今日は緑谷出番少ないです
緑谷たちが相澤先生を助けるために色々策を考えている時、恋する青少年・爆豪は…
『うぉらぁっ!』
轟、と共に爆発が起き、次々とヴィランが倒されていく。切島と共にビルゾーンに飛ばされた爆豪だが、切島の存在が薄くなるくらいの大活躍をしている。あっという間にヴィランを一掃してしまった。
『弱えーなァこの雑魚共がァ!』
まさに悪人面そのものである。切島は若干引いていた。
『なぁ爆豪…これじゃどっちがヴィランが分からなくなって応援に来た人達にヴィランに間違われるんじゃねーか?』
『あんっだとこらァ!』
『それだよそれ!さっきお前に襲いかかったヴィランが不憫でならねぇよ…あんなの来たらそりゃちびるわ』
『あんっだこのクソ髪が!』
凄い口が悪い。これがなけりゃヒーローとして文句なかったのだが。神様が爆豪に優しさという感情を入れ忘れていたに違いない。
『そんなんだと女子が離れていっちまうぜ。緑谷とかよくお前の幼なじみやってんな。やっぱ緑谷のこと好きなのか?』
ちょっとカマをかけてみる切島。どんな反応をするのか気になったのだ。
((さーて、どんな反応すんだろ))
『…………………………』
『…?おい爆豪?どうしたんだ?』
『…………………………』
『なぁなんでそんな黙るんだよ!俺の言葉聞こえてなかったのか!?』
『…………………………』
『…っ!おい爆豪!上!』
固まって動かなくなった爆豪に、隠れていたヴィランが襲いかかる。
が、その敵の首根っこを掴み床に叩きつけて、爆発を起こし気絶させた。
『………………っつああああんなやつつつつつべべ別に好きとかあああああああるわけわけわけねねねーだろろろ!』
目に見えて動揺しまくっていた。それを見た切島は、
((思ってたのと違うな…))
動揺しすぎだ、と爆豪の天邪鬼さを悟った。爆豪はまだ動揺していた。
『ああああいつののののこことななんてべべべべつににに…』
((聞かれてないのにまだ言ってる…))
『素直になれよな…』
緑谷side
状況はかなり不利。あのヴィランの個性が分からない以上、僕達が不意をついても多分負けるだろう。でも先生を見捨てて行きたくない!
その時、黒い謎の人間(?)が現れた。ううん、人じゃない…なんというか…混ざってる?何が混ざってるかと聞かれても分からないけど、何か猛烈に違和感を感じる…
ヴィラン曰く、あれは[脳無]らしい。あの手が沢山ついたヴィランが言ってた。見た目からして強いな。でもどうやらあいには思考がない。最近そういうのもわかるようになってきた。
かなり前にアメリスさんが来た時、私に魔女の恩恵をくれた。魔法は教えてもらってない。もっとも、アメリスさんは覚えてなかったが。
『これ〜あげるわぁ〜わたしにはぁもういらないものだしぃ〜あなたが使えば喜ぶんじゃなぁい?』
誰が喜ぶんですか?と聞いたらお餅が食べたいわ〜と言ってはぐらかされた。いや多分本気で自分の言ったこと忘れてるな…
貰った恩恵は【魔女の瞳】。相手の気持ちや思考がある程度分かるらしい。あと対象の本性とかも。
恩恵のフィルターをかけた状態で見た脳無は、なんだか異質で嫌な感じがした。
どうしようかとずっと悩んでいると、入口付近から大きな音が聞こえた。そこに居たのは…オールマイト!?
『…!誰かが助けを呼んでくれたんだわ!』
『オールマイトだ!オイラたち助かるぜ!』
「オールマイト…!」
この状況から見たオールマイトは、まるで救いの神のようだった。
◇アメリスside◇
『何でも忘れちゃう私だけどぉ、あれは忘れずに渡せてぇ良かったわぁ〜』
私の唯一の友達が遺した最後の約束。友達の頼みは忘れない。あなたのおかげでこの呪われた体に私は勝てたのよ。記憶が無くなる《忘却の呪い》。もう誰にかけられたかも忘れちゃった。何でも忘れていく私は元いた友達すら忘れてしまって、1人になってしまった。忘れたくないのに、呪いは私の記憶を蝕んだ。悲しかった。辛かった。どうして大事な記憶は忘れちゃうのに、嫌なことは忘れられないの?
そんな私にあの子は話しかけてくれた。
『そんな辛気臭い顔してひきこもってるから、何でも忘れちゃうのよ!おいでよ!忘れちゃうなら何度だって覚えさせてやるんだから!』
…ふふっ。ほんとにあの子の言う通り。今でもあの子との思い出は忘れないのね。大丈夫よミリちゃん。約束は果たすわ。私が消えてしまう前に…
あなたを殺すよう人々を唆したあいつを見つけ出してみせるわ。
チーズうめぇ
(2019/09/27 18:21)誤字修正しました。
一応指摘されたところは仕様だったのですが、こっちの方が良いですね。