食料を入れた紙袋を片手に2人のもとに戻ると、赤い髪の彼、
ソルドーネは買ってきた食料を2人に分け与えながら話を聞いた。
「 ふうん、マフィア…ね 」
「ああ、奴等はそう言っていた。
俺達は奴等が話しているとこに偶然出くわして目をつけられた」
「あいつらは他の町から最近この町にやって来た。
そして町民を脅し、町を荒らし始めたんだ」
「助けてくれたことには礼を言うが、お前はすぐに町から出た方がいい。奴等は簡単に人を殺す。
旅の途中だと聞いたが、そんな奴等が居る町にはお前も長居したくはないだろ?」
「Gの言う通りだ。オレ達を助ける為にあいつらを倒してくれたんだろう? その時に顔を見られている筈だ。
お前はあの人数の大人達を倒すことのできる強さを持っているんだろうが、あいつらの根城にはその数倍の人数が居る。いくらお前でもその数には–––」
「 –––心配はいらないよ。人数なんて 僕には関係ない話だ 」
「なっ! 何呑気なこと言ってやがる!」
「 第一、彼等は僕の姿を見ていない。
自分達が何に倒されか分かってないだろうね。
それに、僕にも予定があるんだ。この町から出るにしても……2日後になるだろうね 」
「そんな悠長なこと言ってる場合か!! 見つかったら殺されんだぞ!」
気にすることは何もないとばかりな態度を取っているソルドーネに、Gは頭のケガを物ともせずに立ち上がり抗議する
「G、急に動くな。頭をケガしてるんだぞ」
「だが!」
「今日、あいつらがオレ達を探し始めることはない筈だ」
「⁉︎・・・ジョット………いつものか…。なら、今日は大丈夫なんだな?」
「ああ」
「…そうかよ」
ジョットの言葉を聞いたGは、ひとまず落ち着いたのか、ドサッと腰を下ろした。
「・・・・チッ・・」
「すまない、気を悪くしないでくれ。言葉は荒いが、これでも心配してるんだ」
「 謝る必要はないよ。だけど君達の言う通りにするつもりもない。僕は好きに動く 」
そう言いソルドーネは立ち上がった
「 僕は君達に心配されるほど弱くない。予定通り、2日後にこの町を出る。
この場所は誰にも見つかることはないから、落ち着くまで利用するといい 」
ジョット達に背を向け、ソルドーネは歩き出した。
その背中にジョットは立ち上がり声をかける
「気をつけてな! 近くに来ることがあったら寄ってくれ!
また会おう!!」
ソルドーネはその声に振り向かないまま姿を消した
「・・・フッ」
「ジョット、どうした?急に笑うなんて」
「・・いや、、また会いたいな、と」
「助けられはしたが、、あんな自分勝手な野郎、俺はごめんだぜ」
「だが、また会うことになるだろうな」
「は、マジかよ。・・・だが、お前が言うんだからそうなるんだろうよ。お前の直感は当たるからな」
「そうだな。(まあ、だいぶ先になるだろうがな…)」
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senza nome lato
3日後の朝、町がいつもより騒がしい、どうやら殺しが起きたようだ。しかし、それにしては騒々しい
道行く人を呼び止め話を聞くとこう答えられた
"最近この町に来たマフィアが一夜の内に壊滅した"
"町で遊んでいた奴も含め、全て殺されている"
これには私も驚きを隠せなかった
嘘だとも疑った。既に尾ヒレも付いていると思う。
だが、壊滅したと言うのは本当のようだ
私は好奇心に負け、マフィアが拠点といしてい建物に向かった。
そこで見たのは信じられない光景だった
建物は崩れ落ち、その周りは赤く染まっている。
風に乗った鉄の臭いが鼻の中に充満し、正気を保てなかった。
私は、その場から逃げ出した。
何処かで、カラスのないた声が聞こえた気がする。
町である男が叫んでいた
「本当なんだって!!本当に見たんだ!!!」
その男は昼間っから酒を飲んでいる男達に何かを訴えている
「だが明かりも無い真っ暗闇だったんだろ? 見間違いじゃねぇのか?」
「それかただの夢か!」「クスリってのもあるだろ!」
「「「!!!ギャハハハハハ!!!」」」
「!!!本当なんだよ!!!」
様子を見るに、誰も男の言葉を真に受けていないようだ
男はマフィアが壊滅した夜に、それを見たと言う
月のない暗闇でボンヤリと光っていたそれを
「あれは、
「「「!!!ギャハハハハハハハハハハ……………