ACの愉快な仲間たち(一部)と一緒に艦これの世界に来てしまった… 作:とある組織の生体兵器
「全く、まだ治らないの?」
あのねぇ…。まだ前回から1日しか経っていないんだよ?まだだよ。
「まだ冬じゃないのに…。これじゃぁ先が思いやられるわ。」
おや?心配してくれているのかい?
「あ、当たり前じゃない。私はあんたの…」
それじゃぁ、前置きもこれくらい。今日のゲストは?
「ちょ、私がまだ言い終わって…。…まぁいいわ。この子よ。」
「キシ。」
AMIDAじゃん。…あれ?前も…
「それじゃぁ、あらすじをどうぞ。」
「キシ。」
まだ言い終わって…。仕返しされた…。
キシ
キシ。キシキシ。キシー。キシ!キシ〜。
結局分からず終い…。外に出る前の加賀から書きます。
…………
艦娘寮一室
「スー…スー…。」
「…眠れません。」
夜中、気持ちよさそうに眠る赤城の隣で加賀がむくりと起きる。
「…今日は満月ね。」
加賀は満月を見ようと窓の近くへ行く。満月の光に照らされ、部屋の中がよく見える。明かりをつけなくても良さそうだ。
……起こさないようにしないと…。
寝ている赤城を起こさないように無音で布団から出て、窓辺に行く。
……外の方がよく見えそうね。
加賀はパジャマから服に着替えて部屋を出る。
「…廊下も明るいわね。」
足音を立てずに歩き、玄関にいると…。
「どうかしましたか?」
「!?」
加賀の背後に、本日の見張り当番のセラフが足音も気配も消して立っていた。
「…驚かせてすみません。ですが、許可なく夜間、外を出歩くのは禁止しています。理由を聞いても?」
セラフが聞く。
「少し眠気がなく、空を見ようと外へ…。」
「…なるほど。空を見にですか…。まぁ、この世界の空は美しいですからね。見たい気持ちもわかります。…許可は私が取ります。ですが、一時間で帰ってきてくださいね?」
「わかったわ。」
こうして、加賀は外へ出て、ベンチに座る。
……いい星空ね。満月でよく見えないけれども…。
丸い満月と共に、煌く星空を見る。そして月明かりに照らされる海を見る。波が耳に心地良い。
……何故眠れないのかしら…。…深く考えてしまっているからかしら…?…“提督”のことを…。
ため息を吐き、再度空を見る。
……この空を見ると、悩みが吸い込まれそうね…。
「いい夜ね。」
そう考えていると…。
「…キシ。」
「ん?何かしら?…あなたも座る?」
足元にいて、見上げるAMIDAを自分の隣に座らせた。
……この子も何か悩みでもあるのかしら…?
「……。あなたはなぜここに?」
「キシ。」
……言葉がわかるはずないわね。
「…まぁ、言葉はわかりませんが…。私は、ただなんとなくね。」
「キシ。」
……相槌を打ってくれているのかしら?言葉がわかる?
「…あなたたちはどう思うのかしらね。提督とジャックさん…、どちらが提督にふさわしいか…。」
「……。」
「前は成り行きとはいえ、提督に酷いことを言ってしまいました…。…謝るべきよね…。」
「キシ。」
「でも、本当にジャックさんが良いと思っているわ。好きだからではありませんが。」
「……。」
……虫相手に私は何を…?…ですが、このまま話すわ。そうすればスッキリすると思いますし。そのあと眠れると思いますし…。
「私はただ、この戦いが早く終われば良いと思っているだけ。赤城さんも同じ思いのはず。…だけど、今の提督は…。」
「今の提督は戦いを終わらそうともせず、ただ遊んでいる…。そうか?」
「キ!?」
「ジャックさん。」
……!?何故ここに!?というか、今までのを聞かれていた?恥ずかしい…。
加賀は心の中であたふたする。
「まぁ、確かにドミナントは遊んでいるな。」
「スゥ〜…ハァ〜…。そうですよね?」
加賀は自分の気持ちがジャックと同じことに少し嬉しく思う。
「…だが、終わったらどうする?」
「……。」
……何故いきなり?…ですが確かに…、終わったらどうすれば良いんでしょうか…。
「終わったら、お前たちはどうなる?」
「…わかりません…。」
加賀は正直に答えた。
「…そうか。…少し昔話をしよう。」
「…キシ。」
AMIDAは飽きたのか、どこかへ行った。
…………
「…ック・O。ジャック・O!」
「…ん?…どうした?」
一人のレイヴンが呼びかけ、応答するジャック・O。
「どうしたじゃない。次はどうすれば良い?」
「あぁ…すまない。ボーっとしていてな。」
「こんな頭でバーテックスは大丈夫なのか?」
「ライウン…馬鹿にするな。」
「はいはい。すみませんね。」
呼びかけていたライウンは、ンジャムジに言われ、軽く謝る。
「だが、あの大破壊から生きていたとはな。てっきり、のたれ死んだのだと思っていたよ。」
「ジャック…死なない。」
「まぁ、あの企業が手を合わせて、アライアンスを立ち上げたことは想定外だが…、次はそれを潰してレイヴンによる世界を作る。」
ジャックは建前を口にし、真の目的は言わない。
「まぁ、俺はあんたについていくぜ。」
「ンジャムジ…ついていく。」
「そうか。…まぁ、存分に働いてもらうがな。」
「何か話しているな?小僧。話すなら茶を飲め。」
「いや、遠慮しておく。」
そしてジャックの計画は始まった。そして、瞬く間に時間が過ぎ、“ドミナント”を探して行った。
…………
ボボボボボ…
「やはりな…。」
ボカァァン…
ライウンは撃破された。
「お疲れ様。予期せぬ賞金も入ったし…。」
…………
一人のレイヴンが去った後…
「結果は見えていたが…なるほど…。急がねばならんな…。」
ジャックはライウンが負けるのをわかっていた。しばらくして…。
『ジャック…どうだ?』
「奴はやられた。」
『!?…そうか。ライウン…。』
「…帰投する。」
ジャックはンジャムジとは違い、気にした風もなく帰投した。
…………
『そいつだ。裏切り者は排除してくれ。』
「ジャック…どうした?何を…言ってる?」
そして、一人のレイヴンはンジャムジを葬った。
ボボボボボボ…
「ジャック…どうして…?」
ボカァァン…
そして、葬ったレイヴンは通信を切った。
『…許せ…。』
ジャックの言葉は誰の耳にも届かなかった…。
…………
「…友人…仲間…。全てをくれてやった…。もはや真の強者は彼と彼女しかいない…。どうやって依頼を出すか…。」
ジャックは誰もいない拠点で独り言を呟き、考える。そしてふと、近くの椅子を見る。
……ンジャムジ…お前ならどうしていた…?
……ライウン…お前はどういう算段を立てていた…?
……鳥大老…お前はこんな時にもあのまずいお茶を勧めてきそうだな…。
そして、今は亡き仲間たちの記憶が蘇る。そこにふと、昔質問されたことを思い出す。
『ジャック…戦いが終わったらどうする?』
ンジャムジに言われたことを思い出す。
……あの時は、なんて答えただろうか…。
ジャックは思い出せない。そのときは、“ドミナント”に夢中だったから適当に答えていたからだ。それに、自分は生き残ることを考えていない。
……この戦いが終わって、もし生きていたら…か…。あり得ないな。…だが、無いと思っていたパルヴァライザーもインターネサインもあった。“ドミナント”も…。可能性が0とは言いきれん…。
ジャックは考えたが何も浮かばなかった。すると…。
「うっ…!?なんだ!?」
目の前が光だし…。
「…ここはどこだ?」
海の上である。
「…アライアンスの兵器か…?ならばすぐに戻らなくては!…なぜ沈まない…?」
ジャックは沈まない海に疑問を抱いた。すると…。
「ギャァァ!」
「ガァァァ!」
「なんだ?この生体兵器は?…キサラギか…?…どちらにしろ、ここで死ぬわけにはいかんな。」
そして、深海棲艦を葬った。
…………
「…というわけだ。」
「…結局、何も浮かばなかったんですか?」
「ああ。なぜなら、生きていてもどうすれば良いかわからん。企業の犬になるのは死んでもごめんだ。利用された挙句、殺される。…かといって、自害などしたくもない。レイヴンとして死にたいからだ。…戦いが終わったらお前たちはどうなる?」
「…国に利用されて…殺される…。あるいは、必要のない…ただ消費するだけの兵器…人権のない私たちは…。」
「そうだ。…厳しい言い方になるかも知れんが、深海棲艦の次はお前たちかもしれんぞ。それに、あるだけで資材を消費するだけの兵器を誰が必要とする?」
「…各鎮守府の提督が必要するのでは?」
「…甘いな…。私はこれまで生きてきて、様々な人間を見てきた。今はまだお前たちを必要としているから、優しくしたり、お前たちに不自由のない生活をさせている。必要なくなった時ほど呆気なく捨てる奴が多い。」
「そんなの…勝手すぎます…。」
「それが人間だ。」
ジャックと加賀は難しい話をしている。
「…ドミナントはそれがわかっているんじゃないか?」
「えっ?」
「あいつはわかっているから遊んでいるんじゃないか?あいつが本当に終わらせたいのなら、お前たちを活用せず、自ら倒しに行った方が効率も良いしな。」
「…提督が…?」
「ま、一種の天才ってやつだよ。」
「「!?」」
ジャックと加賀は驚いた。後ろに主任がいたからだ。
「…どうした?」
「セラフが時間だってさ〜。ギャハハハ。」
「そうか。わかった。すぐ戻る。」
ジャックが答え、主任が戻っていく。
「…それでは、私は戻る。」
ジャックも戻っていった。
「……。提督はわかった上で遊んでいる…。私たちが不当な扱いを受けないように…。」
加賀は今の話を聞いて、自分は提督になんてことをしようとしたり、していたのかを反省した。…まぁ、ドミナントはただ遊びたいから遊んでいるだけだが…。
…………
翌日
ドミナントが執務室で遊んでいると…。
ガチャ…
「提督。」
「ん?加賀か。どうした?」
加賀が執務室のドアを開けて入る。
「その…。この前は無能と言って申し訳ありませんでした。」
頭を下げる。
「…?。!。あの時か。別にいいよ。」
ドミナントは忘れていたらしい…。
「ですが、提督にそんなことを…。」
「いいっていいって、自分が反省しているならそれでいいさ。」
「…ごめんなさい。」
ドミナントの慈悲にもっと反省した。
「それより、暇なんだ。遊ばないか?」
「……。」
加賀は少し顔をしかめた。
……分かっています。わかってはいるんですけど…。
「加賀…どうした?」
そんな心境もわからずにドミナントが聞く。
「提督。」
「なんだ?」
「仕事してください。」
はい。終わりました。少し長くなってしまいました。加賀がドミナントに対しての接し方が少し柔軟になりました。あの後、ぐっすり眠れたそうです。ジャックの過去を聞いている時の加賀は真剣な表情でした。
登場人物紹介コーナー
ンジャムジ…ジャックの友。ジャックの中では1番の友だったが、ドミナントを探すジャックに陥れられ、LR主人公に殺された。
ライウン…初見殺し。初めてLRをやる方はご注意を。初見で殺したプレイヤーはまさにドミナント。
鳥大老…ウーターロン。まずいお茶を勧めてくる。一応ゲイヴン。名台詞は、「私のお尻で果てろ!」だそうだ…。とっつきの方は気をつけよう。
次回!第71話「俺は面倒が嫌いなんだ」お楽しみに!