オリ主がGS世界で色々変えようと奮闘するお話   作:ミニパノ

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今回、完全にオリジナル展開です。

でも原作キャラも出てきます。

誤字報告、しおり、感想、お気に入り、評価、コメント付き評価、ありがとうございます。
毎回投稿後、ドキドキしてたりします(笑)



15:雪之丞と犯罪集団殲滅任務?

「………………」

 

「お、おい、そんなに怒るなよ、まさか俺と大して年が変わらないとは思わなかったんだって」

 

「……はぁ……」

 

「しゃあねぇだろ、顔だって童顔だし」

 

グサッ!

 

「身長だって俺より低いくらいだし、俺がそもそも低いのに」

 

グサッ!

グサッ!(雪之丞自爆)

 

「……もう良い」

 

「あぁしまった!追い打ちか!」

 

そんなコントをやってる間に六道家が調べ上げた敵のアジト付近に到着する。

というか六道家もここまで調べ上げてるならGメンに依頼しろって話なんだけどな。

まぁどうせ表沙汰に出来ない方法でゲットした情報だから雪之丞に話がいったんだろうけど……。

 

ちなみにアジトは山奥の屋敷に陣取っており、その近くの森から様子を見ながら雪之丞が話す。

 

「で、本当に大丈夫か?初めてだろ?」

 

「別に相手を殺すつもりもないって、それに」

 

「あ?」

 

「対人の実戦は初めてじゃない」

 

言った瞬間一気に屋敷に駆け寄る。当然足音は立てていない。

ピタリと屋敷に背中をあわせて窓の横に立つ俺を見て遠くからヒュゥと音を鳴らさずに口笛を吹く雪之丞。

すぐに俺と同じ様に走り、窓をはさんで逆側の壁に背中をつけた。

 

中をのぞくと、5人の男が話をしていた。

その横には鎖で繋がれた人型の妖怪。

鎖に何か細工をしてあるのか、ぐったりしている。

三つ編み赤髪で尻尾は二股、頭についている耳を見る限り、恐らく化け猫の類だろう。

一瞬怒りで殺気を飛ばしそうになるも、雪之条の視線に気付いて抑える。

 

雪之丞が指をさして合図する、俺はそれに頷く事で答え、窓を肘で破った。

男達が慌ててこちらを見るが、雪之丞が割れた窓から何かを放る。

そして二人ともが窓から顔を背けた瞬間、窓から光が溢れた。

閃光弾だ。

光がおさまると同時に、二人とも割れ残った窓を蹴破って部屋に侵入。

雪之丞が一人の男をぶん殴って気絶させている間に俺は二人の男の首筋に手刀を入れる。

一人は錯乱し、腰からナイフを抜いて無茶苦茶に振って雪之丞を襲うも、返り討ちにあう。

もう一人はギリギリ目を瞑ったのかナイフを抜いて真っ直ぐ俺に向かって来た。

 

「チッ!」

 

雪之丞がこっちを振り返り舌打ちと共にこちらに走りだすが、その前に俺はナイフを奪い取っていた。

 

「あれま、おじさん、簡単に得物取られちゃダメだよ、ほれ、返すね」

 

言いながらナイフを男に向かって投げる。

あ、やべ。

我ながら真っ直ぐ綺麗に飛んだナイフは、狙い通り男の足をかすめて傷を作る。

 

「――!!」

 

「あぶね、悲鳴上げさせるところだった。叫んだら聞こえる位置にまだ敵がいるかもしれないし」

 

男の喉を掴んで更に口を押さえたため、男はナイフが刺さった瞬間に声にならない悲鳴をあげた。

そしてそのまま手刀で気絶させる。

 

「これでとりあえずここにいた連中は全員だな」

 

「お、おぅ」

 

冷静に言う俺に驚いた様子で答える雪之丞。

鎖に繋がれた妖怪に目をやると、先程の閃光弾の影響かもがき苦しんでいる。

 

「猫の妖怪には刺激が強過ぎるでしょ」

 

「そんな事言ってもアレしか持ってなかったんだから仕方ねぇだろ」

 

「はぁ、仕方ないな」

 

俺は苦しんでいる妖怪に近付いた。

雪之丞が「おい」と制止の声をあげるが「多分大丈夫」とそのまま近付く。

 

「悪かったね、とりあえず落ち着いてくれ、あなたを捕まえて目の前に居た男達は全員気絶してるから。連中、他にはいないのかな?」

 

俺の言葉が通じたのか、一瞬困惑した様な表情を取ったが、少しは落ち着いて目が回復するのを待ってくれた。

 

「……人間だよな?何でコイツらを倒した。アタイをまた違う場所に連れて行く気か」

 

「いや、俺達はここの連中を逮捕しに来たんだ。信じられないかもしれないけど、君はすぐに開放するよ」

 

ようやく目が慣れたのか、俺の顔を見て口を開いた妖怪。結構知能は高そうだ。

 

「……信じられないね、信じてほしければ今すぐ鎖を解きなよ。出来ないだろうけどね」

 

ハッと鼻で笑いながら言われた瞬間、高速で拳を繰り出し鎖を叩き割る。

 

「お、おい!!」

 

「大丈夫だ」

 

「……驚いた、本当に鎖を解くなんて……アンタ、馬鹿だろ。アタイが人間を恨んでない訳ないだろうが!!」

 

妖怪が信じられないとばかりに自分の腕を見て、言いながら俺に襲い掛かる。

慌てて近寄ろうとする雪之丞が見えたが、今の雪之丞が猫の妖怪に速さで勝てる訳が無い。

それに……。

 

「…………どうして避けなかった」

 

俺の目の前に妖怪の爪がギリギリの位置で止まっていた。

 

「キミに殺気がなかった、いや、殺気はあったけど、俺に向けてじゃなかったって言った方が良いか。後は単純に反応できなかった、かな」

 

「……子供の癖に」

 

グサッ(本日三回目)

 

「俺はあそこの男と同年代なんだけど」

 

「……失礼」

 

「いや、別に良いけど」

 

「…………」

 

妖怪がしばらく口を閉じる。

何かを考えているようだ。俺と雪之丞を睨む目は変わっていない。

うわぁ怖い。冷静に考えると俺の命結構危ない?

【いまさら何を言っている】

心眼からの呆れたお言葉頂きました。

 

「やめだやめだ、折角助かった命を散らすのは勿体ないからね、アタイは行く、礼は言わない、アンタら人間に捕まったんだしね」

 

「いらないよ、それにあなたが俺に本気で襲いかかったら勝てないからな、そうしてくれると助かるよ」

 

「……良く言うよ、さっきの動きは猫又のアタイですら見えなかったんだ」

 

……ちょっと怒りで鎖を破壊する時に手加減しきれなかったか。

とはいえ、霊力のない俺がこの猫又と戦ったらすぐに殺されるんだけど。

 

「ここの連中は、そこに転がってる5人の他に10人いる。今は留守にしてるから他の部屋を見たって誰もいないよ。

どうせならアイツらにも復讐したいけど、アンタらがアイツらの相手するならアタイが危険になるだけだ。後は人間同士に任せるとするさね」

 

道理で誰もこの部屋にかけつけないハズだ。

それにしても話が通じる猫又で助かった。

 

「…………じゃあね」

 

「ん」

 

窓から去る猫又に手を振る俺。

改めて可愛かったなぁ。目つき鋭かったけど。

妖怪が去ると雪之丞がふぅと息をつく。

 

「無謀すぎるぞ、いくら助けたと言っても襲われても仕方ないぜ。

それにあの猫又は結構強いぞ、お前が霊気が使えない事がバレたりして戦ってたら俺だけじゃ結構キツかったかもしれん」

 

「バレてたよ」

 

「あん?」

 

「猫又がそれくらい気付かない訳ないさ、あれでも感謝してるんじゃないかな」

 

俺の言葉を聞いて呆れた様に笑う雪之丞。

失礼なやつだな。

 

「お前本当に面白いな!横島といいシュウといい、美神って女は人材を選ぶ目が肥えてるぜ」

 

だから、確かにおキヌちゃんと横島は一級品だけど、俺は霊力も使えないんだって。

 

【お主はその分体術が異常だろう】

【そこでカバーしなきゃ今頃とっくに死んでるよ】

 

というか雪之丞ってこんなに騒がしい奴だったっけ?なんかイメージ的には孤高の狼ってイメージが……。

 

【それはお主の思い込みだ、あれは最初に会った時から結構やんちゃだったろう】

【アレ呼ばわりするなって】

 

心眼と心の中で会話していると、雪之丞がニヤニヤしながら近づいてくる。

 

「さて、どうする?」

 

「どうするって……たった15人の組織だったとはいえ、ほっとく訳にもいかないだろ」

 

「だろうな」

 

俺の答えに獰猛な笑みを漏らす雪之丞。

確かにここの連中を放っておくわけにはいかないだろう。ただ繰り返すだけだ。

 

「じゃあとりあえずここに居る妖怪達を解放しよう」

 

「そうだな、途中で連中が帰ってきたらそのまま戦闘で良いだろ?」

 

「何と言う筋肉脳」

 

「つったってシュウだってそれで充分だろ、まさかあそこまで荒事に慣れてるとは思わなかったからな」

 

まぁ脳筋って言ったら人のことは言えないんだけどな。

 

「まぁ、どっちにしろ妖怪達を放ってもおけないし、それでいこう」

 

その後、屋敷内を探り、沢山の妖怪達を解放した。

中には襲ってくる妖怪もいたが、気絶させて他の妖怪達に任せる事で事なきを得た。

 

 

 

 

 

 

「さて、これでこの屋敷は空だが」

 

「帰って来ないね」

 

「ったく、こっちは暴れ足りないっつうのに」

 

目をギラギラさせている雪之丞、しかしこのまま時間が過ぎて奴らが帰って来なかった場合、また同じ様なことが繰り返されてしまう。

後ろに縄で縛ってい転がしている連中が捕まるだけでだいぶマシだろうが、やはり全員捕まえるのが好ましいだろう。

そんな事を考えていたら外から車の音が響いた。2、いや3台だ。

身構える俺と雪之丞、正直プロ10人相手にアマが2人だ、只でさえ無謀なのだから不意打ちで半分は削りたい。

車から降り、ドアを閉める音と共に何人かの話し声が聞こえた。

かなり大声で興奮しているようだ。

 

「今日の獲物は最高だぜ」

 

「確かにラッキーだったよな、人狼だぜ人狼」

 

人狼?

確か原作では結界を張ってあまり外の世界に出ない警戒心の高い生き物のはずだけど。

シロ達だってあの事件が起きなければ外には出ないはずだよな。

 

「ガキが一人でウロウロしてやがったからな」

 

「とはいっても人狼だ、油断は禁物だぜ」

 

「だからって10人でフクロにしなくても良かったんじゃねーか?」

 

「ちげーねー!ハッハッハ!!」

 

会話の内容に気になるものを感じ、窓から様子を見ると、そこには10人の男達と、そのうちの一人がグッタリした人狼の子供を肩に担いで笑っている姿があった。

 

――何かがキレた音がした――

 

『いかん!シュウ、落ち着け!』

 

「は?」

 

心眼が男達に気付かれない様に声を上げ、それに雪之丞が反応するが俺はその時何も考えられなかった。

気付いたら外に飛び出し、人狼を担いでいた男から人狼の子を奪い取りつつ、殴り飛ばしていた。

 

「なに?!コイツ、今どっから……!」

 

一人が驚きの表情で見てくるが関係ない。

俺は人狼の子を担いで、すぐに少し離れた場所へ走り、そこに寝かせる。

 

「チッ!勝手に特攻するなよシュウ!!」

 

「なっ、もう一人?!」

 

「最初の奴に気をつけろ!人間の速さじゃねぇ!化け物かもしれん!」

 

勝手なこと言いやがって……!テメェらの方がよっぽど化け物だろうが!

気付くと、三人地面に沈めていた。

その間に雪之丞なら、と狙いを変えた男が魔装術に包まれた雪之丞に殴られている。

残り5人。

 

「結果オーライか、元々半分にするつもりだったしな」

 

「悪い、コイツらがあの子を痛めつけたかと思うと身体が勝手に反応して」

 

「結局コイツらとはやりあうつもりだったんだ、かまいやしねぇよ」

 

雪之丞と二人並び、目の前の5人の男を睨む。

向こうはこっちの動きに動揺している様だ。

 

「今なら畳み掛けれるか」

 

「いや、あんなのでもGS崩れだ、油断しない方が良い。特にお前はな。まぁ俺一人で十分だろ、下がってろ」

 

言って魔装術を纏ったまま前に出る雪之丞。

 

「へっ、なめやがって。へ、へへ、そうだぜ、俺達だってGSなんだ、ガキ二人にやられてたまるかよ」

 

一人の男が神通混を構えて言う。それに合わせて残りの連中もそれぞれの武器を構える。

 

「無抵抗の妖怪嬲るのがGSじゃねぇだろ!」

 

「はっ、しらねぇな、GSが化け物退治して何が悪い!」

 

「てめぇらがやってるのは化け物退治じゃなくて妖怪使った商売だろうが」

 

雪之丞の言葉を聞いて、男達に明らかな動揺が見える。

 

「なんでそれをってか?悪いことして捕まらないなんて甘い話はねぇんだよ」

 

「いやお前がそれをいうのかよ」

 

雪之条の言葉につい冷静につっこんでしまった。

最近まで悪いことしようとしてた側だっただろうがお前は。

 

「とはいえ、戦闘態勢をちゃんと取ったコイツらと戦うのにお前守りながらはキツいかもなぁ」

 

獰猛な笑みを浮かべるが額に汗がにじむ雪之丞。

確かに、最初の5人に比べるとこいつらはちゃんと霊力を使えるみたいだ。

ただ、いくら霊力を扱えたとしても、こんな美神さんや雪之丞達と比べるまでもない連中に負けるつもりはない。

 

「雪之丞らしくないじゃないか、俺のことは気にしなくても足は引っ張らないさ」

 

「それなら拙者が助太刀しよう」

「「?!」」

 

二人の掛け合いに入りこむように声が聞こえた。それに反応するように二人して同時に後ろを振り返ると、そこには侍の格好をした男が立っていた。

 

「拙者の子が攫われたと聞き駆けつけてみたら、怪我はしているものの何故か木にもたれかかり寝ていたのでな。安全な場所へ移して様子を見させて貰った。

まさか外道10人に対し少年と青年がたった二人で、それも拙者の子の為に勇敢にも戦っているとは思わなかった。

人間は信用できんと村の者は言うかもしれんが、人狼は受けた恩を必ず返す!助太刀するぞ少年達よ!」

 

「……助かります」

 

「っしゃぁ!人狼だか何だかしらねーけどこれでこっちは3人、一緒にアイツらボコろうぜオッサン!!」

 

「拙者はまだオッサンという歳ではない!」

 

失礼なことを言う雪之丞の頭を小突いて構える。正直成人した人狼が一人こっちについただけでもう勝負は見えただろう。

 

 

 

 

 

 

 

俺の思った通り、結局のところ道を外れる程度の力しかもってなかったGS崩れ達は大したことはなく、5対3だと言うのに少ない方が多い方をリンチするという妙な戦いになってしまった。

これはひょっとしたらこっちは3人の内誰だとしても、1人でいけたかもしれないな。

 

「これで良し」

 

持って来ていた縄で残りの連中を縛り上げて、15人全員が転がっている状態だ。

謎の人狼も手伝ってくれたのですぐに終わった。

 

「しかし少年達よ、人間な上その歳でそこまでの力を持っておるとは、恐れ入った。そして娘の為にかたじけない、礼を言わせてもらう」

 

「いや、アイツらが最悪なだけなんで。人間が迷惑をかけて申し訳ないです。ああいう連中だけではないと思って戴きたいです」

 

「つかそいつ娘だったのか、てっきり息子だと思ったぜ」

 

超失礼な雪之丞を軽くはたく。

ってこの子供……、この顔……どっかで見た様な……。

 

「ははは、まぁ良く言われるのでな、ウチのシロも実際少しの怪我ですんでおる、あまり気にしないで構わない」

 

シロ?!まさか『あの』シロか?!

 

「あ、あの、失礼ですがお名前は……」

 

「ぬ、これは失礼、拙者の名は犬塚タロ、こっちは犬塚シロでござる」

 

…………マジか、てことは俺達が来なかったらシロは……、あぁ、俺達が来なくてもタロさんが助けてたから結果変わらなかったか。

正直アイツら15人いたところで結局タロさんが勝ちそうだし。

 

「俺の名前はシュウです、こっちの戦闘狂が雪之丞」

 

「誰が戦闘狂だ!」

 

「二人ともかたじけない、二人は娘の恩人でござる」

 

改めて頭を下げるタロさん。

そんなお礼を言われる程のことはやっていないので苦笑するしかない。

 

「いや、礼をいうならコイツだけにしな、アンタの娘が怪我してるのを知って作戦も何もなしに、いの一番にアイツらに飛びこんでいったからな」

 

「なんと心優しい少年か、機会があれば恩は返させて貰おう」

 

恥ずかしいからやめて!余計な事言わんといて!

…………このままだとタロさんも死んでしまうんだよな。

 

「タロさん、ちょっと良いですか?」

 

「ん?何でござろう」

 

「おいおい、俺には内緒か?」

 

不満そうな雪之丞に「悪いな」とだけ漏らしてシロを預け、タロさんを少し離れた場所に連れて行く。

 

「なんでござろう、何か秘密の話でもあるのであろうか」

 

「……タロさん、いきなりこんな話をされたら信用できないとは思います。だけど聞いてほしいんです」

 

【シュウ、まさか】

【大丈夫、流石に全部は話さない】

 

「フム、聞こう」

 

「実は、これからそう遠くない時に、タロさんに危険が迫っています」

 

「…………ふむ」

 

「今から言う二回の出来事が起きた時には特に気をつけて下さい。一つ、シロ、高熱の病気、天狗、薬、片目……。もう一つ、ポチ、暴走、妖刀、8回」

 

「…………なんと…………」

 

俺のワード一つ一つに目を見開くタロさん。

 

「……断片的にですが、今言った二回、少なくともタロさんに命の危機が訪れます。信じてくれなくても結構です、が出来れば信じて欲しいです。実は仲間にも言っていないのですが、たまに断片的なワードで未来が予測できる時があるんです……頭がおかしいと思われても結構です、聞いておいて欲しかったので。ちなみに、一度目は恐らく必死に頑張れば命はありそうですがキーワード的にも片目を失うと予想できます。それと、避けることが難しそうなのです。

が、二回目は駄目です、この予言を聞かなかった場合のタロさんは死の文字がはっきりと出ています、何とか対策を練ってください」

 

「…………」

 

俺の言葉にどれだけの効果があるか、そもそも信じてもらえるかは解らない、しかし少しでも良い未来に向かう様に手は打っておきたい。

 

「あいわかった!」

 

「……信じてもらえるんですか?」

 

「娘の恩人の言葉、有難く頂戴する!それに、心当たりの言葉もいくつかあがっているのでな、恐らく本当なのでござろう、それでないと村で保管している妖刀を浮かべさせる言葉やポチの名前が出てくるわけがないでござる」

 

普通に頭が良い人(?)で助かった、これがシロなら多分そこに気付かないだろう。

意図した通り気をつけてくれればタロさんが助かる可能性は上がるはずだ。

 

「では戻ろうか、娘の命を助けてくれただけではなく拙者の命の心配まで……重ね重ねかたじけない。この恩は必ず」

 

「そう思うなら必ず生きてあの子を護って下さい。もしまた会う時があれば、助けあいましょう」

 

「……かたじけない」

 

これでとりあえず一つの話がまとまったハズ、後はシロとの接触、いや、ポチとの接触を待つか、それとも、事が起きる前に里に向かうかを考えるだけだ。

何も起きなければもしかしたら横島達と関わることがなくなる可能性もあるけど、正直この世界で生きてて、目の前のこの人が死ぬ方が嫌だというのは我儘なのかもしれないな。

 

 

 

 

 

 

 

「それにしても雪之丞殿はともかく、シュウ殿はその年齢で精神も肉体もとてもお強く、達観しておられる。拙者の娘にも見習わせたいでござるなぁ」

 

「オッサン……コイツ俺と同年代だからあんまり言うと……」

 

「…………(泣怒)」

 

「な、何と……!こ、これはとんだ失礼を申し訳ないでござる……!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

「…………やはりあの子は~素晴らしい身体能力を持っているのね~」

 

「それは間違いないようですね」

 

「それだけでも~この依頼を持ちかけた意味はあったわねぇ~フミさん」

 

「はい、ようやく彼の動きを見ることが出来ましたから」

 

「そうね~、それにしてもまさに神業だったわね~、音声は取れなかったけど~猫又や人狼とも仲良くなったみたいだし~、やっぱウチに欲しいわね~。出来れば横島君も欲しいんだけど~」

 

「しかし美神さんが黙ってはいないですよ」

 

「問題はそこよねぇ~、令子ちゃんとも仲良くしたいし~、おばさん困っちゃう。

…………フミさん、今回捕まえたGS崩れの裏をしっかり洗ってくださいね。あれだけの妖怪を捕まえていたのに裏に誰もいません、じゃあ説明がつかないですからね」

 

「既に手は回していますよ」

 

「……流石ね~。ただ、憶測があったからこうして調査のつもりで雪之丞君達にお願いしたけど~、憶測が現実になっちゃった以上、そろそろGメンにも協力してもらった方がよさそうね~。もう少しで日本にも支部が出来るって噂ですし~」

 

「はい。状況によっては唐巣神父や小竜姫様への連絡も必要かもしれませんね。

……ですが、調査をお願いしたはずが、まさか彼の中で勝手に犯罪集団を検挙する依頼に書き換わるとは思いませんでした」

 

「ま、まぁ、それは嬉しい誤算ってことで~」

 

 




今回は描写だけですが、シロがちょろっと登場しました。

ということは次回は……?
次回、また大きく原作の流れと変わる部分が出てきますのでお気を付けください。

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