ACの愉快な仲間たち(一部)と一緒に艦これの世界に来てしまった… 作:とある組織の生体兵器
「えっ?ぴったり?特別話は?」
えっ?特別話?はっはっは…、ちょっと何言ってるかわかんない。
「フンッ。」
ひょいっ
よっと。そう何度も当た…ぐはぁぁぁ!?
「爆撃機を飛ばしていたの気がつかなかったの?」
認めん…。認められるか…こんなこと!
「あんたには水底が似合いよ。」
…こ、今回のゲス…ブクブク…。
「中山大将、本日はこんな汚くて狭い場所にお越しいただきありがとうございます。」
「そこに沈んでる奴はなんなんだ?」
「ここに住んでるの。」
「ふむ…。(そういうノリか…。)」
あらすじ
前回、私は第4佐世保で何があったかは知らんな。…だが、前回、こちらにも侵入者が来た。…取り逃してしまったが、何も情報を盗まれてはいなかった。…何を探しているのか…。
…………
執務室
「ふぁ〜…。暇だ。」
ドミナントは一人、執務室で仕事をし終わり、椅子にもたれている。
「本日は秘書艦なしの日だからなぁ…。」
第4佐世保鎮守府では、一ヶ月に一度、ドミナントが仕事のスピードを再確認するため一人で仕事をする。そうしないと、たまに秘書艦が仕事量をごまかし、多く仕事をしようとするのだ。上司を思う部下…まさに理想である。
「とは言っても…、電の件があるからなぁ…。」
クルクル回りながら言う。そこに…。
コンコン…。
『提督、失礼します。』
『ドミナント提督、セントエルモもきたよ。』
「どーぞー。」
ガチャ…。
「提督、久しぶりです。」
「ドミナント提督、覚えてる?」
「久しぶり。覚えているとも。てか、どこでも二人一緒なのか。」
夕張とセントエルモが入って来た。
「夕張ちゃんが重要な話があるって。」
「そうなのか?なんだ?」
ドミナントは優しく聞く。
「じ、実は…。」
「?」
「前提督を呼んだ時に言うはずだったんですけど…、忘れちゃってて…。」
「…なんだ?」
ドミナントが真面目な顔をし、雲行きが怪しくなる。
「倉庫に巨大兵器を…。」
「…はぁ…。」
ドミナントはひどく落胆したため息を出す。その時、執務室がピリつく空気になる。夕張が一番起きてほしくなかった空気だ。
「…夕張、言ったよな。“許可なく兵器を作るな”と…。」
「…はい…。」
「今回は流石に許すことは出来ない。」
ドミナントは厳しく言う。飴と鞭だ。すると…。
「ちょっと待って!」
セントエルモが会話に口を挟む。
「…?」
「なんだ?セントエルモ。」
「うっ…。」
ドミナントがその雰囲気のままセントエルモに睨み、聞く。
「これは…、ドミナント提督を喜ばせるために…。」
「俺のためなのはわかる。だが、約束を破ったのは事実だ。」
「でも!」
「わからんのか?俺は怒っているんだ。」
「でも提督!夕張ちゃんはあの倉庫でずっと頑張って設計図を描いても却下されて…、挙句の果てに怒られたら、いくらなんでも可哀想です…。」
「俺だってこんなこと言いたくない。だが、だからと言って約束を破って良いとは言えない。」
「でも…。」
「……。」
尚も食い下がるセントエルモ。すると…。
「…わかりました…。」
「?何がわかったんだ?」
いきなりセントエルモが言う。
「…これを作ろうと唆したのは私です。私が唆さなかったらきっと作っていません。罰するならば私を。」
「そんな…。違います!唆されたのならば、私も作る意思があったということです!」
「……。」
ドミナントは目を閉じて、1分も経たずに目を開ける。
「駄目だ。夕張にはしっかりと罰を受けてもらう。規則や約束とはそういうものだ。示しもつかない。」
ドミナントは立ち上がる。
「だが、セントエルモと夕張を見て、お仕置きを軽くしてやろうとは思う。主任行きはやめて、俺自らがお仕置きする。」
そして、机から滑り止め手袋を出してはめる。
「…夕張、歯を食いしばれ。」
「イヒャヒャヒャヒャヒャ!!」
夕張の頬を思いっきりつねる。
「……。」
セントエルモは何も言えない状況になった。もっときついと思っていたからだ。
「イヒャヒャ…。こ、こえあけえすか(これだけですか)?」
「ああ。…神様はつねって艦娘には叩くなんて理不尽なことはしない。それが俺だ。」
しばらくして、ドミナントは手を離す。夕張の頬が赤い。
「まぁ、次破ったらもっときついぞ。」
「ひゃ、ひゃい…。」
夕張は頬をさすりながら言う。そこに…。
ブー、ブー、ブー…。
ドミナントの携帯が鳴る。
「…もしもし。」
『私だ。緊急の用件だ!』
ジナイーダが電話越しに言う。
バァァン!
「提督!大変です!」
吹雪が執務室に入る。
『「侵入者です(だ)!」』
…………
『私が今追跡している。すぐに来い。』
ジナイーダは一言言った後電話を切る。
「侵入者か…。いくぞ!」
「はい!」
「ひゃい!」
…………
倉庫
「はぁ…はぁ…。いつ来てもしつこいであります…。」
黒いマントをかぶった者は独り言を呟く。探している人は皆外だ。
「…今回失敗したら、また………に重荷を背負わせることになってしまうであります…。」
コソコソと歩く。
……これが失敗してしまったら、この軍から出て行かされる…。軍の人から、外の世界の人は全員鬼だと聞いたであります…。外の世界だと自分たちは人権がない故、無意味に痛めつけられ、殺されるであります…。…自分たちの代わりはいくらでもいるようだから、今回失敗したら…。………の夢のためにも自分が力にならないと…。
そう思いながら漁る。
…………
数日前 陸軍特殊部隊
「おはようございます!」
「ああ。」
「クスクス…。」
「……。」
「ふんっ。」
「へっへっへ…。」
同じ部隊の面々に挨拶したが、返されない。
「いつも聞いても答えてくれないでありますが…、外の世界はどうなっているんでありますか?」
聞く。しかし…。
「知らん。」
「……。」
「お前に返す義務がない。」
「へっ。」
答えてもくれない。
「クスクス…。そうねぇ…、外の世界の人はみんな鬼よ。ここより酷いわ。ここから出て行ったら、人権のないあなたなんてすぐにゴミ同然よ。嬲られた後に殺されるわ。」
「そ、そうなのでありますか…?」
「ええ。…あ、そうそう。陸田中将から伝言よ。次も同じところへ行って目的を達成してきなさいって。」
「え…。でも…。」
「え?嫌なの?それじゃぁ仕方ないわね。陸田中将から、断った場合や、失敗した場合はこの軍から出て行かせろって言われてるの。」
「え…。」
「あなたの代わりなんていくらでもいるし。まぁ、あなたがこの軍から出て行ったら必然的にあなたと同じ艦娘のあの子も出て行かせると思うけど?」
「そんな…。」
「それが嫌なら、この命令を大人しく聞くことね。クスクス…。」
「や、やるであります!」
「そ。それじゃぁ期待してるわよ。クスクス。」
そう言って出て行く。もちろん、期待などしていない。
「足引っ張るなよ。」
「……。」
「邪魔だ。」
「へっへ…。」
他の面々も出て行く中、ただ立っていた。
………
夜 陸軍寮地下最下部
ここは元々独房部屋だったが、改装されている。といっても、古い家具があるだけだが…。
「……。」
ロウソクの灯火で本を読んでいると…。
ギィ…。
「入れ。」
「うっ…。」
鉄の扉が開き、無造作に艦娘が入れられる。
「!大丈夫でありますか!?」
「うん…。えへへ…、少し訓練で失敗しちゃって…。」
「……。」
ボロボロどころではない。全身かすり傷や打撲などの痣がある。すかさず…。
ガンガンッ!
ガチャ
「なんだ?」
鉄の扉についている四角い穴から兵が面倒そうに見る。
「入渠を…、早く入渠をさせて欲しいであります!」
「駄目だ。艦娘なんぞにまわす資材はない。現在陸軍は資材不足だ。」
「で、でも、上では兵器の開発などを…。」
「大人しく寝ていろ。消灯時間だ。」
兵はそう言った後、閉めた。
「そんな…。」
「いいの…。大丈夫だから…。」
「どこが大丈夫でありますか!?」
「えへへ…。ごめんね。迷惑かけちゃって…。」
「迷惑って…。それで死んだらどうするんでありますか…?」
「……。」
「夢があるって言っていたはずであります…。大和殿に会いたいと言っていたであります…。」
「覚えておいてくれたんだ…。」
「当たり前であります!」
「ありがとう…。」
「そのためにも生きなければならないであります!」
「そうだよね…。」
話していると…。
ドンドンッ!
『うるさいぞ!静かにしろ!』
兵に怒鳴られる。
「……。もう寝よっか…?」
「…そうでありますな。」
「おやすみ…。」
「おやすみであります…。」
…………
現在
「失敗するわけにはいかないのであります…。」
漁っていると…。
ガララララ!
「ここか!」
「!?」
ジナイーダに見つかる。
「……。」
慌てて、そこらへんにあった紙を適当にポケットに入れ、走って逃げる。
「待てっ!」
「はぁ…はぁ…。」
だが、ジナイーダの方が速い。十分距離があるとはいえ、もたもたすると追いつかれてしまう。すると、奥にでかい兵器を見つける。
……あれであります!
そして、侵入者はその兵器に繋いであったリモコンを持ち、ボタンを押した。その後、リモコンを放り出して逃げていった。
ゴゴゴゴゴ…。ピピピピピ…。
「なんだ?あれは?」
…………
「もうすぐ連絡のあった倉庫だ。抜かるなよ。」
「はいっ!」
「わかった。」
すると…。
「ドミナントか!?今すぐ逃げろ!」
ジナイーダが走ってくる。
「何がだ?」
ドミナントが言った途端に…。
ブヴゥゥゥゥン!ブヴゥゥゥゥン!
ガシャァァァン!!
巨大兵器が倉庫を破壊して海に出た。
「あれは…スティグロ!?」
はい。終わりました81話!少し陸軍の内事情を書きました。次回か、次回の次回に少しだけ出ます。…まぁ、それが終わったら当分でてこないと思いますが。
登場人物紹介コーナー
兵…艦娘兵器派。海軍がでかい顔をしているのが気にくわない。
スティグロ…アームズフォート。艦首に超大型レーザーブレードがあり、遠距離相手にはミサイルランチャーを飛ばす。めっちゃ速い。
次回!第82話「今この瞬間は、速さこそが全てだ」お楽しみに!