ACの愉快な仲間たち(一部)と一緒に艦これの世界に来てしまった… 作:とある組織の生体兵器
では、あらすじに入りたいと思います。
あらすじ〜
前回、VOBに異常発生、強制パージしたドミナント。雪風が勘違いをして同じくパージしてしまった。ドミナントがブースターを使うが、途中でチャージング。仲良く大本営の中庭に落ちたのであった。
「なんで雪風さんは生きていたんですか?」
大和がドミナントに聞く。艦娘と言えども、聞く限りの高さでは死んでしまう。現在、大本営の病室で雪風は寝ている。
「地面につく直前に雪風を上に投げた。」
「な、なるほど…。」
大和は、よくわからないことに困惑しているが、とりあえず相槌を打つ。
「あ、忘れてました。手土産の干し芋とお金です。」
そう言って、手に持っていた手土産を渡す。ドミナントは、一般人にACのことを内密にしておくため、穴の中にいた時点で人の姿に戻っている。
「ど、どうも…。でも、話を聞くと手土産やお金を持っている様子がありませんでしたけど…。」
「あぁ、それは肩コンテナに入れていたからだよ。」
「肩コンテナ?」
……何でしょうか?肩コンテナって…。そんな便利な機能があるんでしょうか…?
大和は不審に思っている。そこに廊下から…。
『第2舞鶴鎮守府提督、佐藤中佐到着いたしました〜。』
どうやら、鶴舞鎮守府の提督が来たらしい。
「……。行かなくて良いんですか?」
ドミナントは考え込んでいる大和に聞く。
「あ、そうですね。行きます…。」
そう言って大和は廊下に出て行った。
……大本営も大変だなぁ。てか、やっぱり他の鎮守府にも提督がいたんだ。
ドミナントは呑気に思っているところに…。
「この部屋かな?」
少し可愛い感じの女性が部屋を覗いてきた。
「……。えっと…誰?」
「私、第2舞鶴鎮守府提督の佐藤中佐だよ!」
そう言って、空いている椅子に座る。
……この人が提督だったんだ…。自由な感じだな〜。でも、本当に日本人なのかな?ほのかに外国人の気がするけど…。
ドミナントは考える。しかし、まず先にこの質問をした。
「そ、そっか〜、大和さんが迎えに行かなかった?」
「見てないな〜。」
……いや、俺もそこを通ったけど、一本道だったよね?見てないはずないよね?
ドミナントは困惑する。
「で、君の名前は?」
「お、おう。俺の名前は…ドミナントだ。」
「…そうなんだ…。」
「あ、一応言うけど、俺自身の名前だから。」
「そうなんだ!」
さっきとは打って変わって元気よく返事をする。そこに大和が部屋に入ってくる。
「あっ、いました。勝手に入ってはいけないと何度も言っているじゃありませんか!」
「テヘペロ」
「“てへぺろ”じゃありません!!」
そんな二人を見て、ほのかに心が温まるドミナントであった。
「あっ、すみません。ドミナントさん。気に障りましたか…?」
大和が申し訳なさそうに言う。
「いや、そんなことはない。というより、今の感じの方が面白くて好きだな。」
「そうですか。」
大和は内心ホッとした。
……もし、気に障ってしまって日本の“大掃除”を始めてしまったら、私たちに対抗手段がありませんからね…。
そんなことを考えていた。
「ところで、艦娘の大量発生の理由を説明したいのだが…。」
「あ、そうでしたね。すみませんでした。」
そう言って、話をするドミナント。
…………
「え?」
「だから、今説明した通りです。」
大和は信じられないような情報に困っている。佐藤中佐は大和の隣に座って、本を読んでいた。
……え?深海棲艦の消えた原因はドミナントさんたちではなく、そこに所属していた、初期艦の吹雪さん、如月さん、夕張さん、三日月さんの手によるもの?短期間でどのくらい練度が上がっているんでしょうか…?
大和は考えても繋がらない。ついこの前まで大本営にいた吹雪であるはずが、自分と同じくらい強いことに…。
「あの…どうしてそんなに練度が上がっているんでしょうか…?私は、世界で一番高い82ですよ?数年かけて、やっと82になったというのに…。」
困惑した顔で言う。
「あぁ…。やっぱり、薄々感じていたけど、主任の演習普通じゃなかったんだ…。」
「え…?それはどういう…?」
「いや、実は自分たちの鎮守府では主任という愉快な仲間が、艦娘たちの演習相手になっていて…。」
ドミナントは演習内容を話す。
主任にペイント弾を当てないと帰れまテン。
主任のペイント弾を全て避けきる。制限時間は1時間だけど、10弾当たったら1時間増える。
演習卒業試験は、主任はペイント弾、艦娘は実弾使用の勝負。艦娘がペイント弾で一色になった場合は不合格。主任を一部でも損傷させれば合格。制限時間は5時間。(ドミナントに言われ、主任は本気の5%も出していない。)
「……。そんなに恐ろしい演習がありますか…?」
大和は震え声で言う。
……吹雪さん、どれだけ地獄を味わったんですか?あの化け物の一人を相手にして…。そんなこと、かの地獄で有名な第3呉鎮守府でも聞いたことありませんよ…。
ちなみに、その第3呉鎮守府でも数年で平均練度は75である…。第4佐世保鎮守府は数日で平均80を叩き出した地獄であることが伝わる…。
「ですよね…。」
ドミナントは困った顔をした。
「あっ、すみません。佐藤中佐。俺の話ばかりになってしまって…。」
「あっ!いいよ〜。別に〜。少し楽しそうだったからね。」
「楽しいわけないじゃないですか…。」
そんなこんなを話していた。そのうち、夕方になる。
…………
第4佐世保鎮守府
「さて、ドミナントをそろそろ迎えに行くか。」
「まだ早いんじゃありませんか?」
「いや、早く行くに越したことはない。それに、遠いしな。」
「そうですね。」
ジナイーダはセラフと話している。
「それに主任さんと、艦娘の皆さんもまだ帰ってきませんしね…。」
「そうだな。今日の仕事も終わって暇だしな。」
そんなことを話している。ジャックは現在、最初の4人と将棋やチェスといった、頭を使う遊びで遊んでいる。
「では、VOBで行きますか?」
「あの機械か?面白そうだから乗ってみたかったんだ。」
「では行きましょう!」
そのあとVOBが爆発して、ドミナントと同じ運命になった。(ゆっくりと着地はした。)
…………
「なるほど、鶴舞鎮守府では自給自足を行なっているのか。」
「そうだよ〜。毎日新鮮な食べ物が食べられるの。」
「そうか…。俺も試してみるか…。」
ドミナントはすっかり佐藤中佐と仲良くなってしまった。大和も、しっかりと話を聞いている。そこに…。
『大和さん。ドミナントさんの迎えが来ました。』
「はい。わかりました。」
「では、名残惜しいですけど、そろそろ行きます。」
「あ、待って。私も見送る。」
「ありがとうございます。」
ドミナントが雪風を起こし、佐藤中佐がドミナントの後をついていく。そこに…。
「遅かったな。早くしろ。」
「迎えに来ました。」
ジナイーダは口元を緩ませ、セラフは笑顔で言う。
「……。よく見ると、セラフと大和さんって少し似ているな…。」
「確かに…。」
ドミナントと雪風が二人を見るが、瓜二つである。違うのは髪の色だけである。
「「……。」」
大和とセラフは顔を見合わせる。
「…鏡のようですね。」
「…不思議ですね。」
そんなことを言っていた。
「ん?そいつは誰だ?ドミナント。」
「あぁ、この人は佐藤中佐。第2鶴舞鎮守府の提督だよ。」
「よろしく!」
「ああ。よろし…!?」
ジナイーダはすごく驚いている。そして、涙が止まらなく流れている。
「ジ、ジナイーダ?どうした?」
ドミナントが言うと、提督も泣き出す…。
「えっ…?もしかして…ジナ…?」
「ああ…。私だ…シレア…。」
そう、あの時死んでいたと思っていたジナイーダの唯一の親友であった。
「なぜ…なぜこんなところにいるの…?」
「うん…。あの日、死んだと思ったんだけど…。いつのまにかこの世界にいて…。」
「え?佐藤中佐?佐藤中佐はもう5年も前にここで働いて…え?」
大和は困惑している。そこに…。
「大和さん。口を挟まないであげて…。二人は今、長年に渡って再会を果たしたんだよ…。懐かしの親友なんだよ…。」
ドミナントは大和にそう言う。そして、事情を話した。
「私が…どれほど悲しんだか…。」
「ごめんね…ジナ…。もう会えないと思って、泣いていたけど…。また会えるなんて…。」
「もう…あんな無茶はもう二度とするな…。私との約束だ…。」
「うん…。絶対に…絶対に守る…!」
二人は抱き合い、泣いた。
はい!終わりました45話!いや〜、死んだと思っていた親友と会える。そんなに嬉しいことが他にもあるだろうか…?筆者も最近一人、親友を亡くしました…。そんな中、ジナイーダと同じ境遇になり、こんなことがあったらなぁ〜。て、思いながら書きました。
登場人物紹介コーナー
シレア…ジナイーダの親友。5年前に転生した。(ドミナントたちは転移だが。)現在は第2鶴舞鎮守府の提督をしている。ジナイーダのことはひと時も忘れたことがない。
次回!第46話「手こずる相手でもないだろう」お楽しみに!