初代雲の兄弟 霧雲の守護者になった者   作:白炉丸

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霧雲 6

 

 扉を開けた先の部屋には、すでに6人の男達が机を挟んで置かれてある椅子に座っていた。

 向かって右側の椅子は、奥から、赤髪の男、緑髪の男、特徴的な髪型の男が、左側の椅子は、狩衣を着た男、黒髪の男、ソルドーネによく似たプラチナブロンドの男が座っており、正面の椅子は空席となっていた。赤髪の男は机に手をつき中腰になっている。

 

 扉が開くと、全員の視線がこちらを向くと、ジョット()が口を開いた。

 

「みんな、遅くなってすまない」

 

「! ジョット!どこ行ってたんだ!」

 

 そう言って赤髪の男が近づいてきた。

 

「大丈夫でごさるよ」

「究極に問題ない!」

「ジョット、遅いんだものね」

「ようやく来ましたか」

「遅いよ、君」

 

 と、彼らは次々と声を発し、ジョットはそれに苦笑いしている。

 

 

「あ? お前は……」

 

 赤髪の男、G(ジー)が、まだ廊下にいるソルドーネに気がついた。

 

「……お前、、ソルドーネか?」

 

 Gの言葉に、プラチナブロンドの男が反応した。

 

「ソルドーネだって?」

 

「どうしたのだ?アラウディ」

 

 

 

 

「 久しぶりだね。G 」

 

「おまっ、お前が何でここに居る!」

 

「 僕がどこにいようが僕の自由さ。

だけど今回は ジョット()に連れてこられてね。

彼が町の入口で待ち伏せしてたんだよ 」

「しっ、しー!しー!」

 

 そのことは黙っていてほしかったのだろう。

 ジョットは自分の口の前で指を立て、焦っている。

 

「それで遅くなったのか、ジョット……」

 

 Gは呆れたようにため息をついた。

 

「ハハ……すまない……。

 

それでだが……みんな、オレの友を紹介したい。

来てくれ、ソルドーネ」

 

 ジョットに呼ばれ、ソルドーネは部屋に入る。ジョットとGを除いた全員が、ソルドーネの顔を見て息を呑んだ。

 

「なんと!」

「究極にそっくりだ!」

「同じ顔だものね」

「これはこれは」

「………」

 

「 彼の友人になったつもりはないけど……。

僕はソルドーネ、世界中を旅してる旅人さ 」

 

 

 そう自己紹介していると、ガタッとプラチナブロンドの男が立ち上がった。その男はソルドーネをまっすぐに見つめている。

 その男に、ソルドーネは薄く笑いかける。

 

「ようやく会えたね。アディ」

 

 ソルドーネがかけた声に彼はピクリと反応した。

 

「知り合いなのか?」

 

 Gの問いに答える暇もなく、アラウディがソルドーネに一瞬で近づき 蹴りを放った。その蹴りが当たることはなく、ソルドーネは体を傾けることで簡単に躱した。アラウディは連続して蹴りを放つが、それらは全て躱され、渾身の回し蹴りも難なく避けられる。

 

しかし、

 

 

「逮捕」

 

 ガチャっと、蹴りを躱したソルドーネの片手にはいつの間にか手錠がかけられていた。

 「 ワオ 」と、ソルドーネは驚いた表情を見せた。

 もっとも、表情の変化がわかったのはアラウディだけで、表情の変化はわからなかったものの ソルドーネが驚いたのがわかったのは超直感を持つジョットだけだったのだが。

 

「やっと見つけたよ。ルド」

 

 アラウディはソルドーネに微笑みを向けた。 

 それを見た他の者達は「え゛」という反応を見せる。

 無表情が常のアラウディがそんな顔をするとは思わなかったのだろう、初代南国果実でさえ軽く目を見開いていた。

 

「 アディ、君。性格が変わってないかい? 」

 

 アラウディは何も応えない。

 

 

「あー、もう一度聞くが、知り合いなのか?」

 

 ジョットが聞きにくそうに聞いてきた。

 それにソルドーネが答える。

 

「 兄弟だよ。 とは言っても、会うのは十数年ぶりだけどね 」

 

「フン」

 

 

 

「運命の再会、ということなんでしょうか……」

 

「なんか……複雑そうなんだものね」

 

 

 

*

 

 

 その後、彼らの自己紹介を聞いたあと、どこからか椅子を持ってきたジョットに「会議が終わるまで待っててくれ」と頼まれた。

 「僕がここに居ていいのかい?」と聞いたら「お前も関係者になるからな」と、色々と察せる言葉を貰い、アディの隣に椅子を置き腰を下ろした。

 椅子を1つ追加しても狭いと感じることはなく、最初から追加で座る人数が増えることがわかっていたかのような机だった。 

 僕の左前方には初代南国果実こと(デイモン)・スペードが座っている。向かい側は空席で椅子すらなかった。

 

 

 そして、会議の終わりに、僕はジョットからある物を受け取ることとなった。

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