初代雲の兄弟 霧雲の守護者になった者   作:白炉丸

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ようやく伏せ字を開放します!





霧雲 7

「これが霧雲(きりぐも)の守護者が持つ、霧雲のリングだ」

 

 ソルドーネはジョットから、ボンゴレファミリーの紋章が描かれている長方形のリングケースを渡された。

 開いてみると、ケースの中には取り残されたかのように残っている指輪が一つはめられていた。六角形の石、色は灰色。その石にはボンゴレファミリーの紋章、そして雲と霧の刻印が重なりあって刻まれている。

 

 

「ソルドーネ。オレのファミリーに入ってくれ」

 

 続けて言われたジョットの言葉、それはソルドーネをボンゴレファミリーへと誘うものだった。

 

 

「 ……君も知っての通り、僕は旅人だ。

一つの場所に縛られるつもりはないよ 」

 

 ソルドーネの断りとも取れるは発言にジョットは肩を落として落ち込んだ。

 

「そうか……霧雲のリングは特殊なリングでな。オレが持つ大空のリングと同じで持ち主を選ぶんだ。

それを聞いた時、オレはおまえ以外に考えられなかったんたが」

 

「 何を勘違いしてるかは知らないけど、僕は一つの場所に長く滞在することが嫌いなだけで、このファミリーに入るぶんには別に構わないよ 」

 

 このファミリーにはアディもいるのだ、ソルドーネに断る気はさらさらなかった。

 

「本当か!」

 

 ジョットは、それはそれは嬉しそうに目を輝かせる。

 

「 だけど、僕はこれからも旅を続けるつもりだ。世界中を周っているからここに足を運ぶ回数も少なくなる。

それでも君は僕をファミリーに入れ、なおかつリングを与えるつもりなのかい? 」

 

 目的を果たすまでの時間稼ぎとして始めた旅だったけど、色んな場所に行き、色んなものを見て、色んなものに会い、色んなものを壊してきた。今ではそれが僕の楽しみになっている。

 僕はまだ、足を止めるつもりはない。

 

 

*

 

 

 あの後、

 

「もちろん旅を続けながらでいい。それがおまえなのだからな。

おまえには旅が似合っているとオレは思う」

 

 と、ジョットに言われた僕は、霧雲のリングを指に嵌め、霧雲の守護者となることをここに宣言した。

 

 

 

 ――とは言ったものの、守護者のくせして自分の身勝手で旅を続けるのだ。情報の提供くらいしてあげようと、先の会議で議題となったものの、情報が少なく、これから情報を得るために今回は先送りとなった、ボンゴレファミリーに敵対するかもしれないあるマフィアについての、僕が知っている、彼らが持つものよりも詳しい情報を提供してあげた。

 僕が知っていたのは、そのマフィアが、同じくボンゴレファミリーを妬ましく思っている者達を集め、1,2週間後にボンゴレファミリーに攻撃を仕掛けようと計画している事だ。

 情報の正確さを問われもしたが、今日の朝方に鳥を使って送られてきた、そのマフィアに潜入中の部下からの報告書を見せて信じさせた。

 十数年ぶりのはずなのに好感度が高いままのアラウディ(攻撃されたがそれもアディの愛情*1表現)は論外として、ジョットはそれを疑いもせずに受け入れ、Gは随分前にだが助けたこともあり、信頼はまだされずとも一応信用された。

 他の守護者はジョットに従い、デイモンは僕のことを面白そうなものを見る目で見ていた。

 

 

 それから僕も含めた彼らは僕からの情報をもとに、かのマフィアを、敵対するかもしれないマフィアから、敵対マフィアへと認識を改め、これからの対応を決めるため会議を続けた。

*1
親愛 家族愛

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