ACの愉快な仲間たち(一部)と一緒に艦これの世界に来てしまった…   作:とある組織の生体兵器

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没案の後半です。


Anotherミッドウェー2

「コレデオワリヨ!」

 

 吹雪は自分より幼く、顔に大きな傷がある少女に狙いを定められる。

 

ギュウィィィィィィン……ズガァァァァン!! 

 

 ミッドウェーを覆っていた大きい三つの砲台は電磁波を溜めて撃つ、オーバードウェポン『三連レールガン』だった。

 

……あっ…。皆さん、ごめんなさい…。無理そうです。…司令官、ごめんなさい…。最後に司令官と平和な話をしたかったなぁ…。

 

 吹雪はレールガンを避けられないと知り、覚悟を決める。ところが…。

 

ギュウィィィィィィン……ズガァァァァン!! 

 

 どこからかもう一つのレールガンが火をふく。そして、双方とも空中で爆発する。

 

「吹雪! 大丈夫か!?」

 

「なるほど、絶体絶命の大ピンチみたいだな」

 

「あれれ〜。ね〜あれやばいんじゃない〜。ギャハハハハ!」

 

「吹雪さん! 大丈夫ですか!?」

 

「吹雪! 大丈夫なのか!?」

 

 助けに来たのはドミナントとジナイーダ、主任と夕張とセントエルモだった。

 

「司…令官…?」

 

 吹雪はドミナントを見るなりぐったりする。

 

「吹雪大丈夫か!?」

 

「はい…大丈夫です…。」

 

 倒れる吹雪をドミナントが支える。

 

「そうか…。すまなかった!」

 

「何が…ですか…?」

 

「俺がお前たちと一緒に行かず、ジナイーダたちと合流して、あとで助けに来ようと思っていたんだが…。遅れてしまって…。」

 

「遅いですよ…。司令官…。」

 

「すまなかった!」

 

 ドミナントが吹雪に謝る。すると…。

 

「なぁ、ドミナント、長門以外の艦娘が見えないんが…。長門と吹雪だけか?」

 

 ジナイーダはドミナントに聞く。

 

「いや、あと金剛、古鷹、赤城、瑞鶴がいたはずだ」

 

「司令…官…。」

 

「吹雪、あいつらはどうした? 逃げたのか? まぁ、逃げていてほしいがな…。」

 

「司令官…。」

 

「どうし…。」

 

 吹雪は泣いていた。

 

「……。なるほどな…あいつがやったのか…?」

 

 ドミナントはどうしたのか察して、心の底の重く、憎しみの詰まった声で言う。

 

「ひっ…。て、提督…?」

 

「司…令官…。」

 

「…。ドミナント提督…。なんか寒い…そして苦しい…。」

 

 ドミナントが普段なら絶対に発さない声で夕張が驚き、吹雪が心配している顔をし、セントエルモが正直に言う。

 

「ドミナント…どうかしたのか?」

 

「あれれ〜、まさかビビっちゃった〜?」

 

 二人は平常を装っているが、少し驚いていた。

 

「金剛、古鷹、赤城、瑞鶴があいつに沈められた…。」

 

ピシッ…。

 

 そうドミナントが言った途端、主任が一切笑わず、ジナイーダがキレた。セントエルモと夕張もキレたが、格が違う3人の壮絶な殺意に息を吸うので精一杯だ。風は吹かず、波の音も消え、海鳥たちは逃げる。

 主任と言えども、毎日のように教えて、笑い合う仲間が殺された。

 ジナイーダは、授業を受ける教え子、つまり娘みたいなもので、殺された。

 二人はブチギレた。もちろん、ドミナントも例外ではない。愛娘を殺されたも同然だ。

 3人はミッドウェーの方を向く。

 その時、ミッドウェーは生まれて初めて恐怖を抱いた。それもとてつもない恐怖を…。ミッドウェーは生まれた時からこの艤装で、喧嘩なら負けたこともなかった。人間や艦娘も簡単に沈めてきた。恐怖なんて抱くはずがないと確信していた。だが、今は違う…動物的危機感、意識していないのに体が勝手に震える。目の前にいる“化け物”から逃げ出したい気持ち…だけど、体が動かない。そう、ミッドウェーは瞬時にして体を恐怖で支配されてしまったのだ。手が震え、標準が定まらず、恐怖でガチガチと歯を鳴らし、視界すら暗くなってきた。

 

「死ね…。」

 

 ドミナントたちは銃口をミッドウェーに向けた。しかし…。

 

「…ナメルナァ!!」

 

「「「!?」」」

 

 ここまでの強者であるミッドウェーは恐怖すらも振り払い、戦闘態勢を整えたのだ。

 

「オマエヲ…オマエタチヲコロス! オマエタチハコノセカイニイテハイケナイ…! キエロイレギュラー!!」

 

 ミッドウェーは至近距離で連射する。

 

ドォォォン!ザパァァァン!……

 

 だが、ドミナントたちに当たるはずがない。それどころか…。

 

ブヴゥゥゥゥゥン! ズパァ……。

 

 ドミナントはすかさずブレードで切った。

 

「ナ…!?」

 

 砲身が切れたのだ。そしてドミナントがもう一振りしようとするが…。

 

「クッ…。」

 

 ミッドウェーは後退する。しかし…。

 

ドォォォォン! バコォォォォォン!! 

 

「!?」

 

 ジナイーダの鬼パルスが連続して当たる。

 

「…コノママジャホウダイガ…。」

 

 そう呟いた途端…。

 

ギャァオ!!! 

 

「キャァッ!?」

 

 主任の最大限までためたKARASAWAが当たる。とてつもない威力に思わず悲鳴をあげる。

 

「コノママジャ…ヤラレル…!」

 

 ミッドウェーは半壊した砲台でもドミナントたちに撃つ。

 

「「「……。」」」

 

 だが全員無言で避ける。

 

「アタラ…ナイ…!?」

 

ガガガガガ!! ドォォン! ドォォォン!! 

 

 だが驚いている暇はない。ドミナントたちの攻撃によって、次々と砲台が大破していく。

 

「ソンナ…。ソンナ…!!」

 

 ミッドウェーは残った砲台で撃とうとするが……。

 

ドガァ!! 

 

「ゴフッ…。」

 

 主任が蹴り上げる。ミッドウェーは想像以上の威力に内臓が破壊された。しかし、これで終わりではない…。

 

「「「……。」」」

 

ドガァ!ドガァ!!…!!!

 

「ゲホッ……ガハッ……ウッ……オエ……ゴフッ……。」

 

 ドミナントたちに次々と蹴られていく。

 

「みんなの恨み…。思い知れ…!!」

 

 ドミナントは低く、重い声で言う。

 

「司…令官…。」

 

 吹雪は見た…。

 自分の近くで息を吸うのに苦しむ仲間…。

 怒りに身を任せ、ミッドウェーを甚振るドミナントたち…。

 うずくまり、涙を流しながら助けを求めるミッドウェー…。

 これではどちらが敵なのかわからない状態だった…。

 

「もう…やめて…ください…司令…官…。」

 

 吹雪は言うが、ドミナントの耳には届かない…。

 

「もう…やめてください…。司令官…。」

 

 涙が頬を伝う…。

 

「もう…やめてください…。」

 

 吹雪はゆっくりと立ち上がり、足を海面に引きずりながらドミナントの元へ行く…。

 

「死ね…!死ね…!死ね…!苦しみながら死んでいけ…!これくらいじゃ死なねぇよなぁ…!?たっぷり生き地獄を味わってから死ね…!」

 

「司令官…。」

 

 ドミナントの蹴りが止む気配がない…。

 

「もう…やめてください…!」

 

 吹雪はドミナントにひっつく。

 

「止めるな吹雪…! 俺はこいつを…!」

 

「お願いです…。もうやめてください…。」

 

 その時、ドミナントは吹雪が泣いているのに気がつく。それと同時に冷静になり、蹴るのをやめた。ジナイーダと主任もやめている。

 

「ア…ウ…」

 

 ミッドウェーは身体中がアザだらけで、抵抗せず、反応すらできなくなっている。

 

「……。」

 

 ドミナントはそれを見てしまい、自分がやったことに寒気がした。

 

「司令官…。お願いですから…、元の司令官に戻ってください…!」

 

 吹雪は涙の懇願をする。

 

「吹雪…。戻る。戻るから泣くな…。」

 

 ドミナントは優しく吹雪を撫でる。

 

「だがどうするんだ…? こいつにあいつらが沈められたのだぞ…!」

 

 ジナイーダはまだ怒り状態である。

 

「ああ…。わかっている…。まだ甚振るか…。生かすか…。殺すか…。吹雪…お前が決めろ…。」

 

 ドミナントは吹雪に判断を委ねる。

 

「もう…これで十分だと思います…。楽にしてあげてください…。」

 

 吹雪は仲間が沈められたにもかかわらず、最後に慈悲をあげる…。

 

「…だそうだ…。ジナイーダ、拷問は無しだ。トドメを刺してやれ…。」

 

「…。仕方がない…。吹雪が言うんだ…。私より辛いはずのな…。」

 

 ジナイーダはそう言ったあと、ミッドウェーに銃口を向ける。

 

「…じゃあな…。もう二度とくるなよ…。」

 

 ズガァン…! 

 

…………

 

「…ん…? ここは…? 確か、私は殴られて…。」

 

 長門が目を覚ます。

 

「…赤城…。…他の艦は生き残っただろうか…?」

 

 長門は海の上を見回す。

 

「長門…。起きたか…?」

 

「提督!」

 

 ドミナントは目を覚ました長門に声をかけた。ミッドウェーが完全に沈んだ少しあとである。

 

「提督…、赤城が…。」

 

「ああ…。わかっている…。俺が遅かったせいだ…。それに金剛、古鷹、瑞鶴も沈んだ…。犠牲が多すぎる…。」

 

 ドミナントはいつも頭にある提督帽を、手で持っている。

 

「そう…なのか…。」

 

「ああ…。なんとか吹雪とお前だけは助けられた…。」

 

「そうか…。」

 

 長門は小さく呟く。

 

「……。吹雪から聞いたよ…。」

 

「…何がだ…?」

 

 ドミナントは息を吐いたあと、長門から顔を背け、遠くを見ていた。

 

「全員の最後の言葉を…。赤城は最後に俺の名前を呼び、古鷹は今までありがとうと言った…。金剛は立派に戦ったらしい。瑞鶴からは謝られた…。…理不尽だよな。言葉を返すこともできないのに、俺のことを言うの…。いい迷惑だよ…。本当にさ…。」

 

「提督…。」

 

 長門はドミナントの肩が震えているのを見て、もらい泣きする。

 

「俺は…瑞鶴の言う通り、不甲斐ない提督になっちまった…。今俺は後悔している…。最後、なんでお前たちのことを見なかったんだろうって。無駄に意地を張ったのかもしれない…。ピンチの時に出てきてかっこよく登場したかったのかもしれない…。だがその結果、赤城、古鷹、金剛、瑞鶴を失った…。繰り返したくない過ちを繰り返してしまった…。自分のわがままのせいで繰り返してしまった…。」

 

 ドミナントはポツリポツリ言う。

 

「もう…提督の資格ないな…。辞職するか…。」

 

「!?」

 

 ドガァァァン!! 

 

 長門に殴られる。

 

「な、何を…?」

 

「提督…それを言ったらお終いだ…。」

 

「?」

 

「みんな提督の…お前のために戦って沈んだんだぞ…。それなのになんだ…? “提督の資格がなくて辞職”だと…? 許されることではない。それは沈んだ艦娘たちにとって最大の侮辱だ! 何故だかわからないか? 私たちはお前を提督と認めているから立派に戦って沈んだんだぞ! この先も提督を続けて欲しいからこそ逃げ出さずに戦って沈んだんだ! それなのに本人はどうだ!? 自分のために戦ってくれた艦娘が沈んでしまい辞職…。ふざけるな!! 命をかけてまで信頼する提督に裏切られる気持ちくらい考えろ!! …うっ…ゲホッ、ゲホッ…。」

 

 長門は大声を出しすぎたため傷口が広がり、血を吐く。

 

「長門…。」

 

……苦しいのを我慢してまで俺にそのことを言ったのか…。傷口が広がってまで…。…ここで答えないとな…。

 

 ドミナントはそう思い…。

 

「…そうだな。すまない長門。俺は弱気になっていたようだ…。確かに、侮辱になるな。…2、3日は部屋に引きこもるかもしれないけど、その日が過ぎたら元気で出てくるさ…。」

 

 ドミナントは言う。長門は少し顔をしかめたが、“まぁいいだろう”みたいな感じで普通に戻る。

 

「…なるべく早く頼む。」

 

「…努力はしよう。」

 

 そんなことを話していると…。

 

『…。見てられないわね。しっかりやりなさいよ。提督…。』

 

『oh…提督がそこまで私たちのことを…。ありがとうデース!』

 

『ふふふ。提督らしいです』

 

『提督、私、立ち直ってくれることを信じています!』

 

「!?」

 

 ドミナントは後ろから声が聞こえてきたので振り向く…が

 

「……?」

 

 誰もいなかった。

 

「…うん…、しっかりやるさ。瑞鶴、金剛、赤城、古鷹…。」

 

「どうかしたのか?」

 

「いや、なんでもない」

 

 ドミナントたちは帰還する。

 

 [戦果]

 

 ヌ級改flagship50以上 ロ級改flagship50以上 ホ級改flagship50以上 etc……

 

 ミッドウェー(戦艦仏棲姫特別上位亜種)撃沈

 

 [大破]

 

 長門

 

 [小破]

 

 吹雪

 

 [轟沈]

 

 瑞鶴 金剛 赤城 古鷹

 

 何の代償もなしに、勝利を掴むことは出来ないのだ…。




終わりました。ちなみに、Anotherスティグロは最初からハードモードの光波付きブレードを乱射します。Anotherセントエルモは、暴走して、第4佐世保鎮守府を破壊しようとするため、ドミナントたちが出撃します。
ドミナントは1人でも艦娘が沈められた場合、艦娘の慈悲がない限り相手を嬲り、虐殺します。残酷なことも平気でやります。“娘くらい大切な艦娘を殺したんだから、それなりの覚悟はあるよね?”とばかりに嬲り、遊び殺します。吹雪が止めなかった場合は、さらに地獄を見てますね…。何度も蹴られるくらいならまだ優しかった方ですね。
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