こちらS.O.N.G.内シンフォギア装者RADIO!!   作:とりなんこつ

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第六回 エルフナイン&クリス

エルフナイン「ボ、ボクもラジオに出るんですか?」 

 

クリス   「まあ、おまえも元は聖遺物を纏っていたことがあるからOKじゃね?」

 

エルフナイン「装者じゃないからどうせこんなトンチキなラジオに呼ばれるはずはないと余裕をぶっこいていたボクは一体何をすればいいんでしょう?」

 

クリス   「おいコラ」

 

エルフナイン「す、すみませんッ! つい思っていたことが口に…ッ!」

 

クリス   「…素で悪気はないんだよなコイツ。まあトンチキなのは否定できないし、分かったらから泣くなって」

 

エルフナイン「ぐすぐす…、すみません、それじゃカンペを読んでいいですか?」

 

クリス   「だからいちいち謝ったり断ったりしなくてもいいから」

 

エルフナイン「す、すみませんッ! えーと、今日のラジオは、ガッカリなのは錬金術だけじゃないッ! S.O.N.G.の誇る『赤壁(レッドクリフ)』ことボク、エルフナインが司会進行で、部分的な黄金錬成は既に完成しているッ! S.O.N.G.の誇る『大岩石(エアーズ・ロック)』こと雪音クリスさんのアシスタントでお送りしますッ」

 

クリス   「………」

 

エルフナイン「あの、クリスさん。この場合のレッドクリフの意味は…?」

 

クリス   「…毎度毎度誰だこのカンペを書いているヤツはッ!?」

 

エルフナイン「ひあああッ!? だ、第六回S.O.N.G.内シンフォギア装者RADIO始まりますぅうッ!」

 

 

 

 

 

 

番組OP とどけ! happy♡うたずきん!

 

 

 

 

 

クリス   「悪かったよ、別にお前を怒ったわけじゃないから。な?」

 

エルフナイン「すみません、なんだかよく分からないけどすみません…」

 

クリス   「ったく、あいつもバカのくせにこういう時にだけボキャブラリーを発揮しやがって」

 

エルフナイン「あの、この場合のクリスさんのエアーズロックの意味は…」

 

クリス   「あーッ、そんなのはどーでもいいから、おまえは何か企画してきたのか?」

 

エルフナイン「ボ、ボクですか? そうですね、軽く錬金術の講義でもしようかと」

 

クリス   「へえ? 面白そうじゃん」

 

エルフナイン「えーとですね、エメラルド(タブレット)からイデア論まで遡りつつ、錬金術の根源にあるモノの概要にアプローチを」

 

クリス   「やめてとめてやめてとめて」

 

エルフナイン「え? ダメですか?」

 

クリス   「思わずあのバカの声真似をしちまったけどな、そんな専門的なことをこんなラジオで説明してウケると思ってんのか?」

 

エルフナイン「…錬金術師なら、たぶん」

 

クリス   「S.O.N.G.の職員にオマエの他に錬金術師なんていねーから!」

 

エルフナイン「ああッ! やっぱりボクはうっかりものの錬金術師ですッ!」

 

クリス   「その件に関してはもうフォローしねーぞ。とにかく、もっとフランクなものでいいんだ、フランクなもので」

 

エルフナイン「では…美味しいそうめんの作り方ではどうでしょう?」

 

クリス   「いきなりフランクすぎるだろッ! …いや、まあ、前々回ではカップ麺を作ったくらいだから、アリっちゃあアリだろうけどよ」

 

エルフナイン「それじゃあ、あらかじめ準備してきたこのそうめんを…」

 

クリス   「って、おい! 既に出来上がっているじゃねえかッ!」

 

エルフナイン「はい、このそうめんを使って、七色のそうめんを作ってみようかと」

 

クリス   「錬金術でそんなことが出来るのかよッ!?」

 

エルフナイン「錬金術の基礎は、物質の分解と再構築ですから」

 

クリス   「…説得力があるような、ないような」

 

エルフナイン「では、茹で上がったそうめんをボウルに入れて ▓▒▓▒▓▒▓▒も入れて封印します」

 

クリス   「え? なんだって?」

 

エルフナイン「▓▒▓▒▓▒▓▒です。普通の人には聞き取りづらいかも知れませんね」

 

クリス   「そんなよくわかんねーもん入れても大丈夫なのかよ?」

 

エルフナイン「これは錬金術の秘奥に連なるものですから」

 

クリス   「それで? その先っぽに星がついたスティックは?」

 

エルフナイン「響さんが『魔法少女っていったらこれだよね!』って夏祭りで買ってくれましたッ!」

 

クリス   「魔法少女事変って、あのバカにとっちゃそういうニュアンスなのか…」

 

エルフナイン「ここで呪文です。『ふんぐるい むぐるうなふ…』」

 

クリス   「なんかやけに禍々しくねえか…?」

 

エルフナイン「『…いあ! いあ! はすたあ!』」

 

クリス   「ぷわッぷ! なんだ!? なんかボウルから煙みたいなもんがでたぞッ!?」

 

エルフナイン「出来ました! ボク特製の七色そうめんですッ!」

 

クリス   「…何かくすんだ色のウネウネした物体の表面が、不気味に七色に発光しているように見えるんだが?」

 

エルフナイン「美味しいですよ、多分!」

 

クリス   「おまえ、しれっと「多分」とかつけてんじゃねーよ!」

 

エルフナイン「大丈夫です、ただちに影響はないと思いますよ、きっと!」

 

クリス   「だったらおまえが責任持って食ってみろよ」

 

エルフナイン「すみません、ボクは錬成するのが専門で…」

 

クリス   「嘘つけッ! バカたちと一緒に美味そうにパフェにパクついていたじゃねーかッ!」

 

エルフナイン「では、もったいないですけど、この『そうめんのようなもの』は処分させてもらいますね」

 

クリス   「ったく、失敗したなら最初からそうしろってんだ」

 

エルフナイン「あ。ゴミ箱に捨てようと思ったら、流しの方へ捨ててしまいました…」

 

クリス   「…あたしの目には、おまえの手から勝手に流しの方へ飛び込んでいったように見えたんだけど?」

 

エルフナイン「作ったそうめんが流し台から排水溝に流される。これも一種の流しそうめんで、哲学的で趣き深いですねッ!」

 

クリス   「なんか変な汗をかいてないか、おまえ」

 

エルフナイン「そ、そんなことはありませんにょ? それでは次は質問コーナーへ行きましょうッ!」

 

クリス   「正直妖しさが爆発しすぎているが…まあいいか」

 

エルフナイン「えーと、RN(ラジオネーム)暗謀出身さんからボク宛てですね。ありがとうございます! そして質問内容は…『生えてますか?』」

 

クリス   「……」

 

エルフナイン「クリスさん、どういう意味でしょう? ボクはちゃんと髪の毛は生えてますし…」

 

クリス   「…あーあーあー。クソ、スタジオに渡す前にしっかり検閲しとけってんだ」

 

エルフナイン「あの…」

 

クリス   「気にすんな。ほら、隣の部屋のディレクターも謝っているだろ。…この質問の差出人は、あとで友里サンと一緒に締めといてやるから」

 

エルフナイン「よく分かりませんが、分かりました」

 

クリス   「んじゃ、次の質問だ。RN(ラジオネーム)ちゅらさんだとよ」

 

エルフナイン「ちゅらさん? どういう意味でしょうか?」

 

クリス   「沖縄の方言で可愛い子ちゃんって意味かな? 昔はそんなタイトルのドラマもあったらしいが、おまえは知るわきゃないか」

 

エルフナイン「ちゅらさん、こんにちは、初めましてッ。それで、質問はなんでしょう?」

 

クリス   「んーとな『キスってどんな感じですか?』だってさ」

 

エルフナイン「…はい?」

 

クリス   「だから、キスってどんな感じなんだってだろ? 二度も言わせんなよ恥ずかしい」

 

エルフナイン「は、はいいいッ!? な、なんでそんなことをボクにッ!?」

 

クリス   「仕方ねーだろ! ざっと見回してがっつりキスをカマしたことがあるのはおまえらぐらいなんだからよッ」

 

エルフナイン「なんでボクとキャロルのことを…!!」

 

クリス   「そりゃ今にも死にそうなやつのことを、一人病室に置いとくわきゃねーだろ。カメラでバッチリモニターしてるわ」

 

エルフナイン「あ、あれはキスというより、一種の情報共有を伴う一体化の儀式といいますか…ッ」

 

クリス   「でも、キスには違いないだろ?」

 

エルフナイン「ですから、あれは偶々で、情報伝達を行う際のDNAの交換には口腔内の粘膜的接触が…って恥ずかしくてこれ以上は言えませんよぉッ!」

 

クリス   「なー、頼むからもっと具体的に教えてくれよー。先輩に訊こうにも、この間からずっと電話に出てくんねーし」

 

エルフナイン「はッ!? もしかしてこの質問をしたちゅらさんって…」

 

クリス   「どんな感じなんだ? やっぱり気持ちいいもんなのか? それとその…レモンの味とかするもんなのかッ?」

 

エルフナイン「クリスさんッ! 迫力の割には言っていることが未通女(おぼこ)いですッ!」

 

クリス   「へっへっへ、答えるまで逃がさねーぞッ」

 

エルフナイン「ああッ! さり気なくドアを背中にッ!?」

 

クリス   「あ、ヤベェ。弄る方の楽しさが分かってきたかも…」

 

エルフナイン「ひーんッ!!」

 

クリス   「ほれほれほれッ」

 

エルフナイン「…『これ以上オレを覗き込むな!』」

 

クリス   「ひぃいいッッッ!?」

 

エルフナイン「…あれ? どうしたんですかクリスさん。そんなにガクガク震えて。クリスさーん?」

 

エルフナイン「どうしましょう。クリスさんが震えるばかりで答えてくれません。えーと、もう今回は終わらせちゃっていいですか?」

 

エルフナイン「それでは、第六回S.O.N.G.内装者RADIOはこれでお終いです。みなさんさようなら……って、非常警報ッ!?」

 

クリス   「…はッ! なんだあッ!? 本部内に敵性反応だとッ!?」

 

エルフナイン「ク、クリスさん! 洗面台の排水口から…ッ!」

 

クリス   「こ、これはッ!?」

 

 

 

 

 

 

番組ED  ファンキー・モンキー・ベイビー Vocal:エルフナイン

 

 

 

 

ラジオ局注:そうめんのようなものは、スタッフ(主に司令)が、美味しく退治しました。

 

 

  

 

 

 

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