緋弾のアリア さよなら殺人鬼   作:されかうべ

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 どうしても原作通りになってしまう。
 どうすればいいのか、キンジ殺せばいいのか? 


2弾

 女子寮の前にある温室。大事に育てられたバラが美しく咲き誇るそこは、祐樹の、武偵校の中で、数少ないお気に入りの場所だ。

 そこにいるのは、二人。

「分かっていると思うが、オルメスとキンジの二人が出会った今が最大で最高のチャンスだ。私はオルメスを、殺る。分かっているだろな?」

 普段とはまるで違う口調。峰理子は強い意志を秘めた言葉で、目の前の男に向かって問う。

 つまり、理子はこう言っているのだ。

 『邪魔をすれば、お前の命は保証しないと』

 目の前の男。東雲祐樹は笑う。

「オルメスを殺すのがブラドが出した条件だったっけ? まあ、俺がなんかしたら、あの吸血野郎がくだらないイチャモンいってくるかもしれないしな。俺もあいつは嫌いだ。邪魔はしないよ」

 二人は会話をやめる。外に気配を感じたからだ。

 この時間に、温室にやってくるのは、高い確率であの男だろう。

「理子と、祐樹か」

 遠山キンジ。オルメスのパートナー。

「キーくぅーん!」

 くるり、と理子が振り返る。その変りように祐樹が若干ひいてるうちに、キンジが二人に近づいてくる。

「相変わらずの改造制服だな。なんだその白いふわふわは」

 と、キンジがあきれたようにつぶやく。キンジがここに理子を呼んだ理由は一つ。告白では、もちろんない。

「――アリアについて調査したことをきっちり話せよ」

 つまり、そういうことだ。ちなみに、その前の『しろくろっ!』や、『妹ゴス』とかは、祐樹にはまったく理解できない世界だ。彼は、エロゲーではなく、AV派だ。

 『2』や『3』が嫌いというのは、彼女の家系が関係しているのだろうか? 至極、どうでもいいが。

「ねーねー、キーくんはアリアのお尻に敷かれてるの? 彼女なんだからプロフィールぐらい自分で直接聞けばいいのに」

「彼女じゃねぇよ」

「えー? 二人は完全にできてるって噂だよ? 朝、キンジがアリアと腕を組んで寮から出てきたっていうんで、アリアファンクラブの男子が『キンジ殺す!』って大騒ぎになってるんだもん。がおー」

「ちなみ、その噂を流したのは俺だ。がおー」

「指で角を作らんでいい。――って、言うか祐樹! てめぇ余計なことしやがって!」

 余談だが、『夜な夜な、キンジの部屋からアニメ声の喘ぎ声が聞こえてくる。エロアニメかもしれないが、お前らはどう思う?』と、アリアファンクラブの連中に嘘100%の問いかけをしたのは、本当に余談である。

「ねえねえ、どこまでしたの!?」

「どこまでって」

「えっちいこと」

「下のお口にエクスカリバーを入れるぐらいはしたんだ――キンジ! ベレッタを抜くんじゃない!!」

 目が据わっているキンジに冷汗を垂らしながら、ホールドアップ。キンジはあくまでベレッタをこちらに向けた状態で理子に先を促す。

 最初にキンジが質問したことは、アリアの強襲科での評価。単純に、彼女の戦闘技術を知りたいのだろうか。コンビを組む気がないのなら、アリアの戦闘スタイルなど聞いても全く意味はないのだが。

「んと……まず、ランクだけどSだったね。2年でSって、片手で数えられるぐらいしかいないんだよ」

「俺とかな」

 そういえば、祐樹もSだったな。と、今更ながら驚く。アリアと同じく強襲科のS。つまり、今俺が銃を向けている変態ロリコン野郎はアリアと大して変わらない戦闘能力を有しているのだ。ただ、ひとつ言いたいことがあるとすれば、

「ドヤ顔やめろ」

 まあ、SとかEとか関係なくこいつや武藤たちとツルむのは、俺が望む『普通』なんじゃないだろうか。そう思い、キンジは笑った。

 

 目の前の食人鬼の異常を、何一つ知らずに

 

 理子の調査報告は続く。

 パーリ・トゥード。

 拳銃とナイフの技術の高さ。

 そして、双剣双銃の二つ名。

 

 

「――他には、そうだな、アリアの武偵としての活動について知りたい。あいつにはどんな実績がある?」

「今は休職してるみたいなんだけど、アリアは十四歳からロンドン武偵局の武偵としてヨーロッパ各地で活動していてね」

 理子が少し声のトーンを落とす。ちなみに、祐樹は長話に飽き、バラを愛でている。

「その間、一度しか犯罪者を逃したことがないんだって」

「逃したことが――ない?」

 キンジは両目を開き、驚きをあらわにする。つまり、アリアの武偵としての活躍は、キンジの予想の上を行ったということだろう。

「狙った獲物は逃がさない。って感じだね。98回連続――一回シクってるから連続じゃないかな? すべて、たった一度の強襲でね」

「なんだ……それ……」

 小さく声を絞り出す。

 信じられない

 キンジの思っていることは、そんな感じだろう。

「――ってか、アリアが失敗した奴って誰なんだ?」

 ふと思ったようにキンジがつぶやく。理子は一度裕也にアイコンタクトを送る。それに気づいた祐樹は、口元の笑みを崩さず、小さくうなずく。

「アリアが逃しちゃったのはねぇ~、キーくんも知ってる有名な犯罪者だよ?」

「俺も……知っている?」

 となると、武偵殺しとかだろうか? 

「『グレイマン』」

「――ッ!?」

 理子が言った名前は、たまたま、自分が襲われたから武偵殺しの名を知っている。とかではなく、『武偵ならば、常識として知っていなければいけない』そういうレベルの犯罪者だったのだ。

「――あー……他には? そうだな。体質とか」

 

 

 

 狂人と武偵が銃を向けあうのは、まだ、先の話。

 

 なぜなら、武偵たちの前に、一人の怪盗が立ちふさがるから




・その変りよう
 クラスに一人はいる

・エロゲーではなく、AV派
 作者はエロ画像派(ただしアヘ顔に限る)

・至極、どうでもいいが
 主人公、理子に興味なし

・キンジの部屋からアニメ声の喘ぎ声が聞こえてくる
 下ネタ

・下のお口にエクスカリバー
 下ネタ

・武偵ならば、常識として知っていなければいけない
 漫画界で例えると鳥山明

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