擬人化との日々   作:spirits77

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最初の擬人化

目がさめる。

 

今日は5/1。

 

ゴールデンウィークかと思いきやこの日だけ学校がある。

 

俺は高校生だが一人暮らし。

 

親とはとうの昔に縁を切った。

 

男にしか目がない母親と、女にしか目がない父親だった。

 

 

1人で生きるすべを手に入れてから苦労はそうない。

 

バイトも楽だ。

 

人付き合いもそれなりに出来ているだろうし。

 

無論高校の友達だっている。

 

それはおいおい紹介しよう。

 

 

で、だ。

 

今俺は目覚めた訳だが、なぜ目の前に女の子がいる?

 

 

「目が覚めたんだね、おはよう」

 

 

取り敢えず首根っこ掴んで外へ出しておいた。

 

 

「酷いじゃないかー!!!」

 

ドンドンドン!とドアを叩く音。

 

五月蝿いてか、近所迷惑。

 

 

「何?」

 

「何?じゃないでしょ??私は貴方のものなんだけど??」

 

「あ、そういうの良いです…」

 

「良いですじゃない訳??貴方をこれまで幾度となく起こしてきたのは私ではなくて??」

 

「??」

 

「だーかーらー!目覚まし時計!そう言わなきゃ分からない?」

 

「なるほど…え?」

 

部屋に戻る。

 

時計が無い。

 

「…俄かには信じられない」

 

「そうかもね。じゃあ、貴方に出来ない事してあげる」

 

「え?」

 

目覚まし時計と名乗る女の子が手を握ってくる。

 

気が遠くなった気がした。

 

彼女の目に長針と短針が現れている。それが少しずつ動いて。

 

ドアの先が暗くなる。

 

光る電灯。

 

「なるほど…」

 

「只今の時刻は深夜2時でーすっ」

 

ニコニコ笑う。

 

あーやべ。

 

「え?ちょ…!?」

 

 

 

<ただいま映像が乱れております>

 

 

 

「いや…急に吐くとか…」

 

「引くな、胃が一瞬で締め付けられたわ」

 

「私に腫れててもダメってことかーま、慣れだよ慣れ」

 

「てか、これ。使って良いの?」

 

「ん?ダメなの?」

 

「ダメだろ」

 

「だって貴方は私を何度も戻したりしてたけど?」

 

「それは時間合わせるためだろ…って、電池は?」

 

「無いよ」

 

「何で動いてる?」

 

「ご飯」

 

「何故そこだけ人間???」

 

「ま、良いから良いから。時間戻しちゃったし、これやると疲れるし、寝よ?」

 

「うん。って言えるか?」

 

「言えよ」

 

「こわ」

 

「全く、それじゃ私ここね」

 

「ソファーに寝るところは律儀なのな」

 

「まぁねーこれから増えるかもだし」

 

「は?」

 

「そいじゃ、おやすみー」

 

「え……あ、おやすみ」

 

 

終わりだ。

 

夢だったら良いなぁ。

 

 

 

 

 

あーーーーー夢じゃないねーーーー

 

二度目の5/1朝。

 

「はい、おはよー」

 

「おはよー」

 

ご飯を用意する。

 

 

 

もちろん2人分。

 

 

 

「うん、んまい!」

 

「はぁ…胃に穴開くわこれ」

 

「さっさと準備して学校行ってこーい」

 

「はいはい、帰ってきたら消えててくれ」

 

「そんな事言うと吐かせるよ?」

 

「すみませんでした。出来れば窓とか開けて空気の入れ替えしといて下さい」

 

「良し」

 

 

 

 

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