魔法少女だよ緑谷ちゃん!   作:逆傘

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今日は緑谷が魔法を試して特訓します。

あと現在進行形で緑谷に思いを募らせる健全少年かっちゃんもちょっとでます。



魔法をちょっと使うよ!

 

 

 

前に魔女さんが言っていた、魔法…実感があんまりわかないんだよね…どっちも見た目で分かりにくい魔法だし…とりあえず身体強化使ってみよう。

 

僕は厚めの板を用意して、板割りをしてみる。身体強化をかける前に本気でやってみる。厚さが8センチもあるからか、ビクともしない。すごく手が痛い…

 

次は身体強化をかけてみる。そうすると割るまでは行かずとも、大きなヒビが入った。もう少しで割れそうだ。まだあんまり強くないけど、レベルアップ可能って言ってたし、まだまだ強くなるよね!

 

次は回復。さっき身体強化をかける前に板を殴った手が少し擦りむいていたから、そこに手をかざし、回復をかけてみる。そうするとみるみるうちに怪我が跡形もなくなくなった。これもぜひ入試までには伸ばしておきたいな。受験日まであと10ヶ月。少しでも多く魔法を習得し強くして、入試に備えよう。

 

こうして僕は入試に間に合うように、特訓を始めた

。特訓って言っても、ひたすら筋トレをして、自分の能力が伸びたか確認しての繰り返し。新しい魔法が使えるようになったら、夢の中でミリカヤさんが教えてくれる。魔法を鍛えてから1ヶ月、新しい魔法を2つ習得していた。

 

 

*夢の中にて

 

〈あら…新しい…魔法の…封印が…解けている…1つは…睡眠[スリープ]…もう1つは…束縛[バインド]ね…1ヶ月で…これなら…夢はすぐに…叶うんじゃないかしら…〉

 

いつものようにミリカヤさんに説明を受ける。ここ最近、どんどんうすくなっている気がする。

 

〈これからは…私に…聞かなくても…自分の能力が…伸びたか…新しい魔法を…習得したか…分かるように…しておくわ…私は…あなたに…渡した…力で…存在…していた…か…ら…もう…消えるわ…元は…もう…死んでいる…から…でも…あなたは…私より…強くなれるわ…頑張って…ね…〉

 

そう言ってミリカヤさんは最後の仕事を終えたのか、満足そうな顔で消えていった。目が覚めた僕は、少し寂しい気持ちになった。雄英高校への道を開けたのは、彼女のおかげだった。彼女がくれたこの力を、無駄にしないように僕はいっそうトレーニングにはげんだ。

 

そうして1ヶ月、また1ヶ月と過ぎていき、あっという間に雄英高校入試まであと1ヶ月という所に迫ってきていた。新しい魔法を新たに3つ習得し、今使える魔法の全てのレベル上げも行った。新たに習得したのは、命令[コマンド]、透明化[インビジブル]、消音[サイレンス]だ。ミリカヤさんがいなくなって、魔法の封印が解けたか、魔法が進化したかは能内アナウンスで分かるようになっていた。その声はとてもミリカヤさんに似ていて、少し嬉しかったな。あと1ヶ月、伸ばせるところまで伸ばしておきたい。

 

いつものようにブツブツ言いながら歩いていると、かっちゃんにあった。かっちゃんはお前に雄英は入れねぇ、って言われた。他にもなにか言われたけど、もう僕は、君やみんなに笑われて俯いていた、あの時の僕とは違う。僕は雄英に入ってみせる。いや、入るんだ!

 

「僕は絶対にオールマイトのような笑って人を助けられるヒーローになるんだ!」

 

まさか言い返されると思ってなかったかっちゃんが驚いているうちに、僕はそそくさとその場を後にした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

・かっちゃん視点

あいつは、小さい頃からヒーローになりたがってた。俺が個性が出現した時、輝いた目で、

「いいなぁ…僕も早く個性でないかなぁ」

と言っていた。結局あいつに個性なんて出なかったが。でもあいつはなぜか諦めなかった。無個性のクソナードがヒーローなんてなれるわけがねぇ。モブ共からもそう言われ続けていたのに、あいつはヒーローを諦めなかった。雄英の入試まであと1ヶ月。俺はあいつに何とか志望校を変えさせるためにボロクソに言った。だが、あいつはいつものように俯かず、真っ直ぐ俺の目を見て言いやがった。

 

「僕は絶対にオールマイトのような笑って人を助けられるヒーローになるんだ!」

 

言い返してきやがるとは思ってなかった。呆然としているとあいつは足早に去っていった。その後ろ姿を、ただを見ることしか出来なかった。なぜそんなにあいつに執着しているのか、今はまだ分からなかった。

 

 

 

to be continued…




チョコが食べたい作者です

今日この後キャラ紹介&能力詳細のやつ出します…多分

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