ACの愉快な仲間たち(一部)と一緒に艦これの世界に来てしまった…   作:とある組織の生体兵器

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そうだ、京都へ行こう的なノリのタイトルですが、気にしない気にしない。う〜ん、そろそろネタが切れそう。たまにいい案が浮かぶんですが、少ししたら忘れてしまう…。仕事をしてたら…。…新しいシリーズでも出しますか…。あっ、言い忘れていましたが、ドミナントたちは体が人間でも、強度や身体能力は変わりません。人間になると、五感がAC状態よりも上がります。しかし、人間状態だと海の上に浮かばないし、ACの武器を扱えない。
では、あらすじに入りたいと思います。筆者は疲れたので、今回は古鷹にやってもらおう。
「えっ!?私ですか?」
じゃ、どうぞ
「わ、わかりました。」

あらすじ
提督と植物を植えました。色々手取り足取り教えてくれました!えへへ…。あっ!すみません!何か畑の方で騒ぎがあったらしいけれども、私はいなかったので知りません。そして、倉庫で大きな音がしたみたいなんですが…。


52話 そうだ、海に行こう

「うわぁぁぁ……グハッ…。」

 

ドミナントは倉庫の天井を破り、鉄くずに叩きつけられる。

 

「イテテ…危ねー…、俺が普通の人間だったら串刺しになっていたな…。」

 

ドミナントは自分に刺さるはずだった支柱や突起物が折れているのを見てゾッとする。

 

「キャァァァァ!?」

 

「ん?なんだ?」

 

夕張が青い顔をして立っていた。

 

「提督!大丈夫ですか!?刺さっていませんか!?」

 

夕張が大慌てでドミナントに近寄る。

 

「大丈夫だ。普通の提督なら死んでいるがな…。」

 

「そ、そうですか…?よかったです…。」

 

夕張は安堵の息をもらす。

 

「でも、どうしてこんなことに?」

 

「夕張、これには深いわけがあるんだ…。どうしてこうなったかはわからないが…。」

 

「?」

 

カクカクシカジカ…

 

「というわけなんだよ…。」

 

「……。」

 

「夕張?」

 

「それは提督が悪いですね。」

 

「え…?なんで…?」

 

「知らないです!」

 

「えぇ…。」

 

夕張がそっぽ向いてしまう。

 

……お姫様抱っこなんて、ずるいです!

 

「夕張…どうして……。」

 

「知りません!」

 

「えぇ…。」

 

ドミナントはトボトボ倉庫を出るのだった…。

 

…………

神様の部屋

 

「全く、あの野郎は…。」

 

「む〜。せっかくいい感じだったのに〜。」

 

神様は頬を膨らませる。

 

「……。疲れているな。目の奥を見れば疲れ切っているのがわかる。」

 

「そんなわけないよ!さっきドミナント成分を補給したもん!」

 

「ああ、疲れているな。それになんだ?ドミナント成分とは?」

 

「ドミナントだけが持っている成分。撫でられたりすると回復する。」

 

「……。毒されているな。休め。」

 

「え〜。信じてないでしょ!ドミナントに撫でられてみなよ!わかるから。」

 

「するか。さっさと休め。」

 

「む〜。」

 

そう言ってジナイーダは退室するのだった。

 

…………

提督自室

 

「全く…ついてない…。」

 

ドミナントは椅子に座って、趣味の一つである、紅茶を作っている。

 

「こんな日は、カモミールティーでも飲んで落ち着こう…。」

 

ドミナントはこの前、大本営に行った時に買った材料を取り出す。

 

「いつもは他の茶葉も入れるけど、今回は入れないでやろう…。」

 

次になれた仕草で入れていく。

 

数分後

 

「完成…。う〜ん、いい香り。だんだん落ち着いてきたぞ。」

 

ドミナントが落ち着いている矢先に…。

 

『クンクン…クンクン…紅茶のいい匂いがするネー。』

 

……oh…金剛…。紅茶好きなことを忘れていた…。だが、この至福のひと時を邪魔されるわけにはいかない。

 

ドミナントは立ち上がり、セラフに作ってもらった鍵をさりげなくかける。

 

ガチャン

 

『What?へんな音がしたデース。』

 

……だろうな。

 

ドミナントは紅茶を飲みながら思っている。

 

『て、ここは提督の自室!突入するネー!』

 

……やめろ。

 

ガチャ…ドシーン!

 

ドアから大きな音がする。

 

『Shit!鍵がかかってマース。でも、無駄デース!』

 

……いや、諦めろよ…。

 

ドシーン!ドシーン!

 

『くっ…開かないネー…。』

 

……当たり前だ。セラフに作ってもらった特注品だぞ。そこらの鍵とは一味も二味も違う。

 

『提督ー!開けるデース!』

 

……居留守を使うか…。

 

『……?いないですカ?」

 

……俺はいない。

 

『紅茶の匂いがしたはずデスガ…。』

 

……匂いか。消臭剤でも今度買ってこよう。

 

『う〜ん…おかしいデース…。』

 

そういいながら金剛はどこか歩いて行った。

 

……ふむ。行ったみたいだな。危機は去った。ゆっくり楽しもう。

 

数分後

 

……ふぅ、落ち着いた。…でも、金剛がまだうろついているかもしれない。会った場合は面倒なことになる。俺は面倒が嫌いなんだ。…もう少し自室に居よう。

 

ドミナントはそう思って椅子に座り、夕日を眺めていると…。

 

「ヘーイ!提督ー。やっぱりいたネー。」

 

「金剛!?なぜここに!?」

 

ドミナントは驚いた。なぜなら“窓の外からこんにちはー”だったからだ。

 

「ど、どうやって…?ここ5階だぞ…。」

 

「よじ登ってきたネー。ところで提督、紅茶の匂いがするヨ!」

 

金剛は窓から入り、あたりの匂いを嗅ぐ。

 

「あ、あぁ。実は紅茶を作って飲んでいたんだ…。」

 

「Really?私も飲んでみたいデース!」

 

「お、おう。」

 

ドミナントは金剛にもう一つの椅子に座らせる。そして、紅茶を淹れる。

 

……これでまずいなんて言われたらどうしよう…。

 

ドミナントは不安を募らせながら出す。

 

「どうぞ。」

 

「クンクン…やっぱり、この匂いネー。いい匂いがするヨ!落ち着くネー。」

 

「ありがとう。」

 

素直に感想を述べる金剛に礼を言う。

 

「ゴク…。Wow!congratulations!美味しいデース!」

 

「よかった…。」

 

ドミナントはおいしいと言って褒めてもらって安心している。

 

「ところで提督ー。紅茶が好きなら今度私たちとTea timeするネー!」

 

金剛が笑顔で誘ってくる。

 

……冗談だよね〜。ならばこう返そう。

 

「ありがとう金剛。時間がある時に参加させてもらおうかな。」

 

ドミナントは半分笑いながら言う。

 

「約束デース!Timeは、明後日の午後3時ネー!」

 

ドミナントは金剛の顔を見る。真面目な顔をしている。

 

……もしかして、マジ?

 

「金剛、それ…冗談?」

 

「私はいつでも本気ネー。」

 

金剛は笑顔で言う。

 

「そ、そっか〜。」

 

……あっぶね〜。冗談だと思って行かないところだった…。ここまで言っといて“冗談だと思っていました”なんて言ったらガッカリするだろうなぁ…。…俺も男だ。しっかりと約束は守ろう。

 

ドミナントはそう思った。そして、金剛が紅茶の礼を言って、ドアから帰ろうとすると…。

 

「あ、提督ー、忘れていたネー。」

 

「何がだ?って、おわー!?」

 

金剛が飛びついてきた。

 

「提督ー。好きデース。」

 

「……。」

 

……ああ、確か金剛は提督LOVE勢の中でも特にだったなぁ…。

 

ドミナントは微妙な顔をしながら思っている。そして、まじめに考える。

 

……だが、俺はそんな関係にはならん!…でも、正直こんなに可愛い子たちがいる鎮守府だ。中破などして服がヤバイ状態のところもある…。一応俺も男で、女性が好きだ。…認めたくはないが、狼になるかもしれない時もある…。ハーレムは望んでいないにしても、求められたらどうするんだろう…?神様にも好意を伝えられているし、吹雪にも伝えられている。如月にもセラフにも雪風にも…。三日月は、俺の私服を嗅いでいるあたり好意があるのかもしれんが…。順番を選んで一人に絞る?冗談じゃない。みんな頑張っているし、俺のために尽くしている。正直選びたくないのが現実だ。でもそれだと必然的にハーレムになる…。だが、あんなことをさせないのがジナイーダ。ジナイーダには本当に感謝している。俺にできないことをやり遂げるんだもの。少し手が荒いけど。正直、愉快な仲間たちの方が俺よりも提督に向いていると思う。だが俺は?俺は指揮官として全然向いていなくて、作戦や建設などもうまくできず、大胆な行動もできず、強くもないし、深海棲艦とも戦えない。艦娘を一人選べないヘタレ。そんな俺が指揮するなんて間違っている。誰かに交代してもらうべきだな。

 

ドミナントがそう考えた途端…。

 

「提督、そんなことないデース。」

 

金剛が抱きしめたまま優しく話す。

 

「?金剛、いきなりどうした?」

 

ドミナントはいきなり言う金剛に聞くが、金剛は無視する。

 

「提督は、優しくて真面目デース。私たち艦娘のことをよく考えていて、要望を叶えてくれマース。こんなに私たちの要望を叶えてくれる鎮守府はほかにないデース。私たちは提督の良さをわかっていマース。確かに、優柔不断は思うことはありますガ、それも提督の良さの一つなんだと思いマース。」

 

金剛がドミナントに語りかける。

 

「…金…剛…。なぜ…俺の…思っている…ことを…?」

 

ドミナントは涙声になっていた。こんなに自分を受け入れてくれる人が今までいなかったからだ。両親にでさえ…。

 

「提督の思っていることならなんでもわかりマース。」

 

金剛は優しい笑顔で言う。

 

「ありがとう、金剛…。だが、部下に慰められる上司とはみっともないな…。」

 

「そんなことないデース。私は提督のことをもっと知りたいデース。ありのままの提督を見たいデース。」

 

金剛は優しく言う。

 

「…金剛…本当にありがとう!」

 

ドミナントは久々の本当の笑顔で言った。

 

「て、提督…、その笑顔デース!その笑顔を振りまくデース!」

 

金剛は顔を赤くしながら言う。

 

「な、何がだ?」

 

「あぁ…普段の顔に戻っちゃNO!」

 

「えぇ…。」

 

そして笑い合う二人だった。

 

…………

提督自室前

 

ドミナントたちが笑いあっているのが聞こえる。

 

「…フッ。どうやら、なんとかなったみたいだな。」

 

ジナイーダはドアノブから手を離して呟く。

 

……あんなことになったら入ろうと思っていたが、成長したんだな。その笑顔とやらも見てみたい気がするが、いつか私の前でもするだろう。いや、させてみせるさ。

 

ジナイーダはご機嫌に歩いて行った。

 

…………

 

「そうだ、海に行こう。」

 

ドミナントはベッドで突然言い出した。




はい!弾切れ!ギャハハ!…最近主任の出番が少ない…。ドミナントは、これまで両親に褒められたことはほとんどありません。両親は優秀な人でした。しかし、ドミナントはその両親に否定も肯定もされずに生きてきました…。だから、全てを受け入れてくれる金剛に本当の笑顔をしました。
登場人物紹介コーナー
カモミールティー…リラックス効果のある紅茶。ドミナントが最初に作った紅茶でもある。
金剛…提督LOVE勢の中でも上位に入る存在。レベルは90超え。苦しいこともドミナントのことを考えて乗り越えている。明るく、人に懐くタイプ
次回!第53話「深夜アニメ」お楽しみに!

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