ACの愉快な仲間たち(一部)と一緒に艦これの世界に来てしまった… 作:とある組織の生体兵器
「筆者さん、なんか怖いよ…?」
サツキ…アトハ…タノム……。オレノカワリニ…アラスジヲ…イッテクレ……。
「わ、わかった。」
あらすじ
前回、セントエルモちゃんのランクがDで、ボク驚いちゃった。だって、前半高得点だったのにDなんてさ。主任さ…教官の判定が間違っているってことはないと思うんだけど…。何かあるのかな?
…………
「…で、どうだったの?」
夕張は目を瞬かせて聞く。(だが少し不安そうだ)
「……。」
セントエルモは夕張と賭けをしていた。合格が取り消されればセントエルモの勝ちだったが、取り消されなかった。
「…受かった。」
「やっぱりね〜。」
セントエルモの少し嬉しそうな声に夕張は安堵する。
「セントエルモちゃん。約束…忘れていないよね?」
「…うん。」
「それじゃぁ、行こっか。」
「えっ?どこか行かなくちゃダメなの?」
「うん!二人だけだと無理だから。」
……いったいどんなお願いをされるんだろう…。
セントエルモは夕張の後をついていく。
「あっ!ジナイーダさん!手伝ってください!」
「…なんだ?」
……ジナイーダさんに頼むとは…。何をさせるつもりなんだろう…。
セントエルモはジナイーダと話している夕張を見る。
「…よし!それじゃぁセントエルモちゃん!こっちに来て。」
夕張はジナイーダにカメラを渡した。
「…わかった。」
……写真か…。そんなので良いのか?
「私の隣に来て笑って。」
「…こ、こうか…?」
「…もっとくっついて!それに、無理して笑っている感満載だよ…。」
「無理に言われても…。」
セントエルモはなかなか自然な笑みにならない。
「早くしろ。…いや、いい。ゆっくり悩め。そして悔いのないようにしろ。」
ジナイーダは、カメラを持ったまま待つ。
「?ジナイーダさん、どうしたんですか?いつもなら急かすのに。」
「…私の気分だ。」
……それに、私はこの世界に親友が転生していたが、お前たちは沈んだら最後だからな…。
ジナイーダは心の中でつぶやく。
「?。まぁいいや。セントエルモちゃん、どうしたら笑顔になるの?」
「…わからない。」
「ふぅん…。そうなんだ。それじゃぁ…。」
「夕張ちゃん…何を…?」
夕張はセントエルモをくすぐっていた。
「フ…ふふふふ…。」
「ジナイーダさん!今です!」
「わ、わかった。」
カシャッ
「…撮ったぞ。」
「やりましたね!」
夕張は写真を確認する。
「……。ブレすぎです。」
「動きまくっていたからな。」
そして、また写真を撮ろうとするが、笑顔にならない。無表情だ。すると…。
「…セントエルモ、なぜ笑顔にならない?」
「何故だか笑顔にならないの…。」
ジナイーダが聞き、答える。
……笑顔の仕方がわからないのか?
ジナイーダはそう思い…。
「セントエルモ、やり方がわからないなら考えてみろ。夕張はお前の何だ?」
ジナイーダの短い質問…。だが、これはその言葉だけで様々な意味があることを物語っている。
「私は、夕張ちゃんの親友。」
「だろうな。だとしたら今の状況をどう考える?」
「…すごく失礼。」
「だろ?ならば、夕張のことを考えろ。」
「夕張ちゃんのこと?」
「そうだ。」
……夕張ちゃん…。
セントエルモは考えた。この鎮守府に来て間もないが、夕張がいつも一緒にいることを…。優しい言葉をかけてくれたことを…。
「……。」
「…笑顔になったな。夕張、並べ。」
「わかった!」
カシャッ
「どうですか?」
「完璧だ。」
そこに写っていたのは誰がどう見ても『親友』と思える写真だった。
…………
「よし!これで約束は果たせたね!」
「え?本当にこれだけなの?」
「うん!そうだよ!」
そう話をして二人はどこかへ行った。
「…約束…か…。」
ジナイーダは呟く。
……あいつ、思い出さないのか…。…いや、まだだ。きっと思い出してくれるはずだ。それまで待とう。
ジナイーダはあの日…ドミナントが暴走した日に約束をしてずっと待っていたのだ。
……思い出さないんじゃないか?…いや、思い出してくれなくては困る。さもなくばアレが…。
ジナイーダは密かに思っていた。
…………
同時刻
「ここはいつ見ても機材だらけだな。」
ドミナントは倉庫に来ていた。
「あっ、ドミナントさん。どうかしたんですか?」
セラフが言う。
「ああ。少しばかし点検をな。最近資材の消費量が不自然でな。」
「そうですか。…ところで、この鎮守府には酒屋がないんですか?」
「…?セラフは呑むのか?」
ドミナントは驚いたようだ。
「いえ、私は呑みませんが、一部の艦娘たちの会話を耳にしてしまって…。」
「なるほど…。俺は呑まないからな(呑んだら強制的に暴走したようになる)。…今度作るか…。セラフ、またお前に頼ってしまうが大丈夫か?」
「大丈夫です。それに、ジャックさんからも“仕事がないから手伝うことはあるか?”ってよく言われますし。」
「さすが匠。ベテランは違うねぇ〜。」
ドミナントが感心する。
「あっ、ジャックさんで思い出しました。ジナイーダさんの件なんですが…。」
「ん?ジナイーダがどうかしたのか?」
「…覚えていないんですね…。まぁ、私や神様の約束を忘れていたからなんとなくわかってましたけど…。」
「…デートか?」
「いえ、違います。なんか目的がどうのこうのだとか…。」
「目的?」
「あっ、これ以上は言えません。あと、ジナイーダさんはドミナントさん自身が思い出してくれるのをずっと待っています。それと、私が教えたことは黙っていてください。」
「あ、ああ。わかった…。ありがとう…。」
ドミナントは不安に思うが、とにかく今はお礼を言った。
…………
……次はジナイーダか…どうやらこの世界はAC世界出身のやつをおかしくさせるようだな…。
ドミナントは一人で歩いている最中に思っていた。
……ジナイーダのところへ行くべきだろうが…、先客がいるのでな。
そうドミナントが思って、裏庭へ行く。
…………
裏庭
「hey!提督ー!」
金剛型4姉妹はお茶会を開いていて、ドミナントは呼ばれているのだ。
「遅くなった。許しは請わん、恨めよ。」
「別に恨むほどのことではありません。」
「榛名も、責めたりしません!」
「いつでも準備、出来てます!」
霧島、榛名、比叡が口々に言う。一方、金剛はドミナントにベタベタしているが…。
「ところで提督、紅茶が好きで作ったりもするというのは本当でしょうか?」
「うむ。…だが好きではなく趣味だがな。」
榛名が質問して、ドミナントは短く答える。
「なるほど…。では、好きな銘柄などは?」
「ふむ。それは悩むな…。気分によって飲むものが違うからな…。だが、よく飲むものとしてはウヴァだ。」
「なるほど、そうきましたか…。」
霧島も質問して、ドミナントが正直に答える。
「資格とかは持っていたりするんですか?」
「いや、持っていない。資格を取ろうとも思わない。なぜならこれは趣味だからな。真面目にやるものではなく、楽しむから趣味なんだ。」
「なるほど…。」
比叡がキャンディを飲みながら言う。
……そう思ってみれば、皆はそれぞれどのような紅茶を飲むんだ…?
ドミナントは紅茶仲間の趣味を知ろうとする。
……比叡はキャンディで、榛名はニルギリ、霧島はローズティーか。面白い組み合わせだな。金剛の方はどうだろう?
ドミナントはスコーンを食べながら姉妹たちと話をする金剛を見る。
「!。金剛…それは…。」
「提督?どうしまシタ?」
金剛が飲んでいるものはイングリッシュブレックファーストティーだった。
「金剛…それは本場か…?」
「exactly(その通り)。提督も飲むですカ?」
「…いいのか?」
「もちろんデース。紅茶をわかっている人に飲んでもらいたいネー。」
そう言って、金剛はドミナントに紅茶を淹れる。
「では…ありがたく…。…うまいな。渋みが効いているが、それが良い。そして濃い味わいだな。名前の通り朝食にピッタリだ。そこらに売っているのとは一味も二味も違う。」
「ふふふ…提督は分かっているネー。」
ドミナントが淡々と感想を言い、金剛が嬉しそうになる。その後、ドミナントはお茶会にたまに来るようになったのは言うまでもない。
…………
その日の深夜
「ジナイーダ、起きているか?」
ドミナントはジナイーダの自室の前にいる。
『起きている。…実を言うと、私の部屋に接近してくる気配がしたから勝手に目が覚めてしまってな…。…何か用か?』
「すまなかったな。それはそうと、いつしかの約束を果たしにきた。」
『!?。思い出してくれたのか…。…いや、待て、セラフだな。その情報を教えたのは…。セラフめ…あれほど教えるなと言ったのに…。』
ジナイーダは一瞬にして犯人を割り出す。
「まぁ、わかっているのなら話が早い。…明日は休みだ。空いているか?」
『…返事は明日返そう。それまでに調べておく。』
「何をだ?…まぁいい。それでは明日まで待つ。…起こす時は優しく頼むぞ。」
『努力はしよう。』
やり取りをしたあと、ドミナントは自室へ戻った。
はい!終わりました。次回ははちゃめちゃな1日になりそうですね〜…。ドミナントはお茶も深夜アニメも大好きです。だって、25歳だもの…。
登場人物紹介コーナー
比叡…金剛型2番艦!恋も戦いも負けません!比叡です!ドォォォン…。とまぁ、お姉さまが大好きな比叡。提督とお姉さまの好意は3:4くらい。料理に関してはジナイーダと良い勝負。メシマズが二人に増えてドミナントも少し危機感を覚えている。
榛名…同じく3番艦。榛名、全力で、参ります!ドガァァン…。礼儀正しく謙虚な子。ドミナントが応援するタイプ。ドミナントがどの紅茶を作っているのか、いつもよりどうやったら美味しく淹れられるのか知りたいと思っている。
霧島…同じく4番艦。艦隊の頭脳。霧島!ドゴォォォン…。と、言っているが、実際は筋肉論である。ドミナントはそのことを知っているが、あえて触れない。ドミナントに遠回しな好意を伝えようとするが、ドミナントもちろん気づいていない。(いや、知っているがそんなことはないと決めつけている。)
次回!第60話「ジナイーダとの過激な一日」お楽しみに!