。

 

…………

 

『ニャー…。』

 

「……。」

 

猫が榛名に擦り寄る。猫は濡れていた。

 

『ニャー。』

 

「……。」

 

榛名はその顔のままだ。しかし、自身の服で猫を拭いてあげる。

 

「……。」

 

そのまま撫でようとしたが、失う辛さを思い出してしまい、躊躇した。途端…。

 

スリスリ…

 

「!」

 

猫の方が榛名の固まったままの手に擦り寄った。

 

「……。」

 

『ニャー。』

 

座った榛名の膝の上に寝転がる猫。

 

「……。」

 

榛名は、自然と猫を撫でる。

 

『ニャー。』

 

「…お腹空いたの…?」

 

榛名が初めて喋った。そして、懐から猫の餌を取り出した。残っていたのだろう。

 

「…美味しい?」

 

『…にゃー!』

 

「…良かった。」

 

榛名の顔は無表情。

 

…………

 

「ところで、良くこんな辺境の地で洞窟があるって分かったわね。」

 

「まぁね。たまたま見つけた。」

 

「たまたまって…。…え?ちょっと待って?見つけた!?」

 

「え?うん。見つけた。」

 

「掘ったんじゃなくて!?」

 

「うん。掘るのめんどいし。……。…あ…やべぇ!」

 

叢雲が聞いて、ドミナントも気付く。

 

「金剛!今すぐ榛名の場所へ行くぞ!」

 

「?」

 

「まだわからないの!?自然に洞窟が出来るはずないじゃない!つまり、野生動物が掘ったのよ!しかも、あの大きさじゃ相当大きいわ!」

 

「!?」

 

金剛たちもヤバさに気がついた。

 

「榛名!今行きマース!」

 

…………

 

『グルルルル…。』

 

「?」

 

洞窟の奥から何か音がして、榛名が振り向いて暗闇を見つめる。

 

『フー!』

 

猫はすぐに降りて、毛を逆立たせて威嚇する。

 

『キシキシ…。』

 

AMIDAはその場でじっとしているが…。

 

『グルルルル…。』

 

「……。」

 

出てきたのは何やら訳の分からない動物だ。今まで見たことのない、変な形をしている。しかし、大きなチャック状の牙を剥き出しにして威嚇しているあたり、凶暴性を感じさせる。

 

『グルル…。』

 

その生物が威嚇している猫を見た。

 

グワァパ!

 

「…この子に手は出させません!今度こそ守ります!」

 

バッキャァァ!

 

猫を喰おうとした口を、榛名が思いっきり殴った。

 

『グルル…。』

 

次は、何もしないAMIDAを…。

 

グワァパ!

 

「間に合わな…。」

 

榛名が駆け出したが、間に合わない。しかし…。

 

ブシャァ!

 

『グル…?』

 

AMIDAが何か吐き出した。

 

『グルァァァ!????』

 

「え?」

 

AMIDAが何か吐き出した液体を吹きかけたら、その生物がのたうち回る。

 

ブシャァ!ブシャァ!…!

 

ブーン!

 

『グルァァァ!!!グギャァァァ!!!』

 

AMIDAが飛んで、その生物に何度も溶解液をかける。しかも、濃度がヤバいやつだ…。まぁ、ACを溶かすことの出来る溶解液なのだから当然か…。しかも、小さくて飛んでいるため攻撃が当たることすら難しい。榛名と猫は呆気に取られて、立ったままだ。

 

『グギャァァァァ!!!』

 

その生物は洞窟の奥へと逃げて行った。

 

『キシ!』

 

AMIDAはやってやったぜと、誇らしげにいる。そこに…。

 

「榛名ー!大丈夫デスカー!?」

 

金剛が真っ先にやってきた。

 

「はい。お姉様。」

 

「!」

 

榛名が普通の笑みをしたことに、金剛は心底驚いた。しかも、猫を抱き抱えていた。

 

「ぉーい!榛名ー!」

 

次にドミナント、比叡たちと順に来た。

 

「榛名はなんとか、無事みたいデース。」

 

「そうか…はぁ…はぁ…良かったよ…。」

 

「まぁ、誰かさんがこんな危ない目に遭わせると思わなかった私のミスでもありマース。」

 

「悪かったって…。本当に…。」

 

金剛に厳しそうな目で見られて、ドミナントが謝る。

 

「ところで、猫は大丈夫なのですか?」

 

「はい。今回は、何としてでも守り切ることが出来ました。」

 

「この昆虫は…。」

 

「キシ!」

 

「この子が追い払ってくれたんです。ものすごく強いです。」

 

「誰かさんとは大違いね。」

 

「叢雲…2回目は泣くよ…?」

 

そんなこんな、ドミナントも混じりながら買い物をして帰る。

 

…………

帰り道

 

夕陽が浜辺を照らしている。そこを、ドミナントたちが歩きながら帰っている。

 

「紅茶があって良かったデース!」

 

「沢山お買い物しましたね!」

 

「はい。この子のご飯も買えましたし。」

 

「榛名が無事に元に戻って良かったです。色々買えましたし。」

 

「俺の財布は大破したけどな…。」

 

「あんたはちょっと黙りなさい。」

 

五人分の買い物をして、ドミナントの財布は大破した。ドミナントと叢雲は、四姉妹より少し後ろを歩いている。

 

「にゃー。」

 

「降りますか?」

 

榛名の手から、猫が降りる。そして、真っ直ぐドミナントの前に来た。

 

「…そうか。そろそろ時間か。」

 

「「「?」」」

 

ドミナントが呟き、首をかしげる艦娘たち。

 

「後で部屋に来て。報酬を支払うから。」

 

「にゃ〜。」

 

ドミナントが言ったら、ドミナントの隣で座る猫。

 

「…あの…どういう関係で…。」

 

「この猫は、妖精さんとペアになっている猫だよ。」

 

「え!?」

 

「別名エラー猫。必ず、鎮守府のどこかにいる猫。いると、電子機器に異常をもたらすから、大半の提督は嫌う。だから、前のは…。…いいや、よそう。その話は。で、この猫と契約したわけ。まぁ、二代目だな。」

 

ドミナントはスラスラと猫の説明をする。

 

「二代目…。」

 

「そう。」

 

「あなたは…。」

 

「?」

 

「この子が…嫌いですか…?」

 

榛名が砂浜に目を逸らしながら言う。金剛たちは答えを見守っていた。

 

「…正直に言うと嫌いだね。電子機器狂わせるんだもの。」

 

「……。」

 

「でも、害を及ぼすとしても殺生はやりすぎだ。しかも、榛名が大事に育てていたものなんでしょ?俺はそんなクソのような提督にはならない。なってなるものか。…榛名は、その猫をどうしたい?」

 

「…私を守ってくれました…。だから…。……。」

 

「…言え。俺は別に鼻っから断ろうなんざ思ってないから。そうそう無茶なこと以外は承諾する。」

 

「…一緒に…暮らしていきたいです。」

 

「…そうか。」

 

しばらく、沈黙が流れる。

 

「…世話、出来るのか?」

 

「え…?」

 

「世話が出来るのか?」

 

「は、はい!やります!」

 

「……。そうか。なら、別に構わないんじゃないか?そもそも、まだ出撃予定も遠征予定もないからね。ただし、しっかり世話をするんだぞ?」

 

「はい!」

 

「金剛さんたちも、榛名が困っていたら助けてあげてくださいね?」

 

「Yes!!」

 

「はい、気合い、入れます。」

 

「かしこまりました。」

 

金剛型4姉妹が返事をする。

 

「…と、言うわけだ。猫くん。悪いが、もうしばらくやってもらうぞ。」

 

猫が榛名の足に擦り寄る。そして抱き抱えて、榛名が嬉しそうな、幸せそうな顔をしていた。

 

「…あんたにしては、まぁ、やるんじゃない?」

 

「そう?」

 

「まぁ、嫌われている割には。だけどね。」

 

「嫌われている割にはかぁ…。」

 

そんなことを少し遠くで呟くドミナントと叢雲。金剛型四姉妹の後ろをゆっくりと帰還して行った。




攻略完了。

登場人物紹介コーナー
未確認生物…エド・ワイズによると一説では新種の深海棲艦、または突然変異した生物と地域で囁かれている。しかし、彼が言うには深海棲艦には全く似ておらず、突然変異だとしても元となる生物がいないため、なんらかの実験により生み出された生体兵器だと言う見解がなされた。
猫…妖怪猫吊るし…ではなく、猫土下座の本体と噂されているが、真相は不明。実は、何度倒してもその度に甦る説が有効であり、実は猫吊るしなのではないかと言われている。

「間宮と…。」
「伊良子の…。」
「「お便りコーナー。」」
「はい、今回もやってきました第6回目…!長く続きましたね〜。」
「そうですね。でも、もう2ヶ月ほどやっている気がします…。」
「何故だか、そう思うんですよね…。なぜなのか…。…まぁ、そんなことはさておき、今回はお便りコーナーに何と2通の艦娘からの手紙と、一人の人間のお便りが届いています。」
「一人の人間?」
「はい、まぁ、そちらは後で紹介するとして…。ペンネーム『ピーター・アオバナルド』さんからですね。えーっと…最近…と言っても最近ではありませんが、かねてから主張したように、…かねてから主張…?…現提督は優しいです。今ではすっかり仲が良くなり、執務室に話しに行くほどです。そんな仲、やはりライバルと言うか…。人がいます。このままでは取材内容のための質問や写真が撮りづらいです。どうすれば良いでしょうか?らしいですね。」
「まさにマスコミですね…。汚らしいところも…。」
「そうですね…。ならば、その部屋に腐った食品をたくさん置けば、皆んなどこかに行くと思います。さらには匂いが染み付いて、多分誰も入りたがりません。しかし、提督は執務が仕事ですので、強制的にそこにいかなければなりません。その時がチャンスだと思います。」
「腐った食品…なんだか納得がいきませんね…。だったら、下水などの水で床を掃除したり…あっ、FAXに何か…。」
「ぺ、ペンネーム『紅茶提督』さんより…。もし、それを言って本当にそうなったらマジでこのコーナーを訴える…らしいです!間宮さん!やめましょう!はい!」
「え、ええ。そうね。廃止はシャレにならないし…。」
「つ、次!人間からですね。」
「人間から…。」
「ペンネーム…は特に無しですね。プライバシーの侵害なので。えーっと…。巨大イ級についてみたいです。」
「そんなものが存在していたなんて…。」
「最近知り合った、えど?さんと言う人から情報を得ました!」
「えど?江戸…?エド?」
「どうやら従来のイ級とは違って、光線を撃つようです。」
「光線を…。」
「そして、そのエネルギーの源はある施設から行き届いており、そこが破壊された途端に弱体化したとの情報があります。えどさんが言うには、恐らくそこは古代の建物らしく、それをエネルギーとしているイ級も古代からの物と推測されています。大決戦の時の中ボス的な感じでしょうか…?」
「そんなものが中ボス…。どれだけ激しい戦いだったのかわかりますね…。」
「他にも、全長100m前後だと思われ、自然回復力も異常と書かれています。ちなみに、これが写真です。」
「少しボヤけていますが、そうとう強そうですね…。」
「第4佐世保の保護下であったとは言え、パラオ泊地のみで倒したのは大きな戦果と言える。大本営や多くの鎮守府では第4佐世保の功績が大きいと言われるが、俺はパラオ泊地の実力だと思っているがな。まぁ、現場で見ていないのは俺も同じだが、第4佐世保を過信し過ぎている未熟な提督が多い結果であろう。らしいです!」
「随分と毒舌…。エドさんは…。」
「そうですね…。」
「あっ、そろそろお時間ですね。伊良子ちゃん、次回をお願い。」
「あっ、はい!次回、第256話『天龍との殴り合い』だそうです。」
「では皆さん、ただ今鎮守府では午後6時になります。夕陽が海に沈む幻想的な風景を見出す浜辺…カモメが静かに鳴く心地よい空間で放送しました。それではまた今度、この番組でお会いしましょう。伊良子ちゃん、せーのっ…。」
「「さようなら〜。」」

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