オリ主がGS世界で色々変えようと奮闘するお話   作:ミニパノ

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ちょっと前に短編を練習がてら投稿しましたが、連載で投稿はこれが初めてになります。
拙いなりにも完結できるよう試行錯誤しながら頑張りますので、出来れば生暖かい目で見守っていただければと、宜しくおねがいします。
良ければ、意見/感想/誤字脱字報告などありましたら宜しくおねがいします。糧にさせていただく所存です。


1:はじまりは突然に~オフィスビルを除霊せよ~

目を覚ますとそこには……。

 

「化け物がいました……ってどこの漫画だよ!」

 

俺は廃墟の柱の後ろで固まったまま、音には出さずに口の中だけで叫んだ。

柱の向こうには化け物(巨大な幽霊?)がブツブツと何かを呟きながら徘徊している。

これは夢だ、夢でなければ俺に戦う術なんてない。

 

確かに俺は子供のころから格闘技に尽くしてきた。

それなりに自分でも自信はある程度には強くなり、17歳にして世界のホープと呼ばれる様になったし、普通の高校生活をしつつも、裏でヒーローみたいなことをしてきたという、それこそ何処の漫画だと言える様な生活をしてきた自覚はある。

 

とはいえ、あんな化け物相手に只の肉弾戦が効くとは思えない。

なるほど、夢ならもしかしたら不思議パワーが出るかもしれない。

うおー!……うん、不思議パワーは出ない!畜生!

 

それにしても漫画みたいに解りやすい程に化け物だ。

例えるなら俺の好きな漫画に出てくるGS美神に出てくる様な……。

そんな事を考えていると近くのエレベーターが動く音が聞こえた。

ひょっとして助けが……?

まさかこんな廃墟のエレベーターが動くと思っていなかった俺は少しの希望を持ち始めていた。

エレベータのドアが開いた瞬間、俺の思考は止まった。

 

「霊能者にはハッタリが重要よ」

 

「よその霊能力者が聞いたら怒りますよ」

 

柱の影から覗きこんだそこには、先程俺が冗談というか現実逃避程度に考えたGS美神の登場人物である、美神令子、横島忠夫、おキヌちゃんがいた。

確かに考えてみれば、その漫画のかなり序盤で見た依頼のシーンにそっくりだ。確かこの悪霊はここの元社長で自殺したとかだった気がするが。

 

「ど、どういう……?」

 

ドッキリか?やっぱり夢か?とも思ったが、あまりにリアル過ぎるこれらがドッキリとは思えず、同様に現実としか思えない程に自分の意識はハッキリしていた。

 

そうこう考えている内に、荷物をエレベーターに置いたまま美神達は悪霊の攻撃を受けてしまう。

天井が崩れてエレベーターの入り口が塞がる。

漫画で見た通りの展開だ。このまま何もしなければおキヌちゃんが八千万のお札を取りに行って破いてしまうが、横島の煩悩の御蔭で無事悪霊は退治できるハズ。

 

「俺、変に冷静だな」

 

場違いな事を呟きながらも彼らの動向を見つめる。

美神さんが張った結界がドンドン攻撃されており、そのたびに結界がミシミシと悲鳴を上げる。

正直どうにかなると解っていてもハラハラするものだ。

……待てよ、これが本当に漫画の通りになるって保証はあるのか?あのまま結界が壊れちゃったら美神さんも横島も殺されちゃうんじゃないか?

大体彼らは本当に美神さんや横島なのか?

 

自分の想像に背中が冷たくなる感覚を覚えた。

おキヌちゃんは、まだお札を取っている最中だ。

 

「まずいわね、この結界、時間稼ぎには足りなかったかもしれないわ。それに、この悪霊も天井に気付いたかもしれないわよ」

 

「ヤバいっすよ~!!」

 

漫画にあったかどうかわからないセリフ。それを聞いた瞬間、俺は大した考えも無しに飛びだしていた。

 

 

 

 

「オラ化け物!こっちだ!」

 

天井を見つめていた化け物に石を投げつけて叫ぶ。

 

「ウガ?」

 

「なっ!」

 

「何でこんなところに子供が?!」

 

石は悪霊を貫通して何の意味も見せなかったが、悪霊は俺に気付いた様で身体ごと振り向いた。

美神さんも横島も驚きの声を上げている。

 

「はは……死んだかな俺」

 

自分のした行動に気付いて我に返った時には遅かった。既に悪霊は俺に向かって突進してきている。

苦し紛れに相手の攻撃に合わせてしゃがんだ俺は、死を覚悟した。

 

「うがぁ?!」

 

何の奇跡か、俺はあの悪霊の攻撃をギリギリかわす事が出来たらしい。

やけに身体が軽いが好都合ではある。とにかく逃げるしかない。エレベーターに向かった瞬間、すぐに俺は後悔した。

 

「エレベーター埋まってるんだった!」

「おキヌちゃん!戻って来なさい!」

 

俺の動きを追っていた悪霊はエレベーターがある俺の方へ突っ込んでくる。おキヌちゃんは美神さんの言葉通りに逃げた様だ。

絶体絶命の中、頬に触れたのは中途半端におキヌちゃんが引っ張り出した、八千万と書かれた紙きれだった。

 

「なる様になれ!」

 

どうせ動かないだろうが、このまま死ぬよりは良いと瓦礫に手を添えて力を入れた。

……瞬間、想像もしてなかったほど軽く瓦礫が崩れ、エレベーターの扉をこじ開けることが出来、お札が自分の手元におさまった。

 

「は?」

 

呆然としている間に悪霊が手を振り上げていたのに気付き、地面を蹴った。

 

「へ?!」

 

俺は悪霊の頭を飛び越える跳躍をしたらしい。スローモーションのように空中を動き、悪霊の背後に着地した。

 

「んん?」

 

自分の動きに頭がついていかず、ぽかんとしていると、美神さんが俺の手からお札を取りあげてこういった。

 

「でかした!!極楽へ、いきなさい!!」

 

美神さんが叩きつけたお札は悪霊を跡形もなく消し飛ばした。

 

「やるじゃないアンタ!助かったわ!……で、何でこんなところにアンタみたいなガキンチョがいたのよ」

 

美神さんの声を聞きながら、緊張の糸が切れたのか、俺は、意識が、沈んでいくのを、感じた。

一言、言うとすれ、ば……。

 

「誰が、ガ、キンチョ……だ」

 




ちょっち短いですかね。。
冒頭だけすぐ次を出します。

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