俺と彼女達が目指す頂点の道   作:しろう

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2人の力

これは、友希那達がライブハウスに向かう前にもどる。

 

 

 

 

いきなり……ごめんなさい… 私の名前は……白金……燐子と申します……私は今友達の宇田川……あこちゃんを待っている所です。

あこちゃん早く来ないかな……人混み……苦手…

そんなことを考えていると呪文のようなの言葉が聞こえてきました。

 

「…遥かいにしえの時より我と共に戦いし魔導士よ…こよい火と闇の封印が解かれし暗黒の地にていざ!あいまみえん!っふ!……キマった!」

「こんにちはあこちゃん」

「お待たせっりんりん!やっぱりんりんが考えてくれたセリフ最高にカッコいいよっ!」

「…ふふ今日もかっこいいねあこちゃん」

「えへへっありがとうっ!じゃ行こっか!……おっと!」

 

あこちゃんが、女性に当たってしまいました。

その人は私と同じ学校の氷川紗夜さんでした。

「…ごめんなさい!ケース当たってしまいました?」

「あ、全然大丈夫っ!こちらこそごめんなさいっ!」

「そうですか…では私はこれで…」

氷川さんはそう言い歩いて行ってしまいました。

 

「……ねぇりんりんあの人が持ってるのギターケースだよね?バンドやってるのかなぁ?かっこいーっ!あこもばんどやりたい〜!」

「…バンド…そうだったあこちゃんのお姉さんも…バンドやってるんだもんね…」

「そうっそうなのっ!お姉ちゃんのドラムちょーかっこいいんだっ!」

 

あこちゃんはカバンから、スマホを取り出してお姉さんのライブをしている動画を見してくれた。

「りんりん!見て見てっこれお姉ちゃんのライブの動画!すっごくかっこいいでしょ!」

「うん…すごい…」

「でしょーっ自慢のお姉ちゃんなんだぁー!あこもいつかお姉ちゃんみたいにかっこよくなるためにドラム練習してるんだよ!こうダカダカダーっ!!ってねー!」

「そうなの?…あこちゃんすごいね…」

「えっへん!!…でね今日はりんりんに見せたいものがあるんだけど…….」

私はあこちゃんのお姉さんの動画を見て胸がドキドキしていた。

バンドかあ…私には想像もつかない世界……

「りんりん聞いてる?今日はどうしてもスケジュール厳守でいきたいのっ!」

「あっうん……固まっててごめんね」

私はあこちゃんに案内してもらいその場所に向かった。

 

 

 

 

話は浩介達にもどる。

 

俺は友希那に説教されて、15分が経過していた。友希那も怒こるのがめんどくさくなってきたのか怒るのをやめて準備をしてと言った。

まさか友希那があれほどまで怒ると思わなかったよ。あと足が痺れてやばかった。……いやまじで。

俺は準備をすることにした。だいたい10分で準備を終えることができた。準備ができたから俺は友希那の所に向かった。友希那は他のバンドのライブを見に行くと言っていたからライブステージに向かった。

 

「友希那準備できたぞ〜」

「あら、兄さんもう準備を終わったのね。いつもより早かったじゃない。」

「ああ今日はいいことがあったからな」

「いいこと?」

「それは内緒だ。そんなに睨まないでくれよ〜友希那もそのうちわかるよ」

「兄さん今演奏しているバンドを見て。」

「おー友希那が他のバンドに興味をもつなんて以外だな……あのバンド…ギターがすげー上手いな」

「ええ、でも他のメンバーが話にならないからバランスが悪すぎるのよ。」

「そうだな。いったい毎日どれだけ練習しているんだろうな」

彼女は、土台になる基礎のレベルが尋常じゃないな。彼女ならきっと友希那の理想とするバンドのメンバーに入るかもしれないな。

そう考えていると演奏は終わっていた。演奏が終わると紗夜最高と声が聞こえてきた。彼女の名前は紗夜と言うらしい。もしかしてだけど、まさかあいつの言っていたお姉ちゃんじゃなきだろうな?

俺達は、次のバンドのつぎだから、ステージの裏に向かっていた。

向かっている途中、俺達に声をかけてきた同い年ぐらいの女性が話しかけてきたが友希那は無視をして先を行ってしまった。

俺はその女性に謝って友希那のところにいそいで向かった。

 

友希那のところに追いつくと怒鳴り声が聞こえてきた。

「もう無理!あなたとはやっていけない!」

「…私は事実を言っているだけよ今の練習では先がない。バンド全体の意識を変えないと…いくらパホォーマンスや衣装で誤魔化しても基礎のレベルを上げなければ…後から出てきたバンドに追い抜かれるわ」

 

どうやら彼女のバンドはもめているようだ。理由は言わなくてもわかるだろう。

 

「でも…ッ…いくらそうでも!あなたが入ってから…私達まだ高校生なのにみんな練習と課題で寝る時間もないのよ!」

「…ねぇ紗夜あなたの理想はわかる…でもあなたにはバンドの技術以外に大切なものはないの?」

「ないわ。そうでなければわざわざ時間と労力をかけて集まってまでバンドなんてやらない」

「ひどいよ!私達は確かにいつかプロを目指そうって集まったのに!でもみんな…仲間でしょ!?」

「……仲間?馴れ合いがしたいだけなら楽器もスタジオもライブハウスもいらない。高校生らしくカラオケかファミレスにでも集まって騒いでいれば充分でしょ?」

 

彼女の考え方は友希那に似ている所があるな。

 

「……ツ最低!…もういい!こんなバンド解散よ!!」

「落ち着きなって私達がバラバラになることないよ。この中で考えが違うのは1人だけ……紗夜そうだよね?」

「……そうね。私が抜けるから貴方達はバンドを続けて、その方がお互いの為になると思う。……今までありがとう」

 

話が終わったのか紗夜は部屋からでてきて、ため息をついていた。

周りを見ていなかったのか友希那にぶつかっていた。

 

「…ごめんなさい他の人がいた事に気づきませんでした」

「さっきの貴方達のステージを見たわ。貴方のギターとても素晴らしかった。」

「……いえラストの曲のアウトロで油断してコードチェンジが遅れてしまいました。拙いものを聞かせてしまって申し訳ありません」

 

俺と友希那は同じことを考えていた。確かにほんの一瞬遅れていたけど、ほとんど気にならない程度だった。あれがミスだと言っているなら相当な理想の高さだと。

友希那は一度俺にアイコンタクトを取って俺が頷くとまた前を向き紗夜に話しかけた。

 

「紗夜っていったわね貴方に提案があるの。私達とバンドを組んで欲しい。」

「…え?…私と…貴方達で…?……すみませんが貴方達の実力もわかりませんし今はお答えできません。」

「私は湊友希那。で、こっちは私の兄の…」

「湊浩介だ。」

「今はボーカルをしていて兄はギターをやっているわ。私達は『FUTURE WORLD FES.』に出る為のメンバーを探しているの」

「私も『FUTURE WORLD FES.』には以前から出たいと思ってます……でも、フェスに出るためのコンテストですらプロでも落選が当たり前の…頂点と言われるイベントですよね。私はいくつもバンドを組んできました。けれど実力が足りず諦めてきました…私はもうこれ以上時間を無駄にしたくない…ですからそれなりに実力と覚悟のある方とでなければ……」

「貴方と私達が組めばいける。私達の出番は次の次…聴いてもらえばわかるわ」

「ちょっと待ってください!たとえ実力があっても貴方が音楽に対してどこまで本気なのかは一度聴いたくらいではわかりません。」

「それは私達が才能があってもあぐらをかいて努力をしない人間のようにみえるということ?」

友希那がそう言ったとたん空気が冷たくなる感じがした。

 

「私はフェスに出るためなら何を捨ててもいいと思ってる。貴方の音楽に対する覚悟と目指す理想に自分が少しも負けているとは感じていないわ」

紗夜は少し友希那の迫力に圧倒されていたが言葉を漏らした。

 

「…わかりました。でもまずは一度聴くだけです」

「いいわ。それで充分よ。…兄さん行くわよ」

「了解。それじゃ〜紗夜さんまた……」

 

俺達はステージに向かった。

 

その頃リサも友希那の、ライブを見にライブハウスにきていた。

 

(やっばり友希那と浩介が気になって来ちゃった。)

私は友希那と浩介のライブが気になってライブハウスにきた。すると、いきなり、どんっ!と誰かに当たってしまった。

 

「あっごめんなさいっ」

「いえ…こちらこそ」

 

当たってしまったひとは、綺麗なエメラルドの髪をした同い年ぐらいの女性だった。その女性も謝ってきた。

 

 

 

 

紗夜視点

 

(すごい熱気…こんなにファンがいるの?しかも押してるのに全然騒がない…みんな彼女達の歌を待ってるみたい…)

私は彼女達が演奏するのを待っていた。 すると女の子の大きな声が聞こえてきた。

 

「りんりんーこっちこっち!」

「人が…たくさん……うちに…………帰……りた…い…」

「わわわわわ〜!り、りんりんの顔が青いー!りんりんしっかりしてぇ!友希那の歌を聴くまで死んじゃだめだよ〜〜!」

 

(あの人……確か同じクラスの白金さん…?彼女もファンなの?それにしても彼女の隣にいる子騒がしい……)

 

「ちょっと貴方達静かに……」

注意しようとしたが演奏が始まってしまった。

 

 

話は友希那と浩介に戻る。

 

ステージ裏

 

「兄さん体の方は大丈夫?」

「ん?あー大丈夫だよ。心配してくれてありがとな。やばいと思ったらすぐに抜けられるようスタッフにも言っといたから。」

「無茶はしないで。」

「うん。友希那お前は俺のことを一回忘れて自分の歌に集中しろ。今日が俺にとっての最後の演奏になるかもしれないしな」

「……わかったわ。兄さん行くわよ。」

「ああ!」(今日は最初から全力で行くからもってくれよおれの左腕!)

 

俺達はステージに立った。

 

「港友希那です。では、残酷な天使のテーゼ。」

友希那の一言で俺はギターの弦をひいた。

 

「♪〜〜〜」

 

(お、今日は調子がいいこれならもいけるかもしれないな!

それにしても友希那…あれ以来から凄く上手くなったな)

(兄さん!凄く調子がいいわ!私の兄さんはやっぱりすごい!カッコいいわ!)

 

こうして俺達の演奏は終わった。

 

 

紗夜視点演奏中

 

(言葉ひとつひとつが音にのって情景にかわる。色になって、香りになって、会場が包まれていく………この人達…『本物』……ーやっと……見つけた……)

 

演奏が終わりそのあと湊さん達と合流した。

 

「…どうだった?私達の歌」

「なにも言うことはないわ…私が今まで聴いたどの音楽よりも…貴方達の歌声は素晴らしかった。…貴方達と組ませて欲しい!そして…『FUTURE WORLD FES.』に出たい…貴方達となら私の理想……頂点を目指せる」

「…ええ!」

 

(よかったな友希那…っ!うぐ!ちょっと頑張りすぎたかな…)

 

「……貴方と組めることになってよかったわ。もうスタジオの予約入れていい?私、時間を無駄にしたくないの」

「同感ね。湊さん他に決まっているメンバーは?」

「いいえ…まだ誰も」

「え?貴方のお兄さんは、メンバーじゃないの?」

「ええ。兄さんは、演奏はしないでこれから私達のバンドをサポートしてくれるわ」

「……そうですか。ならベースとドラムのリズム隊それに…キーボードは特に重要。あと3人も…だったら急ぎましょう」

「友希那と紗夜さんバンドメンバーの1人は確保しているよ。」

「兄さんそれは本当なの?」

「ああ。楽器はベースだ。今度オーディションをしてメンバーに入れるか決まるといいよ。」

「わかったわ。ありがとう兄さん。」

「一応あと2人になりましたね。」

「そうね。」

「貴方となら、いい音楽が作れそうだわ。」

「…私も同じことを考えていたわ。」

 

友希那達が会話していると、150センチぐらいのツインテールの女の子が話しかけてきた。

「あ、あの!さっきの話って…本当ですかっ?友希那……さんバンド組むんですか?」

「…ええその予定よ。」

「あ、あこっずっと友希那さんのファンでしたっ!憧れてますっ……だ…だからお願いっあこも入れてっ!」

 

「!?」

「おー」(これは、新しいメンバーの予感がするぞ。)

 

 

続く

 

 




3話読んでいただきありがとうございます!
今回長かったです……
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これからも頑張って行くのでよろしくお願いします!

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