ACの愉快な仲間たち(一部)と一緒に艦これの世界に来てしまった…   作:とある組織の生体兵器

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今日はハロウィンですねー。コロナの影響もあるのに渋谷へ行く人はいるみたいですね。まぁ筆者は“自分だけは大丈夫”などと、甘い考えはしたことがないので行きませんが…。第四佐世保は浮き足立っていそうです。


特別話 ハロウィン 2020

…………

ハロウィン当日

 

「今年もやってきたか…。」

 

ドミナントは執務室で深刻そうに一人呟く。

 

「去年は妖精さんやAMIDAで埋もれて生死不明だったからな…。朝潮には冥福を祈られたし…。今日はどんな酷い目に遭わされるんだ…?」

 

ドミナントが執務室で呟いていると…。

 

「どうかしましたか?司令。」

 

「…いや、別に。」

 

秘書艦が聞き、ドミナントは何もなかったかのように答える。

 

……誰?全く知らない子…。何型なのかも分からない…。声かけたことあったっけ…?銀髪で目つきが鋭い…。男装っぽいけど…。おそらく、それが彼女の制服なのだろうな…。どうすれば良いか…。ハロウィンの服を着ているのは確かだな…。狼?の格好をしている。てか、その手じゃ鉛筆持ちにくいだろ…。

 

ドミナントが悶々としている。

 

「…司令?」

 

「あっ、はい。」

 

「あの…野分の顔に何かついていますか?ずっと見ているようですが…。」

 

「えっ?いや。別に…。」

 

秘書艦は野分のようだ。限定ハロウィングラフィックであり、狼のような服を着ている。ケモミミにケモ手袋だ。

 

「…えっと…。」

 

「野分です。」

 

「そう。野分、少し思ったんだけど…。そのハロウィンの服って毎朝勝手に変わってるの?」

 

「はい。」

 

「へぇ〜。」

 

「……。」

 

「……。」

 

会話が続かず、執務室に沈黙が流れる。

 

「真面目なんだね。」

 

「そう…ですね。」

 

「……。」

 

「……。」

 

「…野分。」

 

「はい。」

 

「秘書艦…、嫌だったら誰かと変わるから、嫌な時は嫌だと言ってね。怒ったりしないから。」

 

「別に嫌でもありません。」

 

「…仕事手伝う?」

 

「いえ、秘書艦としての務めですので。」

 

「…野分。」

 

「はい。」

 

「俺に対して、どう思ってる?」

 

ピタッ

 

「……。」

 

先ほどまで鉛筆を動かしていた手が止まった。

 

「…そうですね…。良い司令だと野分は思います。」

 

「そっか…。」

 

「はい。」

 

「……。」

 

「……。」

 

「ごめん、野分。」

 

「?」

 

「俺、あまり野分のこと知らないんだ…。もし良かったら、この後一緒に鎮守府を歩かない?お菓子を配らなくちゃいけないし、野分のことももっと知りたいから。」

 

「…舞風も誘ってよろしいでしょうか?」

 

「オッケーオッケー。」

 

……舞風…?まぁ、それは置いておいて、舞風は多分友人でしょう。野分の素を見てみたいな。

 

ドミナントが思った。

 

…………

鎮守府玄関

 

「じゃ、行くか。」

 

「はい。」

 

「いっこー!」

 

ドミナントと野分と舞風が歩く。

 

「まずはどこ行こっか〜。」

 

舞風が明るく話しかけて来た。

 

「柔らかな表情だね〜。その表情、いいじゃん。…今日は野分の素を知ろうと思ったけど、舞風の素も見ないとね〜。」

 

「舞風の素?」

 

「……。」

 

「ま、そんなことは置いておいて今日はまず倉庫から行こっか。毎回の倉庫へ。」

 

ドミナントが言い、ドミナント率いる野分、舞風御一行は倉庫を目指す。

 

「舞風〜。元気出して。」

 

「…知ってたんですか?」

 

「さぁてね。そこら辺はいつか本編でやると思うから、今日は何もしないよ。いつも通りで構わないよ。」

 

「…そ。」

 

「?」

 

「舞風〜、いつも真面目な野分って普段何してるの?」

 

「のわっち?え〜っとね〜。いつも筑摩と話してたりする〜。」

 

「へぇ〜。筑摩とね〜。」

 

ドミナントと舞風がマイペースで進み、マイペースで話す。

 

「て、のわっち?」

 

「あたしはそう呼んでるよっ。」

 

「そうなのか…。…距離を縮めるチャンスかな?」

 

「そうだよ提督!頑張って!」

 

「よしきた。のわっち〜。」

 

「司令、のわっち…とか呼ぶの、やめてもらえないでしょうか。」

 

「…と、反応されましたよ?舞風さん…。」

 

「あちゃー。普通に拒否されたね〜。」

 

「野分は俺に厳しいなぁ…。」

 

「こんな日は一緒に踊ろうよ。ワンツー!ワンツー!」

 

「躍る気分じゃないや。」

 

そんなことを話している内に倉庫前に来た。

 

「さてと…。」

 

ガキ…ギィィィィ…!

 

重そうな引き戸をドミナントが開けると…。

 

「「「トリックオアトリート!」」」

 

「おぉ…。」

 

待っていたのだ。

 

「セントエルモは去年と同じ鎧で…。」

 

「そうだよ。」

 

……顔が見えないから無反応に見えがちだが、そこで無反応に感じるのは素人だ。声でわかる。少し恥ずかしがっている感じなのをな!ふっふっふ…。可愛い。

 

「夕張は変わらず、少し汚いな…。」

 

「ひどい!」

 

……去年もそんな感じの服だったな…。本当に風呂に入っているのか…?…おぉ、頬を膨らませている…。可愛い…。

 

「セラフは…去年は魔女で今年はミイラか…。だから、恥ずかしがるくらいなら露出度をなんとかしろ!しかも、本当に包帯だけだろ!どんなプレイだよ!?」

 

「……。」

 

……相変わらずだな…セラフ…。何をどうやったらそんな露出度が高い服を着ているんだ…?…俺のせいか!?…いやいやいや…そんなわけがないな…。…まぁ、そんなセラフも可愛いね。

 

ドミナントが一人一人に丁寧に返し、心の中で思う。

 

「や♪」

 

「あれ?スティグロは初めてか…。お前も仮装しているのか…。」

 

「そうだよ♪scarecrowって言うカカシの仮装♪」

 

「随分マイナーなところを攻めるな…。」

 

「鎮守府の皆んなが来て行けってね♪」

 

「そうなのか?…たまにはそっちへ行ってみるか。」

 

……スティグロ…。お前も仮装するんだな…。てか、カカシって…。金髪ポニテが輝きすぎて怖くねぇよ!…まぁ、可愛いからいいけど…。

 

スティグロは面白そうに言った。

 

「ま、今年もそんな感じのハロウィンなんだな…。はい、お菓子。」

 

「これは♪」

 

「内緒。」

 

スティグロがドミナントの持っていた大きな袋の中を見て聞いてきた。全てラッピングされており、中身が見えない。

 

「この中に、一つだけ俺の手作りがあるからね。ま、誰が当たるか罰ゲームですな。しっかりした製品版の美味しいお菓子ではなく、老け顔おっさんの手作りお菓子…。どう考えたって罰ゲームだよ。運は日頃の行いがどうとか言うからね。日頃の行いが悪い子にはそれが当たるんじゃない?」

 

ドミナントがニヤニヤして言う。周りの艦娘やセラフは“逆”だと思った。そう、逆にドミナントの手作りは誰もが欲しがるだろう。日頃の行いが良い子がそのお菓子に当たるようなものだ。

 

「じゃ、これにしようかな〜♪」

 

「これにする。」

 

「ど、どれにしようか…。」

 

「一つだけ…。」

 

セントエルモとスティグロはすぐに選んだが、夕張とセラフは中々選ばない。

 

「…そろそろ他のところへ行きたいから締め切るよ?」

 

「ま、待ってください。どれにするか…。」

 

「もう少しだけ…。」

 

「3、ニー、いち!」

 

「「こ、これ!」」

 

二人ともそれぞれ手に取った。

 

「よし、じゃぁ俺たちは次のところへ行くから。」

 

「…普通は逆だよね。私たちが行く方…。」

 

ドミナントが言い、セントエルモが呟いた。夕張とセラフはラッピングを開けて、製品版の、子供がお菓子を食べている表紙を見て心底ガッカリしていた。

 

…………

娯楽室

 

「おー。…仮装している子はあまりいないね。」

 

ドミナントが娯楽室に入る。

 

「司令官!」

 

「提督!」

 

艦娘たちはダラダラやる気のなさそうにしていたが、ドミナントが来た途端にしっかりとして元気ハツラツになり、ドミナントに近寄る。

 

「「「トリックオアトリート!」」」

 

「へいへい。お菓子ね。悪戯は妖精さんたちだけで十分だ。」

 

ドミナントがお菓子を各艦娘に配る。艦娘たちは手作りお菓子のことを聞いて、心底迷い、選んで開けて心底ガッカリしていた。そこに…。

 

「ドミナント。」

 

「おぉ、ジャック…。て、お前も仮装しているのか。ドラキュラ伯爵か?」

 

「そうだ。」

 

「よく出来ているな…。」

 

「当たり前だ。この格好にするために歴史から見直して、その時代にあった格好も…。」

 

「お、おう。分かった。長くなりそうだからそれでいいよ。…で、なんか用?」

 

「手作りお菓子の件だ。」

 

「?」

 

「…たまに作って、譲ってくれないか?もちろん、それ相当の金銭は払うつもりだ。」

 

「売るつもりだな?艦娘に。しかも、ボッタクリ同様の値段で。」

 

「……。」

 

「残念だが、俺は艦娘たちには無料で提供するつもりだ。…ジャックに恩を感じていないわけではない。沢山助けてもらった。ただ、こんな形で返すのは性に合わなくてな…。ただ、高額な値段で売るのは少し嫌だ。どうせなら、そんなにお金を払わなくて、安くて手に入るようにしたい。」

 

「…そうか。」

 

「だから、俺もお金なんていらないから、その分そのお菓子を安くしてくれ。クッキーは一枚五円くらいに。」

 

「とんだ安さだな。」

 

「それで、ジャックも商売繁盛で艦娘たちは安く手に入って心底嬉しそうに笑顔で食べる。それが俺の理想だ。…出来れば、もっと安くして欲しい。」

 

「貴様が作るんだ。どんな値段でも変わらん。」

 

「ありがと。」

 

「礼を言われるのはおかしいがな…。」

 

ジャックはバツの悪そうに言った。

 

「ところで…。はい、お菓子。」

 

「?」

 

「セラフにもあげたし、用意していたから。」

 

「…礼を言う。」

 

「別にいいよ。」

 

ジャックはそう言ったあと、どこかへ歩いて行った。

 

…………。仕方ない…。艦娘の感謝祭のような感じで無料で提供するか。

 

ジャックはお菓子を見ながら思った。

 

…………

教室

 

「久しぶりにここに来たな〜。」

 

ドミナントと野分と舞風が教室に入る。

 

「ここで様々なことを習ったね〜。」

 

「先生が怖かった…。」

 

「ジナイーダ怖いもんね〜…。」

 

そんなことを話しながら三人、教室の机の上で話していると…。

 

「誰が怖いだと?」

 

「そりゃ、ジナイーダ…て…。」

 

「なるほどな。」

 

ジナイーダが機嫌の悪そうに立っていた。

 

「あの…怒らないんでしょうか…?」

 

「別に。怒ったところで何も変わらん。」

 

「…ごめんなさい。」

 

ドミナントが謝った。そこに…。

 

ガラララ…

 

「おや?将…提督殿!」

 

「隊長!」

 

「提督殿。」

 

陸軍出身艦娘たちが入ってきた。丁度授業の時間なのだろう。

 

「や、久しぶり。君たち、もうここ慣れた?」

 

「少しぎこちないでありますが、ここはとても優しくて楽しいところであります!」

 

「先生は優しいですし。」

 

「いつもは厳しそうにしています。しかし、テストで満点を取ると口ではきついことを言いますが、回答欄に“よく頑張った。えらいぞ”とか書いてありまs…。」

 

ドガァ!

 

神州丸にジナイーダが投げたチョークが着弾した。

 

「…手が滑った。」

 

「嘘つけ!」

 

ドミナントが顔が少し赤いジナイーダにツッコミを入れた。

 

「まぁ、そんなことよりお菓子。あきつ丸たちにもあげるね。」

 

「?なんでありますか?これ…。」

 

「プレゼント。」

 

「まるゆたちに…プレゼント…?何もしてないのに…?」

 

じわ…

 

「ありがたい限りであります…。提督殿…。」

 

「ありがとうございます…。こんなに優しい人がいたんですね…。」

 

「なんで泣く!?」

 

二人は扱いが酷すぎた陸軍出身である。優しくされたことすらあまり無かったのだろう。二人は嬉しくて泣いている。

 

「はぁ…。優しくするなんて当たり前だろう。お前たち二人は俺の大事な家族みたいな二人なんだから。」

 

ぶわっ…!

 

「提督殿!!」

 

「隊長!!」

 

「おっとっと。」

 

二人が泣きながら飛びついてきた。ドミナントはそれを受け止める。野分と舞風が面白くなさそうに見る。

 

「ちなみに、俺の手作りが一つだけあるよ。」

 

ドミナントが袋の中を見せる。

 

「一つだけ…?」

 

「どうしてでありますか?」

 

「何となく。」

 

あきつ丸とまるゆがそれぞれ手に取る。

 

……でも、どうせなら将…提督殿が作ったものが欲しいであります。

 

……隊長の作ったお菓子…。

 

二人はそんなことを思うとドキドキしてしまった。

 

「…精進しないといけないでありますな…。」

 

「まるゆ、今ふしだらなことを…。だめですね…。」

 

「?」

 

二人はすぐにその考えをやめ、適当に一つずつ取った。そして、ラッピングを開けて、製品版の表紙が出て少し寂しく思ったのは気のせいだろうか…。ジナイーダもついでに一つ取る。

 

「ところで…。ずっと触れなかったけど、ジナイーダのその格好って…。」

 

「魔女だ。」

 

「中世のヨーロッパの魔女って感じを忠実に再現…していないな…。」

 

「悪かったな。」

 

「まぁ、性格が…。」

 

なんだと…?

 

「あっ、いえ!なんでもないです…。」

 

「もう我慢出来んな…!」

 

「えっ?」

 

バ ッ ク ブ リ ー カ ー

 

バギッバキキキキ!!

 

「ギャァァァァァ!!」

 

ドミナントはジナイーダのバックブリーカー(背骨折り)をくらった。

 

「ふん!」

 

「あふぅ…。」

 

ジナイーダは一仕事終えたあと、不機嫌に出て行った。

 

「本官ももらいますね。」

 

「好きにしてくれ…。」

 

そして、しばらくしてドミナントが立ち上がり、次のエリアへ向かった。

 

…………

演習場

 

「相変わらずだね。まぁ、相変わらず置いて行くか。」

 

ドミナントはフランケンシュタインの格好をしている主任を見たあと、お菓子を人数分置いて行った。艦娘たちの士気は駄々下がり、前回同様結果的には惨敗した。

 

…………

廊下

 

「全員配ったかな…?」

 

「まだ誰かいるんじゃない〜?」

 

舞風がのわっちを見ながら言う。

 

「まだ…。あっ!そうか!」

 

「そうそう。」

 

「神様がいた!」

 

「そっち!?」

 

舞風が微妙な顔をした。

 

「神様ー。」

 

「?」

 

神様が振り向く。ドミナントが自ら来ることなんて珍しいからだ。

 

「ドミナント!嬉しい!私にもくれるの!?」

 

「当たり前だよ。今日、一度も邪魔しに来なかったご褒美。」

 

「やった!」

 

神様がラッピングに包まれたものを一つ取る。

 

「中は…。…製品版…。」

 

すごく残念そうな顔をする神様。

 

「てか、神様、それなんの格好?」

 

「フクロウ。どう?似合ってる?」

 

「ふむ…。難しい質問だな…。」

 

「似合ってない…?」

 

「…似合ってるよ。」

 

「ありがとう!」

 

「「……。」」

 

舞風と野分はたしかな違和感を感じる。

 

「…司令。」

 

「どうしたの?」

 

「距離、縮まっていますか?」

 

「誰との?」

 

「神様とのだよ〜。」

 

「俺が?こいつに…?」

 

ドミナントが今までのやりとりを振り返る。

 

「…確かにな。神様、もう少し離れてくれ。」

 

「ひどい!」

 

「最近疲れているから、そのせいかもな。あと、先輩神様の分も選んでくれ。」

 

「どれがいいかなー…。これにしよう!」

 

神様が適当に一つ選んだ。

 

「じゃ、俺はそろそろ行く。」

 

「もう行っちゃうの?」

 

「まだ楽しみにしている子たちがいるのでね。じゃ、俺は帰らせてもらう。」

 

「…じゃあね。また来てね。」

 

「わかった。」

 

確実に距離が縮まっている神様を後にして、ドミナントが行く。

 

…………

執務室

 

「なんとか全員に配った…。」

 

「お疲れ様です。司令。」

 

ドミナントは各部屋に行き、一人一人に配ったのだ。

 

「妖精さんたちにもあげたから、袋の中はもう一つしかないけどね。」

 

「「えっ…。」」

 

舞風と野分が困った顔をする。二人とも、まだ貰っていないのだ。

 

「あ…。」

 

ドミナントもそのことに気づく。

 

「…どっちがもらう?」

 

「「……。」」

 

二人が黙った。今まで、ドミナントの手作りが出たことが無かった。つまり、これは確実にそうなのだ。すると…。

 

「…舞風、今日ずっと付き合ってくれてありがとう。だから、舞風にあげて。」

 

「…いいのか?」

 

「うん。」

 

野分が舞風に手渡しする。

 

「あ、ありがとう…。」

 

「ううん。」

 

舞風がラッピングを開けたが…。

 

「製品版…。」

 

まさかの製品版。

 

「「もしかして…!」」

 

「ふっふっふ…。全ては私のシナリオ通り…。残るは本物の手作りだ。」

 

ドミナントがポケットから取り出した。

 

「俺が本当に罰ゲームとしての手作りを用意すると思うか?俺の知っている者たちは手作りの方が良いと誰もが思っているのは確認済みだ。最後に君たち二人を残していたのは、今日一番二人が俺と一緒に働いてくれたことの礼として、どちらかにあげようと思っていたからだよ。」

 

「て、ことは…。」

 

「そうだ。おめでとう。野分。そして、その格好は本当に可愛いよ。」

 

「……。」

 

ドミナントが言って頭を撫で、野分は顔を赤くして俯いた。

 

「なーんだ〜。提督も悪だねぇ〜。だから、神様にもあの態度だったんだ〜。」

 

「当然。本物の手作りなんてこの袋の中にはないからね。」

 

ドミナントと舞風が笑う。

 

「…まぁ、鎮守府の皆んなの方が一枚上手みたいだけど。」

 

「何故だ?」

 

「多分、知ってるよ?そのこと。」

 

「えっ?」

 

「袋の中に本物なんて入っているわけがないって噂していたから。」

 

「マジかよ。」

 

舞風が言い、ドミナントが驚いたと思ったが…。

 

「なんてな。その製品版の中を見てみろ。」

 

「?…!」

 

舞風が中を見て驚いた。手作りだったのだ。

 

「裏の裏をかく。元々手作り以外のものなんてないんだよ。俺は差別嫌いだから。」

 

「これは予想外…。最初の定義自体が違ったんだ…。」

 

「まぁ、野分はラッピングを解いていないから、中の表紙は違うけどね。」

 

「えっ!?」

 

舞風が驚いた。

 

「…て、そろそろ撫で過ぎだよ。提督。のわっちの顔が今凄いことになってるから…。」

 

「え?…そうだな。」

 

野分は嬉しすぎてケモミミが垂れ下がって、本当に嬉しそうな顔をしている。

 

「じゃぁ、開けてみて?野分。」

 

「は、はい!」

 

野分が嬉しそうにそのラッピングを開けた。

 

「「わぁ!」」

 

「ふっふっふ。」

 

他の製品版とは違う、ドミナントの手書きの箱だ。happy Halloweenと書いてある。そして、可愛らしいお化けの絵だ。

 

「いいなぁ〜いいなぁ〜。」

 

舞風が何度も呟き、野分は嬉しそうな顔をしたままだ。幸せなのだろう。

 

「じゃ、食べよっか。」

 

「はい!」

 

「うん!」

 

ドミナントも茶菓子や余った手作りお菓子を机に広げた。

 

「「「いただきまーす!」」」

 

そして、皆んなお菓子を食べながら楽しそうに会話をする。その声は執務室の外まで聞こえてきたみたいだ。




1日遅れのハロウィン。三時間で仕上げるのは無理でした…。来年こそは必ず…。てか、ズイズイのハロウィングラはまだなのか…。人気を誇る金剛のグラもまだだから、まだなのだろうか…。
ま!そんなことは置いておいて、トリックオアトリートと女性に言われたら、お菓子をあげるかあげないか迷いますよね?
あんたも迷うだろう?…迷わないのか…?迷ってるんだろう…?
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