緋弾のアリア さよなら殺人鬼   作:されかうべ

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 原作通り過ぎるなと思いながらも。
 毎日投稿をするつもりはないんだけど、二日連続。


1弾

「先生、あたしはアイツの隣に座りたい」

 二年A組の記念すべき最初のHRで、転入生の女の子が、一人の小年を指さす。

 特徴的なピンク色の髪をツインテールに結い、あまり発育していない体。おまけに、まるでどこぞのヒロインのようなアニメボイス。美しいというより、かわいらしいという言葉のほうがより彼女をイメージしやすいだろう。

 神崎・H・アリア。それが彼女の名前だ。

 指を指されたの少年は、漫画のように口をぽかんとあけている。絶句、茫然。そんなところだろうか。

 突然の求愛発言にクラスが静まり返ったのは一瞬。特に合図や目配せもなく、全員が少年の方を向き、わぁー! と歓声を上げる。良くも悪くも乗りの良いクラスである。

 ずりっ、っとどっかのコントのように椅子から落ちた少年の名は遠山 キンジ。中背中肉で、眼元まで伸ばした黒髪と、ぱっと見は普通の少年である。

「よ……よかったなキンジ! 何か知らんがお前にも春がきたみたいだぞ! 先生! 俺転入生さんと席代わります!」

 ガタン! と音を立て席から立ち上がったのは、少年(青年といった方がよいかもしれない)は武藤 剛気。身長が190㎝ほどあり、重力に逆らい逆立つ髪の毛や、勝気な瞳は周囲に活発な印象を与えているだろう。その印象に間違いはないので安心してほしい。

 ちなみに、お前に『も』と言っているが、剛気は生まれてから一回も春が来たことはない。片思いでもいいなら話は別だが、基本的に彼は冬である。

「あらあら。最近の女子高生は積極的ねぇー。じゃあ武藤君、席変わってあげえて」

 あらあらまあまあ。と、ほっぺに手を当てながら二人を交互に見ているこの先生は、良くも悪くも武偵らしくない。

 と、いっても、武偵の教師が彼女以外全員、拳銃を振り回しながら「殺しあえやー! どっちかが死んだらおしまいな」とか、脳みそバグってる感じのことをいうわけでもない。まあ、いるにはいる時点で、この学校がおかしいことが分かるのだが。

 ついには拍手喝采をはじめたクラスメイトたちを後目に、

「キンジ、これ。さっきのベルト」

 と、ベルトをキンジに放り投げる。それをキャッチするのとほぼ同時、ガタン! と勢いよく席を立ちあがる。

「理子わかった! 分かっちゃった! ――これ、フラグばっきばきに立ってるよ!」

 神埼と同じように髪をツインテールにした、金髪というこれまた特徴的な髪の色をした少女。制服をひらひらフリルを付けて魔改造した少女の名は、峰 理子。

 理子は楽しそうに瞳を輝かせながら、しゃべり続ける。

「キーくんベルトしてない! そしてそのベルトをツインテールさんが持っていた! これ、謎でしょ謎でしょ!? でも理子には推理できた! できちゃった!」

 ここで、お前もツインテールだろ。という突っ込みはやめてほしい。今は、静かに彼女の推理を聞くべきだ。

「キーくんは彼女の前でベルトをとるような何らかの行為をした! そして彼女の部屋にベルトを忘れてきた! つまり二人は――熱い熱い、恋愛の真っ最中なんだよ!」

 その推理にいち早く反応したのは理子の左の少年。

 アリアや理子とは違い、違和感のある。つまり染めた茶髪をキンジと同じように眼元まで伸ばし、黒い縁のメガネをかけた少年。東雲 祐樹

「キンジ! お前ロリコンだったのか! やった、仲間がいたよ!! で? 何をしたんだ? ■■■か? ■■■■■ か!?」

 その言葉にこめかみに青筋を浮かべた少年がいることにだれも気付かないまま、クラスはさらに盛り上がる。ちなみに四角の部分には自分の好きな言葉を入れてほしい。

「キ、キンジがこんなかわいい子といつの間に!?」「影の薄い奴だと思ってたのに!」「女子どころか他人に興味無さそうなくせに、裏ではそんなことを!?」「フケツ!」

 良くも悪くも乗りの良いクラスである2年A組は、初日とは思えないほど息が合っていた。

 ちなみに、理子と祐樹は「「ロリコン! ロリコン!」」と叫びながら、前衛舞踏のようなポーズでくるくると回っている。

「お、お前らなぁ……」

 キンジは、この大騒ぎに頭を抱え机に突っ伏す。先生もあらあらと、止めるつもりはなく、クラスはさらに盛り上がろうとしていたが、

 

 ズギュギュン!!

 

 突然鳴り響いた銃声に、クラスが一瞬で凍りつく。武偵として、毎日のように聞く、銃声には慣れているが、突然のことだ。静まり返るのは当然だろう。

 ちなみに、発砲したのはキンジではない。彼も机から顔を上げ目を丸くしている。となると、残るは一人、

「れ、恋愛なんて……くっだらない!」

 神埼・H・アリアの二丁拳銃が火を噴いたのだ。

 左右に一発ずつ、穴をあけたアリアは、翼のように両腕を広げ、右と左に一丁ずつ、漆黒と白銀のガバメントを持っている。

 馬鹿二人が、ポーズを崩さずにすり足で自分の席まで戻り、冷汗を垂らしながら、自分の席に座る。特殊部隊並みの無音歩行だ。

「全員覚えておきなさい! そういう馬鹿なこと言う奴には……」

 神埼・H・アリアは叫ぶ。

 

「――風穴あけるわよ!!」




・転入生の女の子
 原作ヒロイン

・ロリコン! ロリコン!
 あくまで紳士的に行動しましょう

・ズギュギュン!!
 恋に落ちる瞬間もこんな感じの効果音

・「――風穴あけるわよ!!」
 キメ台詞(?)

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