ACの愉快な仲間たち(一部)と一緒に艦これの世界に来てしまった…   作:とある組織の生体兵器

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36話。もうこれはクロスオーバーなのか?と、たまに筆者自身も思います…。しかし、最後のクライマックスでは、しっかりとクロスさせています。艦娘とACの共闘…。燃えてきますね。でも、それ以外はほのぼのを目指しています。
はい、あらすじに入ります。

あらすじ
セラフと一緒に遊園地に行くドミナント。しかし、その途中つけられているのがわかったセラフが無茶なことをした…。


36話 お前も強引だな

「イタタタ…。」

 

手を押さえつけながらうずくまるドミナント…。

 

「!?大丈夫ですか!?」

 

セラフの顔が真っ青だ…。

 

「多分…いや、大丈夫じゃないな…。おそらく折れてはいないと思うが…。」

 

ドミナントの手がものすごく腫れている。折れている可能性が高い。

 

「そんな…。」

 

「…。そんな顔をするな。俺がついていけなかったのが悪いんだ…。」

 

無理に笑顔になるドミナントにセラフは責任を感じていた。

 

……私のせいだ…無茶なことをしたから…。こうなったのは自分のわがままに無理に付き合わせたしまったから…。やだ…自分が嫌になる。一時の感情に任せて、無理やりやると失敗するとわかっていたはずなのに…。どうして…。

 

セラフは後悔する。

 

「だ、大丈夫ですか!?手を貸し…」

 

そして、ドミナントに手を貸そうとするが…。

 

「いい!」

 

「!?」

 

ドミナントは強く断った。セラフは更に青くなる…。

 

……断られました…。なんで…?。いえ、わかっているはずです。私は嫌われた…かもしれません。いえ…ダメです…現実から目をそらしては…。私は嫌われ…いやです…。嫌われたくありません!嫌です!嫌…です…。

 

セラフは考えてしまい、涙が出てきてしまった…。

 

「!?セラフ?泣いちゃった!?」

 

「私のせいで…私のせいで……。」

 

涙が止まらなかった…。しかし…。

 

「すまん!だから泣かないで…。」

 

「すみません…すみません…。嫌いにならないでください…。お願いします…。」

 

「いや、嫌いにならないよ!……本当にすまない。」

 

「いえ、私のせいで…。」

 

「いや、そういう意味じゃない…。」

 

「…?」

 

「実は…、どんな反応するかと思って…。でも、本当に痛かったよ。そんなじゃなかったけれど…。」

 

そう言って腫れているはずの腕を手で擦り付ける。すると、みるみる腫れが引いていく。

 

「……。」

 

セラフは涙目でキョトンとしてしまった。

 

「い、いたずらでした…。」

 

「……。」

 

ドミナントは震える声で種明かしをした…。セラフは何も言わなかった…。そのあと、ドミナントは目的の駅に着くまで何も覚えていなかった。起きた時、身体中が痛くなっていたこと以外は…。目撃者は“バカップルだな〜”などと言っていた…。

 

…………

 

「あれ〜。二人ともいないよ!」

 

ジナイーダたちは、時計の下にいた。

 

「そのようだな。…出し抜かれたか?」

 

「えぇっ!?」

 

「…もう電車はとっくに行ってしまったな。」

 

「そんなぁ…。」

 

そんなことを話していると隣で待っている人が…。

 

『聞いたか?○○駅ですごい騒ぎがあったらしいぞ。』

 

『なんだ?その騒ぎとやらは?』

 

『めちゃくちゃ可愛い美人が冴えない男を半殺しにしていたらしい…。』

 

『マジかよ…。一体そいつ何したんだよ…。痴漢か?』

 

『いや、友達が言うにはバカップルらしい。』

 

『浮気か?』

 

『いや、それはないだろう。こんなに美人なんだぞ。携帯に写真がある。』

 

『うわっ!?すごいな。世界一じゃないのか?真紅色の髪が綺麗だな。それにポニーかよ…。髪長いな。』

 

『お前は髪フェチか?』

 

『違うって…。体型もすごいな…。馬鹿だなぁ。この男…。』

 

『そうだなぁ。』

 

そんなことを二人で話していた。

 

「…目的地が決まった。○○駅だ。」

 

「うん…。」

 

ジナイーダたちは同じことを考えていた。

 

…………

 

「セラフ〜…もう許してくれ〜…。」

 

「……。」

 

ドミナントは謝るが、ツンとしてしまっている。

 

「頼むよ〜…。」

 

「誰が話していいと言いましたか?」

 

「……すみません。」

 

セラフのひどく冷たい声で反応する。当たり前である。しばらく歩いていると…。

 

「あっ。あそこにソフトクリーム屋さんがあるけど、食べ…」

 

「食べません。」

 

「……。あそこにたい焼き屋が…」

 

「食べません。」

 

「……。すみません…。」

 

「……。」

 

セラフは相当怒っているようだ…。

 

……まずいな…。どうせなら楽しませてあげたいな…。でも、さっきの作戦は失敗してしまったし…。泣いていなかったら、種明かしで笑いあうはずだったんだけどなぁ…。

 

そこに…。

 

「あっ。……。早く行きましょう。」

 

セラフが道にあったレストランに少し反応したが、すぐに先へ行こうとする。しかし、それを逃すドミナントではない。

 

「そろそろ休憩しよう。朝ごはん食べていなかったし、ちょうどレストランがあるし。」

 

「早く行きましょう。」

 

「でも、お腹空いてないの?」

 

「私は別に…」

 

クー…。

 

可愛らしいお腹の音がなる。

 

「ほら…。ね?」

 

「はい…。」

 

セラフは渋々を装いながら入る。しかし、足取りが軽いことをドミナントの目はしっかりと見ていた。

 

…………

○○駅

 

「やっと着いたな。」

 

「そうだね!早くドミナントを探そう?」

 

「待て、そう急ぐな。」

 

「なんで?早くしないと…。近くにいるかもしれないよ?」

 

「適当に探したって見つからんだろう?ここに来たのは必ず意味がある。この近くに何があるか情報を集めよう。どこかのポスターとかを見よう。」

 

ジナイーダたちは探す。そして…。

 

「たくさんあるね〜。」

 

「そうだな。まず墓地はありえないだろう。この世界で死んだ奴はいない。そして…水族館は、少し遠いな…。タクシーに乗ればなんとか…。…保留だ。大きな遊園地か…。ここから近いし、デートスポットにもなっている。可能性は大だ。神社もあるな…。ふむ、恋愛系の神社か…。しかし、この時間からだと、少し可能性は低いな。……。女の子として、どこを選ぶ?」

 

ジナイーダは聞く。しかし…。

 

「私は…、お腹が空いたからあそこのレストランだと思う。」

 

「いや、それはないだろう。」

 

ジナイーダがツッコミを入れる。

 

「じゃぁ、神社かな?」

 

「?何故だ?」

 

「なんとなく。私は神様だから、やっぱり、神様のところに行くかな〜って…。」

 

「お前も強引だな。聞いた私が馬鹿だった…。」

 

「む!なんかひどい!」

 

頬を膨らませている。

 

「いや、本当に真面目になってくれ。じゃないと見つけられないぞ。」

 

「う〜ん。遊園地の気がする。」

 

「それは真面目か?」

 

「うん!」

 

「わかった。遊園地に向かおう。…しかし、確かにお腹が空いたな。あそこのレストランに行くか。」

 

偶然に偶然が重なる。

 

…………

 

「何を食べたい?俺が奢ろう。」

 

「別にいいです。」

 

「そうか…。」

 

まだツンツンしているセラフにドミナントは困っている。

 

……む〜。私にあんな意地悪なことをして…。簡単には許しませんよ。

 

そう思っている。が…。

 

「そうだな…。何をすれば許してくれる?」

 

「えっ!?」

 

セラフは耳を疑った。

 

「え…。そ、そうですね…。」

 

……どうしましょう。こんなことに滅多にありません…。あのお願いにしようかな…。いや、でもあのお願いはよくよく考えたら、強制じゃ意味がありません。何か…何か特別なことを…。

 

セラフは考える。そして、思いつく。

 

「そ、そうですね…。では…いえ、でも…。」

 

……すごく恥ずかしがっているのがわかる。耳まで真っ赤だ…。俺に何させるつもりだ?

 

さっき怒っていたため、なるべく表情に嬉しそうな顔をしないようにしているがにやけていた。そこに…。

 

カランカラン…。

 

『いらっしゃいませー。何名様ですか?』

 

『二人だ。』

 

『二人だよー!』

 

二人の乱入である。

 

「!?」

 

セラフは驚いたが、ドミナントは気づかない。椅子の向きによって気がつかないのだ。

 

『では、こちらになります。』

 

そう言って店員に案内される二人。そして、少し離れた席に座った。

 

………………

とある街

 

「遊園地とやらの方向は合っているのか?」

 

「あっているはずです。」

 

「そろそろご飯を食べたいのだが…。」

 

「ならどこかで食べるでち。お金足りるでちか?」

 

「まぁ、足りるが…。どのくらい食べるんだ?」

 

「私は、ご飯山盛り3杯以上です。」

 

「……。足らんな。せめて一人一食分でギリギリだ。遊園地へ行くことも配慮に入れると…。」

 

「えぇ…。」

 

「すまないな。……ところで、どこで食べるんだ?」

 

「では、あそこのレストランにしましょう。」

 

「なるほど。」

 

そう言ってレストランに向かう。




はい!36話終わりましたね。まだ着いてもいない…。これからヒッチャカメッチャカの展開になりそうですね。黒い人影の正体は誰なのか…!?
登場人物紹介コーナー
目撃者…たまたま乗り合わせていた。ネットにいっさいアップしない硬派な人。そのおかげで、鎮守府の評判は落ちなかった。
話していた二人組…一人が“彼女を見せる”と誘い、彼女持ちの友達と話していた。その後、来た彼女がその友達とも付き合っていて、二股だったことがバレる。
レストラン…“ファイヤビット”と書かれた店名のため、ドミナントが始終警戒する。
次回!第37話「我らはそう仰せつかりました」お楽しみに!
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