誤字修正済 報告ありがとうございます。
「 何してるんだい?君達 」
僕は、一人の子供相手に群れて威圧している草食動物達に声をかけた。
*
ここはイタリア。
綺麗な海と山に挟まれている港町
数年間他の国を見て回って久しぶりに足を運んだイタリア。
ここらの国はあらかた回ったから、次は数年かけて日本にでも行ってみようかな。
そういえば、旅を始めてもう5,6年経ったな。始めたのが8歳ぐらいだったから今は13,4歳になるのか、時が経つのは早いな。
そんなことを思いながら、ソルドーネは街を歩いていた。
しばらくすると、前方100m程をこちらに向かって歩いている人物が目に止まった。
( ……、小さい跳ね馬 )
ソルドーネがそう思うのも無理はなかった。
そこにいたのは、ソルドーネが雲雀恭弥として生きていた際に、雲雀恭弥の家庭教師を自称していた‘‘跳ね馬ディーノ’’の部下が、雲雀に見せたディーノの
どうせ跳ね馬の先祖か何かだろうなと考えていたら目が合った。と思ったら、彼は自分のズボンを踏みつけて前のめりに顔面から転んだ。
その際に、目の前を歩いていた3人の内の2人ズボンを掴んでしまい。…あとはまあ、わかるよね。
不幸中の幸いと言うべきか。2人共 脱げたのは布一枚だけだったのは救いだろうね。
この道はまあまあ人が通っているから。
完全に
跳ね馬似の彼はすぐに立ち上がり謝った。
しかし、相手が悪かったようだ。
男達はズボンを上げ、周りと、隣で笑いを堪えているもう1人の男を睨みつけ、懐からナイフを取り出し振り回しながら叫んだ。
「見せもんじゃねぞてめぇ等!! どっか行きやがれ!」
男の蛮行に辺りにいた人達は悲鳴を上げながら逃げ出した。
跳ね馬似の彼も刃物を持つ相手から逃げようとしたようだが、いつの間にか背後に回っていたもう1人の男に両肩を抑えられ捕まった。
そしてその4人は、そのまま近くの路地へ入っていき姿が見えなくなった。
…見えなくなる際に、涙目になっていた跳ね馬似の彼と目が合ったのは気のせいではないだろうな。
……仕方ない。
男達を追いかけることにしたソルドーネは、男達が消えた路地へと足を進めた。
*
路地の少し奥、建物の陰になっている所に男達はいた。
2人の男達はこちらに背を向けて、もう1人は奥の方に立っている。
その3人に囲まれて地べたに座り込んでいる金髪君の瞳には、まばたきをした途端に零れそうなほどの涙が溜まっていた。
「 何してるんだい?君達 」
「あぁ? なんだてめぇ」
「…ぁ」
僕の声を聞き全ての目がこちらを向く。
そして僕をを見た金髪君がか細い声をあげ、その声に男達が反応した。
「あ?何だガキ、てめぇの知り合いか?」
「!」
男の言葉に金髪君は、え?という感じに男を見た。
その反応をどう捉えたのか、男はナイフを僕に向けながら近づいてきた。
「よぉ〜丁度よかった。
このガキはな、オレたちに恥をかかせやがったんだ。
こいつの知り合いならさ、一緒に責任、とってくれるよな バキッ っが!」
不用意に近づいてきた自分を強者だと勘違いしている馬鹿を、僕は短く持った三節棍で殴り飛ばした。
「 気をつけた方がいいよ、君達。
僕は今機嫌が悪いんだ 」
「てっめぇー!!」
近くにいた男がナイフを構えながら走ってくる。
「グッ、ガァ!」
その男が射程距離内に入った瞬間、三節棍を鞭のようにしならせながら袈裟斬りのように振り下ろす。続けて勢いそのままに、三節棍で薙ぎ払う。
男は壁に叩きつけられ、気を失った。
「 君もかかっておいでよ 」
「う〜ん……やめとこうかな」
奥にいた男。通りで笑いを堪えていた男はそう答えた。
「おじさんじゃあ君に勝てそうにないや。
ほら、この子から手を引くからさ、今回は見逃してくんない?
おじさんもお仕事だからさ、伸びてる奴ら、死んじゃったら困るんだよね」
「 僕には関係ない話だね 」
「そー言わずにさぁ。
このまま帰ったらおじさん殺されちゃうし、君もお友達が無事ならそれでいいでしょ?」
「 友達? 誰、それ? 」
「え!? この子、友達なんでしょ?」
「 知らないよ。話したこともない 」
「えぇ!!
…なら、何でここに?
助けに来たんじゃないの?」
「 違うよ。
ただ咬み殺せそうな獲物を見つけたからここに来たんだ。
それだけだよ 」
僕の言葉に、男も金髪君も呆然としている。
「……えぇ〜それじゃあどうしよっか…。
おじさん放浪中の身でさ、お金稼ぐために今この街のマフィアの用心棒してるのよ。
マフィアって言ってもすごく小さくて、十数人しかいないんだけど、ま〜バカばっかでさ。
いつもなら断ってるんだけど懐が寂しくてしょうがなくね。
だから渡せるものなんかなーんも持ってないし…」
「 …なら君、僕の部下になる気はないかい 」
「へ? ぇ?」
「 僕に下ればお金には困らせない。
僕の命令さえ聞けば、あとは好きにしてていいよ。
何処にいたっていい、何をしたっていい。
ただ、僕に逆らったり、僕の都合の悪い事になったら、すぐに咬み倒すけどね 」
「………え、そんなんでいいの?
受けるよ、受けさせてください。
というか、あれ? それおじさんに都合良すぎない?」
「 詳しい話も聞かずに受けるのかい? 」
「勘がこれを逃すな〜って言ってるし…。
あんたにならついて行ってもいいかなって」
「 そう 」
「じゃ〜おじさんは今の依頼取り消しに行ってくるかな。
ってことで、まだ伸びてるの、連れ行ってもいいかな?」
「 構わないよ 」
「あ、そうだ。
おじさんはね、
あんたは?」
「 僕はソルドーネ。旅をしてる。
やることが終わったらこの子を飛ばしてよ 」
僕がそう言うと、どこからか飛んで来た一羽の薄灰色の鳥が男の、ブラッコの肩にとまった。
「! …こいつは?」
急に来て肩にとまった鳥にブラッコは驚く。
「 その子は場所ではなく、人に向かって飛ぶことができるんだ。小さいものなら手紙も運べる。
その子は君にあげるから、上手く使いなよ。
僕は2日後にこの街を出るから、その前に一度話をしよう 」
「わかった。
んで、こいつの名は?」
「 まだないよ。君が好きに付けていい 」
「そうか……ん〜今は思いつかないからあとにしとく。
んじゃ、おじさんはそろそろ行こうかね。
またね〜」
そう言ってブラッコは、伸びている男二人を引きずってこの場から離れていった。
ゆるいおじさんが出てきた。
弁明
話し相手が欲しかったんだ!!
名前…bracco(ブラッコ)
性別…男
身長…約190cm 猫背、ガタイはいい
40代後半に見える30代中盤
波打ってる黒髪短髪。薄茶色の目。髭あり