オリ主がGS世界で色々変えようと奮闘するお話   作:ミニパノ

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日常回で原作時系列的には、ほんの少ししか進みません。

色々すっ飛ばしながらでも前回でまだ原作で言うところの7巻だったりします。
多分GS試験以降から、オリジナル話が増えていくと思います。

また、今後もかなりすっ飛ばしていこうかと思っています。
※進行遅くなっても原作時系列全話拾って、かつオリジナル話もガンガン突っ込むか迷ったんですが、
 どう考えても、「いつ終わるんだ」となるのでやめました(笑)


11:新しい事務所やら色々と

鏡を見て改めて思う。

やはり小さい……そして、幼い……。

 

なんだこの、ぷにぷにほっぺに、くりくりお目々は……。

黒髪短髪、服装間違えたら女の子に間違えられる可能性すらあるな。

それにしても完全に子供にしか見えない。

これじゃあ確かに皆から小学生扱い受けても仕方ないかも。

 

だとしてもだ、以前一度横島が悪ふざけで何処から持ってきたのか知らんがランドセル持ってきた時は、あわや戦争になるところだった。

あの時ならもしかしたら金髪でスーパーな感じになれたんじゃないだろうか。

ちなみにその時は、事務所の暴君(美神さん)の命令により、そのランドセルを背負う羽目になり、写真まで撮られてしまった。

いつかあの暴君にも復讐を、と誓った。

そうだ、平安時代から戻ってきたら高島のことを持ち出して煽るに煽る、とかどうだろう。

……うん、俺が東京湾に沈むところまでは想像できたね。やめよう。

 

そういえば、暴走でなんか身長伸びたとか言ってたけど、どういう理屈で伸びたんだろう、と思い、試しに老師に聞いてみたところ。

 

「あ?願望じゃろ?」

 

とか言ってたけど、どう考えても真面目に聞いてくれてなかった。

 

はぁ、これじゃあ、モテるのは諦めたほうが良さそうだなぁ。

いや別にそれが目的じゃないけど、もしかしたら、くらいは考えちゃうじゃないか。

 

まぁ身長は別にこれくらいの身長の人も居るだろうし構わないけど。

あ、いや、元の身長を考えると手足の長さが違いすぎて、たまに戦いの時にリーチを間違えるという実害を考えると一概に構わないとは言えないんだけど。

 

『シュウさん、大丈夫です、10年後の姿ではちゃんと身長伸びてたじゃないですか』

 

「まぁそれでも横島の方が高いんだけどな。あいつ地味に高いよな……。って何で俺が気にしてるの解ったんだよ人工幽霊壱号」

 

『いえ、鏡を見てそれだけ深いため息を吐いていたら解るかと』

 

今俺は新しい事務所の一室にいた。

事務所と言っても事務所自体が意識を持っている人工幽霊壱号。

 

ちなみに人工幽霊壱号が言っていた10年後というのは、この事務所を手に入れる際にはちょっとした試練があり、

その中に一歩歩くごとに5歳年をとる部屋があったのだが、それに俺は立候補した結果だ。

まぁ元に戻るのは解っていたのもあるが、ちょっとだけ年をとれば身長が戻るのか確認したかったのだ。

 

結果、美神さんを抱えてジャンプしてそのまま目的地まで一発で到着。

その時の着地で2歩分歩いた時に、この世界に来る前の俺自身から少しだけ年をとった感じの見た目になった。

 

つまり、俺は年齢そのままでこの世界に入って何故か身長が低くなった、のではなく、

年齢自体が10歳程度になっている、と考えるのが妥当だろうか。

そう考えると、パイパーと戦った時、子供に戻される攻撃を受けても意味がなかったのかもしれない。

ま、過ぎたことを考えても仕方ないか。

 

ちなみに、新事務所である渋鯖人工幽霊壱号の試練は、俺が思ったより活躍できた。

飾ってあった甲冑が剣で襲ってきた時は殴ったらバラバラになったし。

まぁ、霊圧が強い部屋に入った時は潰れた蛙みたいになって死にかけてたけど……。

 

 

『シュウさん、お客様です。今おキヌさんが応対されています』

 

「知ってる人?」

 

『ドクター・カオスさんとマリアさん、それともう一人いらっしゃいますね。どこかマリアさんに似ているようですが』

 

マリアに似ている?え、ひょっとしてテレサか?

テレサって確かカオスがマリアの設計図を元に作った二人目の人造人間で、俺の知識では敵対して人類の支配を企むはずだけど。

 

『今は応接室にいらっしゃいます』

 

「了解。ありがと」

 

 

 

 

 

「で?その姉さんに勝ったシュウってのは何処に居るの?」

 

「いや勝ったと言ってものぅ、別に勝敗を付けたわけじゃないぞ」

 

「でも、姉さんをパワーで抑えたんでしょ?」

 

「まぁ、確かにそれはそうじゃが」

 

応接室に入ると俺の予想通り、カオス、マリア、テレサの三人が居た。

事務所メンバーは美神さんとおキヌちゃん、横島と勢揃いだ。

 

「ほら、そのシュウが来たわよ」

 

「おぉシュウ、お主のお陰でマリアの妹が作れたぞ」

 

「テレサ・彼が・シュウさん・です」

 

「こ、子供じゃないの!!」

 

テレサの言葉に苦笑する面々。

いや、さっき仕方ないと思ったところだけど、やっぱり悔しいなちくせう。

それにしても、唐突すぎて状況が解らないんだけど。

 

 

 

 

爺さんが言うには、パイパーが持っていた金の針の研究は未だ途中だが、

一時的にであればカオスの頭の中を全盛期に戻せるようになったらしい。

で、その実験をしていたところ、マリアの設計図のありかを思い出して、そのまま全盛期の脳みそで二号機を作った、と。

なるほどな、だからテレサがいきなり暴走して人間を支配、とか言い出すような感じになってないのか。よく作るお金足りたな。

 

「あんたが姉さんをねぇ……どう見ても子供だけど……。えいっ!」

 

「うわっ」

 

テレサが不意打ち気味に放ったロケットアームを受け止める。

マリアより少しパワーは低く感じる。

というか。

 

「えいっじゃねぇよ!!」

 

「へぇ、反応は良いわね。姉さんとカオスが言うだけのことはあるわ」

 

こ、こいつ、俺が知ってる流れにはなってないみたいだけど、いい性格してるな。

しかも爺さん、呼び捨てにされてるけど良いのか?

 

「感情面がマリアより強いためか、シュウの話をしたらやけに会いたがってな、紹介がてら連れてきたんじゃ」

 

「モテモテじゃねぇか、良かったなシュウ」

 

「おぉ羨ましいか横島、ざまぁみろ、こんちきしょう」

 

そんなバトルジャンキーに好かれても嬉しくないわい。解っててニヤニヤしやがって。

げ、よく考えたら雪之丞とかに気に入られそうな気がしてきた。

ことあるごとに戦いを挑まれるのはお断りだぞ。

 

「単刀直入に言うわ。シュウ、勝負しなさい」

 

「お断りだい」

 

言ってるそばからだよ。

テレサ、そんな不満そうにされてもいやなものは嫌だよ。

 

「なんでよ」

 

「いや何で会っていきなり喧嘩売られなきゃいけないんだよ。メリットもないし」

 

「人間ごときが私達人造人間より強いとか信じられるわけ無いでしょう」

 

「おい爺さん、このロボット本当に大丈夫か?人間に戦争仕掛けたりしそうなんだけど」

 

「多分大丈夫じゃろ」

 

多分ておい、いや横島笑ってる場合じゃないだろ、このロボット完全に人間見下してるぞ。

美神さんは完全に興味を失って金数え始めてるし。

 

「良いじゃないの減るもんじゃないし、コテンパンにやっちゃいなさいよ」

 

「美神さん、他人事だと思って……」

 

「他人事だもん」

 

そうでしたね、あなたはそういう性格でしたね。

 

「じゃあこうしましょう、私が勝ったら調子に乗ってすみませんでした、って謝りなさい。あなたが勝ったら姉さんが何でも言うこと聞いてくれるわよ」

 

「?!」

 

いやなんでだよ、マリア目が点みたいになってテレサのこと二度見しちゃってんじゃねぇか。

しかもテレサは全く気にしていないし。

 

「テレサ・何故・私ですか」

 

「え?特に意味は無いけど」

 

「……」

 

「仕方ないわね姉さん、じゃあ万が一私が負けたら姉さんじゃなくて私が言うことを1つ聞いてあげるわ。我儘な姉さんね」

 

「シュウさん・コテンパンに・やっちゃって・下さい」

 

マリアもなんだかんだで感情豊かだよなぁ。表情変わらないけど。

 

「じゃあ腕相撲で良いか?というか他が面倒だから嫌なんだけど」

 

「シュウは馬鹿なの?単純な力で人造人間に勝てると?」

 

まぁ、多分……。

いや周りの連中、そんなテレサを可哀想な子だなぁ、って目で見るのやめてあげて、俺のことなんだと思ってるの。

 

「シュウ、腕のパーツ変えるのもタダじゃないんじゃ。……壊すなよ?」

 

「カオス、そんなも心配は必要ないわ、むしろこの子の腕の心配をしてなさいな」

 

まぁ、マリアよりパワーが落ちてる時点で、結果は言うまでも無かったわけだが。

 

 

 

 

 

 

「……調子に乗ってすみませんでした」

 

「良かったのぅ、シュウが同じ条件にしてくれて。ま、勉強にはなったじゃろ」

 

まぁ別にやってもらうこともないし、謝って貰う必要もないけどこれが落としどころかな。

 

「ま、まぁ力だけは認めてあげるわ」

 

「今日は顔見せだけじゃ、また機会があったらテレサ共々宜しく頼む」

 

それだけ言ってカオス達は帰っていった。

いや何しに来たんだ本当に。

 

帰り際にマリアからチョコ貰えたのは嬉しかった。

そういえばバレンタインデーだったわ。横島も貰ってた。

チョコレートは大好きなので嬉しいです。

ただ何故にマリアが俺のランドセル姿の写真持ってるんだい?

ひょっとして美神さんが拡散してるの?俺を社会的に殺すつもりですか?

 

 

 

 

 

次の日

 

「で、俺がピンチの時にお前は何処で何をしとったんじゃ」

 

「いや実は妙神山に呼ばれてさ、修行してた」

 

「出たよ修行馬鹿……俺のピンチに助けに来るのが同僚だろうが」

 

「気付けるかよ。おキヌちゃんの想いがこもったチョコレートが動いてお前を襲ってたとか」

 

本当は気付ける要素は揃ってたんだけどなぁ。

まさか俺が妙神山に向かった後に美神さんとおキヌちゃんが厄珍堂で生命の宿ったチョコを貰ってきて、しかもおキヌちゃんの想いが反映されちゃうとはなぁ。流石に覚えてないって。

確かにそんなイベントあったなぁとは思ったけど、漫画だと色んなイベントが複数回起きてるから時系列だって解らないし。

 

……あれ?そういえば時系列どうなってるんだ?

こないだクリスマスに徹夜でサンタさんのお手伝いしたけど、以前横島がおキヌちゃんのためにクリスマスプレゼントを織姫のところに取りに行ったこと考えると、あれ?二回目?……うっ、頭が……!!

なんだか触れてはいけない気がするので考えることはやめよう。

 

「っとそうそう、俺も現地でもらったけど、お前にも貰ってるから」

 

「あ?何をだよ」

 

ふと思い出したので目当てのものをカバンから取り出す。

 

「ホレ、小竜姫様からバレンタインチョコ」

 

「おぉぉぉぉぉぉぉぉ!!でかしたぞシュウ!心の友よー!!」

 

「お前の手首ドリルで出来てんのか」

 

「小竜姫様!この俺にチョコをくれるということは、もうこれは告白?!神様との禁断の恋にぼかーもー!」

 

俺のツッコミは無視して一人でクネクネと唇と突き出して踊り始める横島。

往来でそういうことはやめてほしい。

つか俺も貰ってるの理解してるのかコイツは。

 

「頼むからここで暴走するのやめてくれない?あとお前その理屈で言ったらマリアとかおキヌちゃんからも貰ってるだろ。俺も貰ってるし」

 

「うるへー」

 

昨日たらふくチョコを食べさせられてトラウマってるだろうに、小竜姫様からもらったチョコをかじり始める横島。

こういうところ女の子からポイント高いだろうなぁ。流石だわ。

 

「ところで、あの茜ってヤンキー、最近見かけないけどどうしたんだ?」

 

「あぁ、たまに組手くらいはやってたんだけど、結構センス良かったから山ごもり勧めたんだよ。俺がよく使う山で割りとおすすめだったから。だから最近は山にこもって精神統一でもしてるんじゃないかな。いや学校は行ってるらしいけどな」

 

「お前……仮にも女の子に山ごもり勧めるとか正気か?」

 

「大丈夫、そこまで本格的じゃないし、軽いキャンプ感覚だから。あと、今のアイツならどんな状況でも大丈夫なくらいには強くなってるし」

 

いやぁ長物が得意みたいだからって剣道教えたらすぐに段取るとは思わなかったわ。

結構センスあるし、最近は悪さもしてないし、むしろ悪さしてる連中にヤキ入れたりしてるみたいで、想定外だったけど関わって良かったかもしれない。

 

「そんなこと言って、実はヨロシクやってるとかじゃねーのか?」

 

あぁん?と凄んでくる横島。

怖い怖いやめて。

 

「それはなさそうかな。だってアイツ何回やめろって言ってもアニキって呼んでくるし、多分舎弟気分じゃないのか?俺はそんなつもりないけど。

あと関わってみて解ったけど、予想より遥かに喧嘩馬鹿だぞあれは。

まぁ他の人と違って子供扱いしてこないだけポイントは高いけど」

 

「お前はどうなんだよ?」

 

「俺?あぁ、考えたことなかったな。かなり強くなったし、良い組手相手にはなるとは思うけど」

 

「修行馬鹿め……」

 

聞こえてるぞこのやろう。

 

「それよりお前もおキヌちゃんからそんな想いのこもったチョコ貰って悪い気はしないんじゃないの?」

 

「うっ、そ、そりゃあなぁ。ただあの子、幽霊だから身体無いんだよなぁ……」

 

「でも良い子だよな」

 

「そうだよなぁ、ウチの事務所の唯一の良心だし」

「え?」

「え?」

 

俺は?

いや俺、あの事務所だとかなりまともな人類だろ。

事務所のメンツは、幽霊、不死身変態、鬼、人工幽霊、俺……。ほら。

という意味を込めて自分を指差して横島を見上げる。

 

「ハッ!」

 

こ、このやろう、鼻で笑いやがった……!!

 

「お前とはそろそろ白黒つけるべきかもな」

 

「腕力以外でな」

 

「脚力で良いか?」

 

「良いわけあるか!!」

 

とまぁ、こういうやりとりをするくらいには、横島との仲は良好だ。

ふとそう考えると感慨深いものがある。

あの横島とこんな軽口を叩くなんてなぁ。

 

俺がそんなことを考えながらジッと横島を見上げていたら。

 

「なんや俺のことジッと見て……俺にそんな趣味はねぇぞ」

 

「俺もないわ!……そうだよな、お前にあるのはショタのケじゃなくてロリの方だもんな」

 

「ロリじゃないわい!!」

 

そいつはどうかなぁ、見た目はともかくよく考えるとルシオラって0歳だよなぁ。

とか下らないこと考えていたらふと横島が何かに気付いたように俺の方を見る。

 

「あ、なんかむしろお前もそう言われる未来が来るって感じした。よくわからんけど」

 

「は?!冗談でもやめろよ!お前仮にも霊能力者の片鱗あるんだから!」

 

マジで勘弁してほしい、なんだ?!パピリオか?!

この身長だと下手したら釣り合っちゃうけど、俺にその趣味はないぞ?!

……全然関係ないけど、俺、パピリオくらいには身長勝ってるよな?

大丈夫だよな?!

……牛乳飲も。

 

 




なんだか凄く短く感じる日常回になってしまった気が……。

GSコラボカフェがもうすぐ終わってしまいます。
結局4回も行ってしまったが、次の機会はあるのだろうか……。

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