極東二人目の新型神機使い   作:アロー

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遅くなりました

特にここで書くことも無いので、どうぞ!


05 初陣

 病室……か。エリカさんとのアナグラ巡りで来たから知ってる。こんなに早くお世話になるとは……。

 そういえば誰が運んでくれたんだろう。コウタかな。後でお礼しとこうかな。訓練のOREIもしたいし。

 神機使いになって早数日、これを入れても2回しかベッドで寝ていない。久しぶりのベッドだ!めちゃくちゃ柔らかベッドだ!訓練場の床の寝心地は酷かった。部屋まで戻れば良かったと今になって思う。

 もうちょっと眠っても誰も文句言わないだろ。あの段幕避け(HARD)をクリアしたんだからさ。

 でもまあ、今更ながらよくクリアできたと思うよ。あの一回でダメだったらまた何か練習しないといけないところだった。

 とりあえずもう一眠り……

「あ、起きてる。今日からミッション行くよ。ここのベッドが気持ちいいのは知ってるけど諦めてね」

「あと5日……」

「弾避け、やる?」

「おはようございます、エリカさん。いやー、今日もいい天気ですね。絶好の初陣日和ですよ。早く戦いたくてウズウズしてたところ………

~~~~~~~~~~

「「いただきまーす」」

 来たことはあるけど、食堂で食べるのは初めてだ。けっこう人いるけど何でこっち見てくるの?

 あ、こっち見ながらお盆運んでたピンクの髪の人が躓いた……赤い服の人が料理を助けた。凄いけど、あの人はいいのか?

「どうしたの?食べないなら貰っちゃうよ?」

「いや、あそこのピンクの髪の人達面白いなと思って。あとこのビッグトウモロコシなら半分どうぞ」

「こけたのは台場カノンちゃん。お菓子作りが得意なブラスト使い。で、助けたのは大森タツミさん。皆の兄貴のショート使い。二人とも防衛班所属だよ。あとこれはジャイアントトウモロコシ、ビッグじゃないよ」

 どうでもいいことはスルーして質問。教えて、エリカ先生!

「かなりの視線を感じるんだけど何で?新型だから?」

「それもあると思うけど、あの訓練をクリアしたからじゃないかな。まだ数える位の人しかクリアできていないから」

「そんな訓練を入隊して数時間の新人にやらせてたのか……」

「まあね」

「………」

 まあねって………カルラのせいで新型は皆あんな動きができると思われてるのか?カルラは凄すぎる。次元が違う。まるでゲームの主人公のような動きしやがる。コウタなんて苦笑いしながら撃ってて、ちょっとだけ同情しかけたからな。

~~~~~~~~~~

「それで、ミッションの内容は?」

「まだ決めてない。とりあえず君の評価を上げていかないと、難易度高い依頼は出してもらえないよ」

「じゃあ何か受けてくる」

 そう言って立ち上がり、ソファーを後にする。階段を降りたらすぐ到着。

 受付の人のキーボードを叩いていた手が止まった。

「おはようございます!オペレーターの竹田ヒバリです。ミッション発注管理と報酬の支払い処理を担当しています。これからよろしくお願いしますね」

「涼風アキです。こちらこそ、よろしく」

 なんかいい感じの人だな。ここに来て一番普通に近い人だと思う。

「何か受けられる任務あるかな」

「今のアキさんに受けられるミッション……。こちらはどうですか?」

「オウガテイル5体か。初任務だし、これでお願い」

「了解しました。エリカさんは同行しますか?」

「そうだと思う」

「分かりました。では、ご武運を!」

~~~~~~~~~~

「そういえば、エリカさんって近接式か遠距離式か、どっちなの?」

 ミッションの舞台となる「贖罪の街」に向かうヘリの中、ふと思いついた質問を投げ掛けた。

「あれ、言ってなかった?私は近接式だよ。ちょ~っと特殊だけどね。」

「どういうふうに?」

「実はね、二刀流できるの」

「……は?」

 神機って一人に一つの専用品じゃなかったのか?一つの偏食因子で二つのコアを制御するなんてできるのか?

 ちなみにこの知識はさっきまでエリカさんに教え込まれていたものだ。本人がイレギュラーでどうする。

「神機使いになって2年目くらいの時だったかな、『もうひとつ適合したよ、100%の保証はできないけど、たぶん大丈夫だから入れてみる?』って言われてイエスって答えたら、」

「二本持ちになった」

「そういうこと」

 どういうこと?

「もしかしなくても、あの博士が関わってるとか?」

「もちろん。あの人が言ってきた事だし、あの人ああ見えてもここ(極東)の技術開発責任者だから」

 博士が関わってるのか……。見るからにマッドサイエンティストだし。俺もいつか改造手術されそうで怖いな。

「でも二本で戦うことなんて滅多にないから安心してね。じゃ、行こうか」

 ちょうど着陸したヘリからエリカさんが飛び降りた。

 一つのバスターブレードを手にして。

~~~~~~~~~~

「隊長」

「どうしたの?急に改まって」

「何かアドバイスとかない?ダミーを散々倒したとはいっても、本物とやり合うって考えたら……」

「う~ん……アドバイスじゃないけど命令なら」

 エリカさんが乾いた空気を吸い込む。

 

「 命令は3つ。死ぬな。死にそうになったら逃げろ。そんで隠れろ。運が良ければ不意を突いてぶっ殺せ!」

「セコいし、口は悪いし、命令は4つだけど、これだけは絶対に守ってね」

「それに、あれだけのダミーを倒したならホンモノも余裕だって!」

 そう言って表情を和らげたエリカさんは、やっぱりベテランなんだなと思わせる雰囲気を纏っている。

「ありがとう。落ち着いた」

「なら行くよ!開始時間過ぎてる!」

 言いながらバスター持ちとは思えない身軽さで戦場に飛び込んで行った。

 俺も行こう!

~~~~~~~~~~

 「せいっ!」

 気合いと同時に刀身を叩きつける。何度も、何度も。

 ショートの持ち味である身軽さを活かすために、オウガテイルの周りを飛び回るように動きながら斬りまくる。

 俺を補足できずに苛立ったのか、目の前の神は身体を捻り全方位攻撃を放った。が、当たらない。

 弾避けは予想以上に効果があったらしく、最小限の移動だけで避けるのも難しくない。

 黒い血飛沫が舞う中、オウガテイルが見せた隙に全力の突きを頭に捩じ込む。生々しい感触が腕に伝わってくる。訓練やってきたことだけど、まだ慣れないな。

 力尽きた敵を前に黒い狼を発現させ、喰らう。コアを引きずり出して霧散させるまでが俺の仕事だ。

 「お疲れ様。あと一体なんだけど、見なかった?」

 「いや、オウガテイルは見てない。ていうか見てたなら助けてくれよ」

 「あんなに激しく動き回られたら、アキくんに当てちゃうよ。コレ」

 右手を少し動かして音を立てられた。切り裂くことを考えず、叩き斬ることに特化した刃が光る。

「私も味方には当てたくないよ」

「……わかった」

 うん。あれを振り回したエリカさんを見たから言える。あれはヤバい。横からくらったオウガテイルが20メートル先の壁に叩きつけられる位の威力がある。軽く振ったように見えたし、本気じゃなかっただろうな。

「で、オウガテイルどうする?」

「探すしかないでしょ、5体なんだよね?」

「そのはずだけど……」

 携帯端末で確認しても、あと1体残っている。残念ながら場所の特定はできないが、確かにいるらしい。

 

 ガアァァァ……

 キシャャャャァァァァァァァァ!!!

「今のは!?」

「シユウだね。中型のアラガミ。ヒトっぽい形をしてるよ。オウガテイルはコイツにやられたっぽい」

「そんなヤツ討伐対象にいなかったよな。どういうこと?」

「たま~にあるんだよね。こういうこと。報酬弾むけど殺ってく?アキくんがやらなくても私は殺ってくけど」

 少しだけ考えるフリをする。もちろん俺も参加だ。いくらエリカさんが強くても、自分だけ隠れて見ているなんてイヤだ。

 

「俺もやってくよ。1人よりやり易くしてみせる。忘れてたけど銃も使えるんだよな」

「了解。方角から考えて教会の中に居るだろうから奇襲を仕掛けるよ」

 教会に到着。中からイヤな音が聞こえる。食ってんのか?

 

「早速だけどカウントゼロで突入、アキくんは基本的にシユウを引き付けておいて。私が強めの攻撃入れるから」

「了解」

 エリカさんは頷くと指を3本立てた。

 2本……緊張で口が乾いているのを感じた。心臓が早鐘を打つ。

 1本……神機を握りしめる。身体を低くして突入準備。更に鼓動が早くなった。

 0

 一気に飛び出し、頭を狙う。予想より高い位置にあるが余裕で届く。音で気付かれかかっているが、油断のためか、動きが遅い。

 

 後頭部を横一文字に切り裂く。

 

 戦闘、開始だ




感想を頂きました。
こんなに嬉しいものなのかと感動しております。
修正点だらけの文章だと思いますので、ご意見、ご感想、リクエストなど、何でもお待ちしています!

近いうちにオリキャラの設定を公開したいと思います。よろしければお付き合いください
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