初代雲の兄弟 霧雲の守護者になった者   作:白炉丸

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霧雲 13

 

 デイモンの部下達を気絶させマントを剥ぎ取った後、その後始末をブラッコに任せ、僕達はシモンファミリーの下へと向かう。

 

 ブラッコに任せておけば、デイモンの部下達の記憶を改竄(かいざん)して、守護者達がここに来たという記憶を消し、シモンファミリーは自分達が消したという記憶を植え付けておいてくれるだろう。

 ブラッコ()にはそれができる。

 彼は少々特殊な術士でね。触れている相手の記憶の改竄を行える。ただし失敗すると相手は廃人のようになるけどね。

 

 

 

*

 

 

 

「シモン=コザァート様。

ボンゴレファミリーの(デイモン)・スペードの使いの者です。救援に参りました」

 

 敵の陣地内、銃弾が飛び交う中で取り残されているシモンファミリーの下に、ボンゴレのデイモン・スペードの使いを名乗る者達が、死炎印の付いた指令書を持ち現れた。

 しかし、シモン=コザァートは分かっていた。

 

「嘘をつくな。

その(デイモン)という男の命令で、オレ達を全滅させに来たんじゃないのか?」

「「!!」」

 

「やはりな…。

ボンゴレの中に裏切り者がいることには気付いていた」

 

「何!!」

「………」

 

「送られてきた手紙は‘‘Ⅰ世(プリーモ)より’’と結ばれていた…。

ジョットはオレに自分のことをⅠ世(プリーモ)とは絶対に言わない。3枚目はニセモノだ。

ジョットの身を案じ駆けつけたが、(デイモン)・スペードの方が一枚上手だったらしい…。

 

もはやここまでというわけか……、だがオレは最後まで戦うぞ!!

たとえこの身が朽ちようとも、ファミリーと友のために!!」

 

「ボス!!」「オレ達も!!」

 

 コザァートのその覚悟に、シモンファミリーの仲間たちも追従する。

 

「………」

 

「お言葉だが、ボンゴレⅠ世(プリーモ)(デイモン)・スペードより更に上手だ」

 

 そう言い、デイモン・スペードの部下達は、死炎印の付いた指令書を破り捨て、マスクとマントを脱ぎ去った。

 

「我々のボスは(デイモン)・スペードの企てを見抜いていたのだ。

ボンゴレⅠ世(プリーモ)の命により……いや、お前とジョットの友情において。

オレ達がシモンファミリーを――死守する!!」

 

 

 そこに居たのはデイモン・スペードの部下に変装していたボンゴレファミリーの守護者達だった。

 

嵐の守護者 (ジー)

雨の守護者 朝利雨月

雷の守護者 ランポウ

晴の守護者 ナックル

雲の守護者 アラウディ

 

そして霧雲の守護者 ソルドーネ

 

 

 

(ジー)!!」

 

「コザァート、こいつらはオレと同じジョットの守護者だ。信用してくれ。

ここで派手に暴れることもできるが、オレ達は(デイモン)・スペードにシモンファミリーを助けたことを知られたくない。

ここはこいつらに任せて、お前達はオレとソルドーネと共にジョットの下へ」

 

(ジー)…、ジョットの守護者達。ありがとう」

 

 

 






ブラッコの能力…「幻術」に分類される。
触れている相手の記憶を改竄できる。
それ以外はできない。
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