ACの愉快な仲間たち(一部)と一緒に艦これの世界に来てしまった… 作:とある組織の生体兵器
「えー、筆者さんが壊れたので、急遽私がやるわ。」
いや、壊れてないよ?やっぱり、こういう系はコレかな〜って。ま、いいか。今回のあらすじは瑞鶴にやってもらおう。…出番がないって騒いでいたし…。
「わかったわ。」
七面鳥!いってみよう!
「……。」
ぐぁぁぁぁ!!
あらすじよ
前回、提督さんが食事中に真面目な話をしていたわ。…私も、気をつけないと…。神様は何か慌てていたけど、何かあったのかしら?その夜、何か大きな叫び声が聞こえてきたみたいだけど…。
…………
「ギャァァァァァァァァ!!!」
長門は目の前のソレに恐怖して叫ぶ。逃げようとして、ソレから目を背ける。
「なんだ!?」
「敵襲か!?」
本日の見回り当番のドミナントとジナイーダが駆けつける。
「何〜…?」
「どうしたんですか…?」
艦娘たちも目をこすりながら部屋から出てくる。
「あ、あれ、あれ、あれ…。」
長門はドミナントに抱きかかえ、必死にソレに指を指す。
「…何もないが…?」
ジナイーダが辺りを確認するが、何もない。
「…寝ぼけたんじゃないか?」
「い、いや、本当に見たんだ!“足りない…足りない…。”って連呼していたんだ!」
ジナイーダに言われ、長門が返す。
「長門さん…怖がりなのでしょうか…?」
艦娘からも言われる…。
「本当だ!提督は信じてくれるだろう!?」
「信じたいが…。何もないことには証明することが出来ないからな…。」
「そんな…。」
長門は気を落とした。
「ま、次はしっかりとソレから目をそらさず、叫んでくれ。飛んでくるから。」
「目を…そらさず…。……わかった。」
長門は渋々納得した。
「それでは、各自解散!」
ドミナントの一声でそれぞれが部屋に戻る。…と思われていたが…。
「あの…長門さん…。」
「?どうした?雪風…。」
「その…一緒にトイレへ…。」
「!。そ、そうか。ならば一緒に行こう。」
雪風は最近見たホラー映画を思い出し、夜のトイレが行けなくなってしまったのだ…。二人は手を繋いで、トイレを目指す。
「…長門さん、怖いです…。」
「し、心配するな。私が付いている。」
暗い中、二人の足音が響く。…はずだが…。
ギシ…ギシ…。
「……。長門さん、私たち以外にいるんでしょうか…?」
「き、きっと提督か先生だろう?」
ギシ…ギシ…。
「な、なんか、近づいてきてません?」
「こ、こうなったらヤケだ。後ろ歩きで行くぞ…。」
長門は後ろを振り向かずに進む。そして、背中に何かが当たった。
「ヒャァッ!」
「!。…て、川内?何をしているんだ?」
ぶつかったのは川内型一番艦『川内』だった。
「いや〜、夜の鎮守府を散歩してたら、足音が聞こえて…。あっ!提督には許可取ってるよ。」
「そ、そうか…。…!。さっき“足りない”ってうずくまってたか?」
「え…?いや、私はさっき出てきたばかりだけど…。」
「…そうか…。」
出来れば川内であって欲しいと思っていた長門だった。
「…さっき騒いでいたけど、どうしたの?」
「…実はな…。」
…………
「そんなことがあったんだ〜。」
「ああ…。全く、恐ろしいよ…。」
「へ〜、長門って、そういうの怖いんだ〜。意外だな〜。」
「いや、見ればわかるさ…。それより、私たちはトイレへ行くから、ついてきてくれないか?川内がいると心強いからな。」
「わかった。そのかわり、今度夜戦してねー!」
「ああ。わかった…。」
そして、3人でトイレへ行った。
…………
ジャーーー…
「ふぅ、スッキリしたな。…て、どうした?川内?」
「あわ…あわわ……。」
トイレの外で待っていた川内が腰を抜かしている。
「長門…。怖がる理由がわかったよ…。」
「…見たんだな。どんな形をしていた?」
「怖すぎてよく覚えていない…。」
「そうか…。雪風が出たら提督に知らせる。もう異常事態だ。」
「うん…。」
そして、3人はドミナントのところへ行く。
…………
提督自室
コンコン…。
「提督、起きているか…?」
『ああ、起きている。入れ。』
「失礼する。…て、何があったんだ?」
長門が入ってみると、たくさんの艦娘がいた。
「ああ…。なんか、みんな押し寄せてきてな…。おそらく同じ用件だ。愉快な仲間たちがいま鎮守府を確認している。お前たちも、座って紅茶を飲むといい。」
そう言って、ラベンダーの紅茶を淹れるドミナント。艦娘たちはそれを飲んで落ち着いている。…駆逐艦のみんなは紅茶を飲んで落ち着いたのか、ドミナントのベッドで寝ている。
「……。早速で悪いが、俺もそろそろ行かなくてはならない。長門はみんなを落ち着かせてくれ。」
「え…。…わかった。やってみよう…。」
長門はドミナントがいなくて不安になるが、こんな時こそ自分がしっかりしなくてはと思い、了承する。
「悪いな…。だが、一人行動だと、見間違いなどがあるため駄目だ。一人、俺と一緒についていってくれないか?」
ドミナントは呼びかける。ちなみに、愉快な仲間たちも二人一組で原因を突き止めようとしている。セラフ、ジナイーダ組。主任、ジャック組。
「なら、私が行きます。」
「赤城…。できれば、長門の補佐をしてもらいたかったが…、この際仕方がないな。では赤城!俺と共に原因を突き止めるぞ!」
「はい!」
こうして、ドミナントと赤城が行動することになった。
…………
数分後
何もなく、暗い鎮守府を二人捜索するドミナント。
「…気になっていたんだが…。怖くないのか?」
「私ですか?…少し怖いですけど、提督といれば大丈夫です。」
「そ、そうか…。」
「逆に提督は怖くないんですか?」
「俺は……。怖くなんてない…。」
「…足が震えているように見えるのですが…。」
「…これは武者震いだ…。」
ドミナントは赤城とそんな会話を終える。
しばらくして…。
「提督…、私…。」
「思い出すな…。」
「実は…え?」
ドミナントの突然の昔話に驚く赤城。
「昔、修学旅行で肝試しした時、忘れられて置いていかれたことを…。」
「……。」
赤城はなんとも言えない顔をした。そして、何も言わなかった。その時気づいた。
「この鎮守府、おかしくないですか?」
「何がだ?」
「提督…。ここもう通ってません?」
「ん?そうか?」
赤城は同じ景色がずっと流れていることを不審に思う。
「まぁ、最初に着任した時も、同じようなことを言った気がするなぁ。」
「提督はなんとも思わないんですか?」
「俺はなんとも思ってないなぁ。」
「…提督の怖いと思う基準がわかりません…。」
赤城は脱力したように言う。
「まぁ、俺の思う化け物は本当の化け物だからなぁ…。」
「えっ?…どんな感じですか?」
赤城は興味本位で聞いてしまった…。
「そうだなぁ…。例えば、狼男とか、死なない子供とか、吸血鬼とか、不死の人間とか…。目に包帯巻いた神父とか、赤い蜘蛛とか、“私はやったんだぁぁぁ!”って叫ぶ人とか…。。あっ!あと、浅い川である言葉を連呼しながら浮いている奴も怖いと思ったことがあるなぁ…。」
「いや、それ偏ってませんか?それに、絶対に現実にいない奴ばかりですよね?それに、途中から怖いの意味が違います…。」
赤城は苦笑いする。
「ははは…。まぁ、俺の本当に怖いものはあるけど…、これは他人じゃどうにもできないからね…。でも、…いや、なんでもない。」
ドミナントは諦めた笑みを浮かべる。
「そう…ですか…。」
……提督…、私たちのことを心から信頼していないんでしょうか…?それとも、私たちは力になれないんでしょうか…?
しばらく沈黙した後…。
「む。赤城、あれを見ろ。」
「?」
うずくまっている少女がいる。
「ふむ…。意外と平気かも知れん。もっとこう…化け物みたいに感じていたんだが…。」
「…そんなこと言っている場合ですか…?」
ドミナントが冷静に言う。
「その大きさ、駆逐艦だな?消灯時間は過ぎているぞ。」
ドミナントと赤城は近く。
「足りないの…。」
……ふむ。長門が見たのはこれか…。
ドミナントは勝手に思う。
「何が足りないのでしょうか?」
赤城が聞く。
「私の…私の…。」
「顔がない?」
「……。」
ドミナントにセリフをとられ、呆気にとられる。
「古いな。」
「放っておいて…。」
「……フフ。」
赤城は思っていたのと違う展開に思わずくすりと笑った。
「というより、山風さんですよね?何しているんですか?」
「え…。なんでわかったの…?」
そう、幽霊の正体は顔に布をした白露型8番艦『山風』だった。
「…誰?」
「提督…。それは失礼です…。」
「む〜…。」
ドミナントが失礼なことを言い、赤城が困った顔をして、山風が頬を膨らませる。
「で、山風、なんでこんな騒動を起こしたんだ?夜は怖いはずだろう?」
ドミナントは山風を見る。
「怖くなんか…ない…。みんなそういうから…みんなも怖くなっちゃえばいいって…思って…。」
「山風…。」
赤城が涙目の山風を見つめる。
……なるほどな…。コンプレックスから始まった騒動だったのか…馬鹿にされていたのか…?だとしたら、ジャックの言う通り、粛清せねばならんな…。
ドミナントはそう決意し、山風に聞く。
「山風、誰に言われていた?」
「…教官…。」
「……。主任…なぜあいつはいつもトラブルメーカーなんだ…?今回ばかりは我慢できんな…。」
ドミナントは怒気をにじませた声で言う。
「山風…、すまなかった。監督不行届だ…。皆には俺から謝っておく。全ての元凶は主任だから責められることはない。(というより、責めさせない。)」
山風に頭を下げる。
「でも山風…。こうなる前に、一言でもよかったから…俺でなくてもよかったから…。相談してもらえると嬉しかったぞ…。」
ドミナントは去り際に言った。
「提督…。…山風さん、意味はわかりましたか?」
「…わかった…。」
「わかったのなら、私でも良いです。相談してください。また言われたら、提督と一緒に主任さんにきつく言っておきますから。」
赤城は笑顔で言った後、山風と共に皆に謝りに行った。一方、ドミナントはジナイーダやセラフ、ジャックに事情を話して、主任をみんなで袋叩きにした。(ジナイーダは女性の味方なので、一番殴っていた。)
余談(微ホラー)
「えっ?結局、山風だったの?あれ。」
川内は首を傾げる。
「そうですよ?でも、責めないであげてください。」
「へぇ〜…。あんな着ぐるみ持ってたんだ…。」
「着ぐるみ?」
赤城は川内に聞く。
「いや〜、あんなに怖い着ぐるみ初めて見たよ〜。身体中に口があって、目はあらん方向向いていて、顔は半分腐っていて、手は何本もあって、動きもぐねんぐねんしてて…。まさに恐怖の象徴みたいな感じ。」
川内は笑いながら言う。すると…。
「え…?川内さんは脅かして…ない…。」
「え…?」
山風から驚く情報を聞かされた。
「え…?でも、トイレの前に…。」
「トイレ明るいから怖がらないと…思って…。」
「え…?」
思わず赤城も驚いた。
「じゃ、じゃぁ私が見たのは…?」
「……。」
「……。」
3人とも顔を青くした…。
……瑞鶴の爆撃、痛かった…。でも生きてる。頑丈になってきたな〜。
ジナイーダは女性の味方です。トラウマを刺激した主任に怒りを覚えたみたいですね〜。怖い怖い。
登場人物紹介コーナー
川内…活発で夜戦大好き。もう演習卒業者。夜戦は好きだが、主任との夜戦は嫌う。毎晩ドミナントを夜戦に誘おうとするが、失敗し続けている。
山風…潜水艦に沈められたトラウマがある。小破したときの声はドミナントの心を抉る…。ドミナントとの好感度は中くらい。
川内が見たもの…データがありません。
次回!第67話「アイドルの道」お楽しみに!