ACの愉快な仲間たち(一部)と一緒に艦これの世界に来てしまった… 作:とある組織の生体兵器
大丈夫ですか?今回は休んだほうが…。
「何?私じゃ不満なの?」
いや、そういうわけでは…。
「…今回はいやに下手に出てるわね。どうしたの?」
いや、そろそろハロウィンですね。
「?何よ唐突に。」
…グフフフフ…。
「…キモ…。…公式の限定グラじゃないと私やらないから。」
えぇ…。…そうか。ならいい。その格好のままで色々してもらおうか。
「ちょ、ちょっと!?何するつもりなの!?」
さぁてね。
「わかった。わかったやるわよ…。だから、ああいうのはやめて…。」
じゃ、今回のゲストは誰かな?
「この子よ…。」
「み、三日月です。はじめまして。」
おーおー、硬い感じだね。もっとリラックスしてていいよ。じゃ、あらすじをどうぞ。
あらすじです。
なんか、私が寝ていたうちに色々あったらしいけど…。司令官が寝ている私を優しくベッドへ連れて、寝かせてくれる夢を見ました。…少し恥ずかしい…。朝起きたら少し体が冷えていました。…風邪ひかなきゃいいけど…。
…ギリ犯罪?
…………
廊下
「さて、それにしても今日着くのは無理だな…。」
ドミナントは、送られてきた紙を見ながら歩く。
……今すぐに来いってことか?だとしたら付き添いする人や、手土産が必要だな。
ドミナントは考えていると…。
……やはり、まずはここだよな。
食堂の前で止まる。
…………
食堂
「昨日の侵入者って誰なんだろう?吹雪ちゃんわかる?」
「私もわからないです…。初雪ちゃんは?」
「私はなるべく…外に出たくないから…知らない。」
「こもってばかりじゃ体に悪いよ…。」
深雪、吹雪、初雪と吹雪型で集まっているところもあれば…。
「クゥ〜マ〜、クマ、クマ♪」
「ニャ〜ニャ〜、ニャニャ♪」
「姉さんたち、少しは静かに飯を食べてくれ…。」
球磨、多摩、木曽で集まり、ご飯を食べているところもある。そこにドミナントが入ると…。
「提督だ。」
「司令官…。」
艦娘たちが慌ただしくきちんとする。
「朝食を食べているところすまないが…。これから俺は大本営に行く。付き添いが必要だ。だれか来てくれる者いないか?」
……前回、あれだけ手が上がったんだ。今回もいるだろう。
ドミナントは心の中で確信する。が。
シーン…。
「「「……。」」」
艦娘たちは何も言わず、目を伏せ、ドミナントと目を合わせないようにする。
「…?。どうしたんだ?」
「「「……。」」」
何も言わない。
……何故だ!?何故前回あれだけいたのにも関わらず、誰もいないんだ?…三日月は俺への好感度が高いはずだ!私服あげた気がするし!
ドミナントは、そう考え…。
「三日月、お前はどうだ?」
三日月を見る。しかし…。
「……。」
ドミナントが見た途端、目を伏せるだけではなく、顔すら合わせない。
……何故だ!?何故…。
なぜなら、雪風が、大本営に行った時のことを話したからだ。
……爆発して死…。戦わずに死…。
……パラシュートなしでの落下…。
……時速2000kmの速度…。
艦娘たちはそれぞれ思う。だが、これはチャンス。ドミナントとの距離を縮められる絶好の機会。だからこそ、誰も断らないし、立候補しない。まさしく生か死。
……俺は艦娘たちに何をした?昨日、勤務時間終了なのに放送したことか?…三日月を置いてったことか?敵を捕らえることが出来なかったからか?
ドミナントは見当違いに考える。だが、今回はVOBを使う気がないので、ドミナントが困惑する気もわかるのだが。そんな中…。
「は…、はい…。」
「ん?誰だ?」
人?艦娘?混みの中、手をあげる者が…。
「赤城と申します…。」
「おぉ!来てくれるのか!?」
「誰もいないのなら…。」
もちろん、赤城はVOB使うと考えている。自分の身を犠牲にしての立候補である。だけど、距離を縮めたい気持ちも確かにある。
「他にいるか?」
「「「……。」」」
「誰もいないみたいだな…。なら赤城で決まりだ。その特盛のカツカレーを食べて、食後休みをとってからでも良いから、後で執務室に来るように。」
ドミナントは言った後、退室した。
…………
ドミナントが去った後
「赤城さん…。」
加賀が赤城を見る。彼女は赤城のより良いパートナー的存在だ。
「…もう帰って来れないかもしれませんよ?」
「…別にいいです。皆さんが犠牲にならず、提督が大本営に出入りできるなら…。」
力ない笑みを浮かべる赤城。
「…提督に伝えてください。“赤城さんを死なせたら許しません”と…。」
「加賀さん…。」
「これは当然です。提督が陸で艦娘を死なせてどうするの?」
「…ふふ。そうですね。しっかりと伝えておきます。」
赤城と加賀がいい感じに話しているところへ…。
「「「赤城さん…。私たちのかわりに行っていただきありがとうございます…。」」」
皆が頭を下げる。
「…赤城さん、そのカツカレー奢ります。」
「赤城さん。これ、選別です。」
「赤城、無事を祈る。」
「あ、ありがとうございます。」
一気に赤城に優しくする艦娘たち。まるで死にに行く感じである。
…………
執務室
コンコン…
「赤城か?」
「はい。」
赤城が丁寧に入り、ドアを閉じる。
「準備は?」
「もうできております。」
「わかった。なら行こう。」
ドミナントが立ち上がり、部屋を出ようとするが…。
「あっ。待ってください。」
「なんだ?」
赤城に呼び止められる。
「加賀さんからの伝言です。」
「嫌な予感しかせんな…。」
ドミナントは苦笑いをする。
「私を死なせたら許さないそうです。」
少し笑った感じで言う。
「…死なせる?」
「はい。爆発の危険性があるためだと思います。」
「爆発?…え?ちょっと何言ってるかわかんない…。」
「ぶいおーびい?を使って行くからだと…。」
「えっ?使わないよ?」
「えっ?」
「だって、急いで行く必要ないし。」
「…皆さんになんて言えばいいかわかりません…。」
「えっ!?みんなVOB使うと思ってたの!?」
ドミナントたちは、少し頭の中を整理した後、出発した。
…………
バスの中
「バス乗るの初めてです。」
「そうか。次は電車、その次は飛行機、そしてバス、電車、タクシーだがな…。」
嬉しそうにする赤城に、ドミナントはこれからのことを説明した。自分が説明したのに、これからを考えてうんざりする。
…………
電車の中
「提督、速いですね。この乗り物。」
「電車だからな。」
「あっ、紅葉も見えます。」
「山だからな。」
…………
飛行機の中
「空を飛んでますね。」
「まぁ、飛行機だからな。」
「青いですね。」
「まぁ、空だからな。」
ドミナントは、動作は少ないが、赤城がはしゃいでいることがわかった。
「あっ、謎の飛行物体が…。」
「まぁ、空だから…。て、えぇ!?」
…………
タクシーの中
「大本営前まで頼む。」
「わかりました。」
「…提督、一体いつ着きますか?」
「後少しのはずだ。」
「5時間以上かかっている気が…。」
「VOBの方が良かったか?」
「……。」
…………
大本営前
「釣りは取っておけ。」
「いえ、そういうわけにはいかず…。」
「一度言ってみたかったのに…。」
ドミナントがやりとりをした後、タクシーは何処かへ行った。
「さて…着いたな。」
「はい。…大きいですね。」
赤城は、初めて見る大本営をまじまじと見る。憲兵も微笑ましくそれを見ていた。そして…。
「チャイム、押すか?」
「はい!」
赤城は嬉しそうに返事をして、押す。
ビーーーーー。
『はい、こちら大本営です。』
「第4佐世保鎮守府提督と付き添いの赤城が参りました。」
『はい。わかりました。玄関に来てください。』
そして、憲兵が外門を開け、案内する。
…………
玄関
「こちらです。」
「ありがとうございます。」
「…何で玄関まで10分も歩かなければならないんだ…?」
ドミナントが愚痴を零す。
「それでは、中に入り、知らせてきます。」
憲兵は、ドミナントの愚痴をスルーして仕事をする。
しばらくして…。
「お待ちしておりました。こちらへどうぞ。」
大和が来る。
「あなたが大和さん!?実際に会うのは初めてです。」
「大和です。ホテルじゃありません。」
赤城と大和が話をする。
「なんだ赤城、大和さんは他にもいるんじゃないのか?」
「え…?知らないんですか?大和さんは世界にたった一人しかいない艦なんですよ。艦娘の憧れの存在です!」
「へ、へぇ〜。そうなんだ〜。」
……前の世界の同僚が艦これやってて、やっている同僚の大半が大和持ってたからなぁ…。
ドミナントは心の中で思う。
「まぁ、それはさておき。大和さん、暇な時間ができたら赤城と話してやってくれませんか?」
「えっ?提督、何を…。」
「いいですよ。…しかし、ヒトゴーマルマルになりますけれど。」
「えっ?大和さん?」
「ありがとうございます。大和さん。」
「いえいえ。まぁ、艦娘にとってこんなチャンス滅多にありませんからね。」
ドミナントと大和が笑顔で話す。
「良かったな。赤城。」
ドミナントは笑顔で言う。
「…ありがとうございます。」
この時、赤城の中の提督高感度が少しアップしたのだった。
「さて…。で、会議というのは?」
「あぁ、それなら会議室で行います。こちらです。」
大和は案内する。すると…。
「あっ。すみません、大和さん…。お手洗いはどちらに?」
「えっと…。確かあちらの角を曲がった先です。」
「ありがとうございます。」
そして、ドミナントはトイレをしに行った。
「…大和さん。随分と提督と仲がよろしいのですね。」
赤城が今までのやりとりを見て、言う。
「えっ?そう見えましたか?」
「はい…。」
「そうですか。でも、そんな関係ではないんです。もっと…。」
……仲が良いように見えたんですか…。しかし、こちらは相手の機嫌を損ねないようにするのが精一杯です…。だって、あなたの提督は化け物の部下を持つ化け物なんですよ?もし、機嫌をそこねるものなら…。…考えたくもないですね…。
大和は口には出さない。しかし…。
「…提督は怪物ではありません。」
「えっ?」
「確かに、当初は主任さんの演習で提督のことを怪物のように感じました。“こんな怪物を部下に持つ人ってどんな怪物なんだろう”って。でも、違いました。」
「……。」
「一緒に住んでいて、提督は普通…ではないですが、“普通の人間”です。しっかりとやっていいことと悪いことを弁えています。怒ったからと言って、いきなり滅ぼしたりはしません。他の皆さんもそうです。恐ろしいほど強いですが、根はいい人たちばかりです。主任さんはたまに褒めてくれますし、ジナイーダさんはなんだかんだ言って付き合ってくれます。セラフさんは優しいです。ジャックさんは“提督グッズ”をたまにくれます。提督は…。」
赤城が言いかけた途端…。
「いや〜、すまん。いきなりでな。」
ドミナントが戻ってくる。
「…?どうしたの?」
「いえ、なんでもありません。大和さん、会議室はどこですか?」
「え…?あ、はい。こちらです。」
大和は再び案内する。
……根はいい人…ですか。
はい。終わりました76話。長いから切ります。ジャックが“提督グッズ”をたまにあげるのは、ほかの艦娘がそれを見て、需要を高めるためです。商売を分かっています。流石、裏方の主役を務めたレイヴンです。
登場人物紹介コーナー
赤城…一航戦の赤い方。ご飯大好き大食いっ子。今回でドミナントへの好感度は10の中の8くらい。
タクシー運転手…仕事人。釣りも代金もしっかりしてないと落ち着かないタイプ。
憲兵…実はドミナントを穴から引っ張り出す作業をした一人。
大和…元師の秘書艦。よく、元師のかわりに仕事をする。
次回!第77話「各地の鎮守府提督」お楽しみに!