ACの愉快な仲間たち(一部)と一緒に艦これの世界に来てしまった… 作:とある組織の生体兵器
…………
提督自室
「グーグー…。」
ドミナントは寝ている。すると…。
『司令かーーん!大変です!』
バァァン!!
「グー。」
「起きてください!司令官!」
「む?地上へのゲートロックが解除されたって?」
「言ってません!寝ぼけないでください!」
「まぁ、それより君は誰だ?てか、なんだその格好は。」
「駆逐艦朝潮です。本日の秘書艦です!この格好はわかりません!目が覚めたときにはこの格好でした!トリックオアトリート!」
「そうか。…今日は確か10月31日だったな。少し待ってろ。」
「え…?はい、わかりました。」
動じていないドミナントに呆気にとられる朝潮。実はまだドミナントは寝ぼけている。そして机の中を漁り…。
「はい、お菓子。」
「え…。あ、ありがとうございます…。」
うまい棒。
「俺は寝る。夜起きていたから眠い。」
ドミナントは一言言った後ベッドに戻ろうとするが…。
「司令官、起きてください。もう起床時間過ぎてます。」
「……。」
現実は非常なり。
…………
執務室
「ふぁ〜…。終わった。…ところで、まだその格好なのか?」
「だから、起きたときには既にこの服だったんです!」
ドミナントは朝潮を見る。すると、あることを思いつく。
「そうだ!俺もAC化すれば仮装したことになるのかな?」
「…司令官はその姿こそがもう仮装だと思いますが…。」
ドミナントは元がACである。つまり、普段が仮の姿なのだ。
「じゃぁ、やめとくか。…仕事が終わったから街まで行ってくる。」
ドミナントは出口へ歩く。
「えっ?何をしに…?」
「買い物だ。…I will 撤収…。」
ドミナントは呟いてふらふらと出て行った。
…………
「ただいま。」
「わっ!なんですかこれ?すごい量ですよ?」
「ああ。これね…お菓子だ!」
「あぁ、なるほどです。」
朝潮は納得する。すると…。
バァン!
「がるるー!提督にいたずらするっぽい!」
「お、お菓子をくれないと悪戯しちゃうのです!」
「クソ提督!いたずらするわよ!」
駆逐艦の子たちが押し寄せる。
「ちょ、絶対に数人はお菓子あげても悪戯する気満々だよね!?て、うおっ!…夕立!お前、その爪本物だよな!?引っ掻こうとするな!曙は蹴るな!並べ並べ。」
ドミナントは大忙しだ。
「…司令官は人気者なんですね〜。」
朝潮は遠目で見ている。ボロボロになっていくドミナントを…。
…………
「いや〜…あはは…。ボロボロだ〜。」
「大丈夫ですか…?」
「あはは…大丈夫に見える?」
「…いえ…。」
朝潮は顔を引きつらせる。
「まぁ、これで終わっただろう…。後は暇をつぶすだけ…。」
「…お疲れ様です。」
ドミナントは何処かへ行く。
…………
倉庫
「…みんな用にあげなくてはいけないからな…。」
倉庫に足を踏み入れる。
「あっ、提督!…どうかしましたか?」
少しボロボロの夕張。
「夕張、今日何日かわかるか?」
「えっ…と…。何日でしたっけ?」
「…たまには外へ出ろ。夕食食べているのか?風呂へ入っているか?」
「食べていますし、入ってます!」
夕張は頬を膨らませる。
「まぁいい。ほれ、お菓子だ。」
「え…?ありがとうございます…。…何故ですか?」
「今日はハロウィンだ。」
「あ…。」
夕張は気付く。
「…とりっくおあとりーと?」
「ああ。…それじゃ、俺は他の場所へ行ってくる。」
すると…。
「ドミナント提督、私…。」
「あ…すまん。忘れていた。」
「……。」
「安心しろ。お菓子はある。」
「そういう意味じゃないです。」
セントエルモはドミナントに呆れる。
「それより、お前はちゃんと仮装しているんだな。」
セントエルモは鎧みたいなものを着ていた。
「うん。トリックオアトリート。お菓子くれないと悪戯するよ。」
「はいはい。」
ドミナントはお菓子を渡す。
「それじゃぁ、俺は別の場所へ…。」
ドミナントが外へ出ようとすると…。
「誰か忘れていませんか?」
……さっきと同じ展開?
外の光でよく見えない。
「む…。セラフ?」
「はい。トリックオアトリート。」
セラフだった。
「…?なんだその格好は?」
「…ダメでした?」
セラフは魔法使いの格好をしていた。
「…恥ずかしがるくらいなら、露出度なんとかしろ。」
「あ、あはは…。」
露出度が高く、着ている本人すら恥ずかしがっている。
「まぁ…、ほれ。お菓子だ。」
「ありがとうございます。」
セラフはお菓子を受け取る。
「さて、俺は他の場所へ向かう。」
「あっ、はい。お疲れ様です。」
そして、ドミナントはどこかへ行く。
…………
教室
「…ここは誰もいないか。…少しのんびりするか。」
ドミナントは夕焼けの光が差し込む教室で、椅子に座る。
……懐かしいな。…教室か…。
ドミナントは学生の頃の時代を思う。すると…。
「…懐かしいのか?」
「!?」
ジナイーダが扉の前にいた。
「…ああ。」
「…そうか。」
ジナイーダがドミナントの隣に立つ。
「…私は、こんな施設に通ったこともないがな。」
「……。」
「…だが、なんとなくわかる。…思い出の場所だろう?」
「…ああ。」
ジナイーダとドミナントは少し沈黙した後、ジナイーダが言う。
「…今日は10月31日。ハロウィンだ。トリックオアトリート…?でいいのか?」
「…ああ。…お菓子だ。」
ドミナントはお菓子を渡す。
「…さて、のんびりしたし、残りを配ってくるよ。」
「…菓子食いすぎるなよ。」
「わかってる。」
そして、ドミナントは何処かへ行く。
…………
外
「寒いな。次は演習場か?」
ドミナントは歩く。すると…。
「トリックオアトリート。」
後ろから声が聞こえる。
「ん?誰だ?…駆逐艦?」
カボチャを頭にかぶった子供だった。
「どこ行くの?」
「演習場だ。…ほら、お菓子。」
ドミナントは渡す。
「…いいの?」
「当たり前だ。」
そして、ドミナントは演習場を目指す。
「まって。」
「?」
「…怖がらないの?」
「ん〜。まぁね。他にも怖いものあるし。」
「そ…。じゃぁ悪戯しないよ。」
「はっはっは。まぁ、悪戯もほどほどにな。」
ドミナントは笑いながら言う。
「…ところで、君は誰だい?」
振り向くが…。
「…誰もいない?…あれ?デジャヴ?」
ドミナントは首を傾げたが、面倒に思い、演習場を目指した。
…………
演習場
「…やっぱり、毎日いるな。」
日が沈んでも演習する艦娘と主任。
「仮装している者もいれば、何もしていない者もいるな。」
ドミナントは高みの見物をする。
「…邪魔しちゃ悪いからここに置いていくか。」
ドミナントは、ドミナントに気付いて内心助けを求める艦娘に気づかず、置いて何処かへ行った。その後、艦娘たちの士気が下がり、主任にボロ負けだった。
…………
廊下
「トリーーックオアーートリーート!!」
「よっと。」
「グヘッ!」
飛びつく神様を軽く避け、神様が壁に激突する。
「ひどい!避けなくてもいいじゃん!」
「少しは学べ。」
ドミナントはツッコム。
「全く、後輩には呆れるのう。」
「あっ、先輩神様。」
神様と共にいたのは神様の先輩の先輩神様だ。
「ご無沙汰しております。」
「よいよい。それより、この鎮守府では化け物の格好が流行っておるのか?」
先輩神様は聞いてくる。
「え?いや。今日はイベントの日で、みんな仮装しているんです。」
「何?イベント?…ならこういうのはどうじゃ?」
ぽんっ。
先輩神様は一瞬で着替える。
「どうじゃ?」
「…なんか違う気がします。」
「…天狗は駄目なのか…。」
「じゃぁ、こういうのはどう?」
ぽんっ。
神様も着替える。
「蜘蛛っ!」
「…オーケー。」
「やった!…なんでそんなに離れるの?」
ドミナントは神様からすごい距離をとっていた。
「…いや、俺蜘蛛苦手なんだ。何処か行ってくれないか?」
「ひどい!」
ドミナントが理不尽なことを言い、神様が言う。
「ほう。ならば妾は…。」
ぽんっ。
「蝙蝠じゃ。」
「露出度ぉ…。」
ドミナントは露出度が高い先輩神様に微妙な顔をする。
「これでいいのかの?」
「…まぁ、仮装には変わりないな…。ほれ、お菓子だ。」
ドミナントは二人に配る。
「これが“お菓子”というものか。天界にはないからの。」
「やった!ありがとう!…て、石じゃん!」
「騙して悪いが、行いが悪い子には石をあげる決まりでね。」
「ひどい!うぅ…なんか今日ひどいよぉ…。」
「…すまん。からかいすぎた。お菓子あげるし、頭なでなでしてあげる。」
ドミナントは神様を撫でてあげる。
「うぅ…。」
「ごめんな。」
それでもまだ立ち直れていないようだ。するとドミナントが…。
「じゃぁ、はい。これ。みんなには内緒だぞ。」
ドミナントがコソコソと神様のポケットに少し大きめのお菓子を入れた。
「……。」
「そうそういないぞ?俺がここまでしてあげる相手なんて。」
「…うん。元気出す。」
神様は立ち直る。先輩神様が口元を緩めていた。
「フフ。なんだかんだ言って、お前たちは仲が良いのう。」
「……。」
ドミナントは何も言い返さなかった。実際、ドミナントは神様のことを彼女とは露ほども思っていないが、仲間だと思っている。
「…まぁ、そうなのかもな。」
「えっ?」
ドミナントの一言に神様が驚く。
「?どうした?」
「いや、いつも私をからかっている割には本心を言うな〜って…。」
神様はキョトンとする。
「いや、こんな時こそ本心を言わなくてどうする?…こんな時間だ。それじゃぁ…。」
「待って!」
「?」
神様が呼び止める。
「私は…、私は大好きだよ!仲間というより、もっと…、もっとそれ以上の関係になりたいくらいに!」
神様の突然の告白。
「…そうか。…というより、その格好で言われても俺の胸には響かん…。」
「あ…。」
「…すまんな。どちらにせよ、今は答えられん。」
そして、ドミナントは配りに行く。
…………
駆逐艦
「仮装似合っているじゃないか。」
「う、うるさいわね!」
「ありがとうなのです!」
「ありがとうございます!!」
…………
軽巡、雷巡
「ほれ、お菓子だ。」
「やったクマー!」
「アイドルにも休息は大事!」
「提督、ありがとうございます。」
…………
重巡、航空巡洋艦
「提督、ありがとうございます!」
「なんだ?酒のつまみか?」
「おお!礼を言う。筑摩ー筑摩ー…。」
…………
戦艦、航空戦艦
「おぉ…。甘くて美味しいな。」
「提督がsweetsくれたネー!」
「あっ、提督、ぶつかってごめんなさい。…え?何でお菓子?」
…………
軽空母
「なんや?お菓子くれるんかぁ?」
「提督ぅ、あたしに限ってはお菓子よりお酒よ〜。」
「提督!トリックオア…。なんで先に…いえ、なんでもありません。ありがとうございます。」
…………
正規空母、装甲空母
「菓子くれるの?…一応言っておくわ。ありがとう。」
「えっ?お菓子!?そんな、私には…。えっ?みんなもらってる?…ありがとうございます…。」
「瑞鶴?あっ、提督。どうかしましたか?えっ?お菓子?ありがとうございます。」
…………
潜水艦
「オリョクルは嫌でち!!…え?お菓子?」
「海のスナイパーにお任…お菓子?」
「提督が来てくれて嬉しいのね。…お菓子?」
…………
執務室
「司令官、途中からおかしくなってませんか?」
「不安だ…この鎮守府は不安だ…。」
朝潮が聞き、ドミナントは答えになってない呟きをしながら頭を抱えている。
「まぁ、みんな元気そうだからよかったものの…。」
「司令官、忘れてますよ…。」
「えっ?何を?」
「あれです…。」
(お菓子をよこすです!)
(甘味甘味です!!)
(おかしだーーーです!!)
(菓子よこせーーです!!)
(お菓子をくれないとマジで、この鎮守府が機能できなくなるまでいたずらするです!!)
朝潮が指差した方向に大量の妖精さんが…。
「キシキシ!!」
「キシ!」
「キシャーー!!」
AMIDAまでやって来た。
「ちょ、待て!ある!あるから押すな!!うわぁぁ……。」
「司令官…南無…。」
朝潮は手を合わせて、妖精さんやAMIDAに埋もれていくドミナントに冥福を祈った。
日付変わったけど、見たかったのでね。
「くぅ〜〜…。やり過ごせると思ったのに…。」
はっはっは。筆者という権限があれば可能なのだよ。
「あんた…覚えときなさいよ…!」
フハハハ。それより、隠れてないで出てきたらどうだ?
「……。」
さぁて、早く来ないとその格好のままだぞ?
「…わかったわよ…!」
おー、流石に可愛いな。お題!『小悪魔!』
バッコォォォン!!
「あんた…殴られたいの!?」
殴ってから言うなよ…。
「あんた…ほんとに…この話が終わったら待ってなさい…。後でたくさん嫌になる程謝らせてやるから…!」
顔赤くしながら言ったってなんの説得力もないな〜。
「…ブチッ。おりゃーーーーー!!!」
ぐはぁぁぁぁぁぁ!!!
…だからよぉ…止まるんじゃねぇぞ…。
「止まれ!!」