ACの愉快な仲間たち(一部)と一緒に艦これの世界に来てしまった…   作:とある組織の生体兵器

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75話。あとどれくらいで最終章だろうか…。
「さっき放送があった気がするけど…。」
さぁて、気のせいじゃない?
「気のせい?かな?私はここにいて良いのかしら…?」
いいんじゃないの?それよりもゲストは?
「えっ?あ…忘れてた…。こ、今回はなしで……」
スタッフのおかげでゲストなしですか…。じゃ、瑞鶴頼むよ。
「“おかげ”ってところがムカつくわね。…まぁいいわ。私のせいだから…。」

あらすじ
私がワインを飲んでいると、提督さんが入って来た。私が気づいたら提督さんの隣にジナイーダさんがいたわ。何か話していたらしいけど、特に距離的に聞こえなかったわ。私が退室するよりも提督さんは早く退室した。


75話 犯人

「なかなかやるじゃない。それなりにはさ。」

 

主任の登場である。

 

「…!。」

 

「主任!殺しちゃだめだ。捕まえろ!」

 

「はいはーい。」

 

そして、主任はいとも簡単に侵入者を捕まえる。…と思っていたが…。

 

ヒュッ。

 

侵入者は、ジャンプして屋根に登る。

 

「あ、そうなんだー。じゃ、ちょっと遊ぼうか。」

 

主任がAC化しようとするが…。

 

「待て、主任。」

 

「?」

 

「奴は侵入者…。深海棲艦でなければ艦娘でもない。つまり、ただの一般人だった場合は、俺たちの存在そのものがバレるわけだ。国民は何をしでかすかわからない。大本営もそのことは内密に頼まれている。だから、人型のまま捕まえなくてはダメだ。」

 

……まぁ、ジャンプで屋根登れるんだから一般人の可能性は低いがな。

 

ドミナントは主任に忠告して、主任と共に屋根に登る。そして…。

 

「…しつこい…。」

 

初めて侵入者の意味のある言葉だった。

 

「そりゃすまんな。だが、捕まえて正体を見破らせてもらうぞ。」

 

「犯人は誰だろうね〜。」

 

ドミナントと主任が追いかける。すると…。

 

「…チッ。」

 

「お待ちしておりました。」

 

「やはりここに来たか。」

 

セラフとジナイーダが先回りしていた。そして、主任とドミナントも到着し、追い詰める。

 

「4対1だ。降参しろ。」

 

「……。」

 

侵入者は立ったままになるが…。

 

バッ!

 

瞬時に動き出し、ジナイーダの真上を通ろうとする。が。

 

「甘い。」

 

「!?」

 

相手はジナイーダだ。そう簡単には通れない。しかし…。

 

ゴォォォォ!!

 

侵入者は手を引っ込め、袖から炎が吹き出す。

 

「!?」

 

ジナイーダはギリギリ避けることができた。

 

「火炎放射器!?」

 

セラフが叫ぶ。そして、侵入者は急いで、その包囲網を突破した。

 

「ドミナント、アレはもうこの世界の人間扱いじゃなくて良いな。」

 

主任がマジの声で聞く。

 

「ちょっと待て。あいつはこの世界出身だ。」

 

ジナイーダが言う。

 

「顔は見えなかったが、一瞬の炎の明るさであいつの目が見えた。あいつは戦場を知らない。そう断言できる。」

 

ジナイーダが逃げた方向を見ながら言う。

 

「…わかった。では、引き続き人型で捕まえよう。」

 

ドミナントは、皆に言い拡散して捜索する。そして…。

 

『発見した。』

 

ジナイーダの通信が入る。

 

「わかったすぐに行く。」

 

ドミナントたちは、ジナイーダのところは集結した。だが、戦闘はもう始まっていた。

 

「…くっ。」

 

「やはり、まだまだだな。」

 

ジナイーダは素手で、武器を使う侵入者に圧倒していた。

 

「ただの不法侵入者でないとわかれば、油断はしない。」

 

「……。」

 

侵入者は、ジナイーダを睨む。すると…。

 

『ザッ…ザー…。…い!何が…た!?』

 

侵入者の懐から声が聞こえる。

 

「…なるほど、組織か。なおさら逃すわけにはいかないな。」

 

ジナイーダが侵入者に歩み寄ろうとする。だが、侵入者は素早く離れる。すると…。

 

バラバラバラバラ!!

 

ヘリコプターの乱入である。ドミナントたちにライトを当てる。

 

「!?何者…」

 

言いかけた途端、ヘリコプターに搭載されていたガトリングガンがドミナントたちに照準を定める。

 

「逃げろ!」

 

ガガガガガガガ!!

 

そして火を吹いた。ドミナントたちは散り散りに逃げた。あたりの木は砕け散り、煙が上がる。

 

「……。」

 

ドミナントは、息を殺して隠れていた。その後、ヘリコプターは攻撃をやめ、何処かへ消えていった。

 

…………

しばらくして…。

 

「生きているか?」

 

「ああ。」

 

「ギャハハハ。これくらいで死ぬとでも?」

 

「大丈夫です。」

 

ドミナントが呼びかけ、あちらこちらから顔を出す愉快な仲間たち。

 

「何者だろうか…?」

 

「…あの身体能力と火炎放射器、ガトリングガン搭載のヘリコプターなんて大掛かりなものを所有している組織など一つしかなかろう。」

 

「つまり…。」

 

「ああ。陸軍だ。」

 

…………

陸軍特殊部隊司令室

 

周りに二人、兵を立たせて老人が椅子に座っている。

 

コンコン…

 

「入れ。」

 

「失礼します。陸田中将。」

 

若い女性が入る。

 

「こちら、第4佐世保鎮守府の情報であります。」

 

女性は、震える手で渡す。

 

「うむ。…ヘリ操縦士にも命令しておいたが、殺してないだろうな?」

 

「はい。」

 

「よろし。」

 

老人は書類に目を通す。そして…。

 

「なんだこれは…?」

 

老人が鬼の形相になる。

 

「何だこれは!?必要な情報が全くないじゃないか!いい加減な仕事をしよって…!貴様!軍で何を学んだんだ!?」

 

「す、すみません!」

 

「こんな簡単な仕事一つ満足に出来んのか!?」

 

「し、しかし、それには理由が…。」

 

「なんだ!?」

 

「あ、あの鎮守府には艦娘に加え複数の人間が所属しており、想定外のことが起きたからであります。」

 

「たかが人間を何が“想定外”だ!人間より艦娘の方が強いのだから、それほど驚異ではないはずだろう!?」

 

「し、しかし奴らはただの人間とは思えない強さであり…。」

 

「それは貴様の実力不足だ!やる気のない奴はいらん!貴様、少し訓練が足らんようだな…!おい!訓練してやれ!」

 

「はっ!」

 

「えっ!?嫌です!!お願いであります!次頑張るであります!今一度だけ機会を…!待って…!!いやぁぁぁぁぁ…!!」

 

女性は叫びながら兵に連れ去られた。

 

「…陸軍出身の艦娘と聞くから重宝してきたものの…。全く使い物にならないではないか…!わざわざヘリまで出したというのに収穫がたったこれだけとは…。ふん、役立たずめ…。」

 

老人は暴言を吐きながら、今後の計画を練る。

 

…………

第4佐世保鎮守府

 

「おっいたいた。」

 

ドミナンは、眠っている三日月に近づく。あの後、今までの一連を放送し、警戒を解除させた。しかし、陸軍が犯人とは言わなかった。パニックを避けるためである。

 

「ごめんな。放っておいて…。」

 

「う〜ん…。スー…。」

 

再び、三日月を背負って部屋まで運ぶ。

 

「うぅ…それにしても寒いな。緊急とはいえ、こんな寒いのに置いていったのか…。…風邪、引いたら俺が看病しないとな…。」

 

ドミナントは、三日月を背負い、三日月の背中に上着を羽織らせているため一枚である。しかも、海の近くで風がよく当たる。

 

……それにしても疲れたな…。まぁ、夕張、料理、陸軍とてんこ盛りの一日だったからな…。あっ。そうだ、約束…。俺が忘れてたから三日月の不戦勝でいいや。さっさと三日月を運んで、寝よう…。

 

ドミナントは、空が明るくなりつつある中、そう考えてひたすら目指す。

 

…………

執務室

 

ピーピーピーガーーー…

 

こんな時間に誰もいない執務室に、FAXの音が響く。

 

…………

マルロクマルマル 提督自室

 

「グー…。」

 

ドミナントが寝ていると…。

 

ガチャッ!

 

「good morning(おはよう)!提督ー!」

 

ドシーン!

 

「グホォッ!?」

 

金剛が勢いよく部屋に入り、ドミナントに飛びつき、無防備な腹に着地…。

 

「だ…れ…だ…?ガクッ…。」

 

ドミナントは気絶するが…。

 

「大丈夫デスカ!?起きるデース!」

 

金剛に思いっきし揺さぶられる。

 

「ちょ…、金剛…、やめて…。」

 

「起きたデース。」

 

「…金剛…、今度から寝ている俺に飛びつくの禁止な。」

 

「why?何故デスカ?」

 

「……。」

 

「冗談デース。だから提督、そんな顔で見ないで欲しいネー…。」

 

ドミナントの驚きの顔に金剛はすぐに謝った。

 

「しないならもう咎めん。…何のようだ?まだ一時間しか寝てない俺に。」

 

「それはすまないネー。でも、大本営からの電文デース。」

 

金剛はどこからか書類を取り出す。

 

「ふむ。」

 

ドミナントはどこから出したのかと思いながら書類を手に取り、目を通す。

 

…………

拝啓、各鎮守府提督の皆様

 

清々しい秋晴れの続く今日この頃、皆様に大本営に集まっていただきたい。臨時の会議をします。皆さま全員の出席を心待ちにしております。

(注意事項 無茶して急いでくる必要はありませんので、道中を楽しみながらお越しください。)

 

敬具、大本営会議招集係

…………

 

「……。」

 

……面倒くせー。どうせ陸軍のことだろ?流れ的に読めるわ。面倒は嫌いなんだけどなぁ。

 

ドミナントは心の中で思う。

 

「…なんて書いてあったんデスカ?」

 

金剛が覗き込む。

 

「…見てないのか?」

 

「提督がまず先に見る暗黙のルールネー。」

 

「そうか。…つまり、大本営に招集ということ。スミカ・ユーティライネンです。」

 

「スミカ?…提督、誰デスカ?その女は…?」

 

「oh...。ネタだから気にしなくていいぞ…。そんな怖い顔するな…。」

 

……それにしても、大本営に招集か…。てか、この注意事項俺たちのことだよな?まぁ、確かに書かれても仕方ないけどさ。

 

ドミナントは、金剛を撫で、宥めながら思う。金剛は嬉しそうにしていたのは言うまでもない。




はい。終わりました。陸軍の登場ですね。本当は登場させるつもりなどもとよりなかったのですが、仕様です。
登場人物紹介コーナー
ヘリコプター…AH-1 コブラ。史上初の攻撃ヘリ。
老人…陸田中将。地道にこの地位まで登り詰めた。部下を利用して、情報を集めている。
次回!第76話「付き添い」お楽しみに!
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