ACの愉快な仲間たち(一部)と一緒に艦これの世界に来てしまった… 作:とある組織の生体兵器
はい、そのことはさておき、あらすじに入ります。
あらすじ
ドミナントと神様の二人で出かけていたはずが、やんちゃな若者に絡まれ、さっそうと現れるジナイーダとセラフ、ドミナントを助けたあと、鎮守府に帰った。翌日、ニュースを見て何かを思うことになるドミナントである…。
カリカリカリ…
執務室でペンを走らせるドミナント。今日の秘書艦は吹雪であり、他の艦娘は、ニュースを見たあとすぐに海域の警備行った。
この近くは、既に他の鎮守府が開放しており、こちらの鎮守府が警備をしている。
「…海域開放しても良いのでは…?」
ドミナントはふと呟く。
「何か言いましたか?司令官。」
最近様子がおかしい吹雪が聞く。
「いや、海域開放しても良いのでは?…と。」
「まぁ、海域開放出来ますけど…人数が少ないですし、まだ練度も…。」
吹雪が困った顔で言う。
「そうか…。じゃぁ、まだ遠征だけか…。」
ドミナントは、最後の書類を片付けた。
「ところで、吹雪たち艦娘のレベルはどれくらいなんだ?…あの二人に教えてもらっているのだろう?」
「はい…教えてもらっていますが…キツイです…。休みの日が天国に思えるくらい…。」
吹雪が死んだ目をしながら言う。
……こりゃ相当しごかれているな…。
ドミナントはそんなことを思いながら、終わった書類を渡す。
「あ、お疲れ様です!司令官!」
そう言って吹雪はお茶を出す。
「ああ。…ところで、練度は…」
「あ!忘れていました!レベルはまだ50くらいです…。」
「ほう…。50か…。!?。50!?」
お茶が溢れそうになるくらいドミナントが驚く。
……あれ?まだここに来て一週間経ってないよね?まだ4日前後だよね?何があったの?
ドミナントは必死に思考を巡らせるが、どうやってもそこに行き着かない。
……というか…そう言われてみればなんか変わっていたところもある気がするし…。でも、この世界の平均レベルが90とかそこらへんなのかな?
ドミナントは気づかない。なぜなら、その4日のうち3日は昏睡状態に陥っていたからだ…。それに、この世界の平均はせいぜい40やそこらだ。
「そ、そうか…。まぁ…頑張れ。」
「はい!ありがとうございます!」
ドミナントは微妙な顔をして言う…。
「あ!あと、これで終わったから、自由にしていいよ。…まだ11時だけど…。」
普通の提督なら夕方までかかるが、前の世界で地獄のデスクワークをしていたため、書類仕事は早く終わらせることができる。
「はい!わかりました!」
吹雪は笑顔で言う。
……仕事の時は硬い雰囲気だったが、終わると、柔らかい雰囲気になるのか…。仕事とそれ以外にきちんとメリハリをつけている…。主任も見習ってほしいよ…。
ドミナントはそんなことを考える。主任が今くしゃみをしたのは言うまでもない。
「……。自由にしていいんだが…。」
「はい!」
「……。どこか行かないのか?」
「……。司令官のことが…その…気になって…。」
吹雪がそんなことを言う。
……風邪でも引いたか?……まさか!俺がジナイーダたちとは別の世界から来たことがバレたのか!?…くそっ!デスクワークでバレたか…。…もし、セラフ達にバレたら殺されるかも…。
ドミナントはそう思う。だが、そんなことはない。前の事件をすっかりドミナントは忘れているのだ。
「吹雪!!」
「ひゃい!!」
ドミナントがいきなり大声を出し、驚きながらも返事をする。
「このことは内緒だ!バレたら殺されるかもしれないからな…。」
「えっ!?殺…えっ!?」
吹雪が驚いている。
……私の司令官への好意が他の人にバレたら殺される?…まぁ、確かに神様にバレてしまったら…。でも、人の気持ちを独占する権利はないはずです!
「いいえ!私は話します!」
「何!?吹雪…お前は…。」
「確かに危険かもしれませんが…!ここで逃げてはダメです!」
「くっ…。まずい…。」
「諦めてください!私は…止まりません!!」
そう言ってドアを開け走っていく吹雪…。
「待て!吹雪!待ってくれ…吹雪ぃ…。」
ドミナントは必死に手を伸ばすが、届かない…。
……あぁ…俺の人生はもう終わりか…。せっかくこの世界に来たのに…まさか、この世界の人にやられるとは思ってもみなかったよ…。でも、どうせ死んだら神様と一緒に天界で暮らすんだろうなぁ…。ハハ…考えてみただけで厄介ごとに巻き込まれそう…。
ドミナントは、そんなことを考えて追っかけていた…。そして…。
「わっ!?…グエッ…。」
ドミナントが前を見てなかったのか転んだ…。
「!。大丈夫ですか!?司令官!」
吹雪が転んだことに気づき、ドミナントに近寄り、手を貸そうとする。
ガシッ!
「!?」
「やっと捕まえたぞ…吹雪!」
流石転んでもタダでは起きないドミナント。吹雪の腕をしっかりと掴んでいた…。そして…。
ズルズル…
吹雪を引きずりながら執務室へ戻る。
ガチャッ……バタン!
そして吹雪を壁に追い詰め、横の壁に手を張り、逃さないようにする。
「……何で俺を殺そうと思ったんだ…?」
ドミナントが聞いた。次からはそんなことにならないように改善点を聞こうと思ったからだ。
「えっ!?司令官のことを私が殺す!?なんでですか!?」
吹雪は驚く。
「…?…ちょっと待て、何を考えていたんだ?」
ドミナントは吹雪に聞く。
「そ、それは…。」
カクカクシカジカ…
「…と、いうことです…。」
「……。」
吹雪は顔を赤くするが、ドミナントは目をつぶり、微妙な顔をする…。
……そうか、昨日何を考えていたか思い出した…。みんな触れてこなかったから自然消滅したと思っていたけど…。ん?待てよ、吹雪は俺に好意を抱いているのか?だとしたら、艦娘とキャッキャウフフする目的が達成される。やった!…と思ったら大間違い。その艦娘は戦場で必死に戦っていることを実感してしまった俺にはもうそんなのどうでも良い。この子達に幸せになってほしい…俺なんかより、もっといい奴がいるはずだ。…だからといって断ったら神様と同じ結末になる…。…放っておくか。自然消滅するだろうし。
ドミナントはそう考えていると…。
「あ、あの…司令官…。」
「…どうした?」
ドミナントは現実に戻り、さらに赤くなっている吹雪を見る。
「…顔…近いです…。それに…今の状況…。」
……うん、もじもじしている吹雪も可愛いな。って、今の状況?
ドミナントは今の状況を見る…。
壁に追い詰める=寄りかかる
壁に手を張る=ドン
そして顔を近づけて、目を逸らさせないように…。
つまり、三つ揃って
壁ドン
ドミナントは気づいた。そして、なんてことをしてしまったんだと後悔の念にかられる…。吹雪はボーッとしてしまった…。
「……。」
ドミナントは、電池が切れたかのように椅子に寄りかかる…そして…。
「オレハ…ナニカシテシマッタヨウダ…オレヲ…ハカイシテクレ…。」
ドミナントがとある猫のようなセリフを吐き、吹雪が我に帰る。
「…!?司令官!?何を言っているんですか!?司令官!!」
「オレヲ…ハカイシテクレ…。」
吹雪は揺さぶるが、立ち直れないドミナント…。
…………
「……。すまない、取り乱してしまったようだ…。」
「はい…。わかってます…。」
あれから一時間経ち、平常に戻ったドミナントと疲れ切ってしまった吹雪…。
「……もう12時過ぎてるな…。昼ごはん…行くか…?」
「…はい…。」
普段の吹雪なら立ち直っているが、流石に疲れたようだ。
…………
食堂
「おーい!今日は誰だ〜?」
ドミナントが吹雪を引き連れて、食堂に来た。
「私だ。」
返事をするのはジナイーダ。
「おお。ジナイーダか。そういえば、ジナイーダの料理って食べたことがないな。」
「ああ。たまたま今日作ってみたくなったのでな。お前も作ってないだろう?」
「うむ。時間がなくてな。」
ドミナントとジナイーダは会話する。
「ところで…今日の昼ごはんはなんだ?」
ドミナントは聞く。
「今日は…今は夜のための下準備をしているんだ。悪いが、そこにあるもので料理して食べてくれ。」
ジナイーダが“そこにあるもの”と言っていたのはカップ麺の山だった。
……まさかな…?カップ麺を料理するわけじゃないだろう。おそらく、この山の中に食材が…。…料理とは一体…。
ドミナントは探すが、何も見つからない…。
「……。ジナイーダ…まさか、カップ麺か?」
「ああ。そうだ。…それ以外に何かあったか?」
「…だと思ったよ。」
ジナイーダとドミナントの短い話が終わる。
「これは…料理と呼んでいいんでしょうか?」
吹雪が聞いてくる。
「……そこは触れるな。」
ドミナントは短く答えただけだった…。
終わった。本当に遅くなりました。少し忙しくて…。
登場人物紹介コーナー
吹雪…本日の秘書艦。あの事件の後、ナンパだったがしっかりと自分の良いところを言ってくれて、悪いところをしっかりと受け止めて慰めてくれたドミナントに好意を抱く。
ドミナント…提督。昔はキャッキャウフフを望んでいたが、実際になってみると、気がひけるようになってしまった…。あれは空想上だからこそ望んだことであり、実際に手を出そうとは思わないようになった。
次回!第28話「いつのまにそうなった…」お楽しみに!