ACの愉快な仲間たち(一部)と一緒に艦これの世界に来てしまった… 作:とある組織の生体兵器
「わたしのでばんにょろ。」
違います。
「にょろーん…」
では、あらすじに入ります。
あらすじ
ドミナントのひどいイタズラにより、怒っているセラフ。機嫌を直そうと、ドミナントがレストランに入らせる。そこで、監視していたジナイーダも入ってくるのだが…。
「……。」
「どうした?」
セラフが固まったままなので、ドミナントが心配する。
「いえ、なんでもありません。ところで、あとでお願いを聞いてくれると約束したら許します。」
「……わかった。」
……あとで…か…。この店じゃできないようなことをさせるつもりか?怖いな…。
「で、何を食べるんだ?」
「いえ、もうこの店を出ます。」
「えっ!?まだ何も食べていないぞ。」
「いいから出ます。他の店で食べます。」
「いや、他の店ないかもしれんぞ。ここで食べよう。」
「いやです。」
「セラフ…。」
ドミナントが本当に困った顔をしている。
「……。わかりました…。」
セラフは了承した。
……あの二人の前でこんなお願いできませんね…。できれば…その…、あ、“あーん”をして食べさせてほしかったのですが…。いや、待ってください。二人にまだ気づかれていない今はチャンスなのでは?でも、料理が来る途中でバレたらアウトですし…。
くそラブコメ臭がきついことを考えている。
……セラフがまた赤くなっている…。マジで何させるつもりなんだろう…?…怒っている?だとしたら、この店ではできないこと…。人目につくからできない?…俺を殺す気?いや、セラフはそんなことはしない。イタズラの時だって、普通なら殺されているはずだし…。だとしたら…コンクリート詰めにして、放置?…いや、倉庫に閉じ込めるとか?もしかしたら、殺されはしないけど、体の一部を切り落とすとか…?
ドミナントは勝手なことを考えて、恐怖している。
「あ、あの…。」
「…決まったか?好きなものを好きなだけいいぞ…。」
ドミナントは無理にでも許してもらうため、贅沢させる。
「えっ?いえ、そんなに食べません…。私は…、このパンケーキを食べたいです。」
「10皿か?好きなだけいいぞ。」
「いえ、だからそんなに食べませんって…。ドミナントさんは?」
「俺は…同じのでいい…。」
「…なんでそんなこの世の終わりみたいな顔しているんですか…?」
「いや…別に……。」
ドミナントはこの世の最後の食事だと思って、注文した。
…………
「あー…お腹すいたね。」
「そうだな。」
「早く注文したいんだけどなぁ…。」
「待て、急いては事を仕損じるというではないか…。適当に選んで、不味かったというのは嫌だからな。」
「…わかったよ〜…。」
そう言って、神様は選び直す。
「む…。私はこのパンケーキにしようか…。それとも、餡蜜にしようか…。」
「ふぅーん。そっちの世界にもそんなものあるんだね。」
「いや、ない。この世界で勉強した。」
「努力家だね〜。…ドミナントは努力家とか優しい人、あと元気な人、正直な人が好みだった気がするなぁ…。」
「何か言ったか?特に最後の方は声が聞き取りにくかったぞ。」
「ううん。なんでもない。」
なぜ好みを知っているかというと、妖精さんの情報である。愉快な仲間たちは、妖精さん情報を活用しない。なぜなら、滅多なことがない限り、愉快な仲間たちのところへ現れないからだ。(妖精さんはからかったり、いたずらするのが大好き。愉快な仲間たちにそれをやると、例え妖精でも容赦しないと感じているから。)
「まぁいい。私はパンケーキにする。お前は?」
「私は…じゃぁ、このパフェで。」
「それ…美味しいのか?」
「うん!」
「そうか…ん?」
ジナイーダがドミナントたちに気がつく。
「…いた。」
「何が?」
「ドミナントたち…。」
「えっ!?」
二人して見る。幸い、角度によって、振り向かなくても良い位置にいる。
「本当だ。いたね。」
「…こっちに気づいているかもしれない。気づいていないふりをしよう。」
「なんで?」
「また撒かれたら嫌だろう?だから、気づいていないふりをして、外に行った時に後をつける。」
「なるほど。」
二人とも気づいていないふりをする。
…………
レストラン前
「ふむ…ファイヤビットか…。」
「ええから中に行こ?」
「現在朝の9時。中は朝食を食べる人でいっぱいみたいだ。待つ時間がもったいない。幸い、ここは食べ物屋が並んでいるからそれで朝食を済ませよう。」
と人影は言っているが、実は只ならぬ強者どもの気配がしたからだ。
「ええー!ここがいい!」
「わがままを言うな。」
「……。」
「険しい表情をするな。まだまだ先は長いぞ。」
「ここ以外といいますと…?」
「私の計算によれば、この先に3件必ずある。それ以上かもしれんがな。」
「なんでそんなこと分かるんですか?」
「計算したと言ったはずだ。…まぁいい。行くぞ。」
人影は先へ行ってしまった…。
…………
「ん?」
「どうかしましたか?」
「いや、外に何か気配がして…。」
「どんなですか?」
「…。気のせいだと思うが、なんか…同族みたいな…。そんな感じだ。」
「同族?…!?家族がいるんですか!?」
「いや、“いた”だな。親は5年前に死んだ…。父親は事故、母親は病気だ。事故の後、あとを追うようにあっさりとな…。」
「そうなんですか…。」
しんみりした空気になってしまった。
「まぁ、逝った親はこんな空気を望んではいないと思うし、なるべくそんな雰囲気にならないように努力している。…さぁ。暗い空気はここで終いだ。そろそろ来るんじゃないか?」
ドミナントが言うと…。
「お待たせいたしました。キャラメルパンケーキでございます。ごゆっくりどうぞ。」
そう言って置いたあと、厨房に消えていった。
「さぁ、食べるか。」
「あ、あの…。お願いです。」
「どうした?」
セラフは二人を確認する。
……気づかれてませんよね?
そして…。
「そ、その…。私に…あ、“あーん”してください…。」
セラフが言う。最後の方は途中でうつむいてしまった。
「……。すまない、騒がしくて聞き取りずらかった。“あーん”してくれと聞こえたものでな。」
「…そ、そう言ったんです…。」
「oh…」
ドミナントは目の前が暗くなる。
……マジか…。俺に恥をかかせることだったのか…。そりゃ、まぁ“あーん”して下さいって言う方が恥ずかしいよな。でも、言うだけで、気づく人は少ないだろう…。だが、行動となるとどうしても目立ってしまう。精神的に殺すことだったのか…。…責任取るしかないよな。一部を切り落とされるよりかは何百倍もマシだ。
ドミナントは考えている。
「あ、あの…無理なら……。」
「いや、やろう。」
「!」
言った本人ですら驚く。
「い、いいんですか!?」
「それで機嫌が直るならな。」
「直ります!直ります!」
何度も頷く。
「では、…いくぞ。」
「は、はいぃ……。」
そして口に運ぶ。
「パクッ。!?ーーーーー!」
セラフは声にならない叫びをあげる。
……美味しい。なんというか、このパンケーキだけの味じゃない…。幸福感で溢れるような…。幸せでいっぱいです…。
「…どうだ?」
「は、はひ…。おいひいへふ…。」
「セ、セラフ!?」
セラフは目がトロンとして、だらしなく口は緩み、頰は薄ピンク色に染まる。
……女性というのは、幸せになると顔が軟体化する生き物なのかな?まぁ、幸せならそれでいいか…。
ドミナントはそう結論を下した。
…………
「「……。」」
一方、二人は固まっていた。
「…。耐えろ。耐えるんだ。」
「ドミナント…トラレチャッタ?ドミナント…ウラギッタ?」
「お前も耐えろ。私もラブコメ臭がキツすぎて、めちゃくちゃにしようと思ったけど耐えるから…。」
二人は、精神が不安定になっていた。
…………
「さて、行くか。」
「は、はひ…。少し…待ってくらはい…。」
セラフたちは、全て食べきり、店を出ようとする。結局、全部食べさせてもらえたセラフは、嬉しすぎてクラクラしていた。
「…はい。もう大丈夫れす。いえ、です!」
「本当か?」
「ほ、本当ですから、これ以上刺激しないでくらはい!いえ、ください!」
「……。」
呂律の回っていないセラフを疑うが、遊園地へ行く。
…………
「遊園地に着いたな。」
「着きましたね。」
「じゃぁ、チケット売り場に行ってくる。」
「わかりました!」
ドミナントはチケット売り場へ向かい、買おうとするが…。
「いらっしゃいませ。ここにいる人たちはチケット売り担当です。我らはそう仰せつかりました。」
「はい。わかりました…。」
……ん?どこかで聞いたワードだぞ?
はい。惜しくも人影とは合わず…。この遊園地は大丈夫ですよ。……多分…。
登場人物紹介コーナー
レストラン店員…近頃始めたアルバイト。顔が無表情のため、少し接客が苦手。将来は提督になりたいと思っている。
チケット売り場担当の人…決してアレじゃない。多分…。
???…その後、レストランが簡単に見つかり、そこで食べることになる。
次回!38話「平穏」お楽しみに!