ACの愉快な仲間たち(一部)と一緒に艦これの世界に来てしまった…   作:とある組織の生体兵器

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風邪はつらいよ…。流行っていますねー。
「全く、まだ治らないの?」
あのねぇ…。まだ前回から1日しか経っていないんだよ?まだだよ。
「まだ冬じゃないのに…。これじゃぁ先が思いやられるわ。」
おや?心配してくれているのかい?
「あ、当たり前じゃない。私はあんたの…」
それじゃぁ、前置きもこれくらい。今日のゲストは?
「ちょ、私がまだ言い終わって…。…まぁいいわ。この子よ。」
「キシ。」
AMIDAじゃん。…あれ?前も…
「それじゃぁ、あらすじをどうぞ。」
「キシ。」
まだ言い終わって…。仕返しされた…。

キシ
キシ。キシキシ。キシー。キシ!キシ〜。

結局分からず終い…。外に出る前の加賀から書きます。


70話 ジャック・Oと加賀

…………

艦娘寮一室

 

「スー…スー…。」

 

「…眠れません。」

 

夜中、気持ちよさそうに眠る赤城の隣で加賀がむくりと起きる。

 

「…今日は満月ね。」

 

加賀は満月を見ようと窓の近くへ行く。満月の光に照らされ、部屋の中がよく見える。明かりをつけなくても良さそうだ。

 

……起こさないようにしないと…。

 

寝ている赤城を起こさないように無音で布団から出て、窓辺に行く。

 

……外の方がよく見えそうね。

 

加賀はパジャマから服に着替えて部屋を出る。

 

「…廊下も明るいわね。」

 

足音を立てずに歩き、玄関にいると…。

 

「どうかしましたか?」

 

「!?」

 

加賀の背後に、本日の見張り当番のセラフが足音も気配も消して立っていた。

 

「…驚かせてすみません。ですが、許可なく夜間、外を出歩くのは禁止しています。理由を聞いても?」

 

セラフが聞く。

 

「少し眠気がなく、空を見ようと外へ…。」

 

「…なるほど。空を見にですか…。まぁ、この世界の空は美しいですからね。見たい気持ちもわかります。…許可は私が取ります。ですが、一時間で帰ってきてくださいね?」

 

「わかったわ。」

 

こうして、加賀は外へ出て、ベンチに座る。

 

……いい星空ね。満月でよく見えないけれども…。

 

丸い満月と共に、煌く星空を見る。そして月明かりに照らされる海を見る。波が耳に心地良い。

 

……何故眠れないのかしら…。…深く考えてしまっているからかしら…?…“提督”のことを…。

 

ため息を吐き、再度空を見る。

 

……この空を見ると、悩みが吸い込まれそうね…。

 

「いい夜ね。」

 

そう考えていると…。

 

「…キシ。」

 

「ん?何かしら?…あなたも座る?」

 

足元にいて、見上げるAMIDAを自分の隣に座らせた。

 

……この子も何か悩みでもあるのかしら…?

 

「……。あなたはなぜここに?」

 

「キシ。」

 

……言葉がわかるはずないわね。

 

「…まぁ、言葉はわかりませんが…。私は、ただなんとなくね。」

 

「キシ。」

 

……相槌を打ってくれているのかしら?言葉がわかる?

 

「…あなたたちはどう思うのかしらね。提督とジャックさん…、どちらが提督にふさわしいか…。」

 

「……。」

 

「前は成り行きとはいえ、提督に酷いことを言ってしまいました…。…謝るべきよね…。」

 

「キシ。」

 

「でも、本当にジャックさんが良いと思っているわ。好きだからではありませんが。」

 

「……。」

 

……虫相手に私は何を…?…ですが、このまま話すわ。そうすればスッキリすると思いますし。そのあと眠れると思いますし…。

 

「私はただ、この戦いが早く終われば良いと思っているだけ。赤城さんも同じ思いのはず。…だけど、今の提督は…。」

 

「今の提督は戦いを終わらそうともせず、ただ遊んでいる…。そうか?」

 

「キ!?」

 

「ジャックさん。」

 

……!?何故ここに!?というか、今までのを聞かれていた?恥ずかしい…。

 

加賀は心の中であたふたする。

 

「まぁ、確かにドミナントは遊んでいるな。」

 

「スゥ〜…ハァ〜…。そうですよね?」

 

加賀は自分の気持ちがジャックと同じことに少し嬉しく思う。

 

「…だが、終わったらどうする?」

 

「……。」

 

……何故いきなり?…ですが確かに…、終わったらどうすれば良いんでしょうか…。

 

「終わったら、お前たちはどうなる?」

 

「…わかりません…。」

 

加賀は正直に答えた。

 

「…そうか。…少し昔話をしよう。」

 

「…キシ。」

 

AMIDAは飽きたのか、どこかへ行った。

 

…………

 

「…ック・O。ジャック・O!」

 

「…ん?…どうした?」

 

一人のレイヴンが呼びかけ、応答するジャック・O。

 

「どうしたじゃない。次はどうすれば良い?」

 

「あぁ…すまない。ボーっとしていてな。」

 

「こんな頭でバーテックスは大丈夫なのか?」

 

「ライウン…馬鹿にするな。」

 

「はいはい。すみませんね。」

 

呼びかけていたライウンは、ンジャムジに言われ、軽く謝る。

 

「だが、あの大破壊から生きていたとはな。てっきり、のたれ死んだのだと思っていたよ。」

 

「ジャック…死なない。」

 

「まぁ、あの企業が手を合わせて、アライアンスを立ち上げたことは想定外だが…、次はそれを潰してレイヴンによる世界を作る。」

 

ジャックは建前を口にし、真の目的は言わない。

 

「まぁ、俺はあんたについていくぜ。」

 

「ンジャムジ…ついていく。」

 

「そうか。…まぁ、存分に働いてもらうがな。」

 

「何か話しているな?小僧。話すなら茶を飲め。」

 

「いや、遠慮しておく。」

 

そしてジャックの計画は始まった。そして、瞬く間に時間が過ぎ、“ドミナント”を探して行った。

 

…………

 

ボボボボボ…

 

「やはりな…。」

 

ボカァァン…

 

ライウンは撃破された。

 

「お疲れ様。予期せぬ賞金も入ったし…。」

 

…………

一人のレイヴンが去った後…

 

「結果は見えていたが…なるほど…。急がねばならんな…。」

 

ジャックはライウンが負けるのをわかっていた。しばらくして…。

 

『ジャック…どうだ?』

 

「奴はやられた。」

 

『!?…そうか。ライウン…。』

 

「…帰投する。」

 

ジャックはンジャムジとは違い、気にした風もなく帰投した。

 

…………

 

『そいつだ。裏切り者は排除してくれ。』

 

「ジャック…どうした?何を…言ってる?」

 

そして、一人のレイヴンはンジャムジを葬った。

 

ボボボボボボ…

 

「ジャック…どうして…?」

 

ボカァァン…

 

そして、葬ったレイヴンは通信を切った。

 

『…許せ…。』

 

ジャックの言葉は誰の耳にも届かなかった…。

 

…………

 

「…友人…仲間…。全てをくれてやった…。もはや真の強者は彼と彼女しかいない…。どうやって依頼を出すか…。」

 

ジャックは誰もいない拠点で独り言を呟き、考える。そしてふと、近くの椅子を見る。

 

……ンジャムジ…お前ならどうしていた…?

 

……ライウン…お前はどういう算段を立てていた…?

 

……鳥大老…お前はこんな時にもあのまずいお茶を勧めてきそうだな…。

 

そして、今は亡き仲間たちの記憶が蘇る。そこにふと、昔質問されたことを思い出す。

 

『ジャック…戦いが終わったらどうする?』

 

ンジャムジに言われたことを思い出す。

 

……あの時は、なんて答えただろうか…。

 

ジャックは思い出せない。そのときは、“ドミナント”に夢中だったから適当に答えていたからだ。それに、自分は生き残ることを考えていない。

 

……この戦いが終わって、もし生きていたら…か…。あり得ないな。…だが、無いと思っていたパルヴァライザーもインターネサインもあった。“ドミナント”も…。可能性が0とは言いきれん…。

 

ジャックは考えたが何も浮かばなかった。すると…。

 

「うっ…!?なんだ!?」

 

目の前が光だし…。

 

「…ここはどこだ?」

 

海の上である。

 

「…アライアンスの兵器か…?ならばすぐに戻らなくては!…なぜ沈まない…?」

 

ジャックは沈まない海に疑問を抱いた。すると…。

 

「ギャァァ!」

 

「ガァァァ!」

 

「なんだ?この生体兵器は?…キサラギか…?…どちらにしろ、ここで死ぬわけにはいかんな。」

 

そして、深海棲艦を葬った。

 

…………

 

「…というわけだ。」

 

「…結局、何も浮かばなかったんですか?」

 

「ああ。なぜなら、生きていてもどうすれば良いかわからん。企業の犬になるのは死んでもごめんだ。利用された挙句、殺される。…かといって、自害などしたくもない。レイヴンとして死にたいからだ。…戦いが終わったらお前たちはどうなる?」

 

「…国に利用されて…殺される…。あるいは、必要のない…ただ消費するだけの兵器…人権のない私たちは…。」

 

「そうだ。…厳しい言い方になるかも知れんが、深海棲艦の次はお前たちかもしれんぞ。それに、あるだけで資材を消費するだけの兵器を誰が必要とする?」

 

「…各鎮守府の提督が必要するのでは?」

 

「…甘いな…。私はこれまで生きてきて、様々な人間を見てきた。今はまだお前たちを必要としているから、優しくしたり、お前たちに不自由のない生活をさせている。必要なくなった時ほど呆気なく捨てる奴が多い。」

 

「そんなの…勝手すぎます…。」

 

「それが人間だ。」

 

ジャックと加賀は難しい話をしている。

 

「…ドミナントはそれがわかっているんじゃないか?」

 

「えっ?」

 

「あいつはわかっているから遊んでいるんじゃないか?あいつが本当に終わらせたいのなら、お前たちを活用せず、自ら倒しに行った方が効率も良いしな。」

 

「…提督が…?」

 

「ま、一種の天才ってやつだよ。」

 

「「!?」」

 

ジャックと加賀は驚いた。後ろに主任がいたからだ。

 

「…どうした?」

 

「セラフが時間だってさ〜。ギャハハハ。」

 

「そうか。わかった。すぐ戻る。」

 

ジャックが答え、主任が戻っていく。

 

「…それでは、私は戻る。」

 

ジャックも戻っていった。

 

「……。提督はわかった上で遊んでいる…。私たちが不当な扱いを受けないように…。」

 

加賀は今の話を聞いて、自分は提督になんてことをしようとしたり、していたのかを反省した。…まぁ、ドミナントはただ遊びたいから遊んでいるだけだが…。

 

…………

翌日

 

ドミナントが執務室で遊んでいると…。

 

ガチャ…

 

「提督。」

 

「ん?加賀か。どうした?」

 

加賀が執務室のドアを開けて入る。

 

「その…。この前は無能と言って申し訳ありませんでした。」

 

頭を下げる。

 

「…?。!。あの時か。別にいいよ。」

 

ドミナントは忘れていたらしい…。

 

「ですが、提督にそんなことを…。」

 

「いいっていいって、自分が反省しているならそれでいいさ。」

 

「…ごめんなさい。」

 

ドミナントの慈悲にもっと反省した。

 

「それより、暇なんだ。遊ばないか?」

 

「……。」

 

加賀は少し顔をしかめた。

 

……分かっています。わかってはいるんですけど…。

 

「加賀…どうした?」

 

そんな心境もわからずにドミナントが聞く。

 

「提督。」

 

「なんだ?」

 

「仕事してください。」




はい。終わりました。少し長くなってしまいました。加賀がドミナントに対しての接し方が少し柔軟になりました。あの後、ぐっすり眠れたそうです。ジャックの過去を聞いている時の加賀は真剣な表情でした。
登場人物紹介コーナー
ンジャムジ…ジャックの友。ジャックの中では1番の友だったが、ドミナントを探すジャックに陥れられ、LR主人公に殺された。
ライウン…初見殺し。初めてLRをやる方はご注意を。初見で殺したプレイヤーはまさにドミナント。
鳥大老…ウーターロン。まずいお茶を勧めてくる。一応ゲイヴン。名台詞は、「私のお尻で果てろ!」だそうだ…。とっつきの方は気をつけよう。
次回!第71話「俺は面倒が嫌いなんだ」お楽しみに!
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