問題児と死にたがりが異世界で番外編をするそうですよ? 作:天月照詠
割烹店員が人を集めてくるということで任せたんだが……
「この人たちを集めてきたのか?」
「はい」
今俺の目の前にいるのは……
十六夜
飛鳥
春日部
黒ウサギ
ジン
レティシア
リリ
白夜叉
ガルド
ルイオス
アルゴール(!?)
「そんなに集めてなくね?」
「実質集めたの三人ね」
「多過ぎるよりはいいでしょう? かるたならこれぐらいでも多いくらいです」
まぁ、それもそうかもしれんが
「というか、俺たちはなんで集められたんだ?」
「コミュニティでの仕事が残ってるんだが」
「………………」
呼ばれた奴らは呼ばれたやつらで文句言ってるんだが。
「そもそも、ならなんで来たんだ?」
断ることもできたはずだが…………
「……………」
「……………」
「……………」
?
『っ!(ガタガタガタガタ!)』
「どうした!?何があった!?」
急に三人が震えだした。
「なんでもない!」
「そうだ、絶対に何もない!」
「…………!(コクコクコク)」
…………いや、それ絶対なんかあったよな?
俺はそっと割烹店員の方を見る。
「(ニコリ)」
おかしい、ただ笑ってい。
ただ笑っているだけのはずなのにすごく恐ろしく感じる。
こいつを相手にしてはいけない!
「え、えっと。それで呼んだ訳なんだが……」
俺は三人に白夜叉主催でカルタが行われることを伝える。
「カルタ?」
「何それ?」
「???」
どうやら、箱庭全体にカルタが普及しているわけではないらしい……
「それに白夜叉が主催なんだろ?」
「ロクでもないことは確かだね」
「(コクコク)」
そして白夜叉がろくでもないことは箱庭全体に普及しているようだ。
「まぁ、そういうでないわ。年越しらしいことをしようといったのはそこのノーネームの連中じゃぞ?」
「急に後ろから現れるな白夜叉」
「そうです、それは私の専売特許です」
「あんたも現れるな」
「!?いつの間に」
「気配すらしなかったぞ?」
「!?」
割烹店員の神出鬼没も普及はしてないようだ。
「さて、各々揃ったようじゃし、そろそろはじめるとするかの」
「いきなりかよ」
白夜叉はそう言うと袖口をゴソゴソと動かすとギフトロールを取り出した。
「とっくに準備済みか」
「うむ」
白夜叉はギフトロールを広げると俺たちに見えるように広げた。
ギフトゲーム名:有言実行カルタ
プレイヤー一覧:逆廻十六夜、久遠飛鳥、春日部耀、池上士人、ジン・ラッセル、ガルド・ガスパー、ルイオス・ペルセウス、アルゴール、看板娘
勝利条件:カルタを一番多く集めたものの勝ち
敗北条件:カルタの指示に従った行動を取れなかったとき
宣誓 上記を尊重し、誇りと御旗とホストマスターの名の下、ギフトゲームを開始します。
サウザンドアイズ 印
「有言実行?」
「カルタの指示ってなんだ?」
「うむ、残念ながらここ箱庭にいるのは立体交差並行世界によって様々な世界から来ておる。故に詩がそれぞれ違って食いちがってしまう可能性があるからの。上の句、下の句を私が直々に考えたものでやろうと思っての? ただの句では面白みがないからの、それぞれの指令が書かれた句にしたのじゃ」
「つまり、内容次第では取らない方がいいものもあるってことね?」
「そういうことじゃな。まぁ、それでは誰も取らない場合があるからの。裏面に別の指示を書いてあるからそっちをすることもできる。まぁ、裏面は取るまでわからんがの」
「……なかなか難しい」
「裏面がどんなものがあるのか、あんまり考えたくないな」
「…………(コクリ)」
「私も入っているんですね」
「さりげなく名前が看板娘だけどな」
「では、皆が納得したところではじめるとしようかの」
『(誰も納得してねぇよ!)』
俺たちは一同心の叫びが揃った。