ACの愉快な仲間たち(一部)と一緒に艦これの世界に来てしまった… 作:とある組織の生体兵器
さて、あらすじに移ります。
あらすじ
前回、ドミナントが前より大きくなった倉庫で、セラフと夕張を発見する。そして色々あり、本を渡した。その後、一人フラフラと歩いていくドミナントだが…。
「あ〜…暇だ…。」
ドミナントは一人、歩きながら独り言を言う。
「暇すぎる…。」
そして、歩いているとちょうどいい感じの、芝生が生えた場所を見つけて寝っ転がる。
……この鎮守府に来てからもう5日目…。うち3日間は昏睡してたけど…。色々あったなぁ…。
ドミナントは今までの時間を思い出しながら、現在暇そうな人を考える。
……艦娘たちはまだ警備の時間で夕張と吹雪くらいしかいないし、ジナイーダは料理してるし、セラフは倉庫で何かしてたし、神様は…昨日色々したから疲れていると思うし。主任は……。…そう思ってみたら、主任って普段何しているんだろう。
ドミナントがそう思い、起き上がる。
「…主任の行動を観察してみるか…。」
ドミナントが観察しようと主任の部屋まで来てみる。
…………
コンコンッ…ガチャッ
「主任〜、いるか〜?」
ドミナントが部屋を開けて確認するが、いなかった。しかし…。
「ん?AMIDAだけか…。…仕方ない、AMIDAに聞くか。」
ドミナントはそう言ってAMIDAに聞く。
キシキシ。
AMIDAは窓に立ち、足で方向を示す。
「そうか。ありがとう。」
ドミナントはAMIDAに礼を言って退室する。
……さっき示していた方向は…確か、演習場。演習でもしているのかな?
ドミナントはそう思いながら、演習場へ向かう。
…………
「主任〜、いるか〜?」
ドミナントがそう言いながら来てみると…。
「いーじゃん!なかなかやるじゃない?それなりにはさ。」
「はい!ありがとうございます!」
海の上で演習をしている主任と吹雪がいた。主任は撃ってくる吹雪のペイント弾を当たり前のように全てかわす。主任は現在ACの姿である。
……必死にやっているなぁ〜…。でも…。
ドミナントがそう思っていると…。
パパパパパパパ!
「きゃっ!?」
主任が演習用のペイント弾の機関銃を装備して撃つ。そして、大半が吹雪に当たる。吹雪はオレンジ色に染まる。
「見せてみな。お前の力をさ。」
……おぉ。主任が真面目モードになった。
「はい!」
……ん?…さっきとは違うな…吹雪…。
吹雪の目つきが変わった。そして…。
ヒュー……ザッパァァァン!!バシャーーン!!
吹雪の命中率が上がってきた。主任がギリギリでかわす。
……すごいな…3秒先の動きが見えているみたいだ…。でも、それを避ける主任も主任だ。やはり、化け物だな。
「そうだ!!それでいい!!」
「はい!!」
主任がそう言い、吹雪が返事をする。
「でも…。」
主任が背中につけていた大砲型のペイント砲を構える。
「!?」
ドゴォォォォォォン!!!
吹雪にロックオンして容赦無く撃つ。例えペイント弾だろうが、小破は確定である。それを何回も当たれば轟沈もあり得る。しかし…。
……これくらい…。避けてみせます!
吹雪はそれを避ける。主任が固定砲台となり、吹雪をロックオンしてまた撃つ。しかし、また避ける。そうしていくうちに距離が縮まっていく。そして…。
「隙あり!」
……決まったか?
吹雪が撃つ。しかし…。
「ギャハハハハハ!!」
「!?」
いとも簡単に主任が最小限の動きで避ける。
……すごいな…。二人とも。主任は分かっていたが…吹雪はマジですごいな。
ドミナントが心の中で思う。そこで…。
「一発でも俺に当てたら終わりだ。じゃ!頑張ってぇ!!」
「はい!」
主任が最初は真面目モードで、最後はふざけモードで言ったことに、吹雪が返事をする。
「お願い!当たってくださぁい!」
吹雪が叫びながら撃つが、当たらない。
「でも、ここで譲るわけにはいかない。じゃ、もうちょっと遊ぼうか〜…。」
主任がそう言いながら、ペイント弾の嵐を巻き起こす。
…………
夕方
……そろそろ夕食の時間だ。…ん?終わったか?
ドミナントはそう思い、二人を見る。
「はぁ…はぁ……。やっと…当て…ました…。」
吹雪が膝をつき、息を切らしながら言う。
「ま、ちょうどいい腕かな。ゴミムシの相手にはさぁ。」
「ありがとう…ござい…ます…。」
全身がオレンジ色に染まって、膝をついている吹雪。一箇所だけ、言われなきゃ気づかない程度のオレンジ色がついて、余裕そうな主任。本当の戦いだったらどちらが強いかなんて一目瞭然だ。
……主任め…。あんな風に言っているけど、本当は“よく頑張った”と、言っているのが伝わるぞ。
ドミナントは少し笑みを浮かべながら二人を見る。そして…。
「二人とも、よく頑張った。」
ACになったドミナントが迎えに行き、賞賛する。
「し、司令官!?」
「あれ?ドミナントが褒めるの珍しいねぇ。」
「?そうか?」
吹雪は驚き、主任は言い、ドミナントが返す。
「……。実はというと、もう2時間以上前から見ていた。」
「あ、そうなんだ〜。」
「そ、そうなんですか!?司令官!」
「ああ。それより、もうすぐ夕食の時間だ。早く帰るぞ。」
ドミナントが二人にそう言い、吹雪を背負って主任と並んで進んでいく。
「し、司令官!…下ろしてもらえませんか…?」
吹雪が慌ててそう言うが…。
「いや、下ろしたら遅くなるだろ。もし、今の状態で深海棲艦に襲われたらどうする。」
ドミナントが言う。
「…沖まで遠いので、ここで遭遇する確率は限りなくゼロなんですが…。」
「だが確実にゼロではないだろう?それに、ジナイーダたちが待っている。……ところで話が変わるが、単独で海域開放できるほどの実力持っているよね?」
「いえ、私はまだまだです。今日も一発しか当てられませんでしたし…。深海棲艦とちょうどいい程度の腕なので…。」
「…他のみんなもこんな感じか?」
「はい。そうです。」
「やばいな…。」
「はい…。」
ドミナントと吹雪が話がすれ違うやりとりしていると…。
『夕食ができた。皆が待っているから早く来い。』
大雑把な放送が聞こえる。そして…。
「ごめん!時間ないから用件だけね。吹雪、お前は普通じゃやらないことに耐えたんだ。ドミナントに甘えたほうがいい。」
主任が真面目にそう言って、鎮守府へすごいスピードで走っていく。
「……。だ、そうだぞ。吹雪。」
「……。はい…。」
ドミナントは走っていく主任を見ながら吹雪に言う。
「…今日は色々疲れただろ?…少し寝てもいいぞ。」
ドミナントは優しく言う。
「…はい、わかりました…。ちょっとだけ休みます…。」
そう言って目を閉じる吹雪。
……疲れたんだな…。少しゆっくり行くか。
ドミナントはそう思いながらゆっくりと向かう。
…………
「遅い。」
「す、すまない…。」
ジナイーダに叱られました。
「全く…一番暇だった奴がどうして一番遅いんだ…?」
ジナイーダは一人で呟きながらドミナントと一緒に食堂へ向かう。そして、みんな(吹雪以外)に文句を言われながら席に着く。
「…今日はジナイーダの自信作みたいだな。」
ドミナントはそう言う。
「そうだね!私も初めて食べるよ!」
「う〜ん。楽しみだ。」
「そうですね。どんな味なんでしょう。」
「楽しみです!」
「早く食べたいわぁ。」
ギシギシ。
「そうですね。」
「どんな味なんでしょう…。」
神様が笑顔で言い、主任が楽しそうで、セラフも微笑みながら言う。吹雪が少し元気になっている。如月が頰に手をやり、待ち遠しそうにしている。AMIDAはアピールして、夕張は時々ボーっとしながら適当に言う。三日月はアホ毛が跳ねながら待っている。そして…。
「私の特製カレーだ。」
料理がみんなの前に出される。
はい!29話。今回は、演習練習だけで終わらそうと思ったのですが、まだ尺が余ったので付け足すことにしました。
登場人物紹介コーナー
ペイント弾用の銃…セラフが暇つぶしに作った産物。
主任…レベルは???です。つまり、計測不能。演習の時などは、意外と真面目モードが多くなる。
吹雪…レベルは90以上。主任の鬼演習(実戦感覚)、ジナイーダの地獄の授業(個の戦闘の仕方、技のやり方などを教える)、たまに教えてもらうセラフの天才戦略術講座(瞬時に状況を理解し、自分で判断させる)。全てをやり、異常な成長スピードに耐えた駆逐艦。(他のみんなも)
次回!第30話「俺はいいから…生き残れよ…。」お楽しみに!