極東二人目の新型神機使い   作:アロー

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待っていてくれた人がいるなら、遅くなってすみません!

前回よりは長いかな?

早速どうぞ!




02 二人だけの顔合わせ

 リポーターの執念って怖いね。

 時水さんはかなり人気のリポーターだったはずだ。俺のお気に入り有名人TOP5にも入る程である。

 そんな美人リポーターでも、マイク片手の全力疾走は、なかなかに迫力があった。

 試験の後、リンドウさんが

 「メディカルチェックあるから博士のラボに行っとけよ~」

って言いながら逃げるように姿を消した理由が分かったよ!

 警備員さんに捕まえてもらわなければ、大変なことになってただろうな。

 今は警備員さんに教えてもらって、ようやくたどり着いたラボの前にいる。博士はかなり変わった人だと聞いていたから、不安しかないが、考えていてもしかたがない。

 「失礼しまーす」

の声と共に入室。

 「僕の予測より300秒程早いね。時水君に追いかけられたにしては早い方だよ。

 早速で悪いけど、メディカルチェックを始めるからそこに寝てくれたまえ」

 予測ってなんだよ、あと追いかけてくるの分かってたなら、椅子にでも縛り付けるように言っといてくださいよ!

 心の声なんて聞こえるはずもなく、ベッドへと促される。

 「始めるけど、心配はしなくていい。次に目覚めるのは、君の部屋のベッドの中だよ」

 ん?なんかあっさりしてね?新型だからというか、もっと色々と確認とか必要じゃないのか?そもそも……

 プシュッ……!

 知らない天井だ。

 えーと、何してたんだっけ?

 そうだ、博士だ。いきなり睡眠薬打ち込みやがって。あの狐目、次に会ったら文句言ってやる。何て言ってやろうか……………。その時に考えよう。うん、そうしよう。

 それにしても広い部屋だな。神機使いになってよかった。ベッドもふかふかだし。

 とりあえず、出るか。

 廊下に出ると、部屋が並んでいるのが分かった。俺の部屋は廊下の端、エレベーター前にあった。

 任務から帰ったらすぐに寝られるな。

 部屋側のドアに、エントランスに行くように書かれた張り紙があったので、エントランスを目指す。

 エレベーターに入って案内板を確認。

 エントランスは……一番下か。

 エレベーターから出たとたん、かなりの数の視線と言葉を浴びせられた。

 「お前、さっき試験受けてた新型だろ?いきなりあのギロチン壊すなんて、度胸あるな!」

 「中継、みんなで見てたよ。お疲れ様。適合試験の中継なんて、初めでじゃないかしら?」

 「時水さんから逃げ切れてよかったな。彼女、かなり残念がってたぞ。何時間質問を続けるつもりだったのやら……」

 「二人目かぁ。新型といえばアイツだアイツ。呼んでこよーぜ。」

 「試験お疲れ様。銃の事なら俺に聞いてよ!先 輩が優しく教えてやるよ!」

 「おいコウタ、お前も新人だろうが。銃ならサクヤさんか平げ……ジーナさんに聞きな。お前は論外だ。」

 なんか、もっとギラギラした雰囲気だと思ってた。アラガミと生身でやり合う命がけの仕事だし。

 アットホームな雰囲気でだいぶ安心したよ。視線を会わせただけで舌打ちとかされたらイヤだからな。

 「自己紹介してよ!自己紹介!」

 女の先輩に言われた。

 中継で色々言われてたと思うけどなあ。

 まあ、自分からするつもりだったし、いっか。なんか自己紹介待ちみたいな雰囲気になってるし。

 「涼風 アキ、18歳男です!

 さっき試験を受けてきました。

 好きなものは睡眠、苦手なものは機械類です。さっきギロチンを壊したのはたまたまです!悪意はありません!

 新型なんで剣の人にも銃の人にもアドバイスを貰うことになると思うので、その時はよろしくお願いします!」

 

 言えた!人前でこんなに長々しく話すことなんてなかったから、けっこう緊張した。

 拍手をもらったけど、やっぱり恥ずかしいな。なんか照れる。

 「じゃあ、今度はこっちの自己紹介ね!私は第四部隊の」

 さっきの先輩が話しだした瞬間、

 

 バターン!!

 

 「あ」

 先輩たちの笑顔がひきつった。ドアが開く音だけでこの威圧感、誰だ?

 音の方、階段下に恐る恐る視線を向けると……

 「お前らいつまでそうしている!

 出撃時間が過ぎている部隊もあるはずだ!そうでない部隊も早く次の任務の準備へ迎え!

 解散!」

 リンドウさんの姉上がいた。やっぱりあの人、鬼教官ポジションの人だったのか。

 先輩たちが蜘蛛の子のように散っていく。見ていて面白い。鬼教官はそれを眺めながら、俺に自己紹介するように言った先輩に近づく。

 

 「エリカ、部隊の説明と今後の予定を話してやれ。

 その後施設の案内、途中でカルラに会わせて紹介させろ。いいな?」

 「了解です。カルラは今どこに?」

 「頼んだぞ」

 それだけ言うと、鬼教官はエレベーターに消えた。カルラという人は自分で探せということらしい。

 「ツバキさんってば……。

 よし!じゃ、立ち話もアレだしそこに座ろ」

 エリカと呼ばれた人が近くのソファーを指差した。

 「改めて自己紹介ね。私はエリカ・ミラー。エリカって呼んでね。

 第四部隊の隊長をやってるわ。アキにもここに来てもらうからよろしく!ま、君を入れて二人の小っさい遊撃部隊だけどね。パートナーだと思っていてくれればいいよ。

 他の部隊の穴埋めとかやってるから、基本的に他よりは自由だよ。」

 「涼風 アキです。よろしくお願いします、エリカさん」

 「あー、私には敬語やめてもらえる?他の人にも言ってるけど、なんか苦手なんだ」

 「分かった、エリカさん。改めてよろしく!」

 「んー、ま、合格。

 いつかは『さん』も外してね」

 なんだかノリの軽い人だな。

 

 最初のイメージは「身軽なそうな人」だった。ヘソ丸出しの上、膝上スカートの下。

 戦闘中、いろいろと大丈夫か?特に下。

 と、とにかく、この人が俺のパートナー。早く背中を預けてもらえるようにならなきゃな!




涼風 アキ (18)
極東支部二人目の新型神機使い
第四部隊に配属された
密かにギロチンクラッシャーと呼ばれている

エリカ・ミラー (19)
旧型神機使い
第四部隊隊長を務める
若くして隊長の座に就いていることから、かなりの実力者だと思われる。
15歳で神機使いになった。
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