こちらS.O.N.G.内シンフォギア装者RADIO!!   作:とりなんこつ

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第二回 翼&クリス

翼   「む、そろそろ準備は出来たようだな」

 

クリス 「………」

 

翼   「どうした雪音? なにか消沈しているように見えるが」

 

クリス 「いや、てっきりあのバカがまた司会するんだと思ってたのに、なんであたしがここにいるんだろうなーって」

 

翼   「立花は小日向に旋毛(つむじ)を曲げられてしまったとかで、今日は来られないそうだが」

 

クリス 「…まあ、考えてみりゃ、あのバカと先輩が二人そろっても、どっちもボケ役だしな」

 

翼   「正直、そのボケと突っ込みという意味自体、よく分からぬのだが…」

 

クリス 「さっそく無自覚にボケてるよこの人」

 

翼   「刃が(ほう)ければ(なまく)らにて、この剣たる身の気概は常に業物ぞ!?」

 

クリス 「ヤベエ、なに言ってんのか全然わかんねぇ」

 

翼   「何を言う雪音! この言葉の意味は…と、なに!? もう時間か!」

 

クリス 「はいはいカンペカンペっと。…えーと、今回のゲスト件司会進行は、世界のトップアーティストにしてS.O.N.G.の誇る絶対『(つるぎ)』ウーマンこと」

 

翼   「わたし、風鳴翼だッ!」

 

クリス 「アシスタントはS.O.N.G.の誇る胸部装甲ギガ盛りガール、あたし雪音クリスで…って誰だこのカンペを書いたのはッ?!」

 

翼   「では、第二回S.O.N.G.内シンフォギア装者RADIO! 推して参る!」

 

 

 

 

 

 

番組OP とどけ! happy♡うたずきん!

 

 

 

 

 

 

クリス 「…二回目だけど、やっぱおっさんの歌声は耳にクるな…」

 

翼   「さすが叔父上。歌声にも切れ味が漲っているッ!」

 

クリス 「まあ、アンタらは血族だからそこらへんは共感できるんだろうけどよ…」

 

翼   「ともあれ、さっそく進行を務めさせてもらおう。本日のコーナーは、ずばり、これだッ!」

 

クリス 「いやそんな力いっぱいフリップを持たれてもラジオだから見えてねーから。…なになに、俳句コーナー?」

 

翼   「然り! 防人たるもの、武を極めただけでは片手落ち! 文芸も極めてこその護国の鬼ぞッ!」

 

クリス 「その理屈は正直わかんねえけど、先輩、俳句なんて詠めんのかよ?」

 

翼   「ふっ、今しがた口にしたばかりだろう? 文武を併せ持ってこその防人だと」

 

クリス 「いきなり墨を擦り始めたよ、この人」

 

翼   「では、風鳴翼、推して参るッ!」

 

クリス 「こりゃ驚いた。アンタ、絵心とか創造性は壊滅的なのに、すげえ達筆じゃねえかッ!」  

 

翼   「ふふふ、雪音、そんなに褒めるものではない。照れくさいではないか」

 

クリス 「いや、一つ褒めて二つ貶してるんだけどな」

 

翼   「…よし、出来たぞッ。このラジオを聞きしものは音にも聞けッ!」

 

クリス 「なあッ!? これは…ッ!?」

 

翼   「ごほん。あー。―――『五月雨を 集めて早し 逆羅刹』」

 

クリス 「…逆羅刹ってなんなんだオイ」

 

翼   「それはわたしの戦技だな」

 

クリス 「そういう意味じゃなくてな…!」

 

翼   「続けていくぞ! 『古池や 蛙飛び込む 逆羅刹』!」

 

クリス 「いや、だから」

 

翼   「『静かさや 岩に染み入る 逆羅刹』」

 

クリス 「先輩、それはさすがに俳句的にダウトだろう」

 

翼   「ふむ?」

 

クリス 「あたしだって、さすがに俳句は季語が入ってなきゃダメなのは知っているぜ? そんで、逆羅刹はどう考えても季語じゃねえだろ?」

 

翼   「ふふ、雪音、それは浅墓というものだ。世には自由律俳句というものは存在するッ!」

 

クリス 「自由律俳句だとッ!?」

 

翼   「つまるところ、感性の赴くままに自由な旋律で奏でる句。そこに季語や語調などといった定型は存在しない! 心の翼が羽ばたくように縦横無尽に詠んで構わないのだッ!」

 

クリス 「…それが、これ?」

 

翼   「ゆえにこのような句を詠むことも可能だッ! 『逆羅刹 ああ逆羅刹 逆羅刹』」

 

クリス 「アンタの逆羅刹にかける情念がこええよッ!?」 

  

翼   「まあ確かに一際思い入れのある技ではあるからな。使いこなすのには時間がかかったし」

 

クリス 「確かに、最近はあの技で竹とんぼみたいに空まで飛んでるしな…」

 

翼   「元となるカポエラを体得するためにブラジルに渡った際に、地元のPCCと揉めてしまったのも良い思い出だ。うっかりマフィアのボスの情婦と間違えられてしまってな。そこでアクアンドゥバのフルートの聖遺物を持つ少女と偶然出会い、一文無しだったわたしは民族衣装バイアーナをその身に纏って―――」

 

クリス 「なにそれ、すッげえ面白そうなんですけど!?」

 

翼   「おっと、これは機密だったな。つい口が滑ってしまった。剣呑剣呑」

 

クリス 「ったく、俳句なんぞよりそーゆー面白い話の方が絶対受けると思うぜ?」

 

翼   「俳句なんぞとは聞き捨てならんな。俳句は歌の作詞にも役立つものであって」

 

クリス 「はいはい、ちょっと時間が押しちまってるから、駆け足で質問コーナーへ行くぞ」

 

翼   「むう。不承不承ながら、質問を受け付けましょう」

 

クリス 「えーと、RN(ラジオネーム)「TIグループからの転職組」さんからの質問の御葉書です。『翼さんは良くバイクに乗っていますすが、好きな車種はなんですか?』」

 

翼   「Ninjyaだッ!」

 

クリス 「『一番良く乗っている車種は?』」

 

翼   「Ninjyaだッ!」   

 

クリス 「『好きな男性のタイプは?』」

 

翼   「Ninjyaだッ!」

 

クリス 「ほうほう、やっぱりなー」

 

翼   「…いま、サラリと不躾な質問が混じっていたような気がするのだが?」

 

クリス 「うんにゃ気のせいだろ」

 

翼   「それと、雪音が葉書とはいえ、初めて『翼さん』と呼んでくれたのは嬉しいぞ」

 

クリス 「なッ!? うそだろッ!?」

 

翼   「いやいや今日は記念日ということにして、長く記憶に留め置くとしよう」

 

クリス 「頼む、先輩、忘れてくれ…ッ」

 

翼   「そこまで必死になることもなかろう。…むっ、ふと素晴らしい自由律俳句を思いついたぞッ」 

 

クリス 「いや、まあ、止めてもどうせ発表するんだろ? どうぞ」

 

翼   「では行くぞッ! 『S2CAをしてもひとり』!」

 

クリス 「…………」

 

翼   「どうした雪音? ははは、あまりの素晴らしさに声もでないか」

 

クリス 「突っ込みどころが多すぎて絶句してたんだよ! だいたいS2CAは一人でするもんじゃなくて…ってやっぱり突っ込みが追い付かねえッ!」

 

翼   「おっと、もう終わりの時間か。皆さんには楽しんで頂けたかな? わたしたち装者に対する質問、リスナーの考え付いた俳句は、24時間いつでも受け付け中だッ!」

 

クリス 「さらっと余計な募集項目が追加されてるッ!?」

 

翼   「それでは第二回S.O.N.G.内シンフォギア装者RADIO、これにて終了、御免仕る。みな、常在戦場ッ!」

 

クリス 「それって別れの挨拶なのかよッ!?」

 

 

 

 

 

番組ED プレイバックpart2 Vocal:風鳴翼

 

 

 

 

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