ACの愉快な仲間たち(一部)と一緒に艦これの世界に来てしまった… 作:とある組織の生体兵器
では、あらすじに入ります。今回は…セントエルモかな?
「了解。夕張ちゃんがいなくて不安だけど頑張る。」
すまないね。
あらすじ
ドミナント提督は不在。ジナイーダ先生も不在。セラフ参謀も不在。主任教官は本日も演習卒業試験。本日は100人中2人合格者がいるみたいだ。シャワー室が混み合っていた。ジャック・O特殊店長は今日もまたドミナント提督に関連するものを売っていた。…夕張ちゃんが列に並んでいて、私もそれに付き合って疲れた…。
…………
『今なんて言ったの!?』
『事実を言っているだけよ。』
「?どうしたんだ?」
「…またあの二人か…。」
ドミナントとジナイーダは鎮守府に帰ってくるなり、騒いでいる方向へ向かう。
「ジナイーダ、知っているのか?」
「ああ。あの二人は仲があまり良くなくてな。授業中もたまに言い合うんだ。…まぁ、私の一声で黙らせるがな。」
「…その一声を聞きたくないが…。…なんとなく想像はついた。瑞鶴と加賀だな。」
「ああ。」
ドミナントは転生前の知識を使って断定する。そして、その通りだった。
「瑞鶴、何をしているんだ?」
「加賀もやめろ。」
「あっ、提督さん…。」
「先生…。」
ドミナントとジナイーダが止めに入る。
「何があった?」
ドミナントは聞く。
「実は…。」
…………
「…ということがあったのよ…。」
「「……。」」
ドミナントとジナイーダは言葉を失う。
瑞鶴の言葉を訳すと、提督はドミナントよりジャックの方が適任だという声もあり、艦娘の中でも派閥があるらしい。ドミナント派ののんびり派とジャック派の深海棲艦殲滅派。だが、圧倒的に数が多いのはドミナント派であり、ジャック派は数人しかいない。なぜなら、ジャック派はほぼ全員がジャックがドロップさせた艦娘だからだ。
……マジか。そんな派閥いつ出来たんだ?ジャックは知っているのか?てか、加賀はジャックがドロップさせたんだったな。てことは、俺に関係がある?…そんな派閥の中、遠征や海域開放を行なったら間違いなく多大な被害がでる。今までそんな被害がなかったのはたまたまかもしれない。詳しく話を聞く必要があるな。
ドミナントはそう思い、加賀に聞く。
「加賀、瑞鶴になんて言ったんだ?…咎めるつもりはない。考えは十人十色だ。お前の思いを聞かせてほしい。」
ドミナントは優しく言う。
「……。わかりました。瑞鶴にこう言いました。“あの無能提督より、ジャックさんの方が計画も、そして頭脳も上だから提督に適任だ。”と。」
「ゴフッ…。」
ドミナントは聞くなりダメージをくらった。
……加賀…。そんなことを思っていたのか…。確かに、ジャックは計画も頭脳もことを運ばせることも俺より上だ。…でも、無能提督はひどくない…?
ドミナントは複雑な心境になる。
「無能…か…。…例え艦娘といえど、容赦はしないぞ…。」
「ま、待て、ジナイーダ。俺は咎めるつもりはない。お前も我慢してくれ。」
「私自身を馬鹿にするのはまだ許せるけど…。提督さんを馬鹿にしたのは許せないわ…。」
「瑞鶴も我慢してくれ。」
敵意をさらけ出す二人を止める。
「…言った後ですまないが、加賀も過激な発言は控えてくれ。全員がこのようになったらさすがの俺でも対処しきれん。」
「……。」
ドミナントが言った後、加賀は何も言わずにどこかへ行った。
「…さて、どうしたものか。」
早速ドミナントは加賀の扱いに困る。
「皆はこの派閥があることを知っているのか?」
「私は知らなかった。」
「私は…最近知ったわ…。」
ジナイーダはきっぱりと断言し、瑞鶴がおずおずと言う。
「そうか…。だが俺の耳に入っていないなら、おそらくAC勢は誰も知らないだろう…。これから全員に俺が聞いてくる。ジナイーダは誰がジャック派なのかを聞いてきてくれ。…強制をしたり、無理強いだめだ。瑞鶴、お前は自由でいい。」
「お前が私をどのように見ているか疑問に思うが…まぁ、いいだろう。」
「わかったわ。」
そして、ドミナントは聞いてくるのであった。
…………
「ふむ…。そんなことがあったのか。」
「ああ。…知っていたのか?」
「いや、ない。まさか加賀がな…。」
ジャックはドミナントが来るなり、急いで売り物をしまい、話を聞いた。
「…ジャックは提督をやりたいのか…?」
ドミナントはジャックに聞いた。
「ふむ…。興味深い質問だ。確かに、私の方が早く世界を救えるのならやりたいとは思う。…だが、この暮らしも捨てたものではなくてな。この世界はパルヴァライザーもインターネサインもない。切羽詰まっていない、まだ平和な世界だ。私はいざとなった時に活躍したいと思っている。」
ジャックはきっぱりと言った。
「そうか。…ならば、そうなった時によろしく頼む。」
「任された。」
…………
「セラフはなぜかいないからな。…お前の意見はどうだ?」
「まあいいんじゃないの?どうでも。…でも、お前がやった方が面白そうだよ。」
「お前は本当にブレないな…。…もし、ジャックの方が面白そうならばどうだ?」
「ジャックにつくよ。」
「そうか…。」
味気ない会話をした後、ジナイーダと合流する。
…………
「そっちはどうだ?」
「やはり、ジャックがドロップさせた艦娘が多いな。」
「やはりか…。」
ドミナントはこの先どうすれば良いのかわからなかった。
「このままだと支障をきたすな。…どうする?」
「わからん。…俺は何も出来ない。…いっそのことジャック派はジャックに任せるのはどうだろうか?…といっても変わらないような気がするけどね。」
「なるほどな。…だが、バーテックスみたいに宣戦布告しなければ良いが…。」
「いや、それはないだろう。この暮らしも捨てたものではないと言っていたし…。」
「…すまないな。私はどうしても信用することが苦手なのだ。」
こうして、ドミナント派とジャック派の争いの幕は一旦閉じたのであった。
…………
演習場から少し離れた自主練場
『第一次攻撃隊、発艦始め!』
「ん?誰かいるのか?」
ドミナントは疑問に思い、見に行く。
「くっ…。まだこの命中率じゃ駄目ね…。」
……瑞鶴?自主練するのか。自由時間だし、夕方なのに…。
瑞鶴は命中率を上げようと艦載機を飛ばす。
「…瑞鶴、何をしているんだ?」
「あっ。提督さん。」
瑞鶴はこちらを見る。
「今、命中率を上げているの。提督さんを馬鹿にしたあの青い一航戦に負けたくないから…。」
「瑞鶴…。」
ドミナントはほっこりする。
「ありがとうな。」
「ちょ、ちょっと!爆撃されたいの!?」
「そんなに拒否反応しなくても…。」
良かれと思って頭を撫でたが、思いっきり拒否られたことにショックを受ける。
「今頑張っているんだから邪魔しないで!」
「ご、ごめん…。」
ドミナントは怒られて、遠くから様子を見る。
「でも、やっぱりこれ以上命中率を上げるのは無理だわ…。」
瑞鶴は中々当たらない的を見て落胆する。
「やっぱり…五航戦が一航戦に勝るなんて…。」
「それは違うぞ、瑞鶴。」
「提督さん…?」
「確かに、歴史上ではそうかもしれないが…。今は違うだろう?あれからもう随分と経つ…と思うけど、もう違うんだから。それに、加賀と瑞鶴は性能的に違う。それぞれの良いところを活かせば良いじゃないか。」
……。ヤバイ、俺、何言っているのかわかんなくなってきた…。何度目だろう…?
「提督さん…。…ごめん、何言っているか全然わかんないんだけど…。」
……ごめん、俺も何言っているかわかんない。
ドミナントは困惑するが、続ける。
「まぁ、…あれだ。諦めたら今までのことが全て水の泡になる。…俺はもう後悔したくないからな。」
……このことで後悔したことないけどね…。これしか言えない…。頼むから納得してくれ…。
「提督…。わかったわ。私、諦めずに努力するわ!」
「お、おう。そのいきだ!」
……納得してくれたの…か?まぁ、終わりよければ全て良しだ。うん、それで行こう。
ドミナントはそう思ったが、これがのちにおおごとになるなんて思いもしなかった…。
終わりました。ちなみに、なぜ最初喧嘩していたかというと、主任が絡んできます…。一部始終を見せましょう。
「加賀は合格だ。瑞鶴は不合格だけどね。ギャハハ!」
「当たり前。五航戦の子なんかと一緒にしないで。」
「む…。」
「クールだよね。いつも。あ、そうそう。プレゼント、気にいるといいけど…。」
「なんで加賀にだけ…。」
「私に?何かしら…。」
バッシャァァ…。
「……。」
「ギャハハ!いーじゃん!盛り上がってきたねー!」
「あはは!何その顔!あははは!」
「…頭にきました。まず笑い転げているあなたを倒します。」
「えっ?なんで私なの!?」
「ギャハハ!じゃ、頑張って〜。」
主任は爆弾を放った挙句、その場を去る…。
こんなことがありました。
登場人物紹介コーナー
瑞鶴…五航戦のやんちゃな子。ドミナントにツンデレ認定されている。一度だけ間違って提督室に爆撃したことがある…。その時ドミナントは電を背負ってどこか行っていたらしい…。
加賀…ジャック派の中でも過激に位置する。たまにだが、ドミナントの陰口を叩く。…しかし、ドミナントに弓道場を作ってもらったことに感謝している。
次回!第64話「観賞魚」お楽しみに!