初代雲の兄弟 霧雲の守護者になった者   作:白炉丸

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お久しぶりです!
全く書き溜めが出来ない(文章にできない)ので、「もういいや!投稿しちまえ!」と投稿したのがこちら

書く事を辞めるのはどこか負けた気がするので時間がかかろうとも投稿は続けるつもりです。
(しかしワタシは自分の考えがすぐ変わるタイプなので期待せずお待ち下さい)








番外 連れ去られた先で

「 …っ…( ここは… ) 」

 

僕は暗闇の中で目を覚ました。 どうやら冷たく硬い床で横になって倒れていたようだ

 

「( たしか、アディと見廻りをしていて…それから・・・ ああ、連れ去られたんだったか… )」

 

 

ジャラ

 

状況を把握しようと動いたとき聞こえた音に、僕は数瞬、動きを止めてしまった。

 

 

 

体を起こし音の発生元に目を向ける

 

暗闇に慣れた目はそれを捉えた

 

 

「 ! ……手錠 」

 

僕の両手首には手枷がはめられていた

手枷から伸びる鎖は肩幅ほどあり、少しなら腕を動かすことに支障をきたすことはない。 だが、その鎖の中間から 両の手を繋ぐ鎖とはまた別の鎖が伸びており、引っ張ってみるとその鎖はどこかに固定されていることがわかった。

 

 

「( 厄介なことになったな。 まずは鎖の伸びてる先でも確かめようかな )」

 

 

そう考え立ち上がろうとしたとき、 カツ カツ カツ と人の足音が聞こえてきた。 その音は徐々に大きくなっている。どうやらこちらに近づいて来ているようだ。

 

僕は立つことをやめ、最初の体勢に戻りまだ寝ているフリをする

 

「( 男…1人か・・・僕にこんな事をしたんだ。 関係者は全員  咬み倒す )」

 

 

数メートル先で足音が止まった。 カチャカチャ と小さな音の後、カチッ と鍵が開くような音が聞こえた

そんな気はしてたが、どうやら閉じ込められていたようだ。

 

ガシャンと重い何かの動く音の後、足音が僕の方へと近づいてきた。重い音は扉だと予想する。

 

 

まぶたの外で光がちらつく。どうやら男は灯りを持っているようだ。

 

 

男は無言のまま 横になっている僕の隣に立つと、何かを僕の顔の前にかざした

少しの熱を放っているそれは、どうやら男の手のようで、僕の息を確認している様子だった。

 

確認し終わったのか男が手を引いた。

 

 

男の足下で、小さく コトッ という音が聞こえた。何かを置いたかのような音だった

 

その音の後、足音を立てながら男が少し離れた。だが、扉の外へは出ていないようだ

 

何かを置いたような音の後、男の動きに合わせてちらついていた光が動かなくなった。どうやら男は灯りを床に置いたようだ。

 

 

男の足が止まると、また、 カチャカチャ カチッ と聞こえてきた。

だが、先程聞こえた位置と違った場所でだった。その音は鎖が固定されている場所から聞こえている。

 

鍵を開けた音の後、少しだけ伸びている鎖が引かれた気がした

先程の音は鎖を固定していた鍵を開けた音かと予想する。それか、ただ 男が鎖に触れただけか。

 

それでも僕は寝ているフリを続ける。

 

 

足音を立てながら男が近づいてきた。その際に ジャラジャラと何かを引きずる音も聞こえた

どうやら男は固定されていた鎖を外したようだ。

 

 

「( ・・そろそろかな )」

 

横になっている僕の頭の先に男が来た時、僕は行動を起こした

 

 

「っ! …な!」

 

男の視線が僕に向いてない隙を突き、僕は体を回転させ 男に足払いをかけた

狙いは膝裏。所謂膝カックンをする

 

男は体勢を崩し膝をついた。僕は近づいた男の顎を叩く

 

「がっ…」

 

そう発した(のち)、男は前のめりに倒れこんだ

男を気絶させることの成功した。

 

 

「( 殺してもよかったけど・・ここがどこであと何人いるか分からないから、隠密する可能性も考えてまだ血の臭いをつけるわけにはいかないな )」

 

 

僕は倒した男に近づき持ち物を探る

男が持っていた物は、フォールディングナイフ*1と鍵束

僕はそれらを回収する

 

鍵束の鍵を使い枷を外す。薄っすら手枷の跡が残った。

 

「( 鍵を1つにまとめてるなんて不用心だな・・・まあ そのおかげで助かったけどさ )」

 

 

気配を極力消し、灯りを持って扉から出る。だがその前に男を拘束しておく

後ろ手で手枷をはめ、鎖は男に巻きつけ鍵をかける。

 

何があるか分からない時に 甘さを見せるのは危険だ

 

男の服を一部ちぎり、丸めて男の口に詰めておく。

口から出されたらそれまでの時間稼ぎにしかならないけど殺されないだけ良いだろ?

 

 

扉の鍵を閉め、最初男が来た方に向かって足を進める。 その際 足音も極力消す。

 

どうやら今までいた場所は牢屋だったらしい。一面だけ鉄格子の部屋がある。数は多くない

窓が1つも無いことからここが地下だと予想する。灯りが無ければ 暗すぎて何も見えないだろう。

 

ここには僕以外捕らえられていなかったが、牢屋の中を覗いてみると 床や壁に乾いた血が所々付着していた。

 

 

少し歩くと上に続く階段を見つけた

気配を探りながら上っていく、だがその歩みが遅くなることはない。まるで街の見廻りをしているかのようにソルドーネは進んで行った。

 

 

 

階段を上った先にあった引き戸からは隙間から光が溢れていた

人の気配がないことを確認し扉を開ける

 

扉の先は寝室のようで、大きなベットと高価だろう家具が揃っている

光の出所は壁に掛けられているロウソクからのようだ

窓の外はもう陽が落ち暗くなっている

 

 

「( こんな金を使っているだろう部屋があんな地下牢につながってるとはね。・・・もし、先の男がこの部屋の主だとしたら・・・・いや…それは僕には関係ないな。 僕は僕に手出しした者に、制裁を与えるだけだ ) 」

 

 

 

 

 

 

寝室を出て人気のない廊下を進む

一定の間隔で燭台に乗せられたロウソクが、薄く灯りを放っている

 

 

 

 

僕はこの建物を、隅からすみまで探索した

これから必要になると勘が囁いた物は探索中に見つけた袋に詰めていき、途中遭遇した人間は殺しはしないものの動けなくしていった

 

探索中に立ち寄った調理室で起こったちょっとした事故で、解体中の豚が頭上に降ってきたのを弾き返した際にその血を頭から被ってしまい血塗れになってしまった。

すぐにその血を洗い流そうとしたが、運悪く人が来てしまい、騒がれる前に、と思い素早く近づこうとしたが豚の血で足が滑り、ついでとばかりに手も滑り、持っていた灯り(ランタン)が逃げ出した者の頭に勢いよく当たり気絶…そこまでは良かったよ。

人が気絶するほどの勢いでぶつかったランタンはどうなったって事なんだけど…まあ、壊れたよね。

そして中に入っていたロウソクは火が消えぬまま、気絶した者の背に落ちた。

そうなったらどうなるか、…まあ、燃えたよね。

気絶した者の服に火が付き、そこから廊下に敷いてあったカーペットに燃え移り、そのままカーペットを炎が進んで行った。止める暇はなかったよ。

何故そこまで早く燃え移ったのかと言うと、どうやら気絶した彼が酒を持っていたようで、倒れた時に零れ、それに火が付いたようだった。

 

 

 

 

 

そして、火は炎となり、全てを燃やし尽くしていった。

*1
折りたたみナイフ

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