ACの愉快な仲間たち(一部)と一緒に艦これの世界に来てしまった…   作:とある組織の生体兵器

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ナル…ホド…。オマエモ…ドミナント…。


特別話 体育の日

…………

執務室

 

カリカリ…。

 

執務室にペンを走らせる音が響く。

 

「…終わった。」

 

「お疲れ様です。」

 

そう言って吹雪がお茶を出す。

 

「今日の秘書艦は吹雪か。」

 

「そうですよ?今朝起こしに行ったじゃないですか?」

 

「そうだったな…。だが、説明が必要な気がして…。」

 

「説明…?」

 

「いや、なんでもない。」

 

そんなことを話していると…。

 

ピーピーピーガーーーー…。

 

大本営からまた書類が届く。

 

「大本営からです。」

 

「俺は面倒が嫌いなんだ。」

 

……また何か面倒ごとか?まぁ、見てみよう。

 

「えぇ…。あっ、見てくれるんですね。」

 

ドミナントが書類を見る。

 

…………

 

拝啓、全国の鎮守府所属の皆様

 

本日は10月14日『体育の日』です。しかし、最後の体育の日です。来年からは『スポーツの日』に変わります。スポーツに親しみ、健康な心身を培いましょう。最後の『体育の日』を味わいましょう。

 

敬具、大本営記念日連絡係

 

…………

 

「なんて書いてあったんですか?」

 

書類を見終わったドミナントに吹雪が聞く。

 

「…そうだな。所謂、体を動かして健康になろう的なやつだ。」

 

ドミナントは嫌に簡単に説明した。

 

「そうですか。…体を動かさないんですか?」

 

吹雪は座っているドミナントを見た。

 

「俺は体を動かすのは得意じゃないからな…。」

 

ドミナントは長年のデスクワークによって、体が鈍りまくっている。

 

「それだと、年老いたときに体が動きませんよ!」

 

吹雪はドミナントにキツく言う。

 

……年老いて、体が動かなかったら提督続けられないじゃないですか…。

 

しかし、それは吹雪の優しい考えから来ている。

 

「…年寄りになるのかな…?この体…?」

 

ドミナントはそんな気持ちなど露程も思わずに体を見る。ドミナントは元がACなのでわからない。

 

「例え年寄りにならなくても、体を動かしましょう!仕事も終わって暇ですよね?」

 

「まぁ…暇だけど…。」

 

「なら、行きましょう?」

 

「行くって…。どこへ?」

 

「外です。」

 

「えぇ…。」

 

ドミナントは渋々外へ行った。

 

…………

中庭

 

「では、司令官。走りますよ。」

 

「えぇ…。」

 

「私についてきてください!」

 

吹雪が走り出す。

 

…………

 

「待ってくれ〜…。」

 

ドミナントは五分と経たずにへばる。

 

「司令官…。そこまで体力ないんですか…?」

 

吹雪がペースを落としてドミナントの横に並ぶ。

 

「AC化したら楽なんだけど…駄目?」

 

「駄目です。」

 

「…くそぉっ…!」

 

「頑張ってください。」

 

そう話していると…。

 

ヒュゥゥゥン。

 

AMIDAに乗った妖精さんが吹雪のいない、ドミナントの横に並ぶ。

 

(はい、そのための妖精です。)

 

「キシッ!」

 

……妖精さん…来たのかよ…。

 

ドミナントは心の中で会話する。

 

(プランP、所謂ピンチです。)

 

「キシ。」

 

……ああ。ピンチだ。なんとかできないか?

 

(できるです。…でも、少し報酬が高く…。)

 

妖精さんは手を揉みながらいう。

 

……わかった。…もみじまんじゅうはどうだ?美味いぞ。

 

(わかったです。それでは…)

 

「キシ!」

 

ヒュゥゥゥゥゥン…。

 

……はえーな!?さすが穴妖精!

 

瞬時に移動する妖精さんとAMIDAを見てドミナントは思った。

 

…………

 

(よし!これで依頼完了です!)

 

「キシ?」

 

(これで走るのをやめさせられるです。)

 

妖精さんはある看板を仕掛ける。

 

…………

 

「はぁ…はぁ…。」

 

「まだ5kmも走ってませんよ!もっと頑張ってください!」

 

……妖精さん何しているんだ…?

 

そこに…。

 

「…あっ!司令官!アレです。アレをしましょう!」

 

「え…嘘だろ…?」

 

ドミナントはそれを見て倒れそうになる。よく見ると、その下に親指を立ててドヤ顔している穴妖精さんがいた。

 

……誰が…、誰がテニスを勧める看板を立てろなんて言ったぁぁぁ!?

 

ドミナントは心の中で叫ぶが生憎妖精さんと離れていて妖精さんに聞こえていない。

 

「司令官!行きますよ!」

 

「約束が違うじゃないか…おおい、嘘だろ…?夢なら覚め…。」

 

ドミナントは吹雪に手を掴まれ、引っ張られていった…。

 

(これで依頼達成です。…提督は今手が離せないみたいだから、勝手にもらいましょう。いい傾向です。)

 

妖精さんはドミナントの自室からもみじまんじゅうを一つ取り、どこかへ行った。

 

…………

 

「…ん?ここはどこだ?」

 

ドミナントの目が覚めた場所は病室だった。

 

「あっ。司令官!」

 

「ど、どうした吹雪?」

 

吹雪はドミナントが起きるなり抱きついた。

 

「ごめんなさい…。私が無茶をさせたせいで…。」

 

「な、何の話だ?俺はどうしたんだ?」

 

「…実は…。」

 

…………

 

「いきますよ!司令官!」

 

「ちょっと休憩しないか…?」

 

吹雪はテニスをする格好に着替え、準備をする。一方、ドミナントは息を切らしながら立っている。

 

「もっと体を動かさないと、健康になりません!」

 

「そ、そうは言っても…。」

 

「いきます!」

 

そして、テニスが始まった。

 

…………

数分後

 

「ひ〜…。」

 

「まだいきます!」

 

……いったい、いつになったら終わるんだ…?てか、だんだん目の前が暗く…。

 

ドサッ…。

 

……倒れたのか?…意識がもうろうとしている…。これはやばいやつだ…。

 

「大丈夫ですか!?司令官。司令……。」

 

……吹雪の声が遠くなっていく…。

 

…………

 

「そんなことがあったのか…。つまり、脱水症状か?」

 

「はい…そうらしいです…。」

 

吹雪は元気なく返事をする。

 

……私のせいだ…。私が無茶をさせたから…。司令官が休憩しようって言ったのに、それを無視した私の責任です…。…これは嫌いになってしまっても仕方がないですよね…。…あれ?そう考えたら涙が…。

 

「吹雪…。…涙を拭け。責任を感じているのは十分わかった…。」

 

「ありがとう…ございます…。」

 

ドミナントがハンカチを渡し、吹雪が礼を言う。

 

「よし、これで教訓を得たな。」

 

「…何がですか…?」

 

「運動もほどほどにってこと。」

 

「…はい…。得ました。」

 

「じゃ、吹雪はほかのみんなに体育の日について知らせてくれ。」

 

「…わかりました!」

 

吹雪は笑顔で言った後、部屋から出て行く。

 

「…だそうだ。責めないでやってくれ。」

 

「…よく私がいることに気づいたな。」

 

ジナイーダが床から顔を出す。

 

「まぁいい。責めやしないさ。ただ、お前の様子を見ただけだ。」

 

「そうか。…ありがとう。」

 

「別にいい。仲間なら当たり前のことだ。…お前が倒れたことは内密にしておく。」

 

「助かるよ。」

 

そう言って話していた。

 

…………

 

「ドミナント!大丈夫!?」

 

「大丈夫ですか!?ドミナントさん!?」

 

「あれ?前もこういうことなかったっけ〜?ギャハハ!」

 

「前も…?体が弱いのか?」

 

「大丈夫ですか!?司令官!?」

 

「提督ー!」

 

「それくらいどうってことないでしょ?心配させないで!」

 

愉快な仲間や沢山の艦娘が押し寄せてきた。

 

「…ジナイーダ…。内密にしとくと言ったのに…。」

 

「いえ、私です。」

 

「吹雪!?…でも、知られたくないんじゃ…?」

 

「倒れさせてしまったのは事実です!うやむやにしてはいけないと思いました!」

 

「そ、そうか…。」

 

ドミナントは知らぬ間に成長した吹雪に感心した。

 

「じゃ、ドミナントも元気そうだし、野球でもしようか〜。ギャハハ!」

 

「主任!貴様…何をするつもりだ!?」

 

「いやいや、ちょっとお手伝いをねっw!」

 

そして連れて行かれた。……とでも、いうと思っていたのかい?そんなわけがない。連れて行かれそうになったが、みんなに止められたのだ。そして、みんながお見舞いに来てくれたことに感謝をしたドミナントであった。




ヒヅケ…カワッタケド…カイタ…。コウカイ…スルゾ…。
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