ACの愉快な仲間たち(一部)と一緒に艦これの世界に来てしまった…   作:とある組織の生体兵器

44 / 280
はい!やってきました43話。いや〜…やっと艦これ要素が増えました。100話まで持ちそうです。え?100話以上いけ?あ、あははは…何を言っているんだ?
はい、ではあらすじに入ります。

あらすじ〜
前回、大本営から怪しい小包が届いた。その中身は何と敷き詰められた札束だった…。一緒に入っていた手紙を読んで賄賂だと確信。大本営に艦娘が増えた報告と賄賂を返しにVOBで向かうのだが…。


43話 心地よい空の旅

…………

大本営執務室

 

「ふぅ…。暇ですね。」

 

執務室に一人、補佐をしている女性がいた。

 

「仕事は終わってしまったし、何かやることもありませんね…。勤務時間なので、遊びに行くこともできません。何かないでしょうか…。」

 

「君は仕事が早いな。たくさんの鎮守府から報告が来て、まだ終わっていない。手伝ってもらいたいな。」

 

「それはダメです。そっちの書類は元帥殿自らがやらなければならない仕事なのですから。」

 

「まぁ、そうなんだけどね…。」

 

そんなことを話していると…。

 

プルルルル…プルルルル…

 

電話が鳴り出した。

 

「私が出ます。」

 

「助かるよ…。」

 

ガチャッ

 

「はい、こちら大本営です。」

 

『もしもし、第4佐世保鎮守府提督ドミナントですけど…。』

 

……第4佐世保鎮守府。確か噂によると最強の化け物揃いの鎮守府だとか…。そして前日、艦娘が大量に増えたから大本営に呼ばれている人ですね。

 

「はい、ドミナントさんですね。こちらに来る際に何か問題でもありましたか?」

 

……わざわざ連絡してくるということは、何か問題でもあったんでしょうか…。

 

『いえ、今からそちらに向かうことを連絡しておこうかと…。』

 

……。案外律儀な人なんですね。化け物のリーダーと聞いていたので、恐ろしい人だと思いましたけど…。

 

「わかりました。」

 

『あと、小包の件なんですが…。』

 

……小包?なんでしょうか…?

 

「小包?何ですか?それは…。」

 

元帥の方を見るが、渋い顔して何も言わない…。

 

『知らないんですか…?だとしたらこれは一体…。』

 

「な、何が入っていたんでしょうか?」

 

恐る恐る聞いてみる。

 

『お金です。』

 

「…え?」

 

『おそらく、数千万ある札束が送られてきました。』

 

「す、数千万…。どういうことですか?元帥殿?」

 

元帥を見るが、何も言わない。

 

「し、しばらくお待ちください。」

 

『ちょっと待ってください。すぐに終わります。』

 

「え?」

 

『手土産は干し芋を持っていきます。あと、お金を返しに行きますので、それでは。』

 

ガチャッ…プツン

 

電話が切られてしまった。

 

「…元帥殿、しっかりと説明してもらいますよ?」

 

「…うむ。ただし一つ言っておこう。これは必要なことだ。」

 

「必要って…。これは賄賂に等しいものですよ!」

 

「わかっている…。だが、我が国の仲間にならず、他の国の仲間になった場合、我が国が全滅するのは確定だ。…それほど恐ろしく強い者たちなのだ…。君も聞いただろう…。あそこの鎮守府近海の深海棲艦が消えたことを…。そして、鎮守府で艦娘の大量発生…。繋がると思わない方がおかしい。」

 

「はい…。それが彼らの仕業だと?」

 

「…違っては欲しいのだがな…。もし本当ならば、艦娘より何倍も強いことがわかる。しかも、深海棲艦を倒すことができ、さらに人や物も簡単に壊すことができる。それに、送られてきたデータによると資材が全く消費されていない。つまり、深海棲艦の攻撃が効かない、もしくは全て回避しているということになる。深海棲艦の攻撃は軍艦と同じくらいの速度、攻撃力を持っている。噂によるとロボットらしい。放射能や毒ガスなども効かない。もしかしたら、銃弾すら効かないかもしれない…。」

 

「そ、そんな恐ろしい兵器、この世に存在するはずがありません…。」

 

「ああ。存在するはずがないだろう。」

 

「な、ならば…」

 

「しかし、彼らは一斉に現れた。他の国の動きもなく、どこかの組織からの予告もなく一斉にだ。どこかの国の兵器なら、実験くらいはするだろう。していたとしても、自国の平和、戦争のために使う秘密兵器だろう。なのに、それをあっさりと手放す馬鹿がどこにいる?しかも、彼らは攻撃もしてこない。誰かの所属なら、我々と取引をするだろう。」

 

「…つまり、この世の者たちではないと?」

 

「ああ。だが、これは単なる私の推測だがな…。…外れてほしいものだ…。」

 

「……。」

 

……元帥殿の言う通り…。あまりにも格が違い、現代兵器では絶対に倒せない深海棲艦、私たちを倒すこともできる深海棲艦をいともたやすく倒すことができる…。つまり、現代兵器を使っていない?オーバーテクノロジー?…やはり、この世のものとは思えませんね…。

 

執務室にて、考える二人であった…。

 

…………

第4佐世保鎮守府食堂

 

「ヘックション!」

 

「どうしたの?吹雪ちゃん。風邪?」

 

「なんか、私のことが噂されたような…。」

 

「ギャハハハハ!面白いねぇ。」

 

吹雪と白雪、主任がご飯を食べている。他にも、沢山の艦娘が食べている。

 

「はぁ…。これからまた主任さんと演習ですか…もう私レベル80くらいまでいったと思うんですけど…。」

 

白雪が元気なさそうに言う。

 

「甘いねぇ、最初の4人はもう99だよ。ギャハハハ。つまり、演習卒業ってこと。」

 

「「「えぇーー!!」」」

 

食堂で艦娘たちが主任のことが気になり、聞き耳を立てていた全員が驚く。彼女らもこれから最初の4人以外全員演習だ。

 

「ど、どれだけ演習したんだろう…。」

 

「地獄ですね…。」

 

「私たちはみんなでやっているのに…それを4人だけでやっていたなんて…。」

 

それぞれが言う。演習時を思い出し、吹雪の目は死んでいる。そこに廊下から…。

 

『ふむ。大本営に行くのに手土産は買ったし、連絡もした。しかし…、誰か一緒に行ってくれる人がいないだろうか…。』

 

『すみません…私が行きたかったのですが、セラフさんのテクニックを伝授させてもらわないといけないので…。』

 

『いや、謝る必要はない。セラフのテクニックは超一流だからな…。ほしがるのもわかるし、それで役に立つものを作るのだろう?だとしたらすごくありがたいからな。』

 

『ありがとうございます!』

 

『まぁ、食堂に行って、誰か来たい人がいるか聞いてみよう。…嫌われているかもしれないから、誰も来てくれる人がいないかもしれないが…。』

 

『大丈夫です!一人くらいは来てくれる人がいるはずです!』

 

『あんなにたくさんいて一人か…。まぁ、いてくれるだけでもありがたいがな。』

 

そう言って食堂にドミナントと夕張が入ってくる。

 

「食事中すまない。誰か俺と一緒に大本営に来てくれる人はいないだろうか?どうやら、提督だけだと入れないらしいから…。」

 

ドミナントは頼む。そこに夕張が付け足す。

 

「そう!大本営へ行かなくてはならないけど、提督と二人きりの旅!心地よい空の旅!どうですか?提督と二人っきりの心地よい空の旅。」

 

夕張が言い終わったあと、後ろにいるドミナントの方へみんなに見えない角度で悪い顔をする。

 

……夕張…。悪いやつだな…。何が“心地よい空の旅”だ?時速2000kmで飛び、爆発するかもしれないのに…。

 

そんなことを考えているドミナント。しかし、艦娘たちはこう考えていた。

 

……提督と二人きりで空の旅?…夢のようだわ。

 

……これに行けば、演習しなくても良い…。しかも、二人きり…。

 

艦娘はデメリットは大本営に行く。メリットは提督と二人きりで空の旅。少し、面倒を我慢すれば高額な報酬がある。報酬が高すぎるが、疑うものなどいなかった…。“騙して悪いが”である。

 

「わ、私行きたいです。」

 

「おぉ!来てくれる人がいたのか…。嬉しいな。」

 

「私も行きたいです!」

 

「!?」

 

「私も!」

 

「俺も!」

 

「私も!」

 

どんどん声が上がっていく。

 

「ちょ、ちょっと待ってくれ。そんなにたくさんは連れていけない。一人でいいんだ…。嬉しいけど…。」

 

ドミナントは、こんなにたくさんの艦娘が来てくれるとは思っていなかったようだ…。

 

「「「ええええーーーー!!」」」

 

みんなが声を上げる。

 

「ご、ごめん!ジャンケンで勝った人を連れて行くから許して…。」

 

そして、ジャンケン大会が始まった。

 

…………

 

「で、勝ったのは雪風だったと…。」

 

「はい!」

 

雪風が元気よく返事をする。現在、もうすでに飛行場にいる。しかし、飛行場と言っても、見える位置にあるのではなく、山の中に作られている。

 

「……。雪風、ありがとうな。」

 

「!?」

 

ドミナントが雪風を抱きしめながら涙を流す。

 

……ごめんよ…。もしかしたら爆発して死ぬかもしれないのに…。犠牲になってしまってごめんよ…。

 

ドミナントはそう考える。が、もちろん雪風はそんなこと知らされていない。

 

「し、司令官…?どうかしましたか?」

 

雪風がいきなり抱きつかれ、驚いている。

 

……しれぇに抱きしめられるなんて…。抱きしめられたのは雪風だけでしょうか?だとしたらすごく幸運なのでは?その上、一緒に空の旅をするなんて。

 

何も知らない雪風は自然と笑顔になりながらそう考える。しかし、実際死ぬかもしれない場所に一緒に犠牲になるようなものである。

 

「…よし、じゃぁ行くか…。」

 

「はい!!」

 

さっきより元気に雪風は答える。

 

…………

 

「えっと…しれぇ、なんでしょうか?これ?」

 

背中にVOBが取り付けられた。

 

「すまない…。雪風…。」

 

「なんで謝っているんですか?…しれぇ…?」

 

雪風は不安と恐怖を抱いていく…。

 

「無事に帰ってこれたら、間宮さんの餡蜜を奢るから一緒に食べよう。だから…必ず帰ってこような…。」

 

「いや、本当に何があるんですか?怖いです…。」

 

ドミナントのフラグにすごく驚いている。

 

『ハッチ、オープンします!』

 

ガガガガガガガガガガ…

 

開いたら雲ひとつない青い空が見える。

 

「いい天気だな…雪風、しっかりと見ておけ、最後になるかもしれん…。」

 

「!?し、司令官!それはどういうことですか!?」

 

雪風は顔を真っ青にしながら叫ぶ…。だが…。

 

『点火させます。』

 

ゴォォォォォォォォ!!!!

 

「しれぇ!背中のやつがすごい音たててます!本当に心地よい空の旅なんですか!?」

 

「……。」

 

ドミナントは何も言わない…。

 

「雪風、飛んでいる間は話すなよ…舌噛むから…。あと、俺は君たちに会えて幸せだった。」

 

ドミナントは真剣に言った後、力無い笑顔になる。

 

「し、しれぇ…。」

 

雪風は覚悟をして、涙目になっている。

 

……まぁ、しれぇと共にあの世も…悪くないかな?

 

雪風は自然とそう考えている。

 

『足元ロック、解除!!』

 

ゴォォォォォォォォ…!ゴォォォォォォォ…。

 

一瞬にして、彼は二人は飛び去った…。




VOBこそが…人間の可能性なのかもしれん…。ギュゥゥゥゥゥゥゥゥン!!!…VOB速すぎません?
登場人物紹介コーナー
元帥…なんとなくやっていたらいつのまにか元帥になっていた。ドミナントのことは、推測だが別の世界の人と思っている。
雪風…幸運艦。その幸運のせいで、ジャンケンに勝ち、VOBで行くことになってしまった…。
次回!第44話「異常発生」お楽しみに!
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。